ブーケのおすすめの花はどれ?選び方のポイントやタイプまで徹底解説
花や葉をバランス良く束ねたブーケはブライダルシーンでの印象が強いかもしれませんが、実は記念日やお祝いなどのギフトにもおすすめです。
ブーケに使う花選びに迷ったら、定番のおすすめの種類やタイプから選んでみましょう。
今回は、ブーケの選び方・注文の仕方のポイントや、おすすめのお花をご紹介します。
贈るシーンに合わせて、素敵なブーケを贈ってくださいね。
ブーケと花束の違い
ブーケと花束は同じように扱われることが多くありますが、その違いを説明できる人は少ないのではないでしょうか。
実は、「ブーケ」とはフランス語で「花束」を意味しているので、「ブーケ」と「花束」は同じものなのです。ただし、日本においては、その形状や使用シーンによって呼び方を区別することがあります。
ブーケのイメージ
花の茎を短めに切りそろえ、全体的に丸いフォルムになるように束ねたものをブーケと呼ぶことが多く、かさばりにくくて可愛らしい印象になります。
日本では、結婚式で花嫁さんがもつ「ブライダルブーケ」の印象が強いかもしれませんが、最近ではお祝い事や記念日などのギフトとして贈られることも増えてきました。ただし、一般的にブーケは、葬儀や法事などの弔事においては使用されないので注意してください。
ブーケは紐やテープなどで束ねてあり、本数が少なく高さもそれほどないことが多いので、小さな花瓶やグラスなどにも気軽に挿して飾れます。また、どの角度から見ても美しく見えるように束ねられているので、花瓶に挿すときも見え方や角度に配慮する必要がありません。
花束を贈るのは少し気恥ずかしいという方でも、カジュアルなブーケであれば贈りやすいのではないでしょうか。
花束
日本でいう「花束」は、茎を長めにカットして花や葉を束ねた、縦長のシルエットが特徴です。花束には、前後の向きがあり、正面から見たときに一番美しく見えるように束ねられ、背面はラッピングペーパーなどでカバーします。
花束は花の本数によって、ボリュームや価格が大きく異なり、シーンに合わせた花の種類や本数選びがポイントです。
また、花の種類に注意すれば、慶事と弔事のどちらでも使用でき、ビジネスシーンでも多く利用されています。
【ブーケの花】おすすめの選び方
豊富な種類の花の中から、ブーケに使うものを厳選するのは難しいかもしれません。ブーケに使う花は、好みや花言葉、季節などを考慮して選ぶのがポイントです。また、花の種類によって価格は異なるので、予算が限られている場合はお手頃な花を選ぶのも上手な選び方ですよ。
ここからは、ブーケの花のおすすめの選び方をご紹介します。
好みの花や色で選ぶ
ブライダルで自分がブーケを使いたい場合は、好きな花の種類や色にこだわってみましょう。自分が好きな花や色に囲まれたウエディングは、気分をより一層盛り上げてくれます。
ハウス栽培が進んでいる現在では、多くの花が1年を通して手に入りやすくなっていますが、中には高価なものもあるので予算の範囲内で検討しましょう。
ギフトとして誰かに贈りたい場合も、相手の好きな花や色を優先すると喜ばれます。自分や相手の誕生花をメインにブーケをつくるのもおしゃれですよ。
花言葉で選ぶ
花などの植物には、そのほとんどにそれぞれの花言葉がつけられています。
花言葉には、自分や相手の幸せを願うものが多いので、ブーケをつくる目的や気持ちに合う花言葉から花を選んでみるのもおすすめです。
例えば、バラには「あなたを愛します」、ガーベラには「希望」などの花言葉があるのでブライダルやギフトにも最適。花言葉を意識した場合には、メッセージカードに記してブーケに入れ込んでおくと、その気持ちが相手に伝わりやすいでしょう。
季節の花で選ぶ
日本には四季があり、それぞれの季節で旬を迎える花があります。例えば、春にはチューリップ、夏はヒマワリ、秋にはダリア、冬はクリスマスローズなどが代表的です。
