周年祝いでおしゃれな花ギフトを贈るには?渡すタイミングやマナーなどを併せて紹介

企業や会社の周年祝いは、日ごろの感謝や今後の発展を願う大切な節目のイベントです。そんな記念日を彩る贈り物として、おしゃれな花を選べば社内外に感謝の気持ちやお祝いの気持ちをしっかり伝えることができます。
また、色や種類、アレンジの工夫次第で華やかさはもちろんのこと、企業イメージや贈る相手に合わせた特別感も演出可能です。
本記事では周年祝いの概要をはじめ、周年祝いにぴったりなフラワーギフトのスタイルや贈る際のマナー、予算相場などを分かりやすく解説します。
そもそも周年祝いとは
周年祝いは会社の設立や周年の節目のお祝いをする行事であり、分かりやすくいうと「会社や企業の誕生日」のようなものです。会社やお店にとって、周年祝いは「ここまで無事に事業・商売を続けてこられた」というイベントであり、日ごろお世話になっている取引先や顧客への感謝を伝えるタイミングでもあります。
周年祝いは毎年迎えるものではありますが、その中でも節目として大切な周年、1・3・5・10・15という区切りが良い年には盛大なお祝いが行われます。ビジネスシーンでは、この節目である周年祝いとして「今後も変わらぬお付き合いを重ねていきましょう」という意味を込めて、お祝いの品を贈るのが一般的です。
周年祝いにおすすめな花ギフトの種類
周年祝いにおすすめの花ギフトとして、以下の5種類が挙げられます。
- 花束・ブーケ
- フラワーアレンジメント
- プリザーブドフラワー
- 観葉植物
- スタンド花
ここでは、それぞれのスタイルの特徴や魅力について詳しく見ていきましょう。
花束・ブーケ
周年祝いの贈り物として、定番でありながら華やかさを演出できるのが花束やブーケです。色とりどりの花を組み合わせてつくられるため、会社の周年という特別な日にふさわしい華やかな雰囲気を演出できます。ラッピングやリボンなどを工夫すれば、より洗練された印象を与えることが可能です。
また、花束は持ち運びやすく贈り先でそのまま飾れるため、受け取る側の手間が少ないのも魅力です。さらに、企業カラーや周年テーマに合わせて色や花材を選べば、贈る花が会社のイメージや節目の意味を象徴する特別なギフトになります。
花束やブーケは柔軟なデザインが可能であり、周年祝いを印象的に彩ることができるため、贈り手の思いを表現しやすいスタイルとして高い人気を誇っています。
フラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントは花瓶や器に花を美しく配置したタイプのギフトであり、置くだけで空間を華やかに演出できる点が周年祝いに適しています。形が崩れにくく、オフィスや会議室、ロビーなどに飾る際にも管理がしやすいのが特徴です。
色や花材を工夫すれば、会社のテーマカラーや周年の節目に合わせたデザインが可能で、より特別感を演出できます。さらに、オリジナルの器や名札を添えることで、受け取る側に感謝の気持ちやお祝いの意図を伝えやすくなります。
華やかでありながらも場所を選ばず飾れるため、周年祝いとしての記念性を高めるギフトとして喜ばれるでしょう。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは、生花を特殊加工して長期間美しさを保てるようにした花です。水やりや日光管理が不要で、オフィスや会議室など、忙しいビジネスの現場でも手軽に飾れる点が大きな魅力です。
色やデザインも豊富で、周年祝いにふさわしい華やかなものから落ち着いたシックなものまで選べるため、贈る相手の好みやオフィスの雰囲気に合わせやすいのもポイントです。
また、長く楽しめるため、記念として残るギフトとしても喜ばれます。フラワーアレンジメントや花束と比べて管理の手間が少ないことから、忙しい企業担当者やオフィス向けの周年祝いギフトにおすすめの品です。
観葉植物
観葉植物はオフィスグリーンとしても活躍し、会社の周年祝いギフトとして人気の高いアイテムです。おしゃれな見た目でありながら丈夫で育てやすい種類が多いため、相手先に負担をかけずに贈れる点が魅力です。
観葉植物の中でも「発財樹」とも呼ばれるパキラは、銀行などのビジネス空間でもよく見かける観葉植物であり、「勝利」という縁起の良い花言葉を持っています。
また、空気清浄効果の高いサンスベリアもオフィス向けとして人気があります。「永久」「不滅」といった花言葉を持ち、加湿や有害物質の除去、マイナスイオンの発生といった自然の空気清浄機としての役割も果たします。
その他にも、「幸福」の花言葉を持つドラセナなどは周年祝いのグリーンギフトとして選ばれやすい品種です。観葉植物は鉢のサイズや置き場所に応じて選べるため、贈るシーンに合わせた柔軟な対応が可能です。
スタンド花
