故人を偲ぶ花言葉とお悔やみの花|供花の選び方・贈る際のマナー

白いユリと黒いリボン、ろうそくを並べたお悔やみのイメージ
投稿日:2023年4月20日更新日:2026年10月31日

故人を偲ぶ花言葉には、シオンの「追想」や白いカーネーションの「清らかな愛」など、思い出や愛情に重ねられる意味があります。ただし、お悔やみの花は意味だけで選ばず、贈る場所とご遺族の意向を先に確認しましょう。

この記事では、花言葉を参考に選ぶ花7種類と、葬儀会場・ご自宅へ贈る場合の違い、予算や手配の確認点、メッセージ文例を紹介します。

故人を偲ぶ花は、花言葉より先に贈る場所と相手の意向を確認

お悔やみの花を選ぶときは、まず「葬儀会場へ贈るのか」「ご自宅へ届けるのか」を決めます。同じ花でも、会場の取り決めやご遺族の考え方、置けるスペースによって、適した形や大きさが変わるためです。

花言葉は、故人への感謝や思い出を花に重ねるヒントになります。ただし、花言葉が合っているだけで、どの場面にも贈ってよいとは限りません。供花を辞退されている場合は、その意向を尊重してください。

最初に確認したい3点

  • 花を受け取ってもらえるか。供花辞退や持ち込み制限はないか。
  • どこに、いつ届けるか。会場やご自宅の受け取り条件はどうか。
  • 故人が好きだった花・色や、ご遺族の希望があるか。

わからないことが多い場合は、葬儀担当者や花店へ用途を伝えて相談しましょう。ご遺族への確認は、負担にならないよう必要なことを短くまとめると配慮が伝わります。

故人を偲ぶ花言葉と、お悔やみに選ぶ花7選

故人への思いを重ねて選べる花を、花言葉の一例とともに紹介します。花言葉は国・地域・資料・色や品種によって異なり、宗教上の決まりではありません。以下の意味は日比谷花壇の「365日の誕生花・花言葉」で確認した表現を参考にしています。

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花 花言葉の一例 選ぶときの視点
シオン 追想 思い出を大切にしたいときに
白いカーネーション 清らかな愛 感謝や愛情を静かに伝えたいときに
キク 信頼 落ち着いた印象を大切にしたいときに
白いユリ(テッポウユリ) 純潔 白い花で端正にまとめたいときに
トルコキキョウ 優美 やわらかな雰囲気に整えたいときに
カスミソウ 清楚 小花を添えてやさしくまとめたいときに
リンドウ 正義 故人らしい色や季節の思い出を重ねたいときに

1.シオン|「追想」

思い出を大切にしたいときに

故人との時間を思い返す気持ちに重ねやすい花言葉です。淡い紫色の花を、思い出の季節に供えたいときの候補になります。

希望日に切り花を用意できるかは、事前に花店へ確認してください。花材指定が難しい場合は、似た色合いでまとめてもらい、思い出はカードで伝える方法もあります。

2.白いカーネーション|「清らかな愛」

感謝や愛情を静かに伝えたいときに

白いカーネーションは、お供えの花を白系でまとめたいときに検討できる花です。母の日の印象だけで用途を限定せず、故人に伝えたい感謝や愛情と合わせて選びましょう。

「お母様へのお悔やみなので白を中心に」「故人が好きだった淡い色を少し添えて」など、用途と仕上がりの希望を具体的に伝えます。

3.キク|「信頼」

落ち着いた印象を大切にしたいときに

お供えで親しまれるキクは、花の大きさや形によって印象が変わります。白いキクを中心に、会場やご自宅の雰囲気に合うまとまりを相談できます。

花言葉の「信頼」に、故人への敬意や頼りにしていた気持ちを重ねるのも一つの選び方です。種類・色・本数を自分だけで決めず、飾る場所に合わせましょう。

4.白いユリ(テッポウユリ)|「純潔」

白い花で端正にまとめたいときに

白いユリは、お悔やみの花を選ぶ際の候補です。ここで紹介する「純潔」はテッポウユリについて紹介される花言葉の一例で、すべてのユリに同じ意味が当てはまるわけではありません。

