4号・5号鉢の大きさってどのくらい?おしゃれな活用法や鉢の選び方をご紹介
飾るだけでお部屋やオフィスをお洒落にしてくれるのが観葉植物です。インテリアとして、また毎日の疲れを癒してくれるアイテムとしても人気があります。
最近では、観葉植物をインテリアのメインに取り入れたお洒落なカフェも増えています。部屋に観葉植物を取り入れておしゃれにしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
実際自分で買って育てたいけれど、ホームセンターに行くとたくさんありすぎて、苗だけを買ったらよいのか、鉢カバーも必要なのかと悩んでしまう人もいるでしょう。
この記事では、初心者でも取り入れやすい、4号・5号サイズの鉢について、活用法や選び方をご紹介します。
号数って何?
「号」というのは、植木鉢のサイズを表記する為の単位の事です。
植木鉢の号数は、植木鉢の上の部分の口径で決まります。1号は約3cmと決まっているので、4号だと口径約12cm、5号だと口径約15cmとなります。
植木鉢にはさまざまな素材で作られたものがあり、素焼き鉢のように少し厚みのある器もあります。その場合は厚みも含めたサイズを表記します。おなじ号数の植木鉢でも、見た目のサイズに差があるように見えるのはこの為です。
サイズ一覧 号数ごとの鉢の口径
号数 | 口径 |
3号鉢 | 9cm |
4号鉢 | 12cm |
5号鉢 | 15cm |
6号鉢 | 18cm |
7号鉢 | 21cm |
8号鉢 | 24cm |
9号鉢 | 27cm |
10号鉢 | 30cm |
一般的に販売されている観葉植物で多いのは5〜9号鉢です。もう少し小さなサイズの鉢は、サボテンや、多肉植物に使用されることが多くなっています。
玄関やリビングなど、空間のメインインテリアとして平置きする場合は、6号以上のサイズがあると安定感があり安心ですよ。
4号・5号は使いやすい!おすすめの使い方
一番人気で育てやすいのは4号・5号サイズ。口径12〜15cmの鉢です。
これより小さいサイズは、土の量も少なくなるので植物の種類によっては管理が難しくなります。
4号・5号サイズの鉢に入る土の量は、約0.6〜1.3L程なので、少ない土で手軽に植え替えができるのも魅力です。
ここでは、4号・5号の鉢が使いやすいと言われる理由についてご紹介します。
ちょっとしたスペースにも置ける
4号・5号の鉢は窓際や、トイレなどのちょっとグリーンが欲しいなと思う場所にぴったりのサイズです。
あまり大きいサイズの鉢だと、置く場所を考えてしまいますが、このサイズなら気軽に空いたスペースを活用して楽しむことができます。
オフィスのデスクや、スツール、棚上など、インテリアと絡めたディスプレイがしやすいサイズです。観葉植物と絡めて、洋書やキャンドルなどをディスプレイすればカフェのようなお洒落なスペースを作ることができますよ。
ハンギングで飾る
4号・5号の鉢は、ハンギンググリーンとして、上から吊るして飾るのにもおすすめのサイズです。ハンギング鉢とは、植物を上から吊り下げるためのフックがついた鉢の事を呼びます。
立った時にちょうど目線の位置に飾る事で、空間に彩りを与えてくれますよ。
あまり大きいと空間を狭く感じてしまうので、4号・5号サイズがおすすめです。ハンギングで吊るす場合は、茎や葉が下に垂れ下がるような種類の植物を選ぶと、よりお洒落に飾る事ができます。
贈り物にちょうどいいサイズ
新築祝いやお誕生日のお祝いにもちょうどいいサイズ。
大きなものは飾る場所を選ぶので、このくらいのサイズであれば相手も負担にならずに飾る事ができるでしょう。
お祝いに贈る場合は、ガジュマルなど、メッセージ性のある観葉植物を選ぶのもおすすめです。ガジュマルは、「多幸の木」と呼ばれるとても縁起の良い観葉植物です。
他にも、「平和の象徴」と呼ばれるオリーブの木。ハワイで「希望を導く」と呼ばれるモンステラ。コーヒーの木には「一緒に休みましょう」というリラックスの意味があります。
お祝いの気持ちを植物に込めて贈れば、きっと喜ばれるギフトになるはずです。
4号・5号サイズに適した観葉植物は?
