花屋の繁忙期はいつ?働く前に知っておきたい仕事の知識

ゆったり仕事をしているように見える花屋さんにも、実は繁忙期と閑散期が存在します。

この記事では、実際に花屋で繁忙期はいつなのか、どんな仕事があるのか、働く前に知っておきたい1年の流れをご紹介します。

花屋で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

花屋の繁忙期とは

まず、花屋で繁忙期と呼ばれる時期は一体いつなのでしょうか。

実は花屋の繁忙期は、その花屋がどんな形態で営業しているお店なのかによって大きく異なります。

よく街で見かける店舗のある花屋の場合、特に忙しいのは以下の時期です。

  • 5月にある母の日
  • 8~9月にかけてのお盆と秋のお彼岸の時期
  • お正月飾りを用意する年末の時期

それに次いで、3月にある春のお彼岸や入学式シーズン、卒業式シーズンが忙しくなります。

ウェディングやブライダルを専門に扱う花屋の場合、1番忙しいのは結婚式が多くなる春と秋の時期です。

「ジューンブライド」という言葉があるので勘違いしやすいのですが、日本で6月は梅雨の時期に当たるため、実際に件数が多いのは9、10、11月。この時期は1つの現場で入れ替えて、何組かの式を行う事も多いです。

 

忙しい時期は物日という

花屋では忙しい時期を「物日」と呼びます。これは花業界だけに限った言い方ではなく、もともと祝い事や祭り事がある日を呼ぶ呼び方です。

あまり普段から使う事がないので聞きなれない言葉かもしれませんが、花屋に勤務するとこの物日に売上を取ることで夏などの閑散期の補填をする為、とても大事な時期になります。

物日は街の花屋さんでは、忙しくなる店が多く駅前などでは行列になる事も多いです。

入荷する花の量ももちろん違いますし、お店のディスプレイを準備したり、すぐにお渡しができるように作り置きの花束やアレンジメントの制作をしたりと、とにかく忙しい日々が続くのが物日になります。

 

花屋の1年の繁忙期をご紹介

それでは早速、1年間の花屋の繁忙期について、1月から順番にみていきましょう。

ブライダルを主に取り扱っている花屋さんの場合は、これからご紹介する季節行事はあまり関係してこないお店もありますが、街の花屋さんの場合の、1年の繁忙期の流れをご紹介していきます。

 

1月:お正月・成人の日

12月の年末からは、年明けのお正月に向けて、ご自宅に飾る花やお正月飾りの制作が忙しくなる時期です。

お飾りやご自宅用のアレンジメントでは、飾る花材がある程度決まっている為、仕入れのある日の朝は大量の切花の水揚げに追われる日々でもあるでしょう。お正月の三が日は、お休みをする花屋さんもあるので、ピークは年末です。

ただ、デパートなどの初売りのディスプレイを引き受ける花屋は開店前の早朝か、前日にセッティングや生け込みがあります。

年が明けると成人の日があり、最近では生花を使ったアレンジメント用の髪飾りが人気なので、依頼を受けるお店も出てきます。

 

2月:バレンタインデー

2月になると、花屋はだいぶ落ち着いて閑散期になります。

物日としては強いて言うならバレンタインデーが挙げられますが、あまり花屋が忙しくなるイベントではないので繁忙期と捉えている花屋さんは少ないです。

大イベントである年末からお正月にかけての繁忙期、成人式が終わると、再び忙しくなる3月以降に向けてお店をメンテナンスしたり、人材育成に力を入れたりする時期になります。

 

3月:卒業・送別会シーズン

まず3月3日にひな祭りがあります。

桃の節句と呼ばれる行事なので、桃の枝や黄色が鮮やかな菜の花を販売しますが、オーダーのブーケやアレンジメントが増える時期ではないので、さほど忙しくなるイベントではありません。

