花を仕事にするなら?様々な働き方と必要資格・年収をご紹介
花に関わる仕事に興味があるけれど、仕事内容は?必要な資格はあるの?年収はどれくらい?と、転職や就職に悩んでいる方も多いはず。
花に関わる仕事は非常に多いため、今回は花を仕事にしたい方のために、花にまつわる仕事の紹介と、必要な資格、年収をご紹介いたします。
花を仕事にするには?様々な業種がある
花を仕事にすると言っても、様々な業種があります。主な3つに絞るとすると、
- 花を生産する仕事
- 花の手入れをする造園の仕事
- 花を売る小売業
に分けられます。1つづつどのような仕事なのか解説します。
花を生産する仕事
花を生産する仕事には、「花卉栽培農家」などが上げられます。季節ごとに花を栽培し、直接販売したり、生花店に花を卸すのが花卉栽培農家の仕事です。
花を栽培する場所が必要ですが、比較的狭い場所でも仕事が始められるため、花卉栽培農家には未経験の方も多いようです。
花は嗜好品ですので、顧客のニーズに合わせて新しいものを求められます。ニーズに対応するために新しい花を栽培することも必要になります。
また、花の栽培は数カ月から数年単位の長期間にわたる仕事ですので、根気が必要になる仕事ともいえるでしょう。
植木や花を手入れする造園の仕事
花を手入れする仕事は「造園業」と呼ばれます。主に一般家庭の庭から公共施設、店舗、道路などに植木や花を植え付け、手入れをする仕事です。
ハウスメーカーや大手工務店には造園部門を設けているところも多く、建築と密接に関わってくる仕事となるでしょう。個人事業として働く場合には、造園業を行っている職人の元で、実践をしながら学んでいく必要があります。
個人事業で造園業を行っている会社は、その地域の自治体などから委託を受けていることも多く、地元で貢献したい、地元で長く活躍したいという方にはおすすめです。
花を売る小売業
誰もがイメージしやすいいわゆる「お花屋さん」です。花の販売業務や、プレゼントの時の顧客のイメージに合わせて花をアレンジし、花束を作ることが仕事になります。また、花の買い付けや管理なども行います。
顧客のニーズに合わせて、飾りやすいミニブーケを作成したり、ドライスワッグの作成を行うなど、商品を作る必要もあります。
また、通販での購入やイベントでは配達を行う場合もあります。配達業も兼ねる花屋が多くなってきているので、運転免許証も必要になってくるでしょう。
花にまつわる職種・働き先は?
花の業種について紹介しましたが、どのような仕事なのか、どのような資格が必要なのか、その仕事の年収を詳しく解説していきます。
花卉栽培農家
生活のさまざまな場面で用いられる観賞用の花を花卉と言います。このような植物を育てて商品として出荷するのが花卉栽培農家の仕事です。
土づくり・種まき・苗の植え付け・肥料や水やり・温室の温度管理などの仕事がメインになります。顧客のニーズに合わせて品種改良に力を入れる農家もあります。
花が咲くまでにある程度の時間がかかるため、根気強く日々の仕事を続けていくことができる人が向いています、また、顧客のニーズを汲み取る感性も必要になってくるでしょう。
華やかなイメージのある仕事ですが、重い鉢や苗を扱うため、体力も必要になってきます。
必要な資格
花卉栽培農家になるために必要な資格は、専門的な職種でない限りは未経験でも始めることができます。
新規就農の相談センターなどで情報収集をして、専門的な知識や技術を学べる研修先を紹介してもらいましょう。
資格は必要ありませんが、土地や機材などを購入する準備金は必要になります。
年収
年収は農園の大きさなどで変わります。年収1,000万円を超える大規模な農家もあれば、年収100万円前後という農家までさまざまです。
また、月収という形ではなく、花の出荷時期に合わせて収入が入ることになりますので、年に2回の出荷であれば、その2回の収入で1年の生活や経費をまかなうことになります。
また、天災や病害などで出荷できる量が減ってしまう場合には収入も減りますので、年収が安定しないことは理解しておく必要があります。
花屋店員
花屋の仕事は、生花店や園芸店で花の買い付け、販売、制作、接客を行います。仕入れを行う日は朝早くから市場に出向いて買い付けをします。どんな花をどれだけ仕入れるかは、客層や需要を見極めなければなりません。また、店舗では店頭ディスプレイを考えたり、顧客のイメージに合わせて花束やアレンジなどの商品作成を行います。
