卓上に飾れる!お手頃サイズのおしゃれな観葉植物
観葉植物がお部屋にあると、例え小さいサイズのものでも目に入れば癒されますよね。
でも、土の入った鉢は重いし、あまり大きな観葉植物を育てるのは大変そう……。
そんなときには、手軽に飾れて管理もしやすい、卓上サイズの観葉植物がおすすめです。
小さな観葉植物がいくつも並んでいるのも可愛らしいですし、おしゃれな空間が生まれますよ。
今回は、卓上サイズならではのメリットや魅力、おしゃれで人気のある種類などをご紹介していきます。
インテリアにグリーンを取り入れようと思っている方は、ぜひ参考になさってみてくださいね。
卓上サイズの観葉植物は管理が楽
テーブルの上にも棚の上にも飾ることができる、卓上サイズの観葉植物。
その魅力は何と言っても、管理しやすいサイズ感です。卓上に飾れるような鉢植えは、3〜5号くらいが目安です。
シンボルツリーになるような大きな鉢植えだと、日光浴のために移動させるのも大変ですし、ちょっとずらすだけでもなかなかの重労働ですよね。その点、卓上サイズであれば、さっと持ち運んで移動させることができます。
長く育てていくうえでは、剪定作業が必要だったり、新しい鉢に植え替えたりするお世話も必要です。大きな鉢植えだと、とても一人では作業できないこともありますが、卓上サイズであればその負担も少ないので、ささっと作業できます。
卓上サイズの観葉植物の選び方
いざ観葉植物を購入しようと思っても、初めて育てるときはどの品種を買えば良いものか迷ってしまいますよね。育ててみたいデザイン性の良いものを選んでも、枯らさないで育てることができるのかが不安で購入に踏み切れない方もいるかもしれません。
そんなときに基準としたい、インテリアグリーン選びのポイントをいくつかご紹介しましょう。これからご紹介する3点をポイントにして、お世話を楽しみながらお部屋をグリーン空間に模様替えしてみてください。
耐陰性のある種類を選ぼう
室内で管理する場合には、半日陰でも育ってくれる耐陰性を持った観葉植物を選ぶことが大切です。観葉植物の種類によっては、直射日光や強い日光を好むような品種もあります。そういった日光が大好きな観葉植物を室内でずっと育てていると、日照不足により株が元気に育っていきません。
耐陰性を備えている観葉植物はまさにインドアグリーン向きですので、室内環境に適した品種を選びましょう。
乾燥に強い種類を選ぼう
室内やオフィスなどで管理していると、どうしても乾燥はしやすいものです。また、育て慣れていないうちは、忙しくてうっかり水やりを忘れてしまうこともしばしばかと思います。
そのため、観葉植物を育てる初心者の方には、ちょっとお世話を忘れてしまったくらいでもびくともしないような丈夫でたくましい品種がおすすめです。
乾燥に強いということは水やりの頻度も少なく済みますよ。
乾燥に強い観葉植物には、もともとの自生地が乾燥地帯であるものや、多肉質の葉に水分を蓄えておけるものなどが挙げられます。
自分のお気に入りのフォルムを選ぼう
観葉植物を育てていくうえでは、愛着が湧くものがいちばんおすすめです。お気に入りの観葉植物を選ぶことで、眺めるだけでも気持ちが明るくなりますし、何よりお世話をしっかりしようという心構えが生まれます。愛情を注いで育てていくことで、植物も生き生きとしてくれるでしょう。
育てやすさや丈夫さ、耐陰性や乾燥への耐性を持ち合わせつつも、自分が気に入った葉の色や樹形の観葉植物を選んでみてください。
お気に入りの種類を見つけたら、個体ごとに異なる違いをよく観察してみましょう。樹形や葉の付き具合は株ごとに異なります。株ごとの個性まで注目して選んだ一鉢は、より愛着が湧いて楽しく育てていけるはずですよ。
卓上サイズの観葉植物の飾り方
卓上サイズの観葉植物は、大きな鉢植えの観葉植物よりも飾りやすいというメリットがあります。小さい分、卓上に置いたりハンギングで吊るしたり、棚に置いたりといった飾り方の自由度がアップするのです。
