9月生まれの誕生日プレゼントに選びたいフラワーギフト|誕生花一覧

それぞれの誕生月と365日の誕生日それぞれには、誕生石と同じように、誕生花というものがあります。

大切な方への誕生日プレゼントには、その方の誕生月のお花や、誕生日花を選んで贈ってみてはいかがでしょうか。

誕生花には、その月や季節に見ごろを迎える旬の花が当てはめられています。季節のお花を贈れば、より印象強く残る誕生日プレゼントとなるでしょう。

 

9月の誕生花

それではさっそく、9月全体の誕生月花と、9月1日から9月30日までのそれぞれの誕生日花をご紹介していきましょう。

ここでは日ごとに1種類を紹介していきますが、誕生日花はそれぞれの日に数種類あることが多く、地域やお店によっても違うことがあります。あくまで参考程度にご覧くださいね。

 

9月の誕生月花【ダリア】

科・属 キク科・テンジクボタン属
和名 天竺牡丹(てんじくぼたん)
英名 Dahlia
学名 Dahlia
原産地 メキシコ
花言葉 「華麗」「優雅」「気品」「威厳」「移り気」「裏切り」「不安定」

9月の誕生月花は「ダリア」です。華やかな存在感でアレンジメントの主役になることも多いダリアは、フラワーギフトには欠かせない存在となりました。

以前のダリアはなかなか水揚げが上手くいかないことが多く、観賞期間が短いお花でしたが、アレンジメントの花材としての需要の高さから品種改良が進んでいき、とても花持ちが良い品種になっています。

その人気の高さから、新しい品種が続々と登場していて、同じダリアとは思えないほどのバリエーションに富んだ咲き方や花色の品種が見られますよ。

 

9月1日【スパティフィラム】

科・属 サトイモ科・スパティフィラム属
和名 笹団扇(ささうちわ)
英名 Spathe flower, Peace lily
学名 Spathiphyllum
原産地 熱帯アメリカ
花言葉 「清らかな心」「上品な淑女」「清々しい日々」「包み込む愛」

サトイモ科のスパティフィラムは、カラーやアンスリウムといった団扇型の苞(ほう)が魅力的なお花です。

和名では「笹団扇(ささうちわ)」とも呼ばれているように、葉は細長くつやつやとしていて、濃いグリーンと清らかなホワイトの苞のコントラストが美しい観葉植物です。

学名の「Spathiphyllum」は、ギリシャ語の「spathe(仏炎苞)」と「phyllon(葉)」を語源としています。

 

9月2日【チューベローズ】

科・属 リュウゼツラン・ゲッカコウ属
和名 月下香(げっかこう)
英名 tuberose
学名 Polianthes tuberosa
原産地 メキシコ
花言葉 「危険な楽しみ」「冒険」

フローラル系の甘やかな香りを放つチューベローズは、夜になると官能的な甘い香りがより濃厚に漂うことから、和名では「月下香(げっかこう)」、漢名では「夜来香(イエライシャン)」と呼ばれています。

花の香りとして含まれている成分が昼夜で異なるので、夜には香りが昼よりも濃厚に香る性質を持っています。香りの良さから香料としても人気です。

ハワイでは首飾りのレイに用いられたり、バスタイムに湯船に浮かべたりして楽しまれています。

 

9月3日【マーガレット】 

科・属 キク科・モクシュンギク属
和名 木春菊(もくしゅんぎく)
英名 Marguerite
学名 Argyranthemum frutescens
原産地 カナリア諸島
花言葉 「恋占い」「真実の愛」「信頼」

花びらを一枚ずつちぎって、「好き、嫌い、好き…て」と恋の行方を占う花としてもおなじみのマーガレットには、「恋占い」「真実の愛」「信頼」の花言葉があります。

実はこのマーガレット、花びらが基本的に奇数枚で構成されているということをご存じでしょうか。つまり、「好き」から始めた恋占いは、始まりと同じ「好き」で最後の花びらを摘む可能性が高いということですね。好きな人への想いをそっと応援してくれるお花です。

 

9月4日【ガイラルディア】 

科・属 キク科・テンニンギク属
和名 天人菊(てんにんぎく)、大天人菊(おおてんにんぎく)
英名 Gaillardia
学名 Gaillardia
原産地 アメリカ
花言葉 「協力」「団結」「​明るい人柄」「きらびやか」

