皆さんは「花風水」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。観葉植物では「尖った葉は邪気を払う」「上向きにつく葉は陽の気を持つ」など様々な風水効果があることが知られています。お花にも同様に、花の形や色、置き場所などによって嬉しい風水効果を得られると考えられているのです。

風水では、万物は「木・火・土・金・水」の５つの要素と、「陰」と「陽」の２つの性質から成り立っていると考えられています。目に見える有形のものも、目に見えない無形のものも、全てこのどれかに属し、これらが互いに影響しあって宇宙が成り立っているという考えです。土でできた器、花瓶、地中からとれる宝石やガラスなどは「土」に属します。水に近いものは「水」、鉄やブロンズなどの金属製品は「金」に属します。このように、どの種類に属しているかはさほど難しくありません。では、お花はどれに属するのかというと、もうお分かりかと思いますが「木」に属します。それぞれの要素には相性があり、良いもの同士を組み合わせると「陽」のエネルギーを発すると考えられています。

風水におけるお花は、「生き物」として扱われるため生気を発していると考えられます。ドライフラワーや造花が風水では「死んだ気」とされNGとされているのはこのためです。これは人間やペットなどと同じなのですが、人間やペットが同じ場所にずっといることはないため、運気をアップさせたい場所に置いて効果を感じるというのは難しいです。それに対してお花は決まった場所に置いておくことができます。気が停滞しがちな部屋の隅などに置くことで、生気を発して気を循環させてくれるのです。他にも、人が頻繁に出入りする場所である玄関や、悪い気のたまりやすいトイレなどにお花を置くのもおすすめです。

色の持つエネルギーによって期待できる効果は異なります。緑・青・黄緑は健康運アップが期待できます。緑色は調和を表す色でもあり、青は鎮静色として人々の心をリラックスさせてくれます。赤や紫、オレンジは勝負運を上げたいときにおすすめ。赤は勝負の色と言われますが、視覚的にもエネルギッシュな気持ちにさせてくれる色ですので夢や目標に向かって頑張る方は赤を取り入れてみると良いでしょう。仕事運を上げたいなら黄色、オレンジなどがおすすめです。暖色系の色は気持ちを明るくさせてくれる効果がありますので、リモートワークの際にデスクに添えると前向きに頑張れそうです。

風水の力を効果的に利用するために注意したい点は２つ。まず、花瓶に生ける場合には水を定期的に入れ替えてあげるということです。いつまでも水をそのままにしておくと、悪い気がそこにたまってしまいます。２つ目は、しおれた花や枯れてしまった花はすぐに取り除くということです。特にアレンジメントフラワーを飾る場合には通気の悪い真ん中の部分が蒸れたりすることがありますので、こまめに様子を見てあげるようにしましょう。