スタンド花は、周年祝いの場を華やかに彩る定番のギフトです。足つきのスタンドに花を飾る形式で存在感があり、会場に飾るだけで一気に華やかな雰囲気を演出できます。
オフィスや店舗、式典会場など、スペースを問わず飾れるため、贈る側も受け取る側も扱いやすいのが特徴です。
また、花材や色の組み合わせによって印象を調整できる点も魅力の一つで、会社のブランドカラーや周年のテーマに合わせてカスタマイズすることが可能です。さらに、バルーンやリボンを組み合わせることで、よりお祝い感のある装飾にすることもできます。
ビジネスシーンにおいて、スタンド花は華やかさと実用性を兼ね備えたギフトとして人気が高いアイテムです。
周年祝いにぴったりのおしゃれな花材5選
周年祝いにおすすめの花材として、以下の5種類が挙げられます。
- バラ
- カーネーション
- ユリ
- ガーベラ
- ヒマワリ
周年祝いの花ギフトを選ぶ際は、花材の種類にも注目するとより印象的な贈り物になります。企業や事業の節目を祝うギフトとしてふさわしいものを選ぶことで、感謝や繁栄の気持ちを伝えやすくなります。
ここでは、周年祝いに特に人気のあるメジャーな花材を5種類紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
バラ
バラはその華やかさと存在感から、周年祝いの贈り物に選ばれることが多い花材です。花束やアレンジメントの中心に置くことで、全体の印象を引き締めつつ華やかさを演出できます。
また、さまざまな色やサイズがあるため、贈る相手のイメージやオフィスの雰囲気に合わせて組み合わせることが可能です。花束に入れる場合は、複数のバラを使ってボリューム感を出すと豪華さとお祝い感が増すのでおすすめです。
カーネーション
カーネーションは扱いやすく比較的日持ちが良いため、オフィスギフトとしても適しています。周年祝いでは、感謝や敬意を表す意味で花束やアレンジに加えることが多く、やわらかい印象をプラスできます。
また、小ぶりの花を多めに使うと華やかさが出やすく、アレンジ全体にまとまりを持たせることが可能です。単体でも十分存在感がありますが、他の花と組み合わせることでより印象的なギフトになるでしょう。
ユリ
ユリは上品さと気品を兼ね備えた花材で、周年祝いのアレンジに使うと落ち着いた華やかさを加えることができます。アレンジメントにおいては、縦に伸びる姿を生かして高さを出すことで、全体のバランスを整えやすくなります。
一方、大輪のユリは少数でも目を引くため、他の小ぶりな花と組み合わせてアクセントとして使用するのがおすすめです。
ガーベラ
ガーベラは明るく元気な印象を与える花材で、周年祝いではオフィスの雰囲気を華やかにする役割を持ちます。アレンジメントに加える場合は、中心付近やアクセントとして配置することで明るさと親しみやすさを演出できます。
また、色のバリエーションも豊富なので、企業カラーやオフィスの雰囲気に合わせて選ぶことが可能です。ガーベラは比較的丈夫で管理がしやすいため、贈ったあとも長く楽しめるでしょう。
ヒマワリ
ヒマワリは大きく力強い姿が特徴であり、周年祝いのギフトに取り入れると存在感のあるメインの花として活躍します。アレンジメントに加えると全体が明るく華やかになり、オフィス空間を盛り上げる効果があります。
ヒマワリは単体で大きく飾ることもできますが、他の花と組み合わせてボリューム感を出したいときに役立ちます。花が大きく視覚的に印象に残りやすいため、贈り物として特別感を演出したい場合にもぴったりです。
周年祝いでおしゃれな花を贈る際のマナー
周年祝いの花を贈るときには、以下のようなマナーが存在します。
- 名札・立て札は必須
- 花屋から手渡しが必須
- 赤色の花やラッピングは避ける
これらのマナーに配慮して贈ることで、より喜んでもらえる贈り物になります。
ここでは、押さえておくべきマナーについて具体的に解説します。
名札・立て札は必須
フラワーギフトなどにつける立て札には、「誰が」「何のために」贈ったフラワーギフトなのかを表す大切な役割があります。周年祝いの場合は、赤字で「御祝」「周年御祝」「祝〇周年」と記載するのが一般的です。
【立て札に書く基本的な内容】
①お祝いの言葉(例:「御祝」「周年御祝」「祝〇周年」)
②贈り主の名前 ③お届け先のお名前 |
相手先の名前まで記載する際は、漢字や名称、スペルなどを間違えないように注意してください。誤った名前でお届けしては失礼にあたってしまい、今後の関係性に影響してしまうかもしれません。
また、メッセージを添えるときは失礼にあたる禁句を避けて贈りします。たとえば、「閉じる」「終わる」などのフレーズは、会社の倒産や先行きが悪くなる連想につながるので必ず避けるようにしましょう。
花屋から手渡しが必須
フラワーギフトを企業へ届ける際は、自社配送に対応している店舗で購入することをおすすめします。オンラインショップなどで購入して一般の配送業者によって届けられる場合、大きな段ボール箱などで届けられると相手先の方はその段ボールを処理しなければなりません。
