この時期に贈りたい!季節を感じる冬の花束
クリスマスやお正月など、賑やかなイベントがぎゅっと詰まった冬の季節。
忘年会や新年会、年始の挨拶など、日頃の感謝を伝える機会も多く、普段より贈りものをする機会が増える時期ではないでしょうか。
気温が低くなり、1年で1番花持ちのよいこの季節には、感謝の気持ちを花に変えて、花束のギフトを贈るのもおすすめです。せっかくなら、冬ならではの花束をギフトに選んで、相手にもより一層喜んでもらいたいですよね。
今回は素敵な冬の思い出になること間違いなしの冬の花束ギフトをご紹介します。
そもそも花束ってどうやってオーダーしたらよいの?
冬ならではの花束とはいっても、実際お花屋さんにはさまざまな色の花が並んでいて、どんな風にオーダーしたらよいのか分からないという方も多いでしょう。
一言で冬らしい花束といっても想像する雰囲気は人それぞれ違うので、それだけでは思った雰囲気が伝わりづらいかもしれません。仕上がりがイメージと違ったとガッカリしないためにも、まずは花束をオーダーするときに伝えておきたいポイントを抑えておきましょう。
用途を伝える
冬の時期であれば、クリスマスのギフトや年始の挨拶、感謝の花束など、まずはどのような用途で渡すお花なのかを伝えておきましょう。
花屋さんでは用途によっても花束の色みやラッピングの色を変えているので、渡すシチュエーションが想像できれば、より理想に近い花束をオーダーする事ができます。
色合いやイメージを伝える
自分の理想の花束に仕上げてもらうためには、希望の色合いやイメージを伝えることがとても大切です。
お花の名前がわからなくても、相手が好きそうな色合いや理想のイメージを伝えると、花屋さんが店内にあるお花やグリーンの中から、その雰囲気に似合うお花を選んでくれます。
もし気に入ったお花があれば、その花を中心に花束を作ってもらうことも可能ですよ。
どんな色を選んだらよいか悩んでしまう場合には、渡す相手の雰囲気や普段着ているファッション、逆に入れて欲しくない色味などを伝えることで、花屋さんが渡す相手のイメージを想像しながら花束を作ってくれるので安心してください。
全く同じ花束でもラッピングの色味で仕上がりがガラリと変わるので、ラッピングも希望の色があれば伝えておきましょう。
希望のボリュームを伝える
同じ花を使った花束でも、長いままボリュームを出して大きく作るのか、短めに切ってコンパクトにかわいらしく仕上げるのかで、花束の仕上がりサイズは変わります。
ボリューム感は金額とも関係してくるので、予算と合わせて相談しながら仕上がりサイズを確認しておくことも大切です。
冬の花束は前日に買っても大丈夫?
花束をプレゼントしたいけれど、「当日は忙しくて買いに行く時間がない。」「前日に買ったら枯れてしまうのでは……。」と不安に思う方もいるかもしれません。
切り花は生き物なので、できるだけ渡す当日に購入するのが理想です。しかし、いくつかのポイントをおさえておけば、前日に購入することも可能です。
花束を前日に買う際の注意点について見ていきましょう。
花屋さんに明日渡すことを伝える
花束を前日に買う際には、必ず花屋さんに明日渡すことを伝えましょう。
翌日に渡すことが事前に分かっていれば、花屋さんでは、傷みやすい花を避けたり、花束をきつく束ねないようにしたりして、できるだけ綺麗な状態で翌日を迎えられるように準備をしてくれます。
花束の根元には保水がされているので、翌日まで持つように水分を多めに入れて少しでも鮮度を保てるように工夫するなど、対応してくれるはずです。
保管場所に気をつける
持ち帰った花束は、なるべく風通しの良い涼しい場所に保管しておきましょう。
特に冬の時期は暖房をいれた室内に保管しておくと、花が痛む原因になります。玄関や廊下など涼しい場所での保管がおすすめです。
鮮度を保つために冷蔵庫に入れた方がいいと考える方もいますが、花屋さんで使用する冷蔵庫は、自宅で使用する冷蔵庫とは違って設定温度が高めの生花専用の冷蔵庫です。
急な温度変化は花が痛む原因にもなるので、冷蔵庫には入れずに保管してください。
冬ならではの花とは?