花の大きさ、香り、花粉への配慮を花店に相談してください。猫が暮らすご家庭へは、ユリを含まない花を選びましょう。詳しくは下の注意点でも説明します。

5.トルコキキョウ|「優美」

やわらかな雰囲気に整えたいときに

リシアンサスとも呼ばれ、花びらの重なりを楽しめる花です。白や淡い色を中心にした、穏やかな印象のお供えアレンジメントに取り入れる候補になります。

大きさや咲き方には幅があります。写真と同じ花材を希望する場合は、使用が確約される商品か、季節の花材に変更される商品かを確認しましょう。

6.カスミソウ|「清楚」

小花を添えてやさしくまとめたいときに

細かな花を添えることで、ほかの花との組み合わせを考えやすい花材です。「清楚」という花言葉を参考に、主役の花を引き立てる使い方を相談できます。

カスミソウを入れるかどうかだけでなく、全体の高さ・横幅・色合いまで伝えると、飾る場所に合った仕上がりを相談しやすくなります。

7.リンドウ|「正義」

故人らしい色や季節の思い出を重ねたいときに

青や紫の印象を生かして、白い花に落ち着いた色を添えたいときの候補です。花言葉には資料による違いがあり、ここでは「正義」という意味の一例を紹介しています。

悲しみを直接表す花言葉だけがお悔やみに適しているわけではありません。故人が好きだった色、誠実な人柄、思い出の季節など、自分が選んだ理由を大切にしましょう。

供花・枕花・仏花の違いと、贈る場面に合う花

「お供えの花」といっても、葬儀会場に並ぶ供花と、ご自宅で日々供える花では、手配先や必要なサイズが異なります。呼び方だけにこだわらず、注文時に用途と届け先を伝えることが大切です。

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場面・呼び方 用途の目安 手配前の確認
通夜・葬儀の供花 葬儀会場などに供え、弔意を表す花 受け入れ可否、指定業者、注文締切、名札、設置場所
枕花 故人の枕元などに供える花 届け先、受け取れる時間、飾れる大きさ
仏花 仏壇などに供える花 花瓶の有無と大きさ、一対か一つか、家庭の習慣
墓参りの花 墓前に供える花 墓地の規則、花立ての数と寸法、片付け方法
献花 式の中で参列者が供える花 主催者・葬儀担当者の案内。自己判断で持参しない

葬儀会場へは、注文する前に担当者へ確認する

会場ごとに、花の受け入れや外部業者からの配送について取り決めがある場合があります。葬儀の日時と会場、故人名または喪家名を確認し、担当者の案内に沿って手配してください。

供花を一つ用意するか一対にするかも、会場の形式や予算で変わります。「必ず二つ贈る」と決めず、必要な数と費用を確認しましょう。

ご自宅へは、受け取りや飾る手間に配慮する

花瓶を用意しなくても飾れるアレンジメントは、自宅へ贈る際の候補です。一方、普段から仏壇の花瓶へ花を生けているご家庭なら、花束が使いやすいこともあります。水やりなどの手入れは必要なので、大きさと管理のしやすさも考えて選びます。

白・淡い色・故人が好きだった花はどう選ぶ?

迷ったときは白を中心に、用途に合う色合いを相談する

通夜・葬儀や亡くなって間もない時期には、白を基調とした花がよく選ばれます。淡い紫やピンクなどを添えたい場合も、会場やご遺族の希望を確認してから決めると安心です。

四十九日など仏教の節目を目安にするご家庭もありますが、宗教や地域によって考え方は異なります。「この日までは必ず3色、その後は5色」と、すべてのご家庭に同じ決まりを当てはめないようにしましょう。

故人が好きだった花は、ご遺族の希望と合わせて選ぶ

故人が大切に育てていた花や、思い出の色を入れる方法もあります。ご自宅へ贈るなら、「お好きだった黄色を少し入れてもよろしいでしょうか」などと確認してみましょう。

ヒヤシンスやキンセンカ、マリーゴールド、アリウムなども、意味だけで適否を決めることはできません。香り・色・形・入荷状況と、実際に飾る場に合うかを花店へ相談してください。

