バラはドライフラワーにできる?ドライフラワーの特徴と作り方をご紹介
生花とは違いくすみ感があり、アンティークな雰囲気が漂うドライフラワーは、生花のようにお手入れしなくても長く楽しめるという点で人気があります。
生花と違った雰囲気を楽しめるので、生花をドライフラワーにして楽しむ方も多いです。
この記事では、バラをドライフラワーにする方法や、長持ちさせるポイントを解説していきます。
ドライフラワーとは
ドライフラワーとは、生きたお花を何らかの方法で乾燥させたものをさします。
自然乾燥して作る方法と、人為的に乾燥させる方法が一般的です。ドライフラワーは古代エジプト時代からあったとされていて、神話の中でもドライフラワーと思われる花が登場しています。
日本では江戸時代ごろからあったと言われていて、お花の保存方法として現代でも取り入れられている方法です。
ドライフラワーの魅力
ドライフラワーの魅力は、生花では見られないアンティークでおしゃれな風合いであること、生花よりも長く楽しめること、色の変化や質感の変化を楽しめることなどがあげられます。
生花を自然乾燥させているので、月日が経過していくと、色や風合いは少しずつ変化します。この変化もドライフラワーならではの魅力といえるでしょう。アンティークな雰囲気は、どのようなお部屋にも飾りやすいです。
ドライフラワーとプリザーブドフラワーの違い
ドライフラワーと似ているものにプリザーブドフラワーがあげられますが、大きな違いは加工方法にあります。
ドライフラワーは自然の状態をそのまま乾燥させているのに対し、ブリザーブドフラワーは色を加工しています。染料を吸収させて色を変化させているので、生花にないような珍しい色にすることもできるのです。
また、プリザーブドフラワーは、ドライフラワーよりもさらに長持ちするという特徴もあります。ナチュラルさを求めるならドライフラワーが最適ですが、できるだけ長く楽しみたい場合はブリザーブドフラワーが良いでしょう。
ドライフラワーに適しているバラの選び方
バラの花はドライフラワーにして楽しむことができますが、すべてのバラがドライフラワーにできるわけではありません。生花とドライフラワーにした時では色味の変化が大きくなる傾向にあるため、完全に咲ききっているものをドライフラワーにすると、花びらが散りやすくなってしまいます。そのため、ドライフラワーに適しているバラとそうでないバラを見極めて選ばなければいけません。
ここでは、ドライフラワーに適しているバラの種類や色、形などをまとめておきます。
バラの種類
ドライフラワーに適しているバラは、以下の通りです。
- リパブリックモンマルトル
- ルージュピエールドゥロンサール
- ドンファン
- アマダ
バラをドライフラワーにするなら赤い品種がおすすめです。ドライフラワーにするととても綺麗な色に仕上がりますよ。特に「アマダ」は色がかなり濃いバラなので、仕上がりは紫がかった黒のような感じになり、アンティーク感が増すでしょう。このように、同じバラでも完成の色合いが異なるので、どのような色のドライフラワーに仕上げたいのかということも踏まえてバラの種類を選ぶと良いでしょう。
バラの色
バラを綺麗なドライフラワーに仕上げたいという場合、濃い目の色を選ぶのがおすすめです。
水分が抜けると色が凝縮されるので、さらにはっきりした色合いになり見ごたえが出ます。赤いバラはとてもおしゃれなドライフラワーが完成するのでおすすめですよ。
ドライにしていくとどうしても色は薄くなっていくので、そのことを踏まえて選びましょう。
バラの形
ドライフラワーを作る際は、短時間で乾燥させて完成させる必要があります。短時間で乾燥させるためには、小さめのバラが最適です。小輪のバラで、花びらが開ききっていないもの、コロンと丸い形のバラは、可愛いドライフラワーになりますよ。なかでも、ラレーヌビクトリアと呼ばれるバラは形が可愛いのでおすすめです。
また、ドライフラワーはつぼみの状態でも作ることができます。特にバラはつぼみの姿も可愛らしい品種があるので、花が咲いたものだけでなく、つぼみをドライフラワーにしてみるのもおすすめですよ。
花びらがぎゅっと詰まっているバラは形が崩れにくいので、初心者でもドライフラワーを作りやすいです。
バラを使ったドライフラワーの作り方
バラをドライフラワーにしたい場合は、作り方には2つの方法があります。
「ハンギング法」と「シリカゲル法」という方法です。
ハンギング法は花を吊るして乾燥させる方法で、シリカゲル法はシリカゲルを使って乾燥させます。
ハンギング法で必要な物 | シリカゲル法で必要な物 |
・バラ
・輪ゴム ・麻ひも ・はさみ |
・バラ
・ドライフラワー用シリカゲル粉末タイプ ・タッパー ・スプーン ・はさみ |
バラを収穫する
自分でバラを育てている場合、自宅のバラを収穫してドライフラワーにすることができます。その場合は、早朝や夕方にバラを収穫すると良いでしょう。
収穫したバラは、一度バケツに入れて水分をたっぷり吸収させてからドライフラワーにしていきます。
