陣中見舞いは、イベントや選挙の際などさまざまなシチュエーションで贈られますが、それぞれのシーンごとのスケジュールや予定ごとに贈るタイミングが異なってきます。

陣中見舞いを贈るタイミングとして、大会や講演会などのイベントと選挙の2つに分けることができます。

陣中見舞いを送る際に注意すべきタイミングを解説していきたいと思います。

陣中見舞いを贈る際に注意しておきたいのが、品物を贈るタイミングです。

大会や講演会などのイベントは、綿密な時間配分によるスケジュールで進行していくことがほとんどです。

そのため、贈り相手が作業中の場合や出番の準備などで忙しい状況の最中に、陣中見舞いを差し入れるのはやめておきましょう。

相手方が受け取れるかどうわかりませんし、作業や進行の妨げになるなど迷惑になりかねません。

選挙期間中に候補者の労をねぎらい激励の気持ちを伝えるために陣中見舞いを贈りますが、選挙の場合にも陣中見舞いを贈るタイミングが存在します。

陣中見舞いを贈るタイミングとして、相手方の出馬が確定した日から選挙運動期間中に贈るのが一般的なマナーとなっています。

注意点として、知事選や市町村長選などの選挙の種類によって選挙運動期間がそれぞれ定められています。

陣中見舞いを贈るタイミングも重要ですが、差し入れにどのような品物を贈るのかという選択も重要になります。

相手を思って贈った陣中見舞いが、結果的に相手側への迷惑になってしまうケースもあります。

ここでは、陣中見舞いの品物を選ぶ際に注意しなければいけないポイントを紹介していきたいと思います。

まず注意したいのが生物です、生鮮食品や生のお菓子などを陣中見舞いで贈ってしまうと、相手方が当日その場で食べきれなかったり、悪くなってしまって処分しなければいけなくなった場合、生物を捨てる場所が無かったり、陣中見舞いを処分するため手を煩わせてしまいます。

特に夏場などは、特に生物が傷んでしまう可能性が高く物持ちが悪くなってしまうのはもちろん、家に持ち帰って食べようとする方がいた場合、食中毒を引き起こす原因となってしまいます。

陣中見舞いを贈る際には、高価すぎる品物を選ぶのは控えたほうが良いでしょう。

相手方を応援・激励したいという気持ちから高価な品物を贈りたいという気持ちになってしま場合もあるでしょう。

しかし、陣中見舞いに高価な品物を贈るという行為はマナー違反と言われています。

相手方によっては高価な陣中見舞いの差し入れを受け取っても恐縮してしまう場合もあり、かえって気を使わせてしまうことになります。

陣中見舞いを差し入れする際に、相手方の事務所や楽屋などに長居するのはマナー違反となるので控えるようにしましょう。

「陣中」見舞いと言われるくらいですから、相手方は非常に多忙で非常に重要な期間である場合が多いです。

陣中見舞いによって叱咤激励や応援の言葉を伝えたいという気持ちは大切ですが、相手方の迷惑にならないように、伝いたい言葉のみを伝えてすぐに切り上げるのがマナーといます。

また、陣中見舞いを差し入れに訪問される方も1人のみならず複数人である場合も多いです。

そのため、相手方への迷惑にならないようにするのはもちろん、陣中見舞いに来られた他の方の迷惑にならないように、声のボリュームや声のトーンなどに配慮する必要があります。

陣中見舞いの品物を選ぶ際には、大会や講演会などのイベントとは別に選挙では特に気を使わなければいません。

その理由として、陣中見舞いに品物によっては「公職選挙法」に触れてしまう場合があるためです。

公職選挙法は、選挙活動において公平性を守ったり不正を防止する目的として制定されています。

以下では、選挙の際に差し入れる陣中見舞いの選び方や注意点を紹介します。

選挙の際の陣中見舞いを贈る際に特に注意しなければいけないのが「飲食物を送ってはいけない」という点です。

これは、公職選挙法の第13章、139条にも記載されており、選挙運動に関していかなる名義を持っていても飲食物の提供を行ってはいけないと記載されています。

ここで記載されている飲食物とは、加工しなくても飲食できるものを指していて、料理、弁当、アルコール飲料、清涼飲料水等が禁止されています。

飲食物に関しては、大半が公職選挙法に触れてしまうものの、茶請けなどに通常用いられる程度の菓子や果物の提供は許可されています。

主にせんべいやまんじゅうなどが挙げられ、さらに選挙運動員などへの弁当を陣中見舞いとして贈ることも可能です。

飲食物以外には、金銭や有価証券（小切手、商品券など）を陣中見舞いとして贈ることが許可されています。

では、実際に陣中見舞いの差し入れとして良く選ばれているのはどのような品物なのでしょうか。

選挙のみならず、大会や講演会の陣中見舞いとして人気な品物をランキング形式でご紹介したいと思います。

ドリンクおよびビールなどのアルコール類は陣中見舞いの差し入れとして良く贈られます。

差出人本人のみならず、大会や講演会などの関係者に配布したり、打ち上げの際に楽しむことができるので、陣中見舞いとして人気の理由です。

ドリンク・ビールを陣中見舞いとして差し入れる際のポイントとして、そのままでは飲むことの出来ない物ではなく、割らずに飲めるドリンクやアルコール類を選んだ方が相手への気遣いができます。