旬の花はその気温に適しているので花が長持ちしやすく、市場にも多く流通しているので比較的安価で手に入りやすいというメリットがあります。
ブライダルブーケに旬の花を使うと、四季や披露宴に季節感をプラスできるのでおすすめです。また、季節の花は誕生花とも一致していることが多いので、誕生日プレゼントのブーケに取り入れるのも喜ばれるでしょう。
予算で選ぶ
ブライダルブーケは、結婚式当日に向けて最高の状態を保てる花を多めに仕入れる必要があるため、一般的なブーケよりも高価になることがほとんどです。
結婚式の日程は決まっているので、その当日になんらかのトラブルに見舞われて予定していた花が入荷できないような状態にも、代替品を用意するなどの対応が求められます。
その準備や手間賃として、ブライダルブーケは高額になることが多く、20,000~50,000円ほどが相場です。
予算が限られている場合は花の本数を調整したり、お手頃価格の花を選ぶなどの工夫が必要になります。
一方、ギフトの場合、フラワーショップでブーケを注文すると、既にお店に入荷している花から選べるので価格もそれほどかかりません。
ブーケにおすすめの定番の花
ブーケの選び方のポイントを解説したところで、次にブーケにおすすめの定番の花をご紹介します。誰もが知っているようなメジャーな花で、市場にも多く流通しているような種類がほとんどですので、花屋に行ってもすぐに目的の花が見つかるはずです。
併せて、それぞれの花言葉も解説していくので、ブーケの花選びの参考にしてみてください。
バラ
花束やブーケといえば、バラを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
バラは、古来より愛や美の象徴として贈られてきた花で、世界中で多く流通しています。現代の品種改良により、咲き方や色などの種類が豊富な花で、ガーデニングとしても親しまれています。
花の色や本数によって細かく花言葉が分けられているのが特徴です。例えば、赤いバラには「あなたを愛しています」、白いバラには「私はあなたにふさわしい」、ピンクのバラには「上品」、オレンジのバラには「信頼」などの花言葉があります。
本数別の例では、11本が「最愛」、12本が「私と付き合ってください」、99本が「永遠の愛」などがあり、告白やプロポーズに贈るブーケに最適です。
ガーベラ
細長い花びらをたくさんつけたガーベラも、色の種類が豊富な花として人気です。
大きく広がるように咲く姿は、元気で明るい印象を受け、1輪でも存在感が大きいのでギフトにもおすすめです。
ガーベラも1年を通して市場に多く流通している花なので、比較的安価にもかかわらず、数色を織り交ぜることで、華やかで美しいブーケに仕上がります。
そんなガーベラの全体の花言葉は、「希望」や「前進」、色別でいうとピンクは「感謝」、赤は「いつも前向き」、オレンジは「冒険心」、黄色は「やさしさ」などポジティブな意味が多いのが特徴。ブライダルはもちろん、ギフトとしてのブーケにもおすすめです。
カラー
スタイリッシュで上品なイメージのあるカラーも、ブーケにおすすめの花です。
直線的な太い茎とすっきりとした花のラインが特徴で、ウエディングドレスとの相性も良いのでブライダルブーケとしても人気を集めています。
カラー全体の花言葉は「乙女のしとやかさ」や「清純」などがあるので、結婚式にぴったりですね。
他にも色ごとに花言葉があり、紫は「夢見る美しさ」、オレンジは「熱血」、ピンクは「情熱」などがあるので、ギフトのブーケにもいかがでしょうか。
チューリップ
子どもから大人まで誰もが知る春の花であるチューリップは、初心者でも育てやすく、ガーデニングにも人気の球根植物です。1輪の存在感が大きく数本のブーケでも華やかな印象になるのが特徴で、春のウエディングシーンで使用すれば花嫁さんや会場に春の風を運んでくれるでしょう。
