お部屋や玄関に花を飾るだけで、空間がぱっと華やぎ、気持ちも明るくなります。とはいえ、せっかく飾った花がすぐにしおれてしまうと、少し残念な気持ちになりますよね。そんなときにおすすめしたいのが、長持ちしやすく、初心者の方でも飾りやすい切り花です。今回は、扱いやすく、日常に気軽に取り入れやすい花をご紹介します。

まず、切り花の中でも特に水下がりが少なく丈夫で日持ちが良いとされているのが「カーネーション」です。ふんわりとした花びらと優しい色合いが魅力で、茎もしっかりしているため水揚げがしやすく、1週間から10日程度はきれいな状態を保てることが多いです。また、カーネーションは品種や色も豊富なので、自分の好みの品種を見つけたり、季節やインテリアに合わせたコーディネートもしやすいのが嬉しいポイントです。

次におすすめなのが「アルストロメリア」。こちらも花持ちが非常に良く、10日以上楽しめることもあります。軽やかな花姿が特徴で、さりげない存在感を放ちます。アルストロメリアは葉に水があたると痛みやすいため、余分な葉は取り除くのが長持ちのコツです。ただし暑さには少し弱い面があります。「トルコキキョウ」もまた、見た目の上品さと長持ちの両立を叶える花です。花びらにボリュームがあり、枝分かれしているものが多く1本でも存在感があります。カラー展開も白やピンク、紫など幅広く、他の花と組み合わせても調和しやすいです。

「スターチス」や「かすみ草」などの小花系も見逃せません。これらは乾燥に強く、ドライフラワーとしても楽しめるため、飾り終わった後も長くインテリアとして活用できます。主役にはならなくても、ブーケやアレンジメントの中でバランスをとる役割として非常に重宝されます。「ガーベラ」も親しみやすい人気の花一つです。ポップで明るい印象の花ですが、茎が柔らかく水が濁りやすいため、毎日の水替えが重要です。花瓶の水を浅めにし、茎のぬめりをこまめに取ることで、比較的長く楽しめます。

また、飾る際には花瓶の清潔さも重要です。花を生ける前に花瓶をしっかり洗い、水に雑菌が繁殖しにくい状態を保つことで、花の寿命が延びます。市販の延命剤を使うのも効果的です。どんなに長持ちする花でも、直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。初心者の方が意外と勘違いしやすいのが、切り花は鉢植えと違って直射日光が苦手という点です。涼しく、風通しのよい場所に飾ることが、日持ちをさらに良くする秘訣です。

忙しい毎日の中でも、手軽に花のある暮らしを楽しみたい方にとって、「長持ちしやすく、飾りやすい切り花」はとても心強い存在です。ちょっとした花のお手入れの時間で心が安らぐ時間を得ることができるはずです。暮らしに彩りと癒しをプラスしてみてはいかがでしょうか。