開店祝いや周年記念、あるいは自身の誕生日や結婚式で、生花のスタンド花を贈られて嬉しい経験をした方もいるでしょう。

しかし同時にスタンド花の手入れがわからず、せっかくの大きなプレゼントを早くに枯らせてしまった方もいたかもしれません。
スタンド花を少しでも長く飾るためのお手入れの方法と知識をご紹介します。

まずは、スタンド花の構造について解説します。
スタンド花はスタンド(足)に花器(花桶)が乗せてある、もしくは入れてある構造になっています。

花器の中には吸水フォームが入っており、そこに多量の花と葉物、木札が挿してあります。

また花器の中には1ℓ～1.5ℓ程の水が入ります。(施設内や店舗内に置く場合、納品前に水を減らしていることもあります。)
ですので、スタンド花はフラワーアレンジメントと同じ作りなっており、基本的なお手入れはアレンジメントと変わりません。

大量に生花が挿してあるスタンド花は、かなりの量の水を吸い上げてしまいます。
水を切らせてしまうと直ぐに水下がりを起こし、枯れてしまいます。
水は必ず入れるようにしましょう。

また、花を長持ちさせるには直射日光を避けて置くことも効果的です。
店舗のお祝いの場合、室外に置くことが一般的ですが、屋根やパラソルの下など日陰に置くだけで長く飾ることができます。

夏場は風通しの良い場所や閉店時は涼しい室内に置くだけでも、効果
があります。

生花はどれだけ大事にしても、いずれは枯れてしまいます。
枯れた花は早めに吸水ホームから抜き、片付けて下さい。

枯れた花からはカビが発生しやすくなり、長持ちする花にカビが移ってしまうと枯れる原因になります。

実物の生花には枯れるとエチレンガスを発生させるものもあります。
エチレンガスは花の開花を促進させてしまうので、他の花に影響を与えてしまうので、実が完熟したさいは早めに片付けましょう。

基本的なお手入れは上記の3つになりますが、他にもスタンド花を長く楽しむ方法があります。

水を足す際に、切花用の栄養剤も入れるとより長く楽しむことができます。
また、古い水に新しい水を継ぎ足し続けると雑菌が発生してしまいます。
定期的にホースやペットボトルなどで多めに水を入れ、溢れさせることで換水すると良いでしょう。

枯れた花を抜いていき、スタンド花がみすぼらしくなってまったら、残った花を潔く抜いてしまい、花瓶で飾ったり、アレンジメントに作り直すことで新たに楽しめます。

スタンドや花器は届けた花屋に連絡を入れ、回収を依頼してください。
しかし片付けに応じない花屋や連絡が付かない場合もあります。
その際は近隣の花屋に回収を相談してみて下さい。
良心的な花屋は無料、または粗大ゴミの費用より安く回収してくれます。

スタンド花はアレンジメントと同じ手入れで長持ちします。