ドライフラワーの作り方。おすすめの花や飾り方を紹介
アンティークな雰囲気が漂うドライフラワー。レトロなインテリアやナチュラルなカフェ空間、シャビーシックなインテリアにもぴったりなアイテムです。
近年、人気が高いドライフラワーですが、実は作り方はとっても簡単。
自分のお気に入りのお花を選んで、お部屋のインテリアに合うオリジナルのドライフラワーを作ってみませんか?
今回は、ドライフラワーのお手軽な作り方や、インテリアとして飾るアイデアをご紹介していきます。
ドライフラワーを作ろう!花選びのポイント
ドライフラワーをインテリアに取り入れるおすすめポイントとしては、生花よりも飾り方の自由度が高い点です。
生花は花瓶などの器が必要になりますが、ドライフラワーは器に入れなくても飾ることができますよ。
壁などに吊るすのも良いですし、棚の上やテーブルなどに無造作に置くこともできます。
アイデア次第で、お部屋に合った飾り方ができるのも嬉しいですね。
切り花として生花を楽しんでからドライフラワーを作れば、お気に入りのお花をもっと長く楽しむことができます。
ドライフラワーにおすすめのお花
初めてドライフラワー作りに挑戦する方は、まずは何のお花を使えばいいのかが知りたいところです。
基本的にどんなお花も乾燥させればドライフラワーになりますが、お花の種類や性質によって、仕上がりの美しさに差が出ます。
乾燥させて美しいドライフラワーになるお花はもともとの水分が少なく、色が褪せにくいお花になります。
例えば、触るとかさかさとした手触りのスターチスは、お花の水分量が少ないのでドライフラワーに適しています。色も変色しにくく、鮮やかに残ってくれますよ。
他にも、ミモザやセンニチコウ、カスミソウ、小ぶりのバラなどもおすすめです。
特にセンニチコウをドライフラワーにすると、小さな木の実のようでかわいらしくなります。
乾燥すると花びらが縮みますので、ある程度大きさのある花びらを選ぶのもポイントです。
ドライフラワーに不向きのお花
反対に、お花が水分を多く含み、花びらが薄いものは、ドライフラワーとしては不向きになります。
ユリやキク、ヒマワリ、チューリップ、胡蝶蘭などのお花は、ドライフラワーにするには少々難しいお花です。
このように不向きなお花も、特殊なドライ法を使って作れば美しいドライフラワーになりますが、初心者向きとは言えません。
ドライフラワー作りに慣れてきた頃に、ぜひ挑戦してみてくださいね。
ドライフラワーの作り方
ドライフラワー作りには、
①ハンギング法
②ドライインウォーター法
③シリカゲル法
④グリセリン法
という主に4つの方法があります。
どれも自宅で挑戦できる作り方ですので、ぜひ参考にしてドライフラワー作りにチャレンジしてみてくださいね。
それでは、それぞれの作り方について、詳しくご紹介していきましょう。
お花を吊るすだけ「ハンギング法」
まずいちばん簡単な作り方が、「ハンギング法」です。
作り方は、生花を逆さに吊るして乾燥させておくだけと、とってもお手軽ですよ。
【ハンギング法の手順】
- 茎の水に浸けていた部分を切り、余分な葉を取り除きます。
- 数本まとめて吊るす場合は、紐などで茎を結びます。
- 直射日光の当たらない、風通しの良い場所を選び、逆さに吊るしておきましょう。
あまり多く束ねすぎると水分が蒸発しにくくなり、きれいに乾燥しません。
花束などは、もらった状態で束ねて吊るすのではなく、一本ずつ分けて吊るすと、きれいな仕上がりになりますよ。
乾燥すると茎が細くなり、束ねた部分が緩くなって落ちてしまうので、輪ゴムなどで縛ってから麻ひもで吊るすのがおすすめです。
ハンギング法のメリットとしては、方法がお手軽で、形が美しいまま乾燥しやすい点です。
デメリットとしては、やや花の色がくすみやすく、仕上がりが吊るす場所の湿度に大きく左右されるところでしょう。
例えば、キッチンやバスルーム、トイレなどの湿度が高い場所に吊るしておくと、きれいに乾いていかず、カビが生えてしまうこともあります。
湿度が高くない、風通しの良い涼しい場所で、直射日光を避けて吊るしておくと、1〜2週間ほどできれいなドライフラワーが完成しますよ。
活けながら作る「ドライインウォーター法」
ドライインウォーター法も、とても簡単にドライフラワーを作れる方法です。
こちらは、ハンギング法と異なり、花を逆さに吊るさず、花瓶などに活けたまま乾燥させていきます。
花びらがふんわりとやわらかいものや、茎が太くしっかりとしているお花などは、ドライインウォーター法が適しています。
