いただいた花を長持ちさせる5つのポイント|長持ちしやすい花の種類もご紹介
「プレゼントでもらったお花を長持ちさせたい」、「気に入って購入した花を長持ちさせる方法を知りたい」そんなふうに思っている人は多いと思います。
この記事では「花束やアレンジメントフラワーを長持ちさせる方法」をご紹介します。具体的なポイントに加え、長持ちするお花の種類もまとめましたのでぜひご覧ください。
もらった花束を長持ちさせる5つのポイント
生花を使った花束のプレゼントは、とても嬉しいものですよね。特に大切な方からもらった花束はできるだけ長持ちさせたいものです。花束はちょっとしたポイントさえ押さえれば、美しい姿を長く楽しむことができますよ。
はじめに「もらった花束を長持ちさせるポイント」を5つご紹介します。
1.生け方
もらった花束を長持ちさせるポイントとして1つ目にご紹介するのは、「花束の生け方」です。花束を長持ちさせる生け方には、2つのコツがあります。ここでは、花束を長持ちさせる生け方のコツを見ていきましょう。
茎の余分な葉は剪定する
1つ目のコツは「茎の余分な葉は剪定する」です。花束をもらったら、はじめに花束を包んであるラッピングや包装紙を取り外します。そうすると花束の茎部分が見えてきます。
茎が見えたら、茎部分に葉がついていないかをチェックしてください。
もしも、花束の茎部分に葉がついていたら、剪定用のハサミでカットします。
剪定用のハサミがない場合は、一般的なハサミもしくは、手を使って余分な葉を取り除いてください。
花束の茎に余分な葉がついたままの状態で生けてしまうと、葉が花瓶の中の水に浸かってしまいます。
水に浸かると葉が腐り、花束全体が傷んでしまう原因となりますので、茎についた余分な葉は必ず剪定するようにしましょう。
水の中で茎を切る
2つ目のコツは「水の中で茎を切る」です。花束の茎についた余分な葉を剪定したら、次は水の中で花束の茎を切る「水切り」を行います。
水切りを行うことで茎の切り口が整い、花束が水を吸い上げやすくなります。
水切りは以下の手順で行ってください。
①花束の茎を、水を張った容器に浸ける
②茎を水中に浸けたまま、切れ味の良い剪定用のハサミで茎を斜めに切ります。
③花束の茎を水の中で切ると、茎の導管(水が通る部分)が整い水を吸い上げやすくなるのです。そうすることで、茎が水を吸い上げる部分の表面積を広くします。
2.花瓶
もらった花束を長持ちさせるポイントの2つ目は、「花束を生ける花瓶」についてです。
花束を長持ちさせるためには、花瓶の中の水を清潔に保つ必要がありますが、ただ清潔な水を使用すれば良いというわけでもありません。
花瓶に水を入れる前に、花束を生ける花瓶の内側が汚れていないかどうかチェックしましょう。新品の花瓶であれば問題ありませんが、花瓶を長く使用していると内側が汚れてきます。花瓶の内側は必ずきれいに洗い、清潔な状態で使用しましょう。
3.水やり
もらった花束を長持ちさせるポイントの3つ目は、「水やり」についてです。
花束を長持ちさせるためには、水やりに関してもコツがあります。
花束を長持ちさせる水やりのポイントを2つご紹介します。
花瓶の水の量
1つ目のポイントは「花瓶の水の量」です。花束を長持ちさせたいなら、花瓶の水の量をできるだけ少なくするのがおすすめです。
花束の茎が水に浸かる面積をできるだけ少なくするようにしてください。
これは、茎が水に浸かる面積が多いと、茎が腐れて傷んでしまう原因になるためです。
花瓶の水の量は、花束の茎の切り口が水に浸かる程度までで十分です。
水の交換は毎日がベスト
2つ目のポイントは「花瓶の水の交換頻度」についてです。花瓶の水の交換は、「毎日がベスト」です。先程もご紹介した通り、花束を長持ちさせるためには花瓶の中の水を清潔に保つ必要があります。水を毎日交換し、清潔な状態を保てば花束を長持ちさせることができます。
4.置き場所
もらった花束を長持ちさせるポイントの4つ目は、「花瓶の置き場所」についてです。
花束を生けた花瓶の置き場所にも気を配れば、花束をより長持ちさせることができます。
花束はできるだけ涼しい場所に置くのがおすすめです。
周囲の気温が高い場所に置くと、花束が傷むスピードが速くなってしまいます。
また、花束を直射日光が当たる場所や、エアコンの風が直接当たる場所に置くのも避けましょう。直射日光やエアコンの風も花束が傷む原因となります。
5.その他
最後にご紹介するのは、花束を長持ちさせるアイテムです。
「花束を少しでも長持ちさせたい」という方は、これからご紹介する4つのアイテムを使ってみるのもおすすめです。
ハイター
「ハイター」は、液体の塩素系漂白剤ですが、普段からお洗濯や台所用品の漂白に使っているという方も多いのではないでしょうか?