チューリップ全体の花言葉は「博愛」や「思いやり」。色別の場合は、赤は「愛の告白」、白は「新しい愛」、ピンクは「愛の芽生え」などがあるため、告白やプロポーズに贈るブーケにもおすすめです。
カーネーション
母の日に贈るイメージの強いカーネーションですが、ほかの記念日やブライダルシーンで使う人も増えてきました。
繊細なフリルのような花びらが特徴のカーネーションを使ったブーケは、優しくて上品な印象になります。
カーネーションの全体的な花言葉は「無垢で深い愛」ですが、カーネーションもほかの花同様に色ごとに異なる意味合いがあるのです。
例えば、白には「純潔の愛」、黄色には「友情」、オレンジには「純粋な愛」などがあり、カーネーションの代表ともいえる赤には、「母への愛」という意味合いがあります。
ラナンキュラス
バラのように花びらが幾重にも重なった花の姿が可憐な印象を受けるラナンキュラスも、コロンとした形がブーケにぴったりの花です。バラにも似ていますが、ラナンキュラスには棘がなく、球根植物なのでガーデニングとしても人気です。
ラナンキュラスには「とても魅力的」という花言葉があり、ギフトとしてのブーケにもおすすめです。また、ラナンキュラスはカラーバリエーションも豊富で、赤には「あなたは魅力に満ちている」、白には「純潔」、黄色には「優しい心遣い」などがあります。
かすみ草
白い小さな花をたくさんつけるかすみ草は、これまでのブーケや花束では脇役になることがほとんどでした。しかし、最近ではかすみ草をメインとしたフラワーギフトが増えてきており、優しくて清楚な雰囲気になると人気を集めています。
かすみ草の全般の花言葉は「幸福」や「感謝」があり、ブライダルブーケだけでなくギフトにもおすすめです。また、白い花が定番となっているかすみ草ですが、実はピンクや黄色、水色などのカラーバリエーションも豊富で、ピンクには「切なる願い」、水色には「清い心」、黄色には「希望」や「明るさ」などの花言葉があります。
ブルースター
自然界ではなかなか見られない、鮮やかな青い花を咲かせるのがブルースター。5枚の花びらが星のように見えることからこの名が付けられたと言われています。
ブルースターは3cmほどの小ぶりな花ですが、本数を増やしてブーケにすると圧倒的な存在感を誇るので、ブライダルブーケやギフトにもおすすめです。
ブルースターには、「幸せな愛」や「信じ合う心」など、前向きな花言葉もありますが、「早過ぎた恋」や「身を切る想い」といったマイナスなイメージの意味合いも持つので、ギフトの際にはメッセージカードを添えるなどの工夫をしましょう。
ピンポンマム
コロンとした毬のような花姿が可愛らしいピンポンマムはキクの仲間で、和風にも洋風にもアレンジできる人気の花です。
キクは葬儀や法事などの弔事の場面で使われる印象がありますが、ピンポンマムなら大丈夫。1輪でもボリュームがあるのでブーケにもおすすめですよ。
ピンポンマムの花言葉には、「君を愛す」や「私を信じて」などの意味合いがあるので、ブライダルシーンやギフトブーケにも喜ばれます。
【ブーケの花】おすすめの種類
ブーケには、束ね方や形状の違いからいくつかの種類があります。ブライダルブーケであれば、花嫁さんの体型やドレスに合う形状を、ギフトブーケであれば持ちやすさやかさばりにくさを重視したブーケを選ぶのがおすすめです。
ここでは、ブーケの形状として代表的な4種類をご紹介します。
キュートなラウンドブーケ
「ラウンドブーケ」は丸いドーム型のブーケで、正面から見ると球体に見えるのが特徴です。ウエディングブーケとしても定番のタイプなので、ブーケといえばラウンドブーケを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ラウンドブーケは、どの角度から見ても同じように美しく見え、カジュアルなイメージもあるのでちょっとしたギフトにもおすすめ。丸い形状を生かした、バラやラナンキュラス、カーネーションなどがぴったりです。