【ドライインウォーター法の手順】
- まず余分な葉を取り除いておきます。
- 花瓶に1〜3cmだけ水を入れておき、ドライフラワーにする花を挿します。
- 風通しが良く直射日光の当たらない場所で、1〜2週間ほどかけて水分を蒸発させていきます。
乾燥させていく間は、水の交換は不要になります。
ドライインウォーター法のメリットとしては、切り花を鑑賞しながらドライフラワーを作れる点です。
乾燥していく過程も楽しめるので、日々の変化が楽しい作り方でもあります。
デメリットとしては、完全に乾燥するまでは時間が必要であることと、花首が垂れた仕上がりになりやすい点です。
きれいに色が残る「シリカゲル法」
シリカゲル法は、食品などの乾燥材としてお馴染みのシリカゲルを使って、ドライフラワーを作る方法です。
すぐにでもチャレンジできるハンギング法やドライインウォーター法とは違い、シリカゲルを準備しておく必要があります。
先ほどドライフラワーには不向きだとお伝えした、ユリやキク、ヒマワリ、チューリップ、胡蝶蘭などのお花は、シリカゲル法で作ると、鮮やかな花色の残る美しいドライフラワーになりますよ。
花茎を短くカットして作るため、スワッグなどのインテリアには向きませんが、アクセサリーやブローチなどのハンドメイド作品にはおすすめです。
【シリカゲル法の手順】
- 花首から下を2cmほど残して、茎を短くカットします。
- 密閉できる蓋つきの容器(タッパーなどでも可)に、ドライフラワー用のシリカゲルを敷き詰めます。
- 敷き詰めた上にお花をそっと置き、スプーンなどを使って上からシリカゲルをかけ、お花をやさしく埋めていきます。
- 容器の蓋を閉めて密封したまま、約1週間置いて乾燥させます。
メリットとしては、お花の鮮やかな色を残したまま乾燥できる点です。ドライフラワー向きではないお花も、美しく作ることができますよ。
デメリットとしては、ドライフラワー用のシリカゲルを用意するため費用がかかる点。
ただしシリカゲルは、フライパンなどで熱することで繰り返し利用できます。
もう一点は、シリカゲルをお花の上にかけるので、乾燥したときに押しつぶされたような形になりやすいという点があります。
乾燥したお花は崩れやすいので、取り出すときには細心の注意を払って、シリカゲルをやさしくふるい落とすようにして取り出してくださいね。
美しい形を保つ「グリセリン法」
最後にご紹介するのは、グリセリン法です。
こちらの方法はグリセリン溶液の準備が必要にはなりますが、花びらが縮みにくく、お花本来のしっとりとした質感を残しながらドライフラワーにすることができます。
お花だけではなく、葉や実も乾燥させることができますよ。
記念日に頂いた花束など、思い出の花束を綺麗なまま残したい!という方におすすめの本格的な方法です。
【グリセリン法の手順】
- 熱湯を用意して、グリセリンと熱湯を1:3で混ぜます。
- 充分に冷ましたら、花瓶に注いでお花を挿します。
- 冷暗所に置き、グリセリン溶液が花や葉の表面に染み出てきたら完成です。
溶液が表面に染み出るまでには、1~10日ほどかかりますので、こまめに様子を見てみましょう。
葉や実を乾燥させる場合には、蓋付きの容器に冷ましたグリセリン溶液を入れて、1週間ほど置いておきます。
薬剤はシリカゲルのように再利用はできませんが、みずみずしいドライフラワーを作ることができますよ。
ポイントとしては、古いお花を使うと失敗しやすいので、なるべく新鮮なお花を使ってください。
いろいろな飾り方でドライフラワーを楽しもう
切り花として楽しんだら、ドライフラワーにしてインテリアアイテムに変身させてみましょう。
自分で作ったドライフラワーには愛着もあり、より楽しめるはずです。
インテリアをおしゃれに飾ることが苦手な人でも、ドライフラワーは無造作に置くだけでもおしゃれな雰囲気を演出できるでしょう。
ここからは、ドライフラワーをインテリアアイテムとして楽しむための、飾り方のアイデアをご紹介していきます。
花束をスワッグにする
まずは、ドライフラワーのいちばんオーソドックスな飾り方とも言えるスワッグです。
数本束ねて吊るすだけですが、それだけでもおしゃれな空間作りができるのが嬉しいですよね。飾り方に迷ったら、まずスワッグに挑戦してみましょう。
スワッグの束作りで抑えておきたいポイントとしては、同系色の花材を使うことです。
色をすっきりとまとめることで、洗練された印象になります。
