みなさんは、花束をどのようなときに贈っていますか？卒業式や送別会、母の日、誕生日などのイベントやお見舞い、講演会などの演者へのお礼の品とするなど、特別なときにお贈りするという方が多いのではないでしょうか。

一方、ヨーロッパやアメリカなどではお花をひんぱんに贈り合っています。誕生日や記念日でなくても恋人に花束をプレゼントしたり、ホームパーティーで花束を手土産にしたりするなど、花束は日常的な存在です。

日本で日常的にお花を贈る人が少ないのは、花束を贈る文化の歴史が浅いためだと言えそうです。日本では、古くから神仏に花をお供えする習慣はありましたが、贈り物として贈るということはありませんでした。花束をギフトとして贈る習慣が根付いたのは、戦後に欧米文化が日本に入ってから。フラワーギフトの文化が根付いてから、まだ100年経っていないのです。

ところが、ヨーロッパではもっと古い時代から花を贈る文化が根付いていました。正確な時期は判明していませんが、西暦1300年から1600年頃に、フラワーアレンジメントが流行し、この時代には花を贈り合っていたと考えられています。

また、200年前にはウエディングブーケの原型ともいえる文化が形成されました。男性が恋人に向かう途中で、道端の花を摘み花束を作り、プロポーズの言葉と一緒に贈るというもの。女性が結婚を受け入れるときは、花束の中から花を一輪抜き取り、男性の胸ポケットに入れていました。結婚式で新郎が胸元に花を挿す「ブーケトニア」も、この習慣が由来とされています。

このように、ヨーロッパに比べて日本では花束を贈る歴史がまだまだ浅いため、花束は「特別なもの」と考えられてしまうのは無理もないでしょう。

日本の花束は、かつては花をただ束ねただけのものが主流でした。これは、「生け花」の影響だと言われています。最初からアレンジされた花束を花瓶に挿すのではなく、自分で配置などを考え、芸術性ある姿に形成するのを楽しむためです。現在の生花店では、そのまま花瓶に活けられるようなデザイン性が高い花束を販売されています。

また、1000円以下で購入できる小さな花束もよく見かけ、以前に比べて花束はずっと身近な存在になっているのかもしれません。花束を日常的に楽しみたいけれど、誰かに贈るのが気恥ずかしい、どんな花を買ったらよいのかわからない……と言う方は、まずは、小さな花束を選んでみるのがおすすめです。

花は見るだけで人の心を和ませ、明るくしてくれます。もっと気軽に花束を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。"
"元気が出て運気が上がるひまわりの花束

太陽に向かって大きな花を咲かせるひまわり。明るさや活発さを感じさせ、見ているだけで心が高揚しそうなひまわりの花束は、どなたにも喜んで受け取っていただけるのではないでしょうか。ひまわりが人の心を明るく元気にしてくれる理由は、お花の色にありそうです。

ひまわりのお花の色・黄色は、黒や白、グレー以外の色を指す有彩色の中で最も明るい色と言われています。人の気持ちだけでなく、場も明るくし、開放的にする「幸福の色」と考えられているのもうなずけるのではないでしょうか。ひまわりの花を見ると気持ちが元気になるのは、黄色が持つ力によるところが大きいと言えそうですね。落ち込んでいる方や不安を抱えている方にお贈りすると、気持ちが前向きになって元気を取り戻してくれるかもしれません。

色彩心理学では、黄色は右脳に働きかけ直感力を高めてくれると言われています。そのため、感性を高めたいときやひらめきを得たいときにひまわりの花を飾ると効果がありそうですね。集中力や判断力、記憶力を高める効果も期待できるため、オフィスや勉強部屋に飾るのもおすすめです。ひまわりの花はビジネスシーンでの贈り物としては、カジュアルすぎる印象を受けるかもしれませんが、これらの黄色が持つ心理効果をお伝えして贈ると喜んでいただけそうです。

風水学上での黄色が持つパワーを見ていきましょう。実は、色彩心理学同様に風水においても黄色は、気持ちがポジティブになる色とされているのです。さらに、ひまわりの花は、悪い気を吸収して明るく活発な「陽の気」を発し、運気を上げてくれると言われています。風水的に見ると、ひまわりの花は運気向上の効果が非常に高いと言えるのではないでしょうか。

このように、ひまわりの花にはうれしい効果がたくさんあるため、縁起物としても知られています。贈り物選びに迷ったら、どなたにも喜んでいただけそうなひまわりを選んでみてはいかがでしょうか。

ひまわりの花束を持ち運ぶときは、花が上になるように持ってくださいね。茎の切り口に水を含ませたシートなどを付けており、その水がこぼれてしまうことがあるためです。ひまわりの花束は本数によっては、ボリュームが出て大きくなり、持ち運ぶのに手間がかかるかもしれません。そんなときには、オンラインショップでの購入を検討してみてはいかがでしょうか。指定の場所に運んでもらえるため、持ち運ぶ労力を省けて便利ですよ。