ブーケを贈るシーンと言えば、入学式・卒業式や習い事の発表会、歓送迎会、母の日、誕生日などのイベントや記念日を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。ブーケは、特別な日の贈り物といったイメージを持たれている方は多いかもしれません。

近年、日本の花の購入率は、年々減少傾向にあるといわれています。1年以内に花を購入したと回答した人は2009年がもっとも高く74.8パーセント。ほとんどの人が1年に1回は花を購入しています。ところが、2020年になると43.5パーセントにまで落ち込んでいます。（MPSジャパン　花き消費動向調査2020年）

お花は、飾るだけでお部屋や見る人の心を明るく豊かにしてくれるもの。また、お花のギフトは「消えもの」ですので、モノを増やしたくないという方でも喜んでくれそうです。そこで、もっと気軽にお花を贈ってみてはいかがでしょうか。鉢植えとは異なり、特別な世話が必要のないブーケなら、ちょっとした贈り物にぴったりです。

例えば、ご友人などの自宅に招かれたとき、お菓子や料理、ワインなどの手土産を持っていくという方は多いでしょう。その手土産をブーケに変えたり手土産にブーケを添えたりしても、さらに素敵な手土産になりそうです。その場で飾っていただけば、一緒に楽しめますね。手土産としてブーケをお渡しするときは、小花やグリーンが入った、気負わないナチュラルテイストのブーケや、テーブルに置けるサイズのテーブルブーケがぴったりです。

お礼の品を用意するほどではないけれど、感謝の気持ちを表したいというときにブーケをお贈りするのもおすすめです。借りたモノをお返しするときや、仕事などで手を借りたときにお礼としてブーケを贈ると、感謝の気持ちがより伝わるのではないでしょうか。豪華すぎるブーケは、相手の方が恐縮してしまう可能性がありますので、生花店の店頭でよく販売されているようなミニブーケなどが良いでしょう。バラやガーベラなど存在感のあるお花を1輪だけ贈っても素敵ですね。

お花には、人の心を癒したり元気づけたりする力があるため、入院中の方へのお見舞いとしてブーケはよく選ばれています。入院していなくても、体調を崩している方や気分が落ち込んでいる方など、元気づけたい方にブーケを贈ってみてはいかがでしょうか。オレンジや黄色などのビタミンカラーのお花なら、見ているだけで元気になりそうです。

お花にあまり触れることがないという方は、ブーケを贈るという行為はハードルが高いと感じるかもしれません。そこで、素朴な雰囲気のカジュアルなブーケや小さなブーケを選ぶのがおすすめです。気持ち的に気軽にお贈りできますし、お花をもらいなれていないという方でも、気負わず受け取ってくれそうです。ちょっとしたギフトや手土産の選択肢に、ブーケを入れてみてはいかがでしょうか。