続いては、卓上サイズの観葉植物を楽しく飾るためのアイディアをいくつかご紹介しましょう。
壁掛けやハンギングで飾る
小さいサイズの観葉植物だからこそできる魅力として、壁に掛けたりハンギングで吊るすといった飾り方があります。大きくて重い鉢植えを吊るすのは安全面からして不安ですが、小さなサイズであれば飾りやすいですよね。
中でもおすすめなのは、茎が枝垂れているつる性の観葉植物です。垂れ下がる茎がゆらゆらと揺れる様子にとても癒されますよ。
空間のデッドスペースを利用することで、部屋を存分に使えますし、高い位置にインテリアのアクセントを持ってくることで、視線も上に行くようになります。
ハンギングで吊るすためのネットや、壁に掛けるためのフックが付いている鉢カバーなども販売されていますので、飾りたい場所に応じてぴったりなものを選びましょう。
スツールに乗せてナチュラルに
卓上サイズの観葉植物は、スツールやスタンドの上に飾ることもできます。
アンティーク調の木のスツールに鉢植えを乗せておくだけでも、とてもおしゃれなインテリアになりますよ。幅のあるスタンドに、小さな鉢植えを3つほど並べておくのもかわいいですよね。
ハイドロカルチャーでカラフルに
ハイドロカルチャーとは、土を使わずに水栽培で観葉植物を育てていく方法です。
植物にとってはやはり土のほうが良い環境ではあるのですが、土を使用しないことにより衛生的であるというメリットがあります。
土を使用しないことにより虫の発生や匂いの発生がありませんので、虫が大の苦手という方や、土いじりが苦手な方にはおすすめの方法でしょう。
また、ハイドロカルチャーにはカラフルな素材が多いのが特徴です。
ガラスなどのクリアな花器を使い、色の違う素材を何層かに重ねてパフェのようなデザインを作ると、インテリア性がぐんと高まりますよね。
ジェルポリマー素材を使えば涼しげな演出ができるので、夏のインテリアアイテムとしておすすめです。
お部屋がおしゃれになる!人気の卓上サイズの観葉植物
ここからは、初心者の方でも育てやすい丈夫さとたくましさを持ちつつも、おしゃれなフォルムで人気がある観葉植物の品種をご紹介していきます。
パキラ
科・属 | アオイ科・パキラ属 |
和名 | パキラ、カイエンナッツ、発財樹(はつざいじゅ) |
英名 | Pachira, Guiana chestnut, Money tree |
学名 | Pachira |
原産地 | 中南米 |
花言葉 | 「快活」「勝利」 |
観葉植物の代表格でもある「パキラ」は、耐寒性にも対処性にも優れているとても丈夫な観葉植物です。剪定作業も簡単に行えて、乾燥にも強いパキラは、まさしく初心者向けの観葉植物だと言えるでしょう。
5枚の明るい色合いの葉が広がる姿には、明るさや元気をもらえそうですね。
アイビー
科・属 | ウコギ科・キヅタ属 |
和名 | アイビー、西洋木蔦(せいようきづた) |
英名 | Ivy |
学名 | Hedera |
原産地 | 北アフリカ、ヨーロッパ、アジア |
花言葉 | 「永遠の愛」「友情」 |
星型の小さな葉が可愛らしい「アイビー」は、つる性の観葉植物です。
放っておいても育ってくれるほどの生命力を持っているので、よく地植えのアイビーが壁を覆って伸びている様子を見かけますよね。学名である「ヘデラ」の名前でも流通しています。
つる性の特性を活かして、カゴなどにアイビーの鉢を飾ってハンギングで吊るすと、おしゃれなインテリアになりますよ。存在感があって目立ちすぎる植物ではありませんので、他の植物と寄せ植えをするときに重宝する素材です。
アイビーは、葉のバリエーションがとても豊富にある観葉植物です。定番の星型のもの以外にも、ハート型の葉もあります。
ポトス
科・属 | サトイモ科・エピプレムヌム属 |
和名 | 黄金葛(おうごんかずら) |
英名 | Pothos |
