結婚式で使いたい花束大特集！花の種類から相場、渡し方まで
結婚式において花束は、式の雰囲気を華やかに演出するものとして欠かせないアイテムです。その用途は、主に花嫁さんが持つブーケと、新郎新婦の両親に贈られる花束、そしてゲストからプレゼントされるものの3種類。
この記事では、結婚式に用いられる花束の選び方やおすすめの花の種類、渡し方やマナーなどを解説します。
結婚式で使われる花束とは
結婚式で使われる花束は、以下の3種類がメインです。式のプランニングなどにより、全てが必ずしも必要というわけではなく、花束の代わりのもので代用することもあります。
まずは、それぞれの花束の用途や意味から確認してみましょう。
花嫁が持つ花束・ブーケ
挙式や披露宴の際に、花嫁が持つ花束です。日本ではウエディングブーケと呼ばれることの方が多いかもしれません。花嫁にとって、ドレスの次に大切なアイテムになるでしょう。
花の種類にこだわったり、ドレスに合う形を選んだりと、人によって重要視したいポイントが異なります。
結婚式の後に二次会を予定している場合は、長時間使用することも考えましょう。
新郎新婦の両親に贈る花束
披露宴のプログラムにおいて、終盤に行われることが多い両親への花束贈呈。これまで育ててくれた両親へ感謝の気持ちを込めて花束を贈りましょう。
パターンとしては、自分の両親に贈る場合と、パートナーの両親に贈る場合があります。大勢のゲストの前で贈るので、見栄えが良い花束がおすすめです。
ゲストから新郎新婦に贈られる花束
結婚式に招待されたら、お祝いの気持ちを込めて新郎新婦へ花束を贈りたいと考える人も多いと思います。しかし、結婚式当日にゲストから新郎新婦へ花束を贈るのは、主役の2人の負担を減らすためには避けた方が良いでしょう。
基本的には、結婚式前日までに自宅に届くようにするのがおすすめ。詳しくは、後ほど解説します。
結婚式で花嫁が持つ花束・ブーケの選び方
結婚式において、花嫁さんが持つ花束・ブーケは大切なアイテムです。挙式や披露宴で注目を集めやすく、写真にも残りやすいので、こだわって選びたいですよね。
花嫁さんが持つ花束・ブーケは、ドレスや会場の雰囲気に合わせるのがおすすめです。季節感を式に取り入れたいなら、旬の花を使いましょう。
ウエディングドレスに合わせる
ウエディングドレスと花束の雰囲気がマッチしていると統一感が出ます。花束を決めるよりも先に、ウエディングドレスの候補がある程度定まっているなら、ドレスのイメージに合う花を選びましょう。
白いウエディングドレスのほかに、カラードレスも着用する場合は、その両方に合う花束を選ぶとコストを抑えられます。
結婚式で着用する予定のドレスにどんな花束が似合うか分からない場合は、プランナーさんに相談してみましょう。
式場の雰囲気に合わせる
どんな雰囲気の結婚式にしたいか、また式場の装飾やデザインに合わせて花束を選ぶのもおすすめです。親しみやすいナチュラルな式にしたいのか、厳かで上品な感じにしたいのか、実際の結婚式の様子を想像してみましょう。
チャペルや披露宴会場を事前に見学するとイメージが湧きやすいですよ。その式場で、これまでどんな花束が使われていたのか、過去の事例を見せてくれる式場であれば、参考にしてみてください。
季節の花を取り入れる
結婚式を行う季節に合わせて、旬の花を用いた花束を使うのもおすすめです。その季節に開花を迎える花は、季節外の花に比べて多く流通しやすく、花もちも良いのがメリットです。
また、四季に合わせた色味の花を花束に用いても良いでしょう。春なら優しい色合いの花を、夏なら鮮やかな色の花を、秋なら落ち着いた色味の花を、冬ならホワイト系の花が良いでしょう。
結婚式で花嫁が持つ花束・ブーケの花の種類
結婚式で花嫁さんが持つ花束には、好みやイメージに合わせてさまざまな種類の花が用いられます。結婚式の花束には、見た目が華やかで花もちが良く、素敵な花言葉を持っているものが人気。
ここからは、結婚式に使われる花束で、おすすめの種類を10種類ご紹介します。花束の花選びで迷っている方は、参考にしてみてください。
バラ
花束やブーケに使われる花として定番となっているバラ。ブライダルシーンはもちろん、さまざまなフラワーギフトに用いられています。
バラは見た目の美しさだけでなく、花の色や咲き方の種類が豊富なので、どんな式場やドレスにもマッチしやすい花。旬は4〜6月と9〜10月となっていますが、ポピュラーな花なので1年を通して手に入りやすくなっています。
また、花言葉も「愛」や「美」などがつけられているので、結婚式にふさわしいでしょう。
カサブランカ
カサブランカは、真っ白で大輪の花を咲かせるユリの1種。厳かで神聖な雰囲気の結婚式に添える花束としておすすめですよ。教会やチャペルとの相性も良いので、挙式・披露宴共に併用しやすいでしょう。