明るい色の花を次々に咲かせるため、「​明るい人柄」「きらびやか」といった明るい印象の花言葉があります。群生する様子から「協力」「団結」の花言葉も持っています。

ガイラルディアは、一年草と多年草があり、一年草は「天人菊(てんにんぎく)」と呼ばれ、多年草は「大天人菊(おおてんにんぎく)」と呼ばれています。

 

9月5日【ランタナ】 

科・属 クマツヅラ科・シチヘンゲ属
和名 七変化(しちへんげ)
英名 Lantana
学名 Lantana camara
原産地 熱帯・亜熱帯アメリカ
花言葉 「厳格」「合意」「協力」

ランタナは、アジサイのように小花が半球状に集まって咲くかわいらしいお花で、その花姿はレース編みのドイリーにも似ています。

和名で「七変化(しちへんげ)」と呼ばれるのは、ランタナの花色が内側と外側で異なるためです。ポップな花色のものが多いので、ビーズでできたコースターのようにも見えて、とても鑑賞価値の高いお花です。

 

9月6日【キャットウイスカー】 

科・属 シソ科・オルトシフォン属
和名 猫の髭(ネコノヒゲ)
英名 Cat’s whiskers
学名 Orthosiphon aristatus
原産地 インド、マレー半島
花言葉 「楽しい家庭」「貢献」「進歩」

英名の「Cat’s whiskers」は、直訳すれば和名の「猫の髭(ねこのひげ)」です。

ユニークな名前のとおりに、しべが上向きにぴんと長く伸びている、猫の髭のような特徴的な花姿です。薬用としても用いられてきたお花なので、「貢献」「進歩」の花言葉が付けられています。

髭のような白色が主流ですが、他にも淡い紫色や、薄桃色の花色もあります。

 

9月7日【オレンジ】 

科・属 ミカン科・ミカン属
和名 蜜柑(みかん)、甘橙(あまだいだい)
英名 Satsuma orange, Orange
学名 Citrus unshiu
原産地 インド
花言葉 「純粋」「愛らしさ」「結婚式の祝宴」

オレンジといえば美味しく食べられる果実のほうがポピュラーですが、白く香りの良い小花を咲かせることをご存じでしょうか。

西洋では、オレンジの白い花が花嫁の髪飾りとして使われているため、「結婚式の祝宴」という花言葉を持っています。ちなみに、花言葉を持っているのは花だけではなく、樹木と果実にも花言葉があり、樹木は「寛大」「気前の良さ」、果実は「優しさ」「美しさ」があります。

原産地はインドですが、ヨーロッパ地方で栽培が広まったものが皮の厚い「オレンジ」で、アジア地方で広まったものが手で皮を剥ける「ミカン」だと区分されています。

 

9月8日【ゼフィランサス】 

科・属 ヒガンバナ科・タマスダレ属
和名 玉簾(たますだれ)
英名 Rain lily, Fairy lily
学名 Zephyranthes
原産地 メキシコ
花言葉 「汚れなき愛」「期待」「便りがある」

ゼフィランサスは、和名の「玉簾(たますだれ)」で知っている方が多いかもしれません。細長い涼しげな葉を「すだれ」に例え、花やつぼみを「玉」に例えたことが和名の由来になります。

学名である「Zephyranthes」とは、ゼフィランサスの花が、西側に位置するアメリカ大陸からヨーロッパへと渡ってきたことからギリシャ語の「zephyros(西風)」と「anthos(花)」を語源にして「西風が運んできた花」と名付けられました。花言葉の「便りがある」もこれに由来します。

 

9月9日【スプレーマム】 

科・属 キク科・キク属
和名 スプレー菊(ぎく)
英名 Spray mum
学名 Chrysanthemum morifolium
原産地 アメリカ
花言葉 「清らかな愛」「高潔」

スプレー状に咲く品種であるキクのことを、スプレーマムと呼びます。もともとの品種は和菊ですが、アメリカで品種改良が行われて、華やかな印象の洋菊が誕生しました。

仏花などに用いられるおなじみのキクは和菊、西洋で品種改良されたスプレーマムを西洋菊、もしくは洋菊として呼んで産地の区別を付けていますが、花言葉は菊の持つ言葉と同じです。

