カフェに観葉植物を置こう!飾り方のポイントや注意点、アイデア集をご紹介
おしゃれなカフェのインテリアを見てみると、観葉植物が飾られていることがほとんどです。カフェに観葉植物を飾ることは、お店の雰囲気を良くしたりお客さんにリラックスしてもらったりとさまざまなメリットがありますよ。
そこで今回は、カフェに置く観葉植物の選び方や飾り方のポイントなどをご紹介します。
カフェに観葉植物を飾るメリット
カフェに観葉植物は必要なのか、と疑問に思う方も多いかもしれません。確かに、必ず置かなければならないというわけではありませんが、カフェに観葉植物を飾ることで以下のようなメリットがあるのです。
まずは、カフェに観葉植物を飾ることで得られる良い効果を見てみましょう。
お店の雰囲気が明るくなる
空間にグリーンがあることで、自然の要素が取り込まれて雰囲気がぱっと明るくなります。また、明るい雰囲気のカフェにはお客さんも足を運びやすくなるので集客効果も期待できるでしょう。
カフェの雰囲気が明るくなることで、従業員の方も気持ちよく働くことができそうですね。また、最近ではカフェなどでの写真をSNSにアップする人も増えているので、植物がある明るい雰囲気のお店はSNS映えすること間違いなしです。
インテリアがおしゃれになる
おしゃれな部屋のモデルハウスや雑誌に載っているようなカフェには、ほとんどの場合観葉植物が飾ってあります。
観葉植物はどんなテイストのインテリアにもなじみやすく、全体のアクセントになってくれることで、空間を引き締めてくれる効果があるのです。
複数のテーブルやイスなどを並べているカフェでは、色味が少なくなってしまうこともありますが、そこに鮮やかなグリーンを放つ観葉植物を置くことで、カラーバランスも良くなります。
カフェにおいて、なんとなく色味が寂しいという悩みを抱えている場合は、観葉植物を置くと解決することがありますよ。
癒しやリラックス効果がある
観葉植物のグリーンには、見る人の心を落ち着かせてリラックスさせてくれる効果があるとされています。
また、観葉植物だけでなく多くの植物は、二酸化炭素を吸収して酸素を放出する光合成を行うので、カフェの中の空気もきれいになるのです。それだけでなく、観葉植物の中には空気中の有害物質を吸着してくれる空気清浄効果がある種類も存在しますよ。
観葉植物を置くことで、爽やかな空気の中で、リラックスしながらティータイムを楽しんでもらえるようになるのです。
カフェのイメージ別のおすすめの観葉植物
ここからは、実際のカフェのイメージに合うおすすめの観葉植物をご紹介していきます。ポイントは、カフェの雰囲気に似合う観葉植物を置くことで統一感がうまれ、カフェ全体のインテリアがぐっとおしゃれになりますよ。
実際のカフェのイメージがどれに近いかを確認しながら、観葉植物選びの参考にしてみてください。
ナチュラルなイメージのカフェ
こじんまりした可愛いイメージのカフェや、ナチュラルさをコンセプトにしたカフェなどでは、葉が丸みを帯びている柔らかい雰囲気の観葉植物がおすすめです。
女性をターゲットにしているようなカフェでもナチュラル感のある観葉植物がよく似合いますよ。
ナチュラルなイメージのカフェに合う観葉植物には、以下のようなものがあります。
ハートカズラ
ハートカズラは、ガガイモ科の常緑ツル性多年草です。小さなハート型の葉が連なって生えることから「ラブチェーン」とも呼ばれていますよ。
ハートカズラはある程度の耐陰性があるのでカフェなどの室内でも育ちますが、日当たりの良い場所に置くと葉が良く茂り元気な株に育つのでおすすめです。
アイビー
アイビーはウコギ科キヅタ属に分類されるツル性の植物です。葉の模様にはさまざまな種類があり、白い斑が入っているものやマーブル模様のものなどがあります。爽やかなイメージで育てやすいことから、カフェだけでなく一般家庭でも多く育てられている人気の観葉植物です。