学名 | Epipremnum |
原産地 | ソロモン諸島 |
花言葉 | 「永遠の富」「華やかな明るさ」 |
「ポトス」も先述したアイビーと同じくつる性の植物で、ハート型の葉が可愛らしいです。
とても丈夫な植物なので、観葉植物初心者の方には大変頼もしい存在と言えるでしょう。
小さいものでは約500円で入手できる鉢植えもあるほどなので、買い求めやすい観葉植物です。
明るいライトグリーンの葉はみずみずしさを感じられて、お部屋がとても明るくなります。
ハンギングで吊るして飾れば、つるが揺れる様子と爽やかなグリーンのバランスが絶妙で、涼しげな演出にもなりますよ。
耐陰性などには優れていますが、日本の寒さにはやや弱いため、冬場は必ず室内で管理するように気を付けてくださいね。
グリーンネックレス
科・属 | キク科・セネシオ属 |
和名 | 緑の鈴(みどりのすず) |
英名 | string of beads |
学名 | Senecio rowleyanus |
原産地 | 南西アフリカ |
花言葉 | 「健やかな成長」「青春の思い出」「豊富」 |
ぷくぷくとしたビーズのような葉が特徴的な「グリーンネックレス」は、名前のとおりに連なっている多肉質の丸い粒のような葉が、ネックレスのような形状をしている多肉植物です。和名では「緑の鈴(みどりのすず)」と呼ばれています。
こちらもハンギングで楽しむのにぴったりな観葉植物で、寄せ植えとしても人気です。
多肉質の粒に水分を蓄えているので、乾燥にも強いのがおすすめポイントとなっています。また、水分が不足してくると、この葉にハリがなくなったりシワシワになってきたりするので、初心者の方でも水やりの頻度を把握しやすく、管理しやすいというメリットもあります。
シュガーバイン
科・属 | ブドウ科・パーセノシッサス属 |
和名 | シュガーバイン |
英名 | Sugarvine, Queen palm |
学名 | Parthenocissus Sugar vine |
原産地 | オランダ |
花言葉 | 「すこやか」 |
まるで花びらにも見える小さな5枚の葉がとてもチャーミングな観葉植物が、「シュガーバイン」です。
葉の形はイチゴにも似ていて、光沢を持ったつややかな小ぶりの葉が、ミニチュアのようでとっても可愛いですよ。
その繊細な見た目に反して、耐寒性や耐陰性に優れている丈夫な植物で、切ったつるを水に浸けておくと発根するほど、生命力や繁殖力の強さを持っているのです。
シュガーバインは常緑植物ですので、通年美しい葉を眺めることができます。つる性植物ですので、ハンギングなどで吊るして飾ったり、棚の上に飾ってつるを垂らしたりして飾ってみてください。
シュガーバインの花はなかなか開花しませんが、適した環境で育てれば、3〜6月頃に小さい桃色の花が咲きます。花は約2ミリとかなり小さく、ミニチュア素材のようで可愛らしいですよ。
ガジュマル
科・属 | クワ科・イチジク属 |
和名 | ガジュマル、多幸の木、幸せを呼ぶ木 |
英名 | Chinese Banyan, Malayan Banyan |
学名 | Ficus microcarpa |
原産地 | 沖縄、東南アジア、台湾、オーストラリアなど |
花言葉 | 「健康」 |
強靭な生命力と繁殖力を誇る「ガジュマル」も、個性的なインテリアグリーンとして人気があります。沖縄県では、火の精霊・キジムナーが宿る神聖な木として地元の方々に愛されている植物です。
ガジュマルは、幹の途中から気根(きこん)と呼ばれる根を出していきます。そのフォルムが、今にも歩き出しそうな小人のようにも見えるのが、ガジュマルが愛される理由のひとつです。個体ごとにフォルムが異なりますから、ぜひ自分のお気に入りの形を探してみてくださいね。おしゃれなだけではなく、ユニークさやチャーミングさも欲しいときには、ガジュマルはぴったりなインドアグリーンです。