花色は、ピンクや赤、オレンジや黄色といった、明るくポップな印象を受ける花色が多く、プレゼント用としてはお悔やみの印象が強い和菊よりもスプレーマムのほうが好まれています。

 

9月10日【ヒソップ】 

科・属 シソ科・ヤナギハッカ属
和名 柳薄荷(やなぎはっか)
英名 Hyssop
学名 Hyssopus
原産地 南ヨーロッパ
花言葉 「清潔」「浄化」

シソ科ヤナギハッカ属に分類されるヒソップは、和名「柳薄荷(やなぎはっか)」と呼ばれるように、ほんのりとハッカのさわやかな香りを持つ草花です。

古来より、神聖な花として穢れを浄化してくれると考えられていたため、「清潔」「浄化」の花言葉を持っています。

薬用としても用いられ、殺菌作用や呼吸器系の症状の緩和、皮膚の炎症を抑える効能があります。ハーブスパイスとしても販売されていますよ。

 

9月11日【サフラン】 

科・属 アヤメ科・クロッカス属
和名 番紅花(ばんこうか)、咱夫藍・洎夫藍・洎夫蘭(さふらん)
英名 Saffron crocus
学名 Crocus sativus
原産地 地中海沿岸
花言葉 「喜び」「陽気」「歓喜」「節度の美」

クロッカスによく似た花を咲かせるサフランは、古くから薬用ハーブとして用いられてきました。痛みの症状を緩和する効果を持っていますが、過剰に使うと神経が過敏になり危険です。そのため、「過度に使いすぎないように」という意味合いから、「節度の美」という花言葉が付けられました。

香りがとても良いことから香料やお茶としても楽しまれています。

 

9月12日【ディアスキア】 

科・属 ゴマノハグサ科・ディアスキア属
和名 二角草(にかくそう)
英名 Twinspur, Barber’s diascia
学名 Diascia barberae
原産地 南アフリカ
花言葉 「私を信じて」「私を許して」「無邪気」

ディアスキアの花の背面をよく見ると、2本の突起がちょこんと突き出ています。これは距(きょ)と呼ばれる部分で、このユニークな姿から、和名では「二角草(にかくそう)」とも呼ばれています。

花びらは下唇と呼ばれる、下側の花弁だけ大きくなっているのが特徴的な花で、この下唇がぺろりと舌を出しておどけているようにも見えるため、「無邪気」「私を許して」の花言葉を持っています。

 

9月13日【ブッドレア】 

科・属 ゴマノハグサ科・フジウツギ属
和名 藤空木(ふじうつぎ)、房藤空木(ふさふじうつぎ)、錦藤空木(にしきふじうつぎ)
英名 Butterfly bush
学名 Buddleja
原産地 アジア、アメリカ
花言葉 「魅力」「信仰心」「あなたを慕う」「親しみのある関係」

藤の花によく似た円錐状の花から、「藤空木(ふじうつぎ)」の和名を持ちます。ブッドレアの花はとても甘い香りが漂い、蝶や虫を多く惹きつけるため、英名では「Butterfly bush」と呼ばれています。

藤色のような紫の他にもピンクや黄色、青紫といった花色があるので、藤の花と似た形ながらも、違った印象を楽しめるお花です。

 

9月14日【アゲラタム】

科・属 キク科・アゲラタム属
和名 霍香薊(かっこうあざみ)
英名 Floss flower, Pussy foot
学名 Ageratum conyzoides
原産地 熱帯アメリカ
花言葉 「信頼」「安泰」「幸せを得る」​

涼しげなライトブルーの花色が美しいアゲラタムは、アザミの花に似ていることから「霍香薊(かっこうあざみ)」の和名も持っています。

細い花弁が集まって咲く姿はふわふわとしていて、風に揺れる繊細な花弁からはやさしげな印象を受けます。

英名の「Pussy foot」とは「猫の足」という意味で、「こっそり歩く」「忍び足で歩く」といった意味合いで使われます。控えめに咲き誇る様子から名付けられた名前です。

 

9月15日【ハゲイトウ】 

科・属 ヒユ科・ヒユ属
和名 葉鶏頭(はげいとう)
英名 Tampala
学名 Amaranthus gangeticus
原産地 熱帯アジア
花言葉 「不老不死」「情愛」