エレガントなキャスケードブーケ
「キャスケード」とは英語で「小さな滝」を意味し、上から下に向かって流れるような縦に長いブーケです。ギフトとして贈られることは少ないですが、ブライダルブーケとしては大人気のタイプです。
キャスケードブーケには、ユリやランなどの大ぶりの花を使うと上品でスタイリッシュな印象になります。荘厳な雰囲気もあるので、教会での挙式にもおすすめです。
上品なオーバルブーケ
「オーバルブーケ」は、しずくに見えることから別名「ティアドロップブーケ」とも呼ばれています。
形状は、ラウンドブーケよりもふっくらとしており、かつキャスケードブーケよりもコンパクトで、2つブーケの中間のような見た目が特徴です。
オーバルブーケは、どんな花や色とも組み合わせやすく、アレンジがきくのがメリット。花嫁さんがもつことが多いので、ブライダルブーケとして定番化しています。
ナチュラルなクラッチブーケ
「クラッチ」とは「掴む」という意味があり、クラッチブーケは切り揃えた花をそのまま掴んでいるようなブーケです。まるでたった今、花畑から摘んできたようなナチュラルさで、ガーデンウエディングや、カジュアルなギフトブーケとして人気を集めています。
茎が短めだと小ぶりでキュートな印象に、茎を長めにすると華やかでスタイリッシュなイメージになるので、用途やギフトシーンに合わせるのがおすすめです。
【ブーケの花】おすすめの花のタイプ
ブーケに使う花は、定番の生花のほかにも造花やプリザーブドフラワーなどがあります。
ギフトとしてブーケを贈るのであれば、生花やプリザーブドフラワーがおすすめですが、ブライダルブーケの費用を少しでも抑えたい場合は造花も検討してみてはいかがでしょうか。
最後に、ブーケに最適な花のタイプを解説します。
生花
ブーケの定番は、なんといっても生花です。切り花は寿命が短いので、すぐに枯れたり萎れたりしてしまいますが、だからこそ命の美しさがあります。生花であれば、見た目だけでなく香りも楽しむことができるので、ギフトにも最適です。
しかし、水分量の多い花はブーケに不向きとされているほか、季節によっては手に入りにくい花もあり希望の花でブーケを作れないこともあるため注意しましょう。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは、生花の美しさが長持ちするように特殊な加工を施したものです。香りは無くなってしまいますが、生花に近い質感を表現できるほか、脱色した後に人工着色料で染色するため、自然では見られないような色の花を作り出すことも可能になります。
生花よりも高価になりやすいですが、結婚式で使用したブーケや、贈り物のブーケを思い出として残しておきたい方におすすめです。
造花(アーティシャルフラワー)
造花は、最近では100円ショップなどでも手に入りますが、ブライダルで使用するものや造花の専門店などでは、生花と見間違うようなリアルな質感を再現したものが人気です。そのようなクオリティの高い造花は「アーティシャルフラワー」と呼ばれます。
造花で作るブーケは茎の部分に針金が入っていることが多いのでアレンジしやすく、枯れたり萎れたりすることもないので、思い出として残せるほか、インテリアフラワーとしても気軽に飾れます。
まとめ
ブーケは、選ぶ花の種類や束ね方によって、どんなイメージにもなります。花嫁さんのアイテムだけでなく、大切な人の記念日やお祝いにもカジュアルに贈れるブーケは、フラワーギフトとしてもおすすめです。
この記事で紹介してきたように、ブーケに使う花は好みや季節、予算に応じて検討するのがポイントとなります。形状や花のタイプにもこだわって、相手に喜ばれるとっておきのブーケを贈りましょう。