客席の多い大型店舗のカフェ
客席の多い大型店舗のカフェでは、存在感のある大型の観葉植物がおすすめです。
どの席からでも目に入りやすいような観葉植物なら、お客さんの目にもとまりやすく、お店の印象を左右するものになるでしょう。
客席の多いカフェには、以下のような観葉植物を置いてみてはいかがでしょうか。
パキラ
パキラは園芸店やホームセンターなどでも手に入りやすい、定番の観葉植物です。成長すると人の背丈ほどの高さになり、幹をねじるように育てるとおしゃれなシンボルツリーになりますよ。
耐陰性があるのでカフェのような室内でも育ちますが、寒さにはあまり強くないので、冬には暖かい場所に移動させてあげると良いでしょう。
ポトス
ポトスもパキラ同様に知名度の高い観葉植物で、育てやすくていろいろな種類があるので、初心者の方から観葉植物愛好家の方まで、幅広い層に愛されています。
ポトスはツル性植物のように茎を伸ばして成長するため、背を高くするためには中心に支柱を挿しておくのがポイントです。
アジアン系のカフェ
中華やエスニック風のイメージのカフェでは、アジアンテイストを生かした観葉植物がおすすめです。葉に切り込みが入っていたり、無造作で自然な樹形のものがよく似合いますよ。
籐カゴの鉢カバーを使用すると、より雰囲気を出すことができるでしょう。
アジアン系のカフェに似合う観葉植物には、以下のようなものがあります。
モンステラ
モンステラは、大きな葉に切り込みが入ったエキゾチックな見た目が特徴的な観葉植物です。存在感がありながらも、カフェの店内をおしゃれに彩ってくれますよ。
丈夫で育てやすいため、一般家庭でも多く飾られていますが、日光不足になると葉のツヤが失われてしまうので、たまに日光浴をさせてあげると元気に育つでしょう。
アレカヤシ
アレカヤシは南国のヤシの木のような樹形をした観葉植物です。爽やかでエキゾチックな雰囲気が出るので、アジアンテイストのカフェによく合います。
放射線状に広がる葉は程よくボリュームがあり、成長すると150cmを越える高さになるので、お店のシンボルツリーとして飾るのもおすすめですよ。
スタイリッシュなカフェ
大人な雰囲気のあるスタイリッシュなカフェには、縦のラインを生かしたスマートな印象の観葉植物がおすすめです。ほかにも、重厚感のあるカフェバーなどにもよくなじみますよ。
スタイリッシュな印象の観葉植物には、以下のようなものがあるので参考にしてみてください。
サンセベリア
サンセベリアは別名「トラノオ」とも呼ばれており、葉がまるで剣のようにまっすぐ上に伸びている姿が印象的な観葉植物です。
かっこよく、スタイリッシュな印象で、落ち着いた雰囲気のカフェによく合います。
また、樹形がスマートなので狭い空間にも飾りやすく、通路の邪魔にもなりにくいなどのメリットもありますよ。
ストレチア
ストレチアは南アフリカ原産の植物で、スラっと伸びた茎の先に葉を付けるという個性的な姿をしています。
茎は放射線状に伸びるのである程度ボリューム感はありますが、葉が少ないのでスタイリッシュな印象になりますよ。
また、適切な育成環境では5~10月に花を咲かせるため、季節によって違う姿を楽しめるのも人気の理由です。
和風のカフェ
古民家を再生したような和風な印象のカフェには、竹をイメージさせるものや古風な雰囲気の観葉植物がおすすめです。
落ち着いた空間にもすっとなじみ、全体の和風インテリアをまとめてくれる働きがありますよ。
和風のイメージのカフェには、以下のような観葉植物を置いてみましょう。
シュロチク
シュロチクは中国南部が原産の植物で、江戸時代に日本に伝わり、昔から親しまれている観葉植物です。
