青いバラの花言葉は「夢かなう」!品種や魅力について
かつては青い色素を持つバラは自然界には存在せず、青いバラは「不可能」という花言葉をもつ幻の存在でした。
ところが、2002年に12年にわたるサントリー研究の成果が実を結び、世界初の青いバラである「アプローズ」が発表され、青いバラの花言葉は「不可能」から「夢がかなう」へ変化しました。
この記事では、青いバラ誕生のストーリーと色だけでなく本数でも異なるバラの花言葉、そしてアプローズ以外の青系のさまざまなバラの品種と特徴、よりしっかりとした青色を楽しめる染めバラについてもご紹介しています。
青いバラはバイオテクノロジーにより誕生
かつて、自然界のバラには青い色素が存在せず、長年青いバラは「不可能」・「存在しないもの」の象徴とされてきました。青いバラをつくることは、バラの育種家やバイオテクノロジーを研究する者たちの大きな夢だったのです。
バイオテクノロジーが飛躍的進歩を遂げるにつれ、不可能に近い壮大な夢は、実現できるかもしれない目標となり、本格的な研究が1990年にサントリーと海外企業の共同プロジェクトとしてスタートしました。数えきれないほどの試行錯誤を繰り返し、さまざまなハードルを乗り越え、2002年に、12年にわたる研究者たちの努力が実り、ついに青い色素をもつバラが完成しましたのです。その2年後に青いバラの開発成功のニュースが発表された際には、世界中で大きな反響を呼びました。以降、「喝采」を意味する「アプローズ」という名がつけられた青いバラは、夢がかなうことの象徴となったのです。
アプローズは、かつて鳩山元首相が、初の黒人大統領となり夢をかなえたオバマ元大統領に贈った花としても知られています。
研究の過程で青いカーネーションも誕生
青いバラの研究は、強い青色遺伝子を持つペチュニアから青色遺伝子を抽出し、バラに入れるという形で進められたのですが、その過程は容易ではありませんでした。ペチュニアのみならず、他の花からも青色遺伝子を抽出してはバラに入れることを試行しましたが、何度繰り返しても開花したバラに青色色素はあらわれませんでした。ところが、バラと同時に青色遺伝子の組み替え研究が行われていたカーネーションは一足先に青色色素がうまく現れ、「ムーンダスト」と名付けられたその花の研究成功は、繰り返される失敗に諦めそうになる研究者たちの心を強く勇気づけました。
青いバラの花言葉について
前述のように、かつての青いバラの花言葉は「不可能」「存在しない」でした。
しかし、奇跡的な青いバラの開発成功によってその花言葉も変わり、今では「奇跡」・「夢かなう」に変更されています。花言葉が時代や出来事によって変わるとは意外ですよね
。
バラは本数によって花言葉が変わる!
色ごとに花言葉が存在するバラですが、色だけでなく贈る本数によっても意味が異なることを知っていましたか?最
も有名なのが、ダズンローズと呼ばれるプロポーズや愛の告白において定番の12本です。この12本のバラには、それぞれに「感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠」の意味があり、これらを誓うことを意味しています。
では、そのほかの本数にはどのような意味があるのでしょうか?
- 1本:「一目ぼれ」・「あなたしかいない」
- 2本:「この世界はあなたと私だけ」
- 3本:「愛しています」・「告白」
- 4本:「死ぬまで気持ちは変わりません」
- 5本:「あなたに出会えて本当に嬉しい」
- 6本:「お互いにうやまい、愛し合いましょう」
- 7本:「ひそやかな愛」「片思い」
- 8本:「思いやりに感謝」
- 9本:「いつもあなたを想っています」
- 10本:「あなたは完ぺきな人」
- 11本:「最愛の人」
- 12本:「付き合ってください」
- 18本:「誠実」
- 19本:「忍耐と期待」
- 20本:「私のひとひらの愛」
- 21本:「あなただけに尽くします」
- 22本:「あなたの幸運を祈ります」
- 24本:「いつもあなたを想っています」
- 25本:「あなたの幸せを願っています」
- 30本:「ご縁がありますように」
- 33本:「生まれ変わっても愛します」
- 40本:「本物の愛」・「真実の愛」
- 44本:「不変の愛」
- 50本:「恒久」・「偶然の出逢い」
- 99本:「ずっと一緒にいましょう」
- 100本:「100%の愛」
- 101本:「最高に愛しています」
- 108本:「結婚してください」
- 365本:「毎日あなたを想っています」
- 999本:「何度生まれ変わってもあなたを愛す」
上記に挙げた大体の本数が愛情に関する花言葉ですが、実は本数によっては告白の拒絶やネガティブな意味を表すものもあります。誤解を招かないためにも、以下の本数は贈る際には気をつけるようにしましょう。
- 13本:「永遠の友情」
- 14本:「誇りに思う」
- 15本:「ごめんなさい」
- 16本:「不安な愛」
- 17本:「絶望的な愛」
青系のバラの種類