漢字で「葉鶏頭」と書くように、鮮やかで見応えのある葉色を楽しむ植物です。名前にケイトウとありますが、ハゲイトウはケイトウ属ではなくヒユ属に分類されるため、「ヒモゲイトウ」とも呼ばれるアマランサスの仲間になります。

とにかくカラフルなハゲイトウは、その観賞価値の高さから園芸用の品種も続々と開発されていて、部分的に葉の色づきが異なるものや、多色の混合したカラフルな色合いのものまであり、バリエーションの豊富さに驚きます。トロピカルチックな雰囲気を持つせいか、夏らしさも感じられる植物です。

 

9月16日【ペンタス】 

科・属 アカネ科・ペンタス属
和名 草山丹花
英名 Star cluster
学名 Pentas lanceolata
原産地 熱帯アフリカ
花言葉 「希望が叶う」「願い事」

小さい花が集まって咲いているペンタスは、ガーデニングでも人気の高いお花です。

夏から咲き出すペンタスは花期が長いことが特徴で、日本の夏の暑さにもへこたれません。

星形の小花が傘状に咲いているので、七夕シーズンに飾るお花としても人気があります。その星形にちなんで、「願い事」「希望が叶う」といった花言葉を持っています。

 

9月17日【ミセバヤ】 

科・属 ベンケイソウ科・ムラサキベンケイソウ属(セダム属)
和名 見せばや、玉の緒(たまのお)
英名 October daphne, Japanese stonecrop
学名 Hylotelephium sieboldii Sedum sieboldii
原産地 日本、中国
花言葉 「慎ましさ」「穏やか」「安心」「憧憬」「大切なあなた」「上品な美」

セダム属のミセバヤは多肉植物の仲間であるため、葉に厚みがあって多肉質です。ぷっくりとしたみずみずしい葉に、慎ましい小花が鞠のように集まってふんわりとしています。

山でミセバヤの花を見つけた法師が「君に見せばや(君に見せたいものだ)」と詠んだ歌を、自分の歌の師匠へと贈った逸話が名前の由来です。「大切なあなた」の花言葉も、大切な人に見せたいと思うほどに美しいお花であることから由来しています。

 

9月18日【アザミ】 

科・属 キク科・アザミ属
和名 薊(あざみ)
英名 thistle
学名 Cirsium japonicum
原産地 北半球
花言葉 「独立」「厳格」「nobility of character(人格の高潔さ)」

アザミはトゲを発達させて、動物などに食べられないよう自らを守っているため、素手で触れると痛みを感じます。

スコットランドの国花として愛されている花ですが、これにはアザミがスコットランドの危機を救ったエピソードが関係します。

スコットランドへの夜襲を企んでいたノルウェー兵軍は、足音を立てずに侵略するため裸足で移動していました。しかし、暗闇の中でアザミの花に気がつかず棘を素足で踏みつけた兵は、あまりの痛さに叫び声を上げ、異変に気づいたスコットランド軍が防衛できたというお話です。

 

9月19日【ブータンノボタン】

科・属 ノボタン科・ヒメノボタン属
和名 ブータン野牡丹(のぼたん)
英名 Glory Bush
学名 Osbeckia nepalensis
原産地 ネパール
花言葉 「自然」「素朴」「平静」「謙虚な輝き」「ひたむきな愛情」「あなたと踊ろう」

ブータンノボタンは一日花で、淡い色合いで素朴な美しさを感じる花を次々に咲かせます。

素朴ながらも目を惹く可愛らしい花姿を表すように、「自然」「素朴」「平静」「謙虚な輝き」「ひたむきな愛情」といった花言葉が付けられています。

寒さには弱く、日本の冬は苦手なので、冬季の管理には注意が必要です。

 

9月20日【ローズマリー】 

科・属 シソ科・マンネンロウ属
和名 迷迭香(まんねんろう)
英名 Rosemary
学名 Rosmarinus officinalis
原産地 地中海沿岸
花言葉 「あなたに会うと幸せ」「変わらぬ愛」「追憶」「思い出」「記憶」

地中海沿岸を原産地とするローズマリーは、淡く青い小花を咲かせることから、ラテン語で「海の雫」を意味する「Rosmarinus(ロスマリヌス)」という学名が付けられました。