また、束ねる際は、奥の茎を長く、手前の茎を短くカットしましょう。
立体感が生まれますし、せっかくの奥のお花が見えない…ということもありません。
まっすぐ直線に束ねるだけではなく、お花をクロスして組み合わせてみると動きが出ます。
麻ひもで束ねてリボンをかけたり、英字新聞でラッピングしてみたり、アレンジ次第でもっとおしゃれになりますよ。
花瓶に挿して飾る
ドライフラワーにお水は必要ありませんが、生花のように花瓶に挿して飾るのもおすすめです。お気に入りの花瓶でもいいですし、ブリキの器や陶器、空き瓶など、いろいろな器に合わせてみましょう。
一輪ずつドライフラワーを挿した瓶を、いくつか並べてみるのも、雑貨屋さんのようでおしゃれですよね。
カップやカゴに入れて飾る
束ねたドライフラワーをカゴに入れてみると、とてもナチュラルな雰囲気になります。
取っ手付きのカゴにそっとドライフラワーを横たえて、ダイニングテーブルに飾れば、ティータイムが華やぎますよ。
お気に入りのティーカップなどを使えば、茎が折れたお花や、茎の短いお花でも盛り付けやすく、アンティークなインテリアアイテムになるでしょう。
ガーランドで華やかに
スワッグの応用として、ガーランドにして飾るのもおすすめです。
こちらもとても簡単で、長い麻ひもなどを用意して、ドライフラワーを好きな間隔で吊り下げていくだけ。
木製のクリップなどで留めてもおしゃれですが、麻ひもだけでも充分に素敵な仕上がりになります。
旗などを併せて飾れば、より華やかな雰囲気になりますよ。
壁に飾る際には、エアコンの風などが直接当たらない場所を選ぶよう注意しましょう。
それぞれの花を麻紐で結んで、1本の麻紐に好きな間隔で結び付けて、壁に取り付ければ完成です。壁に穴を開けなくてもできるので、賃貸の方も真似しやすいアイデアではないでしょうか。
吊るし方は、自宅の壁紙に合わせてアレンジしてみてくださいね!
ハーバリウムやボトルフラワーにする
次は、雑貨屋やインテリアショップでもよく見かけるようになったハーバリウムです。
「植物標本」という意味のハーバリウムは、花材と瓶、オイルだけ用意すれば、誰でも簡単に作ることができますよ。
中に入れる液体は、ハーバリウム用のオイルがありますが、ドラッグストアや100円ショップなどで販売されているベビーオイルでも代用が可能です。
お好きな瓶やボトルを用意したら、瓶に入れる大きさに花材をカットしましょう。
配置を考えながら花材を瓶に入れていき、レイアウトを崩さないようにしてそっとオイルを流し込んでいきます。
中に入っている花材にしっかりオイルがかぶる嵩まで注いだら完成です。
もしセットした花材の位置がずれてしまったら、ピンセットなどで後から調整できますので安心してくださいね。
完成した瓶にリボンやレースを巻いたり、シールやマスキングテープで飾ってみたり、お好きなデコレーションを楽しむことができます。
瓶にオイルを入れず、ドライフラワーだけを入れてボトルフラワーとして楽しむのもおすすめですよ。
瓶に花材を詰めていくだけで、立派なインテリアアイテムが完成します。
ドライフラワーリースを作る
ハンドメイドでフラワーリースを作るのも、ドライフラワーの楽しみ方のひとつです。
リース作りは難しそうで自分にできるか心配……という方も、リース枠の土台を使えば簡単に仕上がります。
リース枠は100円ショップなどでも販売されていますから、手軽に準備できますよ。
作り方はとても簡単で、リース土台にグリーンを巻き付けたら、ドライフラワーを飾りたい位置にワイヤーで取り付けるだけです。
ただし、乾燥したお花は崩れやすいため、やさしく取り付けてあげてください。
レジンに閉じ込めてアクセサリーに
レジンの中にドライフラワーを閉じ込めて、ピアスやブローチなどのハンドメイドアクセサリーを作るのもおすすめです。
まるで小さな宝石のようで、眺めているだけでも可愛くて癒されますよ。
作ったドライフラワーのサイズが大きすぎる場合は、レジン用のドライフラワーも販売されているようなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ドライフラワーに関するよくある質問
生花をそのまま乾燥させて作るドライフラワーは、生花にはないアンティークな雰囲気が人気となっています。乾燥させているので長持ちしますし、お部屋のインテリアとして飾ることで、部屋に自然になじんでくれるでしょう。
本項目では、ドライフラワーを飾る際によくある質問にお答えします。
ドライフラワーを飾る際の注意点は?