鉢のサイズが決まったら、次は中に植え込む観葉植物選びです。
園芸店ではかなり種類が豊富なので、迷ってしまいますが、基本的には気に入った植物を飾るのが一番です。
ただ、中には育て方に少しコツのいる植物や、日当たりや湿度など、置き場所の管理が難しい植物もあります。ここでは初心者にもおすすめの育てやすい植物を紹介します。
ガジュマル
花言葉は「多幸の木」「幸せを呼ぶ木」
先ほどギフトにおすすめの植物としても紹介したガジュマルですが、育てやすい植物として人気があります。
人気の理由はまず、その見た目です。大木がそのまま小さくなったような形をしています。幹の部分は、一つ一つ形に個性が出るのでお気に入りを探すのも楽しいです。
「多幸の木」と呼ばれる理由は、沖縄の精霊キジムナーが住んでいるという言い伝えがあるから。お部屋に置くとなんだかいい事がありそうです。
育てやすく、耐陰性があるので室内でも育てることが可能ですよ。直射日光を避けた、カーテン越しの明るい場所に置くのがベストです。
ガジュマルの育て方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
ヒメモンステラ
花言葉は、「嬉しい便り」「壮大な計画」
モンステラ特有の葉の形が印象的で、通常のモンステラより葉が小さいものをヒメモンステラと呼びます。
実は園芸店でヒメモンステラとして扱われているものの多くは、モンステラ属ではなく、モンステラに似た葉を付けるラフィドフォラ属のテトラスペルマと呼ばれる植物です。
大きな切れ込みや穴が空いた不思議な葉が魅力的で、インテリアにもぴったりの植物です。
日陰でも育ちますが、日光に当てるとより丈夫に育つので、カーテン越しの日当たりのいい場所に置いてあげると良いでしょう。
高温多湿に強いので日本の気候には良く合いますが、耐寒性はないので冬は室内で管理すると元気に育てることができます。
パキラ
花言葉は「勝利」「快活」
初心者におすすめのパキラは、お手入れが簡単で、成長速度が早い植物としても知られています。
株のサイズも様々なので、鉢に合わせて好きな大きさの物を選びましょう。
パキラの原産国は熱帯アメリカなので、夏の日差しが似合う存在感のある植物です。幹を編み込んだデザイン性に凝ったものもありますよ。
日陰に強く、置く場所を選びません。勝利、快活といった花言葉があるので新築や開店祝いの贈り物にもおすすめです。
パキラの育て方を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
アンスリウム
花言葉は「恋に悶える心」
アンスリウムは、まるで鼻がついているような魅力的な容姿が特徴の観葉植物です。
全体が花に見えますが、実は真ん中の細い突起の部分のみが花になります。ハート型の葉には 赤やピンクなど、トロピカルで鮮やかな色の品種があり、恋愛運に効果があると言われていますよ。
特徴的な花部分が魅力の植物ですが、春から秋の生育期の管理をしっかりしていないと花がつかない事があるので気をつけましょう。
アンスリウムは耐陰性があるので室内でも育てやすい植物です。水不足になると葉が丸まってくるので、土が乾いたらたっぷり水をあげてください。
基本的に育てやすい植物ですが、開花にものすごいエネルギーが必要になるので、この時期に施肥してあげるとしっかり花をつけてくれます。
植木鉢は深さによって名称が異なる
植物を植える為の入れ物を総称して、植木鉢と呼んでいます。
同じサイズの植木鉢でも、深さによって適する植物は変わるので大きく3種類に分けて見てみましょう。
・浅鉢(平鉢・平皿)
鉢の口径よりも、深さが小さい植木鉢の総称です。
根があまり長く伸びない、または根が横に張る特性を持つ植物に適しています。
サツキをはじめとするツツジ科の植物、イネ科の植物。球根を使った草花の寄せ植え、多肉植物の寄せ植えなどには浅鉢がおすすめです。
また、根の成長を抑えることで枝葉を小さく育てることができ、盆栽にも使用されます。
・スタンダード鉢
植木鉢と聞いてまず思い浮かべるのがこの形です。
鉢の高さと口径がだいたい同じくらいのものをスタンダード鉢と呼んでいます。