ハイターは、実は花を長持ちさせるアイテムとしても使えるんです。
花瓶の水にハイターを入れるとハイターがバクテリアの増殖を抑えてくれるため、花束が長持ちします。
ハイターを使う場合は、花瓶の水300mlに対してハイター1滴が適量です。ハイターを入れすぎると、花が傷んで枯れてしまうため入れすぎには注意してください。
10円玉
花瓶の水の中に「10円玉」を入れるというのもおすすめの方法です。10円玉から出る銅イオンには、花瓶の中の水を殺菌してくれる効果があります。水をきれいな状態に保つことができるため、花束が長持ちしますよ。
花瓶1つに対して、10円玉を1枚入れるのが基本です。ハイターよりも手軽にできる方法なので、ぜひ試してみてください。
延命剤
もっとも確実なのが、花瓶の水の中に「切り花用の延命剤」を入れるという方法です。切り花用の延命剤を使えば、簡単に花束を長持ちさせることができますよ。
切り花用の延命剤は、通販サイトや園芸店、ホームセンターなどで購入することができます。
漂白剤
先程はハイターをご紹介しましたが、ハイター以外の「漂白剤」を花瓶の水に入れてもハイターと同様の効果が期待できます。
ハイターがご自宅にない場合は、ご自宅にある漂白剤を使ってみてください。
漂白剤もハイターと同様に、花瓶の水300mlに対して漂白剤1滴が適量です。漂白剤は非常に強力なものなので、くれぐれも入れすぎには注意しましょう。
もらったアレンジメントを長持ちさせるポイント
ここまでは、もらった花束を長持ちさせる5つのポイントをご紹介しました。アレンジメントフラワーも花束と同じでちょっとしたコツで長持ちさせることができます。
ここからは、「もらったアレンジメントを長持ちさせるポイント」を見ていきましょう。
1.オアシス
1つ目のポイントとなるのは、「オアシス」です。
オアシスとは、アレンジメントフラワーの土台になっている吸水性スポンジのことです。
アレンジメントに使われているお花は、このオアシスから水を吸収しています。そのため、オアシスが乾いてしまうとお花は萎れてしまいます。
オアシスの上の部分の色が白っぽくなり乾燥してきたら、水を与えるようにしてください。
ただし水やりをしすぎると、オアシスにカビが発生するため与えすぎには注意します。
2.お花の手入れ
2つ目のポイントとなるのは、「お花の手入れ」です。アレンジメントに使われているお花が萎れてきたら、その都度そのお花を取り除くようにします。そうすることで、ほかのお花が長持ちするようになります。
また、アレンジメントにアイビーなどのグリーンが使われている場合は、1週間に1度程度霧吹きで水を与えるのもおすすめです。グリーンが乾燥するのを防いでくれますよ。
ただし、花びらに霧吹きの水がかかってしまうと傷んでしまうため注意してください。
花が枯れた・萎れてしまったら?
もらったアレンジメントを長持ちさせるポイントを紹介してきました。
生花は生き物なので、今回ご紹介したポイントに気をつけていても、時間が経てば枯れたり萎れたりしてきます。
ここからは、「花が枯れたり、萎れたりしてしまった場合の対策」をご紹介します。
浸水法
1つ目の対策は、「浸水法」です。浸水法とは、萎れてきた切り花を長時間、新鮮な水に浸しておく方法です。
浸水法を行う場合は、はじめにバケツやボウルなどに新鮮な水を張ってください。
次に、萎れた切り花を「水切り」します。
水切りが終わったら、先程水を張ったバケツやボウルに切り花の茎を浸けます。半日程度、そのまま浸けて様子を見ましょう。
こうすることで、萎れた切り花が復活しやすくなります。
湯揚げ
2つ目の対策は、「湯揚げ」です。湯揚げとは、切り花の茎を熱湯につけ茎の内部に溜まった気泡を排出させる方法です。
茎の中の気泡を外に出すことで、お花が水を吸い上げやすくなり結果的に長持ちします。
切り花の湯揚げは、以下の手順で行います。
①湯揚げをしたい切り花を茎以外の部分を新聞紙で包む(お花に水蒸気が当たるのを防止するためです)
②バケツやボウルなどに80~90℃程度の熱湯を張る
③切り花の茎を園芸用のハサミで斜めにカットする
④茎の切り口を熱湯へ浸け、3~5分程度置く
⑤茎の切り口を水に浸け、そのまま2時間程度冷やす
⑥新聞紙をはずす
⑦茎の切り口をカットする
湯揚げは、お花の種類によって、向き・不向きがあります。茎が細めの花(マーガレット・キク・ヒマワリなど)には向いていますが、茎が太い花や茎の中に水分が多く含まれる球根植物(スイセンやチューリップ、カラーなど)には不向きです。
ドライフラワー
3つ目の対策は、「ドライフラワーにする」ことです。切り花が萎れてきたら、思い切ってドライフラワーにして楽しむのもおすすめです。特に、バラやアジサイ、カスミソウ、ミモザなどはドライフラワーに向いているお花です。
切り花をドライフラワーにする場合は、まず水に浸かっていた茎部分をカットします。