漢字表記では「棕櫚竹」と書きますが、竹の仲間ではなくヤシ科の植物になります。しかし、竹に似ている樹形をしていることから、古風な空間にも違和感なくなじんでくれますよ。
シュロチクはどちらかというと日陰を好む植物なので、カフェなどの室内で育成するのにぴったりです。
サボテン・多肉植物・盆栽
サボテンや多肉植物は、最近では100円ショップでも手に入りやすくなった植物です。さまざまな種類や樹形があり、コレクションのようにいくつか集めて飾っておくと、さりげないインテリアになりますよ。
乾燥地帯で育つサボテンや多肉植物は丈夫で育てやすく、水やりもそれほど必要ないので、カフェ経営で忙しい方でも安心です。
カフェのスペースに余裕のないときや、テーブルにも飾りたいときにおすすめです。
また、とことん古風な感じにしたい場合は、盆栽を置くと雰囲気が出ますよ。
カフェに観葉植物を飾るときのポイント
カフェに観葉植物を飾りたくても、いまいちしっくりこなかったり、物足りなかったりすることがあるかもしれません。
観葉植物はただ余ったスペースに飾るだけでも良いのですが、全体的なインテリアバランスを整えながら配置するとよりおしゃれになりますよ。
ここからは、カフェに観葉植物を飾るときに押さえておきたいポイントをご紹介します。
高さの違う観葉植物を組み合わせる
複数個の観葉植物を並べて飾りたい場合は、背の高さや葉の形が違うものを組み合わせてみましょう。
同じような種類の観葉植物を並べると雑木林のように無造作に木が茂っているような印象になりますが、変化をつければおしゃれ度がぐっと高まります。
もしも、同じような背丈のものをどうしても並べたい場合は、鉢や土台の脚で調整するとすっきりして見えるでしょう。
インテリアイメージの原産地の観葉植物を飾る
カフェのインテリア全体をまとめたい場合は、壁紙やテーブル、イスなどの内装のイメージに合う観葉植物を置くのがおすすめです。
ナチュラル系、アジアン系、スタイリッシュ系などのカフェのコンセプトを明確にしたり、家具の原産地に自生している植物などを配置すると統一感が出ます。
カフェの明確なイメージが決まっていない場合は、提供しているメニューの種類などから想像してみるのも良いかもしれません。
トイレや洗面台などにもグリーンを
カフェの入り口やホールなどのメイン空間に観葉植物を飾るのが効果的ですが、トイレや洗面台などのちょっとしたスペースにグリーンがあるとお客さんからの印象が良くなります。
無機質な空間になりがちな水場でも、観葉植物があることでぱっと明るくなり、爽やかさをプラスすることができるでしょう。
トイレや洗面台などは窓が少なく暗くなりがちな場所なので、耐陰性のある観葉植物を置くのがおすすめです。
カフェに観葉植物を飾るアイデア
カフェに観葉植物を置くカフェはたくさんありますが、それぞれのお店が独自の飾り方で個性を出していますよ。
カフェに訪れた際には、観葉植物がどのように配置されているかに注目してみると面白いかもしれません。
ここからは、カフェに観葉植物を飾るときのアイデアをご紹介します。
客席の中心にシンボルツリーを置く
部屋の隅や空いたデッドスペースに飾ることの多い観葉植物ですが、人の背丈ほどの大きなものは、あえてカフェのホールの中心に飾るのもおすすめです。
どの客席からも目に入りやすく、カフェのシンボルツリーとして圧倒的な存在感を放ってくれるでしょう。
ただし、カフェの敷地がそれほど広くない場合は圧迫感を与えてしまう可能性があるので注意してください。また、客席に近い位置に観葉植物を置く際には、葉が落ちにくいものなど衛生面にも気を付けましょう。
壁面緑化を意識する
カフェの壁には写真や絵画などを飾るのが一般的ですが、グリーンを配置することで空間内の自然感が増しますよ。