お菓子やフルーツは手の空いた時間に食べられ、場合や大勢の人で食べることもできるので、陣中見舞いでは定番となっています。

お菓子を贈る場合は、傷みやすく日持ちがしないものは避け、洋菓子ではチョコレートやクッキー、和菓子では最中やせんべいなどを選ぶとよいでしょう。

また、関係者など大人数で食べるケースも多いため、個包装してあり、個数の多いお菓子を選ぶのがおすすめです。

フラワーギフトは陣中見舞いとしてよく贈られることが多く胡蝶蘭などが良く贈られています。

フラワーギフトは、応援や激励といった意味に関連する花言葉があったり、華やかな見た目でその場を演出してくれるため人気です。

また、長期間の選挙やイベントの際には、ほとんど水やりを行わなくても長持ちするフラワーギフトも多く、花が落ちるなど、縁起が悪いことも起こりにくいものが良く選ばれています。

陣中見舞いとして定番化しており人気のあるフラワーギフトですが、フラワーギフトにも多くの種類が存在します。

では陣中見舞いとして良く選ばれているフラワーギフトの種類はどのようなものがあるのでしょうか。

陣中見舞いにおすすめなフラワーギフトとその特徴を解説していきます。

一般的に陣中見舞いの場合に贈られるアイテムとして、花束や鉢植えなどが選ばれることが多いですが、その中でおすすめしたいのが「胡蝶蘭」です。

まず胡蝶蘭の花言葉ですが、胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という意味が込められており、縁起の良い花として知られています。

陣中見舞いという贈り物というケースにおいて胡蝶蘭の持つ花言葉は非常にぴったりの意味を持っており、見た目も鮮やか活上品でもあるため人気のフラワーギフトとなっています。

アレンジメントフラワーが人気の理由として、デザイン性の高さが挙げられます。

アレンジ性の高いフラワーギフトであるため、贈り先の雰囲気やイメージカラー、どうしても入れたいお花などがあれば柔軟に対応することが可能です。

アレンジメントフラワーは花器とセットになっているため、相手方が花瓶を用意する必要がなく手を煩わせることもないのがポイントです。

花束の特徴として、ボリューム感と華やかさが挙げられます。

また、アレンジメントフラワーと違って花瓶が必要となってしまいますが、お花を飾る花器が付いていなため同じ金額でも非常にボリュームのある花束を贈ることが可能です。

比較的安価でフラワーギフトを用意することが可能ですし、自分でお花を飾るなどしているお花好きな人には花束が喜ばれます。

陣中見舞いの種類やケースによってフラワーギフトの相場は変わってきますが、一般的には5,000円～10,000円程度のフラワーギフトが選ばれる場合が多いです。

選挙に関するフラワーギフトの場合、年間5万以内に抑える必要があり、当選後の当選祝いに考慮する必要も出てきます。

さらに選挙の場合、20,000円～50,000円程度の少し高価なフラワーギフトが陣中見舞いとして贈られる場合もあります。

その場合多くのフラワーギフトが事務所に届いたり飾られることになるため、大きすぎて邪魔にならないようにするなどサイズの選び方も重要となります。

フラワーギフトの色を選ぶ際には「白」を選ぶとよいでしょう。

豪華で華やかな印象を与えたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、白という色は、非常に純粋な色でありクリーンなイメージを与えることができるので、陣中見舞いに贈るのに適している色といえます。

ですが、必ずしも白い色を選ばないといけないわけではなく、相手のイメージに合わせた色のフラワーギフトを贈ることもあります。

そのため、白以外の色を選ぶ場合は相談してから決めるのがよいでしょう。

陣中見舞いの際に贈られるフラワーギフトの中でも、定番となっているのが、「幸福が飛んでくる」という花言葉を持つ胡蝶蘭です。

また、胡蝶蘭の色によっても花言葉の意味が変わり、白い胡蝶蘭の場合「清潔」、青い胡蝶蘭の場合「尊敬」といった花言葉を持つようになります。

注意する点としては、花言葉は国や地域によっても意味が異なってくることがあります。

西洋では白い百合は葬儀、フランスでは薄紫色は喪をイメージさせるためグローバルなシーンはもちろんフラワーギフトと花の色によって花言葉は変化します。

そのため、陣中見舞いとしてフラワーギフトを贈る際には、花言葉を調べてから贈ることが大事になります。

陣中見舞いを贈る際には、品物や封筒にのし紙をつけることが大半ですが、基本的に紅白の蝶結びに陣中見舞いのシーンに合わせた文言を表書に記入する必要があります。

例えば、謝恩会では「陣中御見舞」やお茶会や初稽古では「水屋御見舞」「御茶筅」などが挙げられます。

その他にもシチュエーションによって記入される表書が違ってくるので、注意しましょう。

陣中見舞いを贈る際にはのし紙の表書きを執筆する際に注意するべきことがあります。

代表的な注意点としては、「四文字（死文字）」が挙げられます。

古くから、数字の4、9、13などは不吉な数字であり、表書きの四文字は当て字の「死文字」とされ特に年配の方には不吉と考える方も多くいます。

そのため、のし紙の表書を記入する際には、4文字の文言を選ぶのは避けるようにしましょう。

①講演会の準備に贈る場合

②スポーツチームに贈る場合

③選挙に贈る場合