しかし、自社配送している店舗で注文すれば花の扱いに慣れたプロによって配送してもらえる他、移動中の扱いも安全です。さらに、相手先へ商品を届けたあとのフラワーギフトの設置や梱包資材の処理なども行ってくれることが多いため、相手側の負担を減らすことにもつながります。
赤色の花やラッピングは避ける
周年のお祝いやビジネスシーンでの贈り物の際に気をつけてたいのがフラワーギフトの色です。赤は「赤字」や「火事」などの不吉なイメージをさせる色であり、お祝いのシーンでは避けるべきだとされています。
ただし、企業のコーポレートカラーとして赤が設定されている場合には、使用しても問題ない場合があります。赤は情熱を感じられる色ですが、場合によっては適さないこともあるので注意しましょう。
周年祝いの花ギフトを贈るタイミング
周年祝いの花は、渡すタイミングも重要です。タイミングによっては、マナー違反として不快感を与えることもあるため、適切なタイミングで渡すことが求められます。
ここでは、周年祝いの花を贈るときの最適なタイミングについて解説するので、相手に渡す際に役立ててください。
周年記念日の1週間前~当日までに渡す
周年記念日のお祝いは当日までに贈るのが重要なマナーであり、早すぎたり記念日以降に贈ったりするのは失礼になります。一般的には、記念日の1週間前から当日までの営業時間内に届くよう手配するのがビジネスマナーです。
周年記念日の当日が会社の定休日であったり土日や祝日に当たったりする場合には、営業日に確実に受け取ってもらえるように手配してください。
当日がイベントなら前日か朝
周年記念日の当日に記念式典やイベントが開催されるときは、開催前日か当日の朝までに届くようフラワーギフトを手配します。
なお、イベント会場にスタンド花を届けるときは、「会場に搬入可能か」「規定のサイズ内か」をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。それだけでなく、搬入可能な時間や設置場所のスペース、会場での受け取り方なども併せて確認しておくと良いでしょう。
搬入時間外に手配してしまうとせっかくのギフトを飾ることができないため、時間指定は入念にチェックするようにしてください。
ブーケなどのギフトは当日に手渡し
「日ごろから懇意にしている会社だから、当日に持参して手渡したい」「豪華すぎるフラワーギフトを贈って、お返しに気を遣わせたくない」などと考えているときは、小さなアレンジメントや花束を用意して周年記念日の当日に持参して手渡しするのも良いでしょう。
ただし、手渡しの際は忙しい時間を避けるよう心がけ、相手の負担にならないようにするのが肝心です。
周年祝いに贈る花ギフトの予算相場
ビジネスシーンにおいても、贈り物はお祝いシーンに見合った金額のギフトを贈るのがマナーの一つです。安すぎたり高すぎたりしても失礼になってしまうので、おおよその相場を把握しておくことが大切です。
最後に、法人向けと店舗向けの予算相場について詳しく紹介します。
法人向けの金額相場
法人向けの周年祝いには、10,000~30,000円が予算の相場価格になっています。重要な取引先であるほど高価な商品を贈る傾向にあり、さらに大きな周年の節目にも高価なものが選ばれています。
周年祝いには数多くの他の会社からもお祝いの品が届くので、自社のギフトが埋もれてしまわないよう存在感や高さがある豪華なスタンド花などがおすすめです。
店舗向けの金額相場
飲食店や美容院、喫茶店などの店舗への周年祝いは、関係性によって予算相場が変わってきますが、基本的には5,000~10,000円が相場価格です。複数名で合同で贈る場合はさらに価格が上がり、20,000~30,000円ほどになることもあります。
店舗向けでは、そのまま飾れる手軽さが魅力なフラワーアレンジメントや長く楽しめる観葉植物などが良く選ばれています。
まとめ
周年祝いに贈るおしゃれな花ギフトは、企業やオフィスの節目を華やかに祝うための特別なアイテムです。花束やブーケは見た目の華やかさとボリューム感で存在感があり、フラワーアレンジメントはオフィス空間に合わせた色やデザインでお祝いの雰囲気を演出できます。
一方、観葉植物は手入れが簡単で長持ちしやすく、スタンド花は大きなボリュームでイベント会場や受付に華やかさを加えられるのが魅力です。
贈る相手やオフィスの雰囲気に合わせて花ギフトを選ぶことで、周年祝いをより印象的で心に残るものにできるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、マナーを守りながらおしゃれなフラワーギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。