植える植物を選ばないので、観葉植物を植え替える場合は基本的にはこの鉢を選んでおくと安心です。
・深鉢
鉢の深さが口径以上の鉢です。
根が深く張る、シンビジウム、ユリ、クレマチスなどに向いています。
鉢が大きい分、水持ちがいいのが特徴で、深く根を張るタイプの大きめの観葉植物にも向いていますよ。
植物にあった鉢の選び方とは
観葉植物を育てる際、間違った鉢選びをしてしまうと、植物を枯らせてしまう残念な結果にもなりかねません。
お部屋のインテリアにする場合は、見た目のおしゃれさに加えて、機能性もしっかりチェックする必要があります。
ここでは、植物にあった鉢の選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。
内径と高さをチェック
高さのある観葉植物を植え替える場合は、内径の小さな鉢や浅い鉢だと上の重みに耐え切れず倒れてしまう危険性があります。
高さのある植物におすすめなのは深鉢です。土もしっかり入るので安定感も確保できますよ。
その他の背丈のない観葉植物の場合は、選んだ植物より一回りほど大きな鉢を選びましょう。
これは、今後植物が成長した時に根を伸ばすスペースを確保する為です。
あまり窮屈な鉢に植え替えをすると、すぐに根詰まりを起こして枯れる原因になってしまいます。
植物が過ごしやすいサイズ選び
よく成長するように大きな鉢を選べばいいのかというと、そうでもありません。
植物に対して鉢が大き過ぎる場合、苗が小さく不格好になったり根ばかりが伸びて地上が貧相になったりしてしまいます。
植え替える株の根を土で覆うことができる、一回り大きなサイズの鉢がベストサイズです。
大きく成長させたい場合は、一回り大きな鉢で根が育った後で更に大きな鉢に植え替えをするなど、段階を踏んで植え替えていく必要があります。
植物の用途ごとに号数を変える
・特小サイズ 1~2号鉢
小さいサイズの植物を室内で育てたり、いくつか並べたりして飾るための小さな鉢です。
あまり土が入らず、根も張れないので、多肉植物やサボテンに適しています。
・ 3号鉢
市販のよく見かけるポリポットは基本的に3号サイズのものが多いです。
多肉植物やサボテン1株、観葉植物1株におすすめです。
・4~5号鉢
4号・5号であれば、小さな多肉植物なら寄せ植えにすることが可能です。
5号サイズはインテリアグリーンとしても存在感のあるサイズ。草花1株を植え替えても、根の周りにしっかり伸びるための空間ができるサイズです。
・6~8号鉢
このサイズくらいからなら床置きしても大丈夫なサイズです。
大きめの観葉植物か、小さめの樹木を植え替えるのに適しています。
鉢がそれ程大きくないため、あまり高さのある植物を植え替えると倒れてしまう危険性が高まるので、高さのある植物の場合は少し大きめの鉢を選びましょう。
・大型サイズ 9号~11号鉢
シンボルツリーとして存在感のあるサイズです。
草花の寄せ植えにも適した号数です。寄せ植えでは、ポットの数が鉢サイズを左右するので、これ以上大きな鉢を使用することもできます。
・特大サイズ 12号以上~
果樹・花木・大きな観葉植物も植え替え可能なサイズです。
土にも鉢にもかなり重さがあるので、上部が大きな植物でも安定感があります。
鉢底穴があるかもチェック
鉢には、底に穴があいているものと、穴のないものがあります。
それぞれのメリット、デメリットをみていきましょう。
・鉢底穴がある鉢のメリット・デメリット
メリットは、水はけが良いこと。余分な水分は穴から排出されるので、下に水が溜まって根腐れを起こす心配がありません。
通気性もあるので、根が呼吸しやすいというメリットもあります。
今後長く観葉植物を楽しみたい場合は穴がある鉢に植え替えるのがおすすめです。
デメリットは、植え替えに手間がかかる事です。そのままでは、穴から土が溢れ出てしまうため、底にネットを敷く必要があります。
また、室内に置く場合、水をあげた後に穴から水が漏れてしまうため、受け皿も必要です。
・鉢底穴がない鉢のメリット・デメリット