ひな祭りが終わり、3月に入ると卒業式や送別会の予約が増えてきます。

学校関連の仕事は毎年同じ花屋さんに依頼するケースも多いので、毎年大量の受注を受けているような花屋さんはかなり忙しいです。最近ではコロナ渦で謝恩会などの開催は減っているものの、式典中に渡すお花などの準備があります。

半ばにあるホワイトデーは、バレンタインデーに比べれば忙しいですが、お店が並ぶほどの混雑になるお店は少ないです。

また、生花関連の仕事を受け持っている花屋の場合、春から6月にかけて展覧会がある事が多いため、その準備で忙しくなる店舗もあるでしょう。

 

4月:入学・入社シーズン

入学式や入社式に加え、人事異動が多い時期になります。

送別会に花束をもらったり、あげたりした経験のある方は多いのではないでしょうか。実際にお菓子などと一緒に花束をあげるケースがとても多いので、この時期はオーダーや作り置きの花束、アレンジメントの制作で忙しくなります。

入学式や入社式では、小さな1本のラッピングしたお花を大量に用意して欲しいなどの注文も多いので、閉店してからの準備作業も多くなります。

また、母の日の事前予約が年々早くなっており、早い方では4月頭頃からご注文される方も増えています。5月にある母の日は、1年で特に忙しい日なので、この日に向けての準備が始まる時期になるでしょう。

 

短期でアルバイト募集があるのもこの時期です。

母の日は特に人手不足になる花屋が多いので、短期バイトの募集を行っている花屋が多く、4月中に人材確保する店舗も多くなりますよ。

短期アルバイトから長期アルバイトや、契約社員、正社員への登用があるお店もあるので、花屋の仕事に興味がある方は是非、短期アルバイトの情報もチェックしてみてください。

 

5月:母の日・端午の節句

5月の頭には端午の節句、いわゆるこどもの日のイベントがありますが、この日に売れるのは菖蒲と呼ばれる葉物なので、お店はそれほど忙しくはなりません。

5月はとにかく「母の日」がメインになります。

当日の1週間くらい前、お店によっては10日くらい前からいつもとは比べ物にならないくらい忙しくなる時期です。

この時期は、まさに猫の手も借りたいほど人手不足になる店舗が多く、ブーケやアレンジメントをつくる技術がない短期のアルバイトの採用も多くなります。

短期アルバイトでは、水揚げと呼ばれる花の処理や、オアシスと呼ばれるアレンジメントに使うスポンジの準備、簡単なラッピングなど、単純作業を任されるケースが多いですが、とにかく数が多くなります。

宅急便を受けている店舗では、店舗での販売に加えて、全国に出荷する為の花束やアレンジメントの準備もあるので、この時期は連日お休みなしになる店舗が多くなります。もちろん全ての花屋に共通するわけではないので、実際に短期アルバイトでこの時期を経験しておくと、働き出してからのギャップが少ないかもしれません。

母の日当日が1番忙しく、その後数日も遅れて渡す方の来店があるので、繁忙期は翌々日頃まで続きます。

 

6月:ブライダル関連

結婚式場と連携しているお花屋さんなど、ブライダル関連の仕事が多い花屋では繁忙期になります。しかし冒頭でもお伝えしたとおり、ジューンブライドとはいうものの梅雨の時期で圧倒的に件数が多いのは秋になります。

逆に街の花屋さんは、ブライダル需要にはほとんど左右されないので、6月のメインイベントは父の日になります。

父の日は、あまり花をあげる習慣が浸透していないのでさほど忙しくはありませんが、最近ではひまわりを父の日の花として取り上げているメディアもあるので、いつもよりは少し客数は増える傾向にあります。

そして、6月は胡蝶蘭など、鉢物を扱うお店ではお中元用として鉢物の注文が増える時期です。

 

7月・8月

夏の暑い時期は、花持ちが悪いので花屋は基本的には閑散期になります。

お盆の時期が地域によって多少差があるので、その時期に合わせてお供え用の花が売れる時期ではありますが、あまり大きなイベントになる日はありません。

ここ数年は猛暑と呼ばれる程暑い日が続くので、お店も人が少なくなる日が続きます。

この時期に、スタッフの休暇を取ったり、自身のスキルアップに当てる事が多い時期になるでしょう。

 