ハーブとして有名なローズマリーは、抗酸化作用を持つことから「若返りのハーブ」としてもおなじみです。

リースやスワッグにも多く用いられ、ハンドメイド用の花材としても人気が高い植物です。

 

9月21日【サルビア・スプレンデンス】 

科・属 シソ科・サルビア属
和名 緋衣草(ひごろもそう)
英名 Scarlet sage
学名 Salvia splendens
原産地 ブラジル
花言葉 「私の心は燃えている」「家族愛」「家庭の徳」「尊敬」「知恵」

眩しく感じるほどの鮮烈な赤色が美しいサルビア・スプレンデンスは、和名では「緋衣草(ひごろもそう)」と呼ばれます。花言葉も見たままの姿が投影され、「私の心は燃えている」という情熱的な言葉を持っていますよ。恋人へ贈る花として、この花言葉を添えて贈るのもいいですね。ちなみに「スプレンデンス」とは、「光り輝く」「素晴らしい」といった意味を持っています。

サルビアの仲間はほとんどが薬用ハーブとして用いられているので、「尊敬」「知恵」の花言葉もあります。

 

9月22日【センニチコウ】 

科・属 ヒユ科・センニチコウ属
和名 千日紅(せんにちこう)
英名 Globe amaranth, Gomphrena
学名 Comphrena globosa
原産地 熱帯アメリカ、メキシコ
花言葉 「色あせぬ愛」「不朽」

夏から秋の終わりまで楽しめる長い花期と、長持ちする花、乾燥させても花色が色褪せないことから名付けられた花が「千日紅(せんにちこう)」です。名前に色名が入っているとおり、赤色がポピュラーではありますが、白や赤紫、ピンクなどのカラーバリエーションもあります。

なぜセンニチコウの花が長持ちするのかというと、花に見える鮮やかな部分が苞(ほう)であるためです。もともと乾燥気味の性質であることもあり、ドライフラワーにしても鮮やかな色が残って、美しい仕上がりになります。

 

9月23日【ハギ】 

科・属 マメ科・ハギ属
和名 萩(はぎ)
英名 Bush clover
学名 Lespedeza
原産地 北アメリカ
花言葉 「思案」「柔軟な精神」

古くから日本で親しまれ、万葉集にも登場するハギは、秋の七草のひとつとしてもおなじみの花です。「萩(はぎ)」の名前は、古い株元から新芽が生えてくる性質から、「生え木(はえき)」と呼ばれていたのが徐々にハギの呼び方へと変化したのではないかという説があります。

ハギといえば、赤紫色の小さな花が印象的ですが、他に白色の花もあります。

 

9月24日【ルドベキア】 

科・属 キク科・ルドベキア属
和名 松笠菊(まつかさぎく)、花笠菊(はながさぎく)、大反魂草(おおはんごんそう)
英名 coneflower
学名 Rudbeckia
原産地 北アメリカ
花言葉 「正義」「公正」「あなたを見つめる」「強い精神力」「立派」

ヒマワリをミニチュアサイズにしたような花姿のルドベキアは、6月下旬頃から秋まで美しい花を楽しめます。

花名はスウェーデンの植物学者、オロフ・ルドベックが発見したことから名付けられ、「正義」「公正」「強い精神力」の花言葉は、ルドベックの気質に由来しています。

和名の「松笠菊(まつかさぎく)」「花笠菊(はながさぎく)」は、花が咲き終わると花芯が松笠のように見えることからつけられました。

 

9月25日【モミジアオイ】 

科・属 アオイ科・フヨウ属(ハイビスカス属)
和名 紅葉葵(もみじあおい)、紅蜀葵(こうしょっき)、沼ハイビスカス
英名 swamp hibiscus
学名 Hibiscus coccineus
原産地 北アメリカ
花言葉 「温和」「穏やかさ」「優しさ」「努力の賜物」

モミジの葉のように切れ込みが入ったアオイ科の花であることが名前の由来です。沼地を好んで自生していることから、「沼ハイビスカス」と呼ばれることもあります。

一日花であるモミジアオイは、紅く色づいたモミジのような落ち着きのある赤い花を咲かせます。フヨウやムクゲの花とよく似ていますが、モミジアオイの葉はモミジの形のようなので、見分けがつきやすいでしょう。

 