また、カサブランカには「威厳」「純潔」「無垢」「雄大な愛」「高貴」など、結婚式にふさわしい花言葉もたくさんあります。
カラー
太くて直線的な茎の先に、包み込むような白い花を咲かせるカラー。グリーンとホワイトのシンプルな組み合わせが洗練されたイメージで、上品な雰囲気の結婚式によく似合います。
長い茎を生かして束ねると大人っぽい花束になるので、背が高い花嫁さんにもおすすめです。
また、カラーには「清浄」や「乙女のしとやかさ」というように、結婚式にふさわしい花言葉もあります。
ガーベラ
花の咲き方や種類がとても豊富なガーベラは、組み合わせ次第でどんな雰囲気の花束にもなります。花もちが良く、長時間持っていても傷みにくいので、結婚式にはぴったり。
一般的なフラワーギフトとしても定番の花なので、比較的安価でオールシーズン手に入りやすいですよ。
そんなガーベラには、「神秘的」「希望」「前向き」などのポジティブな花言葉もあります。
トルコキキョウ
フリルのようなひらひらした花びらをつけ、優しい印象のトルコキキョウ。可愛らしさと上品さを兼ね揃えているので、さまざまなドレスや式場の雰囲気に合いやすい花です。
バラなどほかの花とも組み合わせやすく、春から秋にかけて長い間流通するというメリットもあります。
トルコキキョウの花言葉は、「すがすがしい美しさ」や「優美」というように、花嫁さんの美しさを象徴しているかのようです。
シャクヤク
繊細な花びらが幾重にも重なった姿が、上品さと豪華さを演出するシャクヤク。大輪の花なので、1輪でもボリュームがあり、花束にすると一層華やかさが増します。
花の色も、白やピンク、赤などさまざまなで、ドレスや会場の雰囲気に合わせて、キュートにもエレガントにもなるでしょう。
シャクヤクが旬を迎えるのは4〜6月頃なので、春から夏にかけての結婚式におすすめです。花言葉は、「恥じらい」や「謙遜」などがあります。
カスミソウ
可愛らしい白い小花をたくさん咲かせるカスミソウ。以前までは、メインの花を生かすように脇役として花束に用いられることが多かったのですが、最近ではカスミソウのみを束ねたナチュラルで優しい花束も人気となっています。
白い花はグリーンとの相性が良いので、ガーデンウエディングの花束におすすめ。カスミソウの花言葉は「清らかな心」や「無邪気」などがあり、純白のドレスに身を包んだ花嫁さんの美しさを引き立ててくれるような意味合いとなっています。
ピンポンマム
小さな毬のような形が愛らしいピンポンマムは、神前式など和装によく似合います。他の花と組み合わせても良いですが、ピンポンマムだけで花束を作ると、和の雰囲気たっぷりに。
色合いも、白や緑、黄色、オレンジなどがあり、組み合わせることでカラフルな花束になります。
ピンポンマムには「高貴」などの花言葉があり、格式高い挙式にもおすすめです。
ブルースター
小さな星型の青い花を咲かせるブルースター。花嫁が青いものを持つと幸せになれるという「サムシングブルー」という言い伝えにもぴったりです。
自然界に青い花はそれほど多くないので、ほかの花と組み合わせて青をアクセントにしてもおしゃれ。もちろん、ブルースターだけの花束も爽やかなイメージで素敵です。
また、「幸福な愛」や「信じあう心」など、結婚式にふさわしい花言葉もあります。
ラナンキュラス
バラのように、繊細な花びらを幾重にも重ねた姿が魅力的なラナンキュラス。大輪の花を咲かせるのでゴージャスな印象がありますが、ころんとしていてキュートさも兼ね揃えています。
ラナンキュラスの開花期は、12〜4月なので、冬から春にかけての結婚式にもおすすめ。花言葉は「晴れやかな魅力」で、花嫁さんの美しさを象徴してくれます。
結婚式で花嫁が持つ花束・ブーケの形状
一言で「花束」といっても、その形状やデザインにはいくつかの種類があります。用いる花の種類に合う束ね方を選ぶことで、その花の美しさや魅力を最大限に発揮できますよ。
また、ブーケの形状によって似合うドレスなども異なるので、いろいろな方面から考えてみましょう。
ラウンドブーケ
ラウンドブーケは、結婚式に花嫁が持つブーケとしては定番となっており、丸いドーム型の花束です。プリンセスラインやAラインなど、どんなシルエットのドレスにも合わせやすいので、プランナーさんから最初に進められることも多いでしょう。
バラやラナンキュラスなど、丸みのある花との相性が良いのが特徴で、丸い形のためどの角度から見ても同じような美しさがあるのもメリットです。
クラッチブーケ
クラッチブーケとは、手で掴めるくらいの長さに茎を切り揃えて束ねた花束です。まるで花畑から花をつんできたばかりのようなナチュラルさが魅力で、ガーデンウエディングなどにおすすめです。