和名の「ガジュマル」はなんだか不思議な語感ですが、これは気根の「絡まる」性質が語源になった説や、防風林として「風を守る」という言葉がだんだん変化していった説がありますが、明確な由来は分かっていません。
サンスベリア
科・属 | キジカクシ科・サンスベリア属 |
和名 | 虎の尾(とらのお) |
英名 | Sansevieria |
学名 | Sansevieria trifasciata cv. Laurentii |
原産地 | 熱帯アフリカ |
花言葉 | 「永久」「不滅」 |
剣のように尖った肉厚の葉を、すらりと真上へ伸ばしていく「サンスベリア」は、和名では「虎の尾(とらのお)」とも呼ばれています。
直立タイプの観葉植物なので、コンパクトに飾ることができますよ。
肉厚の葉に水分を蓄えていますので、ちょっとやそっとでは枯れることがありません。お世話を数日忘れてしまっても、元気に育っているほどです。
乾燥への耐性や丈夫さも持ち合わせているサンスベリアですが、特筆すべきはその空気清浄効果。清浄力や加湿力は、NASAが認めた「エコ・プランツ」として認定されています。
空気中の有害な物質を除去してくれながらも、マイナスイオンを発生させて、加湿も行ってくれるサンスベリアは、まさしくインドアグリーン向きではないでしょうか。
テーブルヤシ
科・属 | ヤシ科・テーブルヤシ属 |
和名 | テーブルヤシ |
英名 | Parlor palm |
学名 | Chamaedorea |
原産地 | 中南米 |
花言葉 | 「あなたを見守る」 |
テーブルの上に置くと、時間の流れがなんだかのんびりとするような「テーブルヤシ」は、その名前のとおりにテーブルに飾れるサイズ感のヤシの木です。
ヤシの木といえば、自生するものはとても大きく育ち、とても室内で育てられるようなサイズではありませんが、観賞用として楽しめる卓上サイズのテーブルヤシは、お部屋に何石ムードを取り入れるにはぴったりの観葉植物です。
ヤシの木の生長スピードはゆっくりなので、扱いやすいサイズ感のままで長く楽しむことができます。
ヤシの木は燦々と降り注ぐ太陽の元で育つイメージが強いですが、このテーブルヤシは直射日光が苦手な品種なので、室内で育てるのに適しています。
コーヒーの木
科・属 | アカネ科・コーヒーノキ属 |
和名 | コーヒーの木、アラビカコーヒーの木 |
英名 | Arabian Coffee |
学名 | Coffea arabica |
原産地 | エチオピア、熱帯アフリカ、マダガスカル周辺 |
花言葉 | 「一緒に休みましょう」 |
「コーヒーの木」は常緑性の植物なので、一年中つやつやとした葉を楽しめる観葉植物です。ネーミングのとおりに、飲料用のコーヒー豆が収穫できる木なので、花が咲いて実を作ったら、自家製のコーヒーを楽しむこともできますよ。
開花までには3年以上の月日を要しますが、コーヒーの木はジャスミンのように白い小花をたくさん咲かせます。ただし2日ほどで花は散ってしまうので、注意していないと見逃してしまいます。
花が終わると緑の実ができて、だんだんと赤く熟していき、赤紫色になれば完熟状態です。
果肉の中には、2つ種子が入っており、この豆を焙煎すれば、コーヒー豆のできあがりです。コーヒーがお好きな方は、ぜひ収穫した豆でお手製コーヒーを味わってみてください。
まとめ
今回は、インテリアグリーンとして飾りやすい、卓上サイズの観葉植物について、おすすめの選び方やおしゃれな人気品種などをご紹介してきました。
扱いやすい大きさの卓上サイズは管理もしやすいので、観葉植物の入門としておすすめです。また、価格も買い求めやすいため、気軽にチャレンジしやすいのが嬉しいですよね。
棚の上からつるを垂らして飾ったり、ハンギングで吊り下げてみたり、自分好みの癒されるお部屋作りにぴったりな卓上サイズの観葉植物を育てて、日々を彩りましょう。