9月:敬老の日

意外と忙しくなるのが敬老の日です。

地方にお花を送る方も多いので、地方発送を受け付けている店舗では宅急便の件数も増えるので、梱包や出荷作業の件数も多くなります。

敬老の日当日も、ブーケやアレンジメントの受注が入るので、意外と忙しくなるイベントです。

 

10月:ハロウィン

最近では、ハロウィンにイベントを開催する事が多くなったため、ハロウィンにちなんだかぼちゃや、とうがらしなどを織り交ぜたハロウィン仕様のアレンジメントをご購入される方が多くなりました。

しかしお店によっては売上に全く関係のないという店舗もまだまだ多いのが現状です。

 

11月:ブライダル関連

先ほどご紹介したとおり、街にあるお花屋さんはあまりブライダルの影響を受けないので、忙しくなるのは11月22日の「いい夫婦の日」くらいでしょうか。

まだまだ、浸透しているわけではないので、他の物日ほど忙しくなるわけではありません。

逆に、この時期は結婚式が多いため、式場と提携している場合や、ウェディングの装花、ブーケなどを受けている店舗では毎週末ブライダルで忙しい日々が続きます。

結婚式の開催は週末でも、平日は打ち合わせや準備に追われるので、1ヶ月を通して忙しくなる事が多いです。

 

12月:お歳暮・クリスマス・お正月

12月から年末までは、クリスマスと年末の準備でまた忙しくなります。

クリスマスシーズンに人気があるのは、リースやスワッグ飾りなので、作り置きなどの準備が増える時期でもあります。

年末はお正月に向けてのお飾りなどの販売準備もありますし、クリスマスとお正月はディスプレイの切り替え作業がある為、ウィンドウなどのディスプレイ作業がある店舗は大変な時期です。

 

花屋の忙しい曜日はいつ?

1年を通して忙しいのは、3月、5月、年末が主なところですが、実は1週間の中にも忙しさに差があります。

お店が忙しいのは、切花の仕入れがある月・水・金曜日です。鉢物を扱っているお店では火・木・土が仕入れ日になります。

仕入れがある日は、お店の開店前に、入荷した花の処理をする水揚げという作業をする必要があるため、出勤も早くなる店舗が多いです。

また、仕入れも自身で行う店舗の場合は、早朝から市場への仕入れが行く必要があります。

 

花屋が忙しい時間帯はいつ?

花屋の忙しさは、その花屋さんの立地や形態によってかなり差があるので、一概には言えませんが、仕入れのある日の開店前は開店に間に合わせてディスプレイする為かなり慌ただしくなります。

午前中は、お店のディスプレイを整えたり、水替えをしたりしながら接客対応をするのでやっと落ち着いてお昼が食べられるのは13時~14時頃になる店舗も多いかもしれません。

夕方までは、お買い物ついでに寄る方も多いので、夕方を過ぎると客足も減って落ち着いてきます。とはいっても、接客しながら作業をする事が多い仕事なので、イレギュラーな対応が多く、なかなか予定通りに行かない日もたくさんあります。

 

花屋の労働時間はどのくらい?

アルバイトの場合と正社員の場合で違いますが、アルバイトの場合は数時間~8時間までのシフト制になる事が多いです。

子供のいる主婦や主夫の場合は、午前中のみの勤務が可能な場合もあるでしょう。

正社員や店長になると、閑散期は通常通りですが、繁忙期は少し残業が増える事もあるでしょう。花屋は生き物を扱う仕事なので、次の日には持ち越せない作業もあります。

特に物日のディスプレイの切り替え作業等は閉店作業後にしか行えないので、少し帰りが遅くなる事も。

逆に、夏場の閑散期などは休暇が取りやすいというメリットもありますよ。

 

花屋の業務スケジュールは?