お悔やみの花で気を付けたい香り・トゲ・ペットへの配慮

香りや花粉は、置く場所と受け取る方に合わせる

花の香りを好む方もいれば、苦手な方もいます。狭い室内に飾る場合などは、香りを控えめにしたいことを花店へ伝えましょう。花粉で衣服や家具を汚しやすい花は、処理や扱い方も確認します。

バラやドライフラワーは一律に判断せず、相手の考え方を確認

トゲのある花を避ける慣習がありますが、トゲを処理したバラを供える例もあります。故人がバラを好きだった場合も、贈り手の判断だけで決めず、会場やご遺族の意向を確かめましょう。

ドライフラワーやプリザーブドフラワーも、飾り方や受け止め方はご家庭によって異なります。葬儀用の生花と同じように扱わず、希望があるか、飾る場所に合うかを確認して選んでください。

猫のいるご家庭には、ユリを含まない花を選ぶ

米国FDAは、ユリ属などの植物について、猫が花びら・葉・花粉を口にしたり、ユリを生けた花瓶の水を飲んだりすることで重い中毒を起こす危険を案内しています。猫のいるご家庭へはユリを贈らず、花材の変更も含めて花店に相談してください。

ユリ以外の植物も、動物の種類によって安全性が異なります。子どもやペットが触れる可能性がある場合はその状況を伝え、花材と置き場所を確認しましょう。「花粉を取ればペットにも安全」とは判断しないでください。

供花の予算は、形式と必要な数を決めてから確認

葬儀会場のスタンド型供花と、ご自宅へ届ける小ぶりなアレンジメントを、同じ価格帯で比較する必要はありません。まず用途と大きさを決め、その条件で無理のない予算を伝えましょう。

会場や指定の花店に供花の価格表がある場合は、その中から選びます。一基分の料金なのか、一対分なのかも確認してください。商品ページの金額だけでなく、配送料や設置・回収の費用を含めた総額を把握することが大切です。

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確認する費用・条件 注文時の聞き方
花代と数量 表示価格は税込ですか。一つ分ですか、一対分ですか。
配送・設置・回収 配送先へ届けられますか。設置や回収は含まれますか。
名札・カード 作成料金は含まれますか。表記はいつまでに確定すればよいですか。
花材指定 希望の花を入れられますか。追加料金や代替花材はありますか。

連名で贈る場合は、予算と代表者を決め、名札の表記を取りまとめます。周囲より豪華にすることより、会場やご遺族が受け取りやすい内容にすることを優先しましょう。

お悔やみの花を贈るタイミングと注文チェックリスト

通夜・葬儀は、会場が指定する納品時間に合わせる

訃報を知ったら、会場の受け入れ条件と注文締切を確認します。配送先へ直接持ち込めるとは限らないため、花を購入してから会場に連絡するのではなく、先に担当者へ相談しましょう。

自宅へのお届けは、受け取れる日時を確認する

葬儀前後は不在や予定変更も考えられます。希望する日時に受け取れるかを確認し、突然大きな花が届いて困らないように配慮しましょう。法要に合わせる場合も、会場への搬入や準備に間に合う日時を相談します。

訃報を後から知ったときも、落ち着いて相談する

葬儀が終わった後でも、ご遺族の意向に合えばお悔やみの花を届ける方法があります。知った時期を簡潔に伝え、受け入れてもらえるかを確かめてから手配してください。

注文前にそろえる情報

  • 用途:葬儀、法要、命日、ご自宅へのお悔やみなど。
  • 届け先:住所、会場名、喪家名、必要な連絡先。
  • 受け取り日時と、会場の締切・持ち込み条件。
  • 税込予算、数量、高さ・横幅の目安。
  • 花の色、希望する花材、避けたい香りや花材。
  • 名札やメッセージカードの内容、送り主の名前。