必要な資格
花屋になるのに、特別な資格は必要ありませんが、大学や専門学校で農業や園芸、フラワーコーディネートについて学ぶ方もいます。
また、花の搬入や仕入れ、配達を行うため、普通自動車運転免許を持っておくと良いでしょう。
また、グリーンアドバイザーの資格は持っておくと役に立つでしょう。2日の講習と試験を受けることで取ることができます。花だけを打っている花屋は少ないので、グリーンの知識もあるとできることの幅も広がります。
資格よりも、実践で身に着ける技術や知識が多いので、早く現場に入り、経験を積むことが必要になるでしょう。
また、未経験でスタートする場合、アルバイトとして働き始め、経験を積んでステップアップすることが多いです。
年収
花屋の平均年収は、320万円前後とされています。国税庁の調査によると、2020年の日本の平均年収は461万円とされており、花屋の年収は比較的低めです。
花屋の売上は季節やイベントに依存することや、花卉を扱うためにロスが起こりやすいことなどで比較的低い水準になっています。
個人事業で始める場合には、集客や独自の商品の開発、通販に対応することなどが必要になるでしょう。
ブライダルフラワーアレンジメント(フラワーコーディネーター)
結婚式で使われるブーケやブートニア、式場を飾り付ける花やアレンジメントなど、結婚式にまつわる花をコーディネートする「ブライダル・フラワーアレンジメント」の仕事などがあげられます。
結婚式で使われる花は、式全体の雰囲気を左右しますので、新郎新婦の理想のイメージに合わせて花で表現することが求められます。花に関する知識だけではなく、顧客のニーズを引き出し、良い式にするためのコミュニケーション能力も必要になるでしょう。
必要な資格
ブライダル・フラワーアレンジメントに仕事には資格は必要ありませんが、式場に関する知識も求められますので、
- ブライダルフラワーコーディネーター検定
- ウエディングフラワーデザイナー資格
- フラワー装飾技能士検定
- 色彩士検定
などを持っていると、就職の際に役に立つかもしれません。
年収
ブライダルフラワーアレンジメントの年収は、300万円~340万円程です。
地域や店舗、経験、スキルによって大きな差が生まれてしまう職種ですので、キャリアアップをするためには資格の取得や経験を積むことが必要になります。また、結婚式は土日に行われることが多いため、休みは平日になることが多いでしょう。
葬儀屋で働く
葬儀での生花を用いた装飾を行う仕事になります。生花を美しく飾って祭壇を華やかにすることで最後のお別れを演出します。
生花の仕入れと水揚げを行い、一番きれいな状態でお花を飾れるように準備することや、花祭壇や花束を装飾します。会場では、ご遺族や参列者から贈られる供花の設営、会場の装飾や回収を行います。葬儀での仕事になりますので、礼儀正しく、マナーを熟知することや、臨機応変に対応できる判断力が求められます。
必要な資格
葬儀での花の仕事は特に資格は必要がありませんが、葬儀葬祭事業に置ける生花装飾のための資格である「フューネラルフラワー技能検定」があるとより就職に有利になるでしょう。
年収
年収は就職する企業の規模にもよりますが、300万円~340万円程です。
葬儀業界では生花スタッフの数が不足しており、高齢化社会に伴い葬儀も増えてきているため、今後の需要も増えていくことが予想されます。
本人の能力や経験次第で年収を上げることも可能になるでしょう。
配達ドライバー
オンラインショップやサブスクリプションが広がっている現在、花屋もオンラインで注文を受け付けることが多くなってきています。
そのため、生花を配達するドライバーも花に関わる仕事となるでしょう。
冠婚葬祭会場などの取引先へ花の配達や搬入をし、セッティングやアレンジまで行う場合もあります。
必要な資格
使用する車によりますが、最低でも「普通自動車運転免許」が必要になるでしょう。トラックなどで運ぶ場合には中型免許以上の免許が必要になります。
年収