背の低い観葉植物や、ツル性で下に伸びていく観葉植物は、壁面に設けたちょっとした棚板に飾っていくと壁面緑化になるのでおすすめです。また、サボテンや多肉植物をいくつも並べたり、小物と組み合わせて飾るとおしゃれな印象になるでしょう。
飾りたい小さな観葉植物がたくさんある場合や、カフェのスペースに限りがある場合などには、壁面のデッドスペースを有効活用してみてくださいね。
吊るしてハンギングで飾る
ツル性の観葉植物は、吊るしてハンギングプランターとして飾るのもおすすめです。ハンギングにすることで、カフェのお客さんの目線を上に向け、空間を広く見せる効果も期待できます。
ハンギングにおすすめの観葉植物にはアイビーやポトスなどがあり、お世話がそれほど難しくなく、耐陰性もあるのでカフェでも育てやすいですよ。
間接照明やキャンドルと組み合わせる
アジアンテイストのものや南国風の観葉植物は、間接照明との相性もばっちりです。葉に切れ込みが入っているモンステラの背後に間接照明を置くと、程よく光が漏れてムーディな印象になりますよ。
多肉植物やサボテンなど、小さなサイズの観葉植物をテーブルに飾る場合は、キャンドルや小物と組み合わせるのも良いでしょう。
カフェに観葉植物を飾るときの注意点
カフェに観葉植物を飾るイメージは湧いてきましたでしょうか。さっそく置いてみてほしいところですが、ちょっと待ってください。
カフェなどの飲食店に観葉植物を飾る場合には、通路の確保や衛生面など注意しなければならないポイントがいくつかあります。
以下の項目をチェックし、お客様に快適にティータイムと観葉植物を楽しんでもらいましょう。
通路を遮らないようにする
こじんまりした敷地のカフェ内に、人の背丈ほどの観葉植物を置くと圧迫感を与えてしまうだけでなく、通路を妨げてしまう可能性もあります。
観葉植物が通路の邪魔になってしまうと、お客さんのお席へのご案内に支障をきたし、ウエイターの動線も確保しにくくなってしまうでしょう。
観葉植物を置く際には、十分なスペースがあるかをチェックしておいてください。
観葉植物の病気や害虫に注意する
観葉植物には、アブラムシやハダニなどの害虫が付く恐れがあります。また、じめじめした湿気の多い季節には、カビが発生してしまうこともあるかもしれません。
カフェなどの飲食店では衛生面対策が重要になるので、病気や害虫が付いていないかを日頃からよく観察しておきましょう。
また、植木鉢の受け皿に土や水がたまっていたり、葉にホコリがたまっているのも不潔な印象を与えてしまうので注意してください。
お世話しやすいものにする
今回ご紹介した観葉植物は、耐陰性があるものや寒さに強いものなど、それほどお世話の手間がかからないものばかりです。
カフェに置く観葉植物はお店の準備や片付け、営業に時間をとられることが多く、こまめなお世話が難しいこともあるかもしれません。
カフェに置く観葉植物は、丈夫で枯れにくいものを選ぶのがおすすめです。
日当たりの良さを確認する
耐陰性のある観葉植物といっても、ある程度の日光に当てると元気な株に育つことがほとんどです。カフェの中でも、できるだけ日当たりの良い窓際などに飾ると良いでしょう。
しかし、直射日光に当たりすぎると葉焼けを起こしてしまうこともあるので、レースカーテン越しの柔らかい光が差し込む場所がおすすめです。
スペース的に日当たりの確保が難しい場合は、ときどき外に出して日光浴させてあげると良いでしょう。
カフェにおしゃれな観葉植物を飾ろう!
カフェに、空間に合う観葉植物を飾るとインテリアのおしゃれなアクセントになります。
カフェに飾る観葉植物を選ぶ際には、お世話しやすいものやデッドスペースを活用するなどの工夫をしてみましょう。
また、飲食店である以上、衛生面に気を付けることも大切ですよ。
カフェにお気に入りの観葉植物を飾って、お店の雰囲気を盛り上げてみましょう!