気温が下がる冬の時期は花の種類が少なくなるイメージがありますが、冬にしか出回らない美しい花もたくさんあります。
花には季節ごとに旬がありますが、そもそも冬が旬の花にはどんな種類があるのでしょうか。
ここからは、冬が旬の花や植物についてご紹介します。
バラ
贈り物にかかせないバラの花。クリスマスシーズンには赤バラの人気が特に高まります。本来の旬は春〜秋ですが、気温の低いこの時期なら美しい姿をより長く楽しむことができるのが冬のバラの良いところ。
バラは品種もかなり豊富で、バラの色によって花言葉が異なります。伝えたいメッセージの色味を選んだ花束を贈るのも素敵ですよ。
クリスマスローズ
冬ならではのおしゃれな花を贈りたいという方にぴったりなのが、冬から春にかけて花が咲く、クリスマスローズです。ローズという名前がついていますが、こちらはバラの花ではありません。
バラよりも落ち着いた雰囲気のシックな色合いが魅力的で、少しうつむき加減に咲く姿が美しい花です。花束にいれるとぐっと大人っぽい雰囲気になりますよ。
赤い花と組み合わせれば、より華やかでクリスマスらしい花束に仕上げることができます。
アマリリス
本来は、春から初夏が旬の花ですが、ヨーロッパではクリスマスの花の定番です。
まっすぐに伸びた太い茎の先に、ゆりのようなエレガントで大きな花をつけます。真っ赤なアマリリスは、まさにクリスマスの花束にぴったりです。存在感があるので、アマリリスのみで束ねた花束も美しいですよ。
ヒムロ杉、コニファー
冬ならではの香りもギフトに添えるなら、杉類のグリーンがおすすめです。
まさにクリスマスツリーのようなヒムロ杉や、おしゃれな雰囲気のコニファーなど、この時期は種類豊富に楽しめます。森の中にいるようなさわやかな香りが特徴的で、花束として鑑賞したあとはドライフラワーとしても楽しめるのも魅力です。
ハボタン
「祝福」という花言葉を持つハボタンは、お正月にぴったりの植物です、
実際に色がついている部分は花ではなく葉の部分。松やセンリョウなどを束ねた和風モダンな花束もこの時期ならではの贈り物です。
スイトピー、チューリップ、ラナンキュラスなど春の花
一般的に春の花として知られている、スイートピー、チューリップ、ラナンキュラスなども、花の市場では冬の時期に出始めます。
春の花は、室温に応じて花弁が開いたり、チューリップは切り花の状態でもぐんぐん茎が伸びたりと、とても表情豊かなのが特徴です。
寒い冬だからこそ、暖かい春を使った花束を贈ることでほっこりと温かい気持ちになるかもしれません。
冬の花束に取り入れたいカラー
ここからは、実際に冬の花束を贈る際におすすめの、冬に似合うイメージやカラーをいくつかご紹介していきます。
花束をオーダーするときに伝えれば、きっと理想に似合った冬の花束に仕上がりますよ。
また、花だけではなく、ラッピングを工夫するのもおすすめです。
寒い冬の時期には、明るい色合いのラッピングを選ぶとより心温まる贈り物になります。
冬にはいつもなら少し派手だと思われがちな赤やグリーン、花束をより華やかに見せてくれるゴールドのラッピングも好まれます。
クリスマスシーズンに贈るなら、柄の入ったリボンや、ベルベット素材のリボンをアクセントに添えればぐっとオリジナリティあふれる花束に仕上がるでしょう。
同じ花を使った花束でも、ラッピングの雰囲気を変えるだけで仕上がりの印象はだいぶ変わります。贈る人の雰囲気に合ったラッピングを選ぶことで、オリジナリティ溢れる心のこもったギフトになるのではないでしょうか。
ウィンターカラー
ゲレンデを連想するような真っ白なウィンターカラーの花束は、冬のイメージにぴったりの花色です。
白だけでは少し寂しいと感じる方は、グリーンと合わせたナチュラルな雰囲気の花束を選んでみたり、暖色系の差し色を添えたりするとあたたかみのある花束になりますよ。
白い花を基調に、先ほどご紹介したヒムロ杉やコニファーなど、杉類のグリーンも一緒に束ねれば、まるで寒い冬の森の中にいるかのようなさわやかな花束に仕上がります。
クリスマスカラー
クリスマスのギフトに欠かせないカラーといえば、赤・緑・白のクリスマスカラーです。この3色のカラーが入った包み紙やプレゼントをもらうと、楽しいクリスマスのイメージが連想され、なんとなくわくわくするという方も多いのではないでしょうか。
そんなクリスマスカラーには、それぞれに意味があります。
赤は「神様の愛」、緑は「永遠の命」、白は「純白な心」という素敵な意味が込められているので、冬の花束にぜひ取り入れてみてください。
クリスマスカラーの花を贈るなら、赤バラを基調としたロマンティックな花束がおすすめです。赤バラには「情熱・愛情・美」という花言葉があるので、大切な方への贈り物にはぴったりでしょう。
実はバラは贈る本数によっても意味が決められているので、家族や友人、恋人など大切なパートナーと過ごすクリスマスのバラの花束に、本数で気持ちを添えるのもロマンティックですよ。
花言葉でも選べる、感謝を伝える花
忘年会や年始の挨拶など、感謝を伝える機会も多いこの時期には「感謝」の意味を持つ花を贈ってみませんか?