鉢カバーとしてポットの上から使用すれば、手間をかけずに飾る事ができます。
穴がないので、土や水が溢れにくいので、室内でも清潔に飾る事ができるのもメリットです。
また、ポットのままだと保温効果が上がるので、耐寒性のない植物には適している場合もあります。
デメリットは、水をやりすぎると底に溜まってしまうので、水やりをする際に量の調整が必要なこと。ポットの底が見えないため、水やりの加減が調整しづらいです。あまり水が溜まると、根腐れの原因になるので、水分量には気をつけましょう。
また、今後大きくなった際にゆくゆくは植え替えが必要になります。植え替えの時期がくるまでの間、手軽に楽しみたい場合は穴のない鉢でも良いでしょう。
鉢の素材
ひとくくりに鉢といっても、見た目や素材もさまざまです。
次は、鉢の素材についてご紹介します。
・素焼きの鉢(テラコッタ)
園芸店などでは、テラコッタという名称で販売されていることが多いです。
自然の素材でできた、ナチュラルな雰囲気の陶器の鉢で、重量があるため屋外でも使用が可能です。
また、鉢の素材自体に小さな気泡がある為、通気性、水はけともにとても良いです。
しかし、落とすとヒビが入ったり、欠けてしまったりしやすいので丁寧に扱う必要があります。
・モルタル・コンクリート鉢
4号・5号サイズの鉢は運びやすく、初心者でもお部屋に取り入れやすいサイズです。観葉植物を育てたいと考えている方は、まずは4号・5号サイズのものを取り入れてみませんか?今回は、4号・5号サイズの鉢について、活用法や選び方をご紹介します。
コンクリート鉢の名称で販売されていることの多い鉢です。
モルタルとは、セメントと砂、水を混ぜ合わせた素材で建築にもよく使用されます。
シンプルでどんなデザインにも合わせやすいのが特徴で、重量感があるので大きな観葉植物も安定して飾る事ができます。
ただ、通気性が悪いので、水やりのあとは受け皿の水をしっかり捨てるなど、根腐れしないように気をつけましょう。 重量感はありますが、衝撃には弱いので取り扱いには注意が必要です。
通気性・透水性のある鉢
通気性、耐水性が良いのは、テラコッタ鉢、木製の鉢です。
水はけがよいので、乾燥を好むサボテンなどの植物におすすめですよ。
乾燥が苦手な植物に適した鉢
乾燥が苦手な植物には、プラスチック、ガラス、陶器の鉢がおすすめです。
通気性が良くないので、シダ類などの湿気を好む植物に向いています。
熱が伝わりやすいため夏場の室外では暑くなってしまい、どちらかというと室内での使用がおすすめです。
置く場所によっても適した鉢は異なる
置く場所によっても、植物に適した鉢は異なります。
・室内向きの素材
室内は、外の気候の影響がほとんどないので基本的にどの素材でも使用可能です。
植物の特性にあった素材を選びましょう。粗めに焼かれた鉢の場合は、表面の砂が落ちることがあります。置き場所によっては注意が必要です。
室内では、鉢底に穴のあるタイプの鉢では、受け皿がセットになっているものがほとんどなので、園芸店で購入する際には目印にすると探しやすいですよ。
・屋外向きの素材
屋外では紫外線や雨にも耐えられる耐久性が必要不可欠です。風で倒れないようにある程度の重量も求められます。
また、屋外の使用では雨が溜まってしまうので、鉢底に穴のある鉢を選びましょう。
屋外におすすめの素材は、テラコッタと陶器です。
テラコッタは先ほど紹介しましたが、陶器鉢も水分が浸透しやすく乾きやすい特性を持ちます。使う粘土の量にもよりますが、大きなものではかなりの重量があります。玄関先やお庭でも、安定感があり安心して使用できますよ。
まとめ:適した鉢で、観葉植物を素敵なインテリアに!
観葉植物だけではなく、鉢にもさまざまな種類、素材がある事をご紹介しました。
植物や飾る場所に適した鉢を選んで植え替えをすれば、素敵なインテリアとして、長く楽しむこともできます。
観葉植物を購入する際には、鉢のデザインに合わせて機能面も考慮して鉢選びをしてみて下さい。素敵な鉢を使えば、観葉植物が更に素敵なインテリアグリーンになるはずです。
植物に合ったサイズと素材を選んで、お気に入りの観葉植物を長く楽しんで下さいね。