次に輪ゴムやヒモ、リボンなどで切り花の茎をまとめ、できるだけ直射日光の当たらない風通しのいい場所に吊るします。
そのまま吊るしておけば、ドライフラワーが完成しますよ。ただし、梅雨場など湿度の高い季節はドライフラワーが出来上がるまで時間がかかることがあります。
ドライフラワーは、できる限り空気が乾燥した場所で制作するようにしてください。
日持ちする花の種類
花が枯れたり、萎れたりしてしまった場合の対策をご紹介しました。この記事の最後にご紹介するのは「長持ちする花の種類」です。できるだけ日持ちする花を4つ厳選いたしました。日持ちするお花をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
トルコキキョウ
はじめにご紹介するのは、「トルコキキョウ」です。リンドウ科ユーストマ属のトルコキキョウは、花束やアレンジメントフラワーの花材にも非常に人気のお花です。
紫やピンク、白などさまざまな花色があり、おめでたい場面からお悔やみのシーンまで幅広い用途で利用されています。
トルコキキョウの切り花は、非常に長持ちすることでも有名です。環境によっても変わりますが、夏場であっても、基本的には2週間程度元気な状態を保ってくれます。また、冬場であれば、3週間程度花を楽しむことができます。
トルコキキョウの花言葉は、「優美」や「清々しい美しさ」などです。お誕生日や父の日のほか、お供えや開店祝いなどにも最適です。
カーネーション
2つ目にご紹介するのは、「カーネーション」です。母の日の定番ギフトとしても人気のカーネーションのお花です。
ピンクや赤、白といったやさしい色合いと、フリルのようなかわいらしい花姿が魅力です。
カーネーションは、切り花にしても長持ちするお花なので、品種や環境にもよりますが、冬場なら2週間程度、夏場でも1週間程度は美しい花を楽しむことができますよ。
ちなみにカーネーション全般には、「無垢で深い愛」という花言葉がつけられています。
母の日にはもちろんのこと、お誕生日や敬老の日、結婚祝いのプレゼントにもおすすめのお花です。
菊
3つ目にご紹介するのは、「菊」です。菊は、日本を代表するお花といえる存在ですよね。
以前はお供えやお悔やみのお花としてのイメージが強かった菊ですが、最近ではおしゃれな品種が増えてきています。そのため、ブーケやアレンジメントフラワー、スタンド花の花材としても使われていますよ。菊のお花も長持ちすることで有名です。
菊の日持ちは、冬場なら1ヶ月程度持つといわれています。
また、夏場でも3週間程度は元気な状態をキープすることが少なくありません。
もちろん管理方法や、飾る環境によっても異なりますが、菊は長持ちするお花の代表といっても良いですね。菊の花言葉は、「高貴」「高尚」などです。
胡蝶蘭
最後にご紹介するのは、「胡蝶蘭」です。格式高い胡蝶蘭のお花は、どこへ贈っても恥ずかしくないフラワーギフトです。法人向けの贈り物としても非常に人気があり、特に開店祝いや開業祝いにはなくてはならないお花ですよね。
胡蝶蘭のお花も非常に長持ちすることで知られています。胡蝶蘭の鉢植えの場合、夏場であっても約1ヶ月にわたって美しいお花が咲き続けるのが一般的です。
また、冬場なら最長3ヶ月程度はお花を咲かせてくれますよ。上手に管理するのが前提ですが、胡蝶蘭は管理も簡単なので初心者の方にもおすすめです。
胡蝶蘭の花言葉は、「幸福が飛んでくる」「幸福」「純粋な愛」などです。
開店・開業祝いや上場祝いのほか、移転祝いや引越し祝い、敬老の日や還暦祝いなどにも大変人気のあるフラワーギフトですよ。
質の良い花は基本的に長持ちする
特に長持ちするお花を4種類ご紹介しました。
ここでは「お花の日持ちを左右するのは基本的にはそのお花の質である」ということもあわせてご紹介したいと思います。
もちろんお花の種類によって日持ちの良さは異なるものではありますが、もっとも注目すべきはそのお花の質です。
信頼できる生産者からお花を卸しているお店を選ぶことも重要ですし、そのお花屋さんが花の質が落ちないよう適切な管理を行っているかどうかを見極めるのも非常に重要なポイントです。できる限り、信頼できるお花屋さんを選ぶようにしてください。
まとめ
「花束やアレンジメントフラワーを長持ちさせる方法」をご紹介しました。
プレミアガーデンではカーネーションや胡蝶蘭、トルコキキョウなど長持ちするお花を使ったフラワーギフトを豊富に取り揃えております。
お誕生日のお祝いや、母の日、結婚祝いなどのプライベートギフトにはもちろん、開店・開業祝いや送別会などビジネスシーンにもふさわしいお花の贈り物を販売しております。
長持ちするお花をお探しの方は、ぜひプレミアガーデンのショッピングページもご覧ください。スタッフ一同、心を込めてお手伝いさせていただきます。