大人っぽい印象のクラッチブーケは、スレンダーラインやマーメイドラインなどのドレスと相性抜群。花束に用いる花は、茎が太めでしっかりしているものが良いでしょう。
キャスケードブーケ
キャスケードブーケとは、逆三角形のシルエットが美しい花束です。花が下へ流れていくような美しさと上品さがあり、厳かな雰囲気の挙式や披露宴にぴったりです。
クラシックな雰囲気を演出するため、キャスケードブーケに用いられる花は白いバラやカサブランカなどを用いることが多いですが、純白のウエディングと同化してしまわないようにグリーンを織り交ぜるのが一般的。スレンダーラインやAラインのドレスなどによく似合います。
結婚式で花嫁が持つ花束・ブーケの相場
結婚式で花嫁が持つ花束・ブーケの相場は、花の種類やデザイン、依頼先などによって異なりますが、およそ1〜6万円の間が多く、平均だと3万円前後になります。
少しでもコストを抑えたい場合は、その季節に多く出回っている旬の花や、年中流通している定番の花から選んでみましょう。
また、生花にこだわらずに造花を用いる花嫁さんも多くいます。造花であれば、時間の経過とともに花が傷むことも無く、その後も記念としてとっておけるというメリットも。
結婚式で両親へ贈る花束の選び方
結婚式で両親に花束を贈る演出を考えている新郎新婦さんも多いことでしょう。結婚式場のプランナーさんにお任せすることもできますが、こだわりたいのであれば次の項目に注目してみてください。
両親の好み・イメージで選ぶ
両親の好きな花が分かっている場合は、感謝の気持ちを込めてその花をメインにした花束を贈りましょう。自分の子どもの結婚式という感動的なシーンで、自分たちの好きな花を贈られると大きなサプライズになります。
好きな花が無ければ、両親のイメージカラーを想像して贈ってみても良いかもしれません。
花言葉で選ぶ
両親への感謝の気持ちを表すような花言葉をもつ花を用いるのもおすすめです。例えば、トルコキキョウには「感謝」という花言葉が、カスミソウには「ありがとう」という花言葉があります。
何も伝えずに花束を渡すと意味合いが伝わりにくいかもしれないので、花言葉を説明するようなショートスピーチを挟んだり、メッセージカードなどに記すと良いでしょう。
結婚式で両親へ贈る花束の相場
結婚式で両親に贈る花束の相場は、3,000〜10,000円が一般的です。花の種類や大きさなど総合的に判断して、丁度よいものを選びましょう。
花束と一緒に、時計や写真フレームなど記念品を贈呈することもあります。その場合は、花束の価格を5,000円以内に抑えるとバランスが良くなりますよ。
結婚式でゲストから新郎新婦へ花束を贈る場合
結婚式に招待されたら、お祝いの気持ちを込めて新郎新婦に花束を贈りたいと考える人も多いかもしれません。もちろんその気持ちは大切なのですが、渡し方や渡すタイミングには少し注意しましょう。
渡し方・渡すタイミング
結婚式では、新郎新婦が持参したり用意するものが多く、持ち帰る荷物も少なくありません。また、当日は、新郎新婦は式の進行やゲストへの対応でとても忙しくしており、花束を渡すタイミングが難しいこともあるでしょう。
そのため、ゲストから新郎新婦への花束は、結婚式の1ヶ月前〜1週間前までに自宅にお届けするのがマナーです。
どうしても結婚式当日にサプライズで花束を渡したい場合は、片手で持てるくらいのコンパクトなものにしておきましょう。
相場
結婚式でゲストから新郎新婦に贈る花束の相場は、相手との関係性にもよりますが、3,000〜10,000円が相場になっています。結婚式に出席するのであれば、ご祝儀も用意しなければならないので、相手に気を遣わせない価格帯の花束にしておきましょう。
花束の代わりはある？
結婚式当日にサプライズでプレゼントを贈りたいなら、花束以外のギフトもおすすめです。
例えば、これまでの思い出の写真を綴ったフォトアルバムや、友人たちからのお祝いのメッセージを収録したムービーなどはいかがでしょうか。最近では、スマホのアプリで簡単にアルバムやムービーが作れるので、利用してみてください。
結婚式の花束に使うべきではない花
これまで結婚式で用いるおすすめの花を紹介してきました。自分の結婚式なので、基本的にどんな花を用いても良いのですが、いくつか避けるべき花もあるので注意しましょう。
例えば、花粉や香りの強い花は、披露宴での食事のさまたげになり、アレルギーの元にもなります。
また、お葬式で使われることの多い花も、縁起が悪いイメージがあるので好ましくありません。
まとめ
結婚式で用いる花束は、花嫁さんの美しさを引き立てたり、会場の雰囲気を盛り上げるための大切なアイテムです。花束にどんな花を用いるかによって、挙式や披露宴のムードが変わってくるので、自分が目指したい結婚式にふさわしいものを選んでみてくださいね。
素敵な花束で、結婚式を思う存分盛り上げていきましょう。