遺伝子組み換えによる研究以外にも、多くのバラの育種家が交配によって青いバラをつくろうと努力を重ねてきました。
もちろん、原種バラにはそもそも青い色素が存在しなかったため、赤バラから赤い色素を抜いていくことで青色に近づけるという手法をとっています。その結果、いくつかの青系の色合いをもつ品種が生み出されました。
これらの多くはガーデン用であり、切花として店頭に並ぶことは少ないのですが、とても美しい色合いの品種が多いです。いくつか代表品種について紹介をしていきましょう。
ブルームーン
柔らかな藤紫色の「ブルームーン」は1964年にドイツで生み出されて以来、半世紀以上にわたって愛されてきた青系のバラです。ブルームーンは、青系バラの先駆け品種であるスターリング・シルバーという品種を交配親とし、その欠点であった病気耐性など樹勢の弱さを克服する形で生み出されました。青系のバラ特有の柑橘系を思わせるブルー系と呼ばれる香りが特徴的です。
ブルーヘブン
ブルームーンの鮮やかな藤紫色とはまた違い、グレーがかったシルバーに近い青系の色なのがこのブルーヘブンという品種です。特に気温の高い夏の時期は白に近い色を呈し、どこか儚く神秘的な雰囲気を帯びるこの品種は、世界に誇る日本の女性バラ育種家である河本純子さんの手によって生み出された傑作です。
不可能とされた青いバラをつくる夢をあきらめることなく追い続けた彼女の物語は、「ブルーヘブンを君に」という名の小説及び同名映画のモデルにもなっています。
青龍
漢字名を冠しているところからもわかる通り、青龍もブルーヘブン同様に日本の育種家である小林森治さんによって生み出された品種です。小林さんも河本さんと同じように長年にわたって青いバラの交配に情熱を注いできた育種家で、実は電気技師として会社に勤める傍らバラの育種を続けていたアマチュアの育種家です。
彼は青龍の他にも、ターンブルー・青の軌跡などの青系のバラを多く生み出しており、特に青龍は青系のバラの中では最も青いと絶賛されました。
ブルーフォーユー
柔らかな色合いのブルームーン・ブルーヘブン・青龍と比べるとより鮮やかな色合いを持つのがこのブルーフォーユーです。花の中央が白く、花びら全体は青みの強い薄紫色のグラデーションを呈します。ブルー系のバラ特有の香りに加えて、スパイスを思わせる香りも加わる香りが強めの品種です。
レイニーブルー
2012年にドイツで生まれた比較的新しい品種がレイニーブルー。淡い青みのある薄紫色の八重咲きのバラで、咲き進むと少しずつ白く褪色していきます。枝が長めなので、重みで少しうなだれたような姿で花がつきます。
もっと青いバラを贈りたい場合は「染めの青バラ」
バイオテクノロジーで開発されたアプローズ、そして交配で生まれた青系のバラ5品種を紹介してきましたが、どれもやはり純粋な青というよりも、薄紫に近い淡い配色の物が多いです。
しかし、染料で染めることではっきりとしたロイヤルブルーのバラを生み出すことが可能です。
自分で作ることも可能
自分で青系のバラを交配するのは難しいですが、染色して青いバラを作ることは簡単にできます。
花びらがしっかりした白いバラの茎を切り、染料液にしばらく浸けておきましょう。好みの色に染まったタイミングで取り出すだけで完成です。同じ方法で青いバラだけでなく、さまざまな色の染めバラを作り出すことができ、複数の染色液でレインボーカラーのバラも染めることが可能です。
青いバラはどこで買える?注文する際の注意点
青いバラに関していろいろ紹介してきましたが、残念ながらブルームーンなどの交配によって生まれた青系のバラはどれも園芸用で切花で見ることはありません。
しかし、アプローズと染色したバラであれば、花屋や通販で購入することが可能です。
花屋・通販ショップ
昔であれば花屋で花を買い求めるのが普通でしたが、今は花も通販で購入することが可能です。
青いバラなどのレアな品種でも、通販であれば店頭よりも容易に入手することができますよ。さらに通販なら、旅行先で花束を用意したいときなども直接旅先に指定の日に届けてもらうことが可能です。
もちろん、通販でしか青いバラが手に入らないわけではありません。普段店頭に置いていない花屋でも、事前に相談して予約することで指定した品種を用意してもらうことができるのがほとんどです。
早めに相談・注文を
青いバラは数量が少なく、遠方からのお取り寄せが必要なケースも珍しくありません。店舗で購入するにしろ、通販で購入するにしろ、計画性を持って早めのタイミングで注文するようにしましょう。
また、紹介しているように青いバラと一言でいってもさまざまな種類があります。実際に届いてからイメージしていたものと違うとなっても、なかなか再度準備するのは難しいのでしっかり確認した上で注文する必要があるでしょう。
染色した青いバラのメリット
ここからは、染色した青いバラのメリットについて詳しく見ていきましょう。
鮮やかで美しい