贈る際に花言葉についても伝えれば、とても素敵な贈り物になるはずです。
ここからは、「感謝」の花言葉を持つ花をご紹介します。
金柑(きんかん)
果物では?花束として贈れるの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、お正月や成人式の時期には花屋さんにも観賞用の金柑が出回ります。
金柑の花言葉は「思い出」「感謝」。
新年の挨拶に贈る花束にもぴったりの花言葉を持つ実ものなので、和風の花束にアクセントとして添えてみてもいいかもしれません。
ピンクのバラ・ガーベラ
色によって花言葉が変わるバラやガーベラですが、「感謝」の意味を持つのはピンク色です。
バラやガーベラのかわいらしく可憐な花姿は、贈り物の華やかな花束にぴったり。
特にピンクのバラは入荷している花屋さんが多いので、オーダーするときに気軽にお願いしやすいのも嬉しいポイントです。
白いダリア
ウィンターブーケにも取り入れたい白いダリアにも感謝の花言葉があります。
白いダリアの花言葉は「感謝」「豊かな愛情」。
花が大きく存在感があるので、白とグリーンだけでまとめた花束にも華やかさを添えてくれますよ。
冬におすすめのドライフラワー
最後にご紹介する冬の花束は、ドライフラワーです。
この時期に流通する花の中にはドライフラワーとしても長く楽しめる花もあるので、生花として贈ったあとにそのままドライにして長く楽しんでもらうのもよいでしょう。
ドライフラワーにおすすめなのは、葉物であればユーカリや杉類、綿の実がはじけたコットンフラワー、実ものなどです。
ここからは、ドライフワラーにおすすめのバラとネイティブフラワーの特徴をご紹介します。
バラ
バラの花はドライフラワーにするとアンティークな色合いにくすむので、生花とは違ったおしゃれな雰囲気の変化を楽しめます。
咲き切る少し手前にドライにすると色が綺麗に残ったまま乾燥するので、ぜひ試してみてくださいね。
ネイティブフラワー
ネイティブフラワーとは、オーストラリアや南アフリカなどが原産の植物の総称で、別名「ワイルドフラワー」とも呼ばれます。
個性的なフォルムや色が特徴で、1本だけでも存在感がありますよ。少し個性的な花束を贈りたいと考えている方におすすめです。
また、ネイティブフラワーはドライになってもあまり形が変わらないので、生花の花束として贈り、そのままドライにして長く楽しむこともできます。
中には切花の状態で水につけていなくても花を咲かせる品種もあるので、飾っていく中でも変化を楽しめますよ。
花束を渡すときに注意すべきこと
贈りたい花束が決まったら、花束を贈る時に気をつけたいことも知っておきましょう。
せっかく素敵な花束を用意しても、持ち帰りが大変だったり、相手が困ってしまうような贈り物だったりしてはせっかくのギフトが台無しになってしまいます。
また、冬はイベントが多く、花屋さんも慌ただしくなりがちな時期です。ちょっとしたポイントをおさえておくと、スムーズに購入ができますよ。
相手が扱いやすいサイズの花束を選ぶ
花束を贈るときに気をつけたいのが、花束のサイズです。
同じ花を使っていても、花を長めに残してボリュームたっぷりの花束にするのか、短くコンパクトにまとめた花束にするのかで、花束のサイズが大きく変わります。
渡す場所やシチュエーション、そのあとの持ち帰りの手段なども考慮して、相手が困らないサイズの花束を贈ることも大切なポイントです。
普段忙しい方や、お花を飾る習慣のない方には、花束よりも管理がしやすいアレンジメントを選ぶのもよいでしょう。
入れたい花がある場合は事前にオーダーを
通年を通して人気の高い花である「バラ」ですが、特にクリスマスの時期は赤バラの人気が高く、オーダーを受けている分でお店の在庫がなくなってしまうことも少なくないようです。当日に注文したら希望の花がない……なんてこともあるかもしれません。
花束に入れたいお花やこだわりがある場合は、事前にオーダーするのが安心です。
花屋さんでは基本的に月水金に花の入荷があるお店が多いので、少し早めにオーダーしておくと希望の花が入った花束をオーダーすることができます。
生花は配送も可能
遠方にいる方へのギフトや、サプライズでお花を渡したい場合には、生花の花束を配送することも可能です。花束が潰れないように専用の箱に入れて、美しいままの状態で大切な人に届けてもらうことができます。
ただ冬のイベントのあるシーズンは配送が混み合うこともあるので、早めにオーダーしておくのが安心です。
まとめ
今回は、クリスマスやお正月、成人式におすすめの冬の花束についてご紹介しました。
寒い日が続く時期、華やかなお花の贈り物は、贈られた人の心をきっと温めてくれるはずです。
日頃の感謝の気持ちも込めてギフトに添えれば、忘れられない冬の思い出になるでしょう。
冬の花屋さんは、少し早めに春の花が入荷し、早くも春の訪れが感じられる場所でもあります。今年はクリスマスやお正月の贈り物に花束を選んで、贈るまでのわくわくする気持ちも楽しんでみてはいかがでしょうか。