9月26日【ポーチュラカ】

科・属 スベリヒユ科・スベリヒユ属
和名 花滑莧・花滑り莧(はなすべりひゆ)
英名 Portulaca
学名 Portulaca oleracea
原産地 熱帯から温帯に広く分布
花言葉 「いつも元気」​「自然を愛する」「無邪気」

真夏の暑い中でもエネルギッシュに咲く、元気いっぱいな花姿が眩しいポーチュラカには、「いつも元気」「無邪気」といった、天真爛漫さを感じる花言葉があります。

多肉質の葉を持っているポーチュラカは、雑草であるスベリヒユに似ていますが、花が大きいことが特徴的であるために、和名では「花滑り莧(はなすべりひゆ)」と名付けられました。

 

9月27日【ホトトギス】 

科・属 ユリ科・ホトトギス属
和名 時鳥草、社鵑草、油点草(ゆてんそう)
英名 Toadlily
学名 Tricyrtis hirta
原産地 日本・台湾
花言葉 「秘めた意志」「永遠にあなたのもの」「永遠の若さ」

ホトトギスは、花びらに斑状の模様がある特徴的な花です。この斑状模様がホトトギスの胸毛の模様に見えることから名付けられました。どことなくエキゾチックな雰囲気が漂っていますが、日本が原産地ですので日本の環境下で育てやすいお花です。

また、この特徴的な斑模様が油でできた染みのようにも見えることから、「油点草(ゆてんそう)」という別名で呼ばれることもあります。

 

9月28日【ヘレニウム】

科・属 キク科・ヘレニウム属
和名 団子菊(だんごぎく)
英名 Helenium, Sneezeweed
学名 Helenium
原産地 南北アメリカ
花言葉 「寛容な心」「上機嫌」「涙」

ヘレニウムは、円を描くように丸く咲いた花の中心に、こんもりとした花が咲いた特徴的な姿をしています。中心にある花は管状花と呼ばれ、この部分が丸く盛り上がっているために、「団子菊(だんごぎく)」の和名でも呼ばれています。

英名では「Sneezeweed(くしゃみ草)」とも呼ばれていますが、これは古来に行われていた体から悪霊を追い払うための儀式に、くしゃみを誘発するために乾燥させたヘレニウムの葉を嗅いでいたことに由来します。

 

9月29日【ナナカマド】 

科・属 バラ科・ナナカマド属
和名 七竈(ななかまど)
英名 Japanese rowan, Mountain ash
学名 Sorbus commixta
原産地 日本、朝鮮半島
花言葉 「賢明」「慎重」「私はあなたを見守る」「安全」

ちょっと不思議な「七竈(ななかまど)」の名前には、「七度竈にくべても燃えない」「七度焼くと良い炭になる」という意味が込められています。この燃えにくい性質から、西洋では魔除けの効果があるとして大切にされています。

秋になると赤く可愛らしい実を付け、葉も紅く色づきます。落葉した後も実は残っているので鳥達にとって食糧が乏しくなる冬の大切な食料となります。

 

9月30日【モンステラ】 

科・属 サトイモ科・モンステラ属
和名 蓬萊蕉(ほうらいしょう)
英名 Monstera
学名 Monstera
原産地 熱帯アメリカ
花言葉 「献身」「嬉しい便り」「深い関係」「壮大な計画」

サトイモ科であるモンステラは、カラーやアンスリウムなどに見られるような苞が目立つ花姿をしています。

大きな葉に入った深い切れ込みが特徴的な葉は、ボタニカル柄のモチーフとしてもおなじみです。この個性的な葉の形から、ラテン語で奇怪を意味する「monstrum」が語源となり、モンステラの名前が付きました。

ハワイでは、この切れ込み部分から差す光を「希望の光」だと考え、幸せな未来のシンボルだと考えられています。

 

まとめ

今回は、9月に誕生日を迎える方へのプレゼントとしておすすめしたい花を、誕生月花・誕生日花として、花言葉を交えてご紹介してきました。

ここでは一日にひとつずつの花を紹介しましたが、誕生日花はその時期に旬を迎える花が選ばれているので、それぞれの日に数種類当てはめられていることがほとんどです。

日にちや花言葉に捉われすぎず、贈る方に似合うような旬の花を選んで、喜んでもらえるフラワーギフトを贈ってみてくださいね。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?