ドライフラワーを長く楽しむには、飾る場所の環境にも注意が必要です。
①直射日光を避ける
②湿度が低い場所を避ける
③風通しの良い場所に飾る
基本的には、この3点を注意しておきましょう。
バスルームやキッチン、トイレなどの水気がある場所に飾っておくと湿度のせいで早く劣化してしまうばかりか、カビが生えてしまうこともあります。
ドライフラワーは紫外線に弱いので、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。日に当たらないよう保管することで、色褪せずに長く楽しむことができます。また、蛍光灯の光に晒されていても花色が褪せてしまうので、避けて飾ることをおすすめします。
ドライフラワーは長く飾るものなので、花びらに埃も積もります。埃が積もったままだと劣化に繋がりますので、たまに柔らかい筆などで埃を払ったり、やさしい風で埃を飛ばしたりしてお手入れすると長持ちしますよ。
ドライフラワーの保存期間は?
ドライフラワーの場合、生花とは異なり水分が抜けている状態なので、比較的長持ちします。カビがはえたり、色が極端にくすんでしまわない限りは、飾っておくことができるでしょう。どのような場所で保存しているのか、どのような花のドライフラワーなのかということでも保存期間は変わりますが、およそ3ヶ月持ちます。長持ちするものは、半年から1年持つものもありますよ。
保存状態にもよりますが、1年以上経過すると劣化が進んで鑑賞には不向きになります。状態が悪化してきたものは名残惜しいですが破棄しましょう。
ドライフラワーの風水効果は?
ドライフラワーは、風水ではあまり運気が良くないと言われています。運気が下がると聞くと、飾るのが不安になるかもしれません。
しかし、運気を下げない飾り方として、風通しが良い場所と人通りが多い場所に飾ったり、赤いアイテムと合わせて飾ることが挙げられます。
カーテンレールにドライフラワーを飾ってお部屋のアクセントにするのもおしゃれですよ。
また、赤いアイテムと合わせて飾ることで「生命力」や「情熱」という風水の効果をプラスできます。
ドライフラワーは通販でも購入できる?
今回五章した通り、ドライフラワーは生花を使用して自分で作ることもできますが、自分で作る場合、あまりきれいに仕上がらないこともあります。
通販ではドライフラワー専門店もあり、さまざまな商品からお好みのドライフラワーを購入できるでしょう。
「プレミアガーデン」では、ドライフラワーの販売も行っています。ドライフラワーは衝撃に弱いですが、潰れないようしっかりと梱包してお届けするのでご安心ください。
ドライフラワーのギフトならプレミアガーデン
プレミアガーデンではさまざまなフラワーギフトを取り揃えております。
生花のギフトも豊富ですが、ドライフラワーのスワッグやアレンジメントも取り揃えておりますので、ぜひ「プレミアガーデン」のウェブサイトをご覧ください。
最後に、「プレミアガーデン」から人気のドライフラワーのギフトをご紹介します。
シンプルな色使いでオシャレなドライフラワーのブーケ
商品ページ:シンプルな色使いでオシャレなドライフラワーのブーケ
落ち着いた印象に仕上げた大人っぽいドライブーケです。どのようなお部屋の家具にも自然になじんでくれるでしょう。シンプルな色遣いですが、存在感がありクラシカルな印象です。気品のあるドライフラワーなので、落ち着いた雰囲気の方にプレゼントするのに最適でしょう。
インテリアのアクセントとしても好適なボトルフラワー
商品ページ:インテリアのアクセントとしても好適なボトルフラワー
ドライフラワーを部屋に飾ると、崩れてきて枯れた葉や花が落ちるのが気になる……という人もいるでしょう。そのような場合におすすめしたいのが、瓶の中に入れたドライフラワーのギフトです。両手のひらに入る小さな瓶の中に、素敵なドライフラワーがアレンジされています。小さな瓶なので、室内のさまざまな場所に置くことができますし、インテリアにもなじみやすいです。小物として飾れるドライフラワーです。
華やかであり素朴さも楽しめるドライフラワーのアレンジメント
商品ページ:華やかであり素朴さも楽しめるドライフラワーのアレンジメント
華やかさもあり素朴さも楽しめるドライフラワーのアレンジメントです。中心に鮮やかな青色の花があるのが特徴的で、とても目を惹きます。青色を引き立てるようにさまざまな花や実が飾られていて、バランスが取れたアレンジメントです。
まとめ
今回は、インテリアアイテムとしておすすめのドライフラワーの作り方や、飾り方のアイデアをご紹介しました。
美しい切り花を楽しんだら、ドライフラワーを手作りしてインテリアアイテムに変身させることができます。お花に合わせた作り方がありますが、基本はどれも簡単で、自宅で手軽に挑戦できる作り方ばかりです。
飾る場所や湿度などに気を付ければ、半年から1年もの長い間、ドライフラワーを楽しむことができますよ。
飾り方で雰囲気も変わりますので、お部屋のインテリアに合わせてドライフラワーを堪能してくださいね。