配達ドライバーの年収は300万円~450万円と幅があります。利用する車や深夜での勤務があるかどうかなどで大きく変わりますし、花屋の店員としての業務に含まれることもあります。働く時間が決まっているため、ワークライフバランスも保つことができるでしょう。
華道家
華道家は、季節に応じた花を美しく活けたり、花を使って空間を演出する仕事です。
華道には流派があり、華道家として活動するには各流派に入門する必要があります。入門してからは、5年~10年ほど修業を積み、技術や作法を身に着けることが必要です。華道家として働く場合は、自分自身が講師として華道教室を開くか、専門学校の講師になるなどの働き方があります。
必要な資格
華道家になるには、市販の免許を取ることが必要です。華道教室で修行をするか、華道を学ぶことができる専門学校でも取得ができます。
また、フラワー装飾技能士などの資格取得も目指せます。持っておくと職業の幅が広がりますので、一緒に勉強しておくと良いでしょう。
年収
華道家の年収は地域や働き方によって変化しますが、平均年収は250万円~350万円と言われています。年収を上げるためには、コンクールなどで受賞をすることで講演や依頼が増えるでしょう。ほんの一握りではありますが、名のある華道家はメディアで取り上げられることもあるため、年収は1億円以上も狙える職業です。
花に関わる仕事のメリット
- 花についての知識や経験・センスを磨ける
- 世界に1つだけの自分の作品を作ることができる
- 人から感謝されることが多い
実際に働くことで、花についての知識や経験は自然に身についていきます。また、アレンジなどを作ることで自己表現として作品を残すことができるので、そういった部分で楽しさを感じる人も多いようです。また、花を買う時はお祝いや人を思いやる場面が多いため、素敵なアレンジを作ることで、人から感謝されることも多いでしょう。そういったことがやりがいにつながります。
花に関わる仕事のデメリット
- 体力を使う仕事が多い
- 水仕事が多いので、肌荒れする
- 花を廃棄することもある
花に関わる仕事は、体力を使う仕事も多いです。鮮度を保つために、花屋の温度は低めに設定されているため、冬場は寒いこともあります。
また、水揚げなどの作業がありますので、肌荒れをしてしまうことも。努力をしても、どうしてもお花が売れ残ってしまうこともありますので、自分の作品や花を廃棄することになります。花が好きな方にはそういったことが辛く感じてしまうかもしれません。
花に関する仕事に向いている人
花に関する仕事は、「花が好きである」ということ意外にも、必要になるスキルがあります。
その中でも、花に関する仕事に向いている人のポイントを紹介いたします。
モノづくりや、表現をすることが好き
お花は空間を演出したり、特別な時のプレゼントとして用いられます。
そのため、人を喜ばせられる、または顧客のイメージに合わせたアレンジメント作りをすることが楽しいと感じる人は、花に関する仕事に向いていると言えるでしょう。
人とかかわることが好き
花屋やフラワーコーディネーターなどは、顧客のイメージや好みを引き出し、そのイメージを形にする仕事です。話すことが苦手だったり、花の知識を説明することができないと、イメージの共有が難しいですし、接客が悪く思われてしまうと売上にも影響してきます。
しっかりコミュニケーションをして、お客さんが欲しいと思っている花を作れることが楽しいと感じられる方は、向いています。
花が好き
花屋さんで働く条件で、必須なのが『花が好きな人』です。
好きでもないことに必死になったり、学ぼうとする気持ちはなかなか起きにくいと思います。
花が好きでずっと眺めていたい人と、花に対する興味のない人では、やりたいことや学びたいこと・意欲が全く違ってきますので『お花を好きなこと』これがまず大前提となるでしょう。
まとめ
これまで、花に関する仕事についてご紹介いたしました。
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アレンジメントやスタンド花、花束、ブーケ制作など、花に関する業務は一通り行うことができます。未経験者でも仕事ができるよう、新人研修のプログラムも完備。3年で一人前になれるように、専属の先輩が教えます。
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