ここからは、花屋の1日の業務の流れをみていきましょう。

仕入れから閉店作業まで、花屋には見た目以上に裏方の仕事が多くあります。水を扱うので、実は体力仕事も多いです。

 

仕入れ

朝納品された切花は、営業までに水揚げと呼ばれる作業をしてから店頭に並べる必要があります。先ほど少し触れましたが、この仕入れ自体を自身で行っている花屋の場合は朝がかなり早いです。

仕入れによって、店鋪のディスプレイの雰囲気がぐっと変わるので、市場での仕入れ作業はとても魅力的な仕事でもあります。

 

開店作業・花の水揚げ作業

お店の開店時間までに、仕入れた花の水揚げ作業を行います。

特に月曜日は、店舗に並ぶお花が少ない状態からのスタートなので仕入れ量が多く慌ただしくなりがちです。

水揚げとは、余分な葉を処理したり、茎を切り戻ししたりして、お花を長持ちさせるための作業になります。水揚げした切花を、花瓶や桶に生け、ディスプレイしてやっとお店がオープンします。

 

接客・花束やアレンジメントの制作

お店がオープンしている間は、お客様への接客と受注したブーケやアレンジメントの制作を行うのが主なお仕事です。

ご自宅用にご購入される方の花あわせをお手伝いや、贈り物のアレンジメント、ブーケの制作を行います。

 

清掃など閉店作業

お店が閉まったあとは、店内の清掃作業や、閉店作業に加え、次の日の来店準備なども行います。切花は生き物なので、元気がない花があれば再び水揚げを行うなど、お店の商品である切花の管理も欠かせません。

次の日が物日など、ディスプレイ替えがある時期では、閉店後に作業を行います。

 

花屋は繁忙期に求人募集をされやすい

今までご紹介してきたように、花屋には繁忙期と閑散期が存在します。

アルバイトなどの求人はこの繁忙期の少し前に募集される事が多いので、花屋で働きたい方はぜひこの時期の求人をチェックしてみてください。

母の日や年末は、短期アルバイトの募集も多いので、花屋で働くか悩んでいる方はこの時期の短期アルバイトから実際に花屋の仕事を体験してみるのがおすすめです。

 

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勤務地

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勤務時間

9:00~18:30(月~金)

9:00~17:30(土日祝)

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※経験者:20万円~ 

※経験者は前給を参考に、転職しやすい条件を提示させて致します。 

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※時間外1.25倍(一日8時間超えた場合)、深夜手当1.5倍(22時以降) 

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時給 1,000円~1,500円 

生花全般業務アルバイト 950円〜(能力に応じて) 

待遇・福利厚生

交通費2万円迄、夏休み・冬休みは最大5日まで可能。

休日・休暇

年末年始は毎年社員の7割が休みです!

毎年ローテーションでお休みにしています。

弊社は法人のお客様が多いので法人様が休みのときは暇になります。

他の花屋さんと違って暮れと正月は意外とゆっくりです。

応募について

ご希望の職種をお書き添えの上、写真付きの履歴書と職務経歴書を東京本店へ郵送していただければ、書類を確認次第、ご連絡させていただきます。

〒142-0051 

東京都品川区平塚1-17-6

株式会社PREMIER GARDEN

電話番号 03-5749-4151

※原則として書類の返却は致しません。また、不採用の場合は当社管理の上、処分させて頂きます。

詳しい情報は、こちらからご確認ください。プレミアガーデン求人情報

 

まとめ

今回の記事では、外からでは分かりづらい花屋の繁忙期についてご紹介しました。

実際の仕事内容は多岐に渡るため、働く業態や店舗によって忙しい時期に差があるのが花屋さんの特徴でもあります。

忙しい時期は体力も必要で大変ですが、その分、お客様の想いを花という形に変えてお届けできる、花屋だけにしかできない魅力ある仕事でもあります。

少しでも花業界のお仕事に興味がある方は、短期アルバイトからでもぜひ花業界に飛び込んで、その楽しさを知っていただければ嬉しいです。

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