また、ドライフラワーを作る際は、花束でドライフラワーにするのか、1輪だけドライフラワーにするのか決めておきましょう。収穫するバラは、完全に咲ききっているものではなく、7分咲きくらいが最適です。
葉を取って形を整える
収穫したバラは、茎についている葉っぱを根元から丁寧にカットしていきます。ハサミでカットして茎と花だけの状態にしてください。それから、花の形も手で優しく整えます。
完成した形を想像しながら整えていくと、きれいなドライフラワーを作ることができるでしょう。
乾燥をする
バラの花をドライフラワーにする場合、ハンギング法とシリカゲル法があります。それぞれやり方や使うものが異なるので、細かく解説をしていきます。
吊るして乾燥させる場合
吊るして乾燥させる場合は、まずバラを数本紐や輪ゴムでまとめます。
切り口付近をまとめるようにしたら、直射日光があたらない場所でバラの花束を吊るして保管しましょう。このときに、湿度が高い場所で吊るさないように注意してください。7日から10日ほど放置しておけば、自然に乾燥していきます。何本かまとめる方法とは別に、1本ずつ吊るす方法もあります。
1本ずつ吊るす場合は、洗濯ハサミを使って、天井に張った麻紐につけていくか、麻紐を茎に巻き付けて引っかけて吊るすと良いですよ。
シリカゲルを使用して乾燥させる場合
シリカゲル法の場合、使用するシリカゲルはドライフラワー専用で販売されているものを使うようにしましょう。また、シリカゲル法ではバラの花の部分しかドライフラワーにできないので注意してください。それでは手順を紹介します。
まず、シリカゲルを蓋がある容器に入れて底が見えないくらいに敷き詰めます。敷き詰め終わったらシリカゲルを敷き詰めた容器にバラの花を入れましょう。花を上向きに入れて、その上から花が隠れるようにシリカゲルを重ねます。容器に蓋をしたら1週間ほどそのまま放置してください。
完全に乾燥するまで待って完成
吊るして乾燥させる場合は、乾燥していることが確認できれば完成です。
バラのドライフラワーは、完全に乾燥させなければいけません。乾燥が足りないと感じた場合、扇風機やエアコンの風が当たりやすい場所に置くことでしっかり乾燥させることができます。できるだけ早く完成させたい場合も、この方法で行うと良いでしょう。
シリカゲルを使用した場合、1週間ほど経過したら筆で優しくシリカゲルを落とし、バラの花を取り出します。乾燥したバラは非常に崩れやすいので、シリカゲルを落とす際は注意してください。
バラを使ったドライフラワーを長持ちさせるポイント
せっかく自分で作ったドライフラワーなら、「長持ちさせたい!」と考える人も多いはずです。
もちろんドライフラワーにした時点で生花よりも長持ちはしますが、より長持ちさせるにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、バラのドライフラワーを長持ちさせるポイントをご紹介します。
風通しの良い場所で保管する
ドライフラワーは、お花の水分が全て抜けることで長持ちしているものです。
そのため、ジメジメしている風通しの悪い場所で管理をすると、ドライフラワーが傷みやすいので注意しましょう。
ドライフラワーを飾ったり保管しておく場所は、必ず風通しが良く明るい場所にすると長持ちします。
害虫のいない場所に飾る
乾燥しているお花には虫がつかないイメージがあるかと思いますが、そうではありません。
特にドライフラワーに湧きやすい虫は「シバンムシ」といい、暖かくなるとどこからともなく現れます。理想は害虫のいない場所に飾ることですが、どこから現れるのかわからないので、ドライフラワーを作るときに、専用の殺虫剤をかけるなどして、事前に対策をとると良いでしょう。
保管用のケースに入れる
ドライフラワーは、とても繊細で、触ると壊れてしまう可能性もあります。
そのため、できるだけ綺麗な状態で保管するためには、ケースに入れておくのがおすすめです。透明なケースなどに入れて飾ることで、ゴミやほこり、害虫もつきにくくなるので、長期間楽しめますよ。
保管用のケースはおしゃれなデザインのものを選ぶと高級感も出ます。素敵な保管用のケースを探してみてください。
バラのドライフラワーがおすすめのシーンとは
バラを使ったドライフラワーは、どのようなシーンで贈られることが多いのでしょうか。
ご自宅用ならインテリアとして飾るのがおすすめですし、ギフトなら記念日のプレゼントに最適です。生花をプレゼントした後で、ドライフラワーにしても楽しめることを伝えてあげるのも良いでしょう。
ここでは、バラのドライフラワーがおすすめなシーンについて詳しくご紹介します。
インテリアとして飾る
ドライフラワーは、長く楽しめるお花なので、インテリアとして飾るのに最適です。
寝室やリビング、玄関、トイレなどお好みの場所に飾りましょう。アンティークな雰囲気がおしゃれですよ。
そのまま吊るして飾っても素敵ですが、ガラスの容器などに入れて飾っても素