用途と置き場所に合うお供えの花を探す

プレミアガーデンのご供花一覧から、花の形やサイズを比較できます。商品ごとの配送地域・お届け可能日・花材変更の条件を確認し、葬儀会場へ贈る場合は受け入れ条件も確認してからご注文ください。

お供え・お悔やみの花を見る

花言葉に頼りすぎず、短いお悔やみのメッセージを添える

花に込めた意味を、受け取る方が知っているとは限りません。花言葉を長く説明するより、故人への思いや、ご遺族を気遣う言葉を短く添えると伝わりやすくなります。

「早く元気になって」「悲しみを乗り越えて」など、気持ちの切り替えを求める表現は控えましょう。亡くなった状況を尋ねたり、返信を求めたりする内容も避け、静かに思いを伝えます。

ご自宅へお悔やみの花を贈るとき

心よりお悔やみ申し上げます。○○様との思い出を大切にしながら、心ばかりのお花をお届けいたします。どうかご無理なさらずお過ごしください。お返事はどうぞお気遣いなく。

故人が好きだった花や色を添えるとき

○○様がお好きだった色のお花を選びました。ご一緒した日々を偲び、心ばかりですがお供えいただければと存じます。

命日に贈るとき

○○様のご命日にあたり、懐かしいお姿を偲んでおります。心ばかりのお花をお届けいたします。皆様もどうぞご自愛ください。

「ご冥福」「成仏」などは宗教・宗派によって適さない場合があります。相手の宗教がわからないときは、「心よりお悔やみ申し上げます」「思い出を大切にしています」など、宗教的な表現に頼らず気持ちを伝える方法もあります。

ペットのお悔やみには、飼い主の気持ちと暮らしに合わせる

亡くなったペットへ花を贈る場合は、飼い主の希望を確かめ、その子を思い出す色や、飾りやすい大きさから選びましょう。人の葬儀と同じ形式を押し付けたり、「新しい子を迎えればよい」といった言葉を添えたりしないことが大切です。

ほかのペットが暮らしている場合は、花材の安全性にも配慮します。花言葉だけで決めず、どの動物がいるかを花店へ伝えて相談してください。贈る時期やメッセージの例は、ペットのお悔やみに贈る花の選び方で詳しく紹介しています。

故人を偲ぶ花言葉・供花についてよくある質問

「悲しみ」という花言葉の花を選ばないと失礼ですか?

その必要はありません。愛情や信頼を表す意味を参考にしたり、故人が好きだった花を選んだりする方法があります。花言葉よりも、受け入れ条件とご遺族の意向を優先してください。

白い花だけにしなければいけませんか?

通夜・葬儀や亡くなって間もない時期は白を中心にすることが多いものの、すべての場面に共通する決まりではありません。淡い色や故人の好きだった色を入れたい場合は、事前に確認しましょう。

季節の花が用意できない場合はどうすればよいですか?

希望する色合いや雰囲気を優先し、用意できる花で相談します。花言葉を理由に無理な花材指定をするより、予定日に受け取れて、飾りやすい花を選ぶほうが配慮につながります。

供花を辞退されていても、自宅なら贈ってよいですか?

辞退の範囲が明確でないまま、送り先を変えて贈ることは控えましょう。まず意向を確認し、花を受け取らない希望であれば尊重してください。

花束とアレンジメントでは、どちらがよいですか?

花瓶の用意や生け直しの手間を減らしたいならアレンジメント、決まった花瓶へ供えるなら花束が候補です。会場の供花は別の指定がある場合もあるため、届け先の使い方に合わせます。

故人への思いと、受け取る方への配慮を花に込めて

故人を偲ぶ花は、花言葉だけで正解が決まるものではありません。「追想」「清らかな愛」などの意味を参考にしながら、故人の好きだった花や思い出の色、ご遺族の希望を合わせて選びましょう。

注文前には、届け先の受け入れ条件、日時、大きさ、花材、税込総額を確認します。相手が飾りやすい花に、短い気遣いの言葉を添えて届けることが大切です。

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