花束というと、女性向けのギフトというイメージが強いのではないでしょうか。日本だけでなく、海外に目を向けても、女性が男性に、または男性同士で花束を贈るというシーンはあまり見かけません。

実際に、2020年に農林水産省によってなされた「一般家庭における花や緑の購入実態調査」によると、観葉植物を含めた植物を贈り物としてもらったことがあるのは、女性70パーセント、男性は45パーセントという結果になりました。

とはいえ、退職時や父の日など男性へ花束を贈る機会はあるでしょう。また、近年「男性（または女性）はこうであるべき」という考えをなくす、ボーダーレス化が進んでいるため、男性にも花束を贈る機会は増えてくるかもしれません。

そこで迷うのが、男性向け花束の選び方です。あまりにも女性らしい花束だと、受け取った男性が気恥ずかしく感じてしまうかもしれません。ここでは、男性へ花束を贈るときにどのような点を考慮すると良いのか見ていきましょう。

1. 男性らしい色を選ぶ
男性向けの花束なら、赤やピンクなどの暖色系よりもブルーや紫などの寒色系のお花を選ぶのが良いでしょう。寒色系のお花なら、さわやかな印象で男性でも抵抗なく持てそうです。風水では、青は仕事運や勉強運に効果的と考えられていますので、ビジネスパーソンの方にお贈りしてみてはいかがでしょうか。

黄色やオレンジなどのお花も男性が持っていても違和感はないでしょう。元気の良さや明るさを感じさせる色ですし、風水では金運アップに効果があると考えられているので、商売やビジネスをしている方に喜んでいただけそうです。

近年増えてきているグリーンのお花もおすすめです。白みがかったグリーンから明るいグリーンまで、さまざまな色みのお花を集めてグラデーションにしても素敵ですね。他の色の花と組み合わせやすいでしょう。

白いお花をスッキリとシンプルにまとめると、持つ人をスタイリッシュに見せてくれそうです。先に挙げたグリーンと白の組み合わせは、クールな雰囲気を出せるので、男性向け花束にぴったりと言えるのではないでしょうか。


2.グリーンを多めに入れる
葉っぱなどのグリーンを多めに入れるのも良いでしょう。お花が持つ「女性らしさ」を中和してくれますし、ボリュームを出しながらもスッキリした色合いに見せてくれます。背の高い葉や大きな葉などを取り入れるなど使い方によっては、スタイリッシュに仕上がりますよ。

3.ラッピングにこだわる
花束のラッピングは、クラフトペーパーなどブラウン系のものを使って、カジュアルに仕上げると良いでしょう。ビジネスシーンでは、黒や濃い青などのラッピングペーパーを使ってみてはいかがでしょうか。シックな雰囲気に仕上がります。

男性でもお花をもらったらうれしいという方は、多いと言われています。「贈る相手が男性だから、花束を贈りにくい」と躊躇せず、気軽に贈ってみてはいかがでしょうか。