前述したように、バイオテクノロジーを使用した遺伝子組み換え品種や交配による青系のバラ品種は、どうしても青色のあらわれ方は柔らかく、多くの場合完全な青というより薄紫色を呈します。
しかし染色したバラであれば、染色液で好みの色に操作することが容易にできるため、ロイヤルブルーのはっきりした発色の青い染めバラが多く作られています。
花言葉の意図も伝わりやすい
バラが好きな人であれば、薄紫色に近い青でもその貴重さや意味は伝わるでしょうが、そうでない人には説明なしではなかなか真意は伝わりません。染めた青いバラは、明確にその色が青だと伝わるので、花言葉を意識して選んだ場合もよりしっかりと「奇跡」・「夢かなう」という意図を伝えることができるでしょう。
安価で手に入る
アプローズは切花として手に入れることが可能です。しかし、希少価値が非常に高いため、1本で約3,000円と非常に高価な上に、花持ちはあまり良くありません。
対して、染色したバラであれば安定的に量産されている白いバラを染色した物なので、ずっと安価で入手することが可能です。アプローズ1本分の料金で、染めバラであればそれなりのサイズの花束を作ることができます。
染色した青いバラのデメリット
とても鮮やかで美しい染色のバラですが、デメリットも存在します。次に、デメリットについても見ていきましょう。
切り口から青い液体が滲み出てくることも
染色したバラはどうしても異物である染色液をバラに吸収させることで着色しているため、茎の断面から染色液の青い液体が滲み出てきてしまうケースもよく見受けられます。
葉や茎も染まってしまうため不自然に見えることも
染めバラは花が茎から水分を吸い上げる際に同時に色素も吸い上げることで染まるので、花だけが染料を吸い上げるわけではありません。もちろん、葉や茎も水分を吸うので同じように青色に染まります。葉や茎は元々緑色の色素を持っているため、そこに染色液の色が加わることで不自然な色になってしまいます。
しかし、切花のバラは葉を切り落とすことが多く、花束にした際は花以外の部分はあまり外に見えない形でアレンジすることができるので、そこまで気にする必要はないでしょう。
普通のバラよりは花持ちが悪い
染色のバラは染色液という異物が混入されている状態のため、花に大きな負担がかかっています。そのため、通常の自然に育ったバラよりはどうしても花持ちが悪くなってしまいます。
プレゼントする際のインパクトを求めるのであれば青の染めバラは非常に適していますが、長く家で飾って鑑賞したいのであれば他の普通のバラが良いでしょう。染めバラを長持ちさせたいのであれば、頻繁に切り戻しをして延命剤を使用するなど、普通のバラより丁寧に手入れをするように心がけましょう。
青いバラを購入するならプレミアガーデン
プレミアガーデンはこちら
青いバラを使った花束やアレンジメントを購入するのであれば、プレミアガーデンがおすすめです。
プレミアガーデンは贈答用の胡蝶蘭やスタンド花の販売を行なっている通販サイトで、東京だけでなく大阪・名古屋・福岡にも拠点をおいていて、周辺であれば注文当日の配達も可能という急ぎの時でも大変便利なお花の通販です。
ラッピング料・木札料・紙札料も全て無料で対応しています。
さらに、通販で見えないと気になりがちなお花の品質についても保証を設けており、届いてすぐに枯れてしまった際などはすぐに取り替えの対応をしています。
お祝いの胡蝶蘭やスタンド花などは法人での利用も多いかと思いますが、その際も請求書支払が可能なためさまざまなシーンでの利用が可能です。
最後に、プレミアガーデンで取り扱っている、青いバラを含む商品をいくつかご紹介したいと思います。
青い薔薇の豪華アレンジメント
真っ青な染めバラをふんだんに使った高さ約70cm・幅約50cmの青一色のシンプルなアレンジメントです。
他の色の花を混ぜずに全て青の染めバラを使用することで、凛とした大人っぽい印象を演出しています。
青いバラの花束(30本前後)
定番のラウンド型の花束も、青いバラで用意することが可能です。
定番の燃えたぎるような情熱の赤もいいですが、クールで知性的な青いバラの魅力もなかなか捨てがたいものです。愛情以外に夢を追う人への応援を伝えたい時などにおすすめです。
お花の豪華さが際立つ2段スタンド花
開店祝いや舞台公演のお祝いなど、豪華に仕上げたいスタンド花。こちらのスタンド花は黄色をメインとし、白い胡蝶蘭と反対色の青いバラをアクセントに使用することで、品がありながらも華やかな雰囲気に仕上げられています。
まとめ
かつては不可能の象徴とされながらも、研究者や育種家たちの弛まぬ努力により青い色素をもつバラが生み出され、その花言葉は「不可能」から「夢がかなう」へ変化しました。
プレゼントは赤いバラが主流ですが、特別なお祝いには、感動的なストーリーをもつ青いバラを贈ってみてはいかがでしょうか?
また、青いバラを購入するのであれば高品質を低価格ですぐに届けてくれるプレミアガーデンがおすすめです。定番の花束やアレンジメントだけでなく、法人向けのスタンド花も青いバラを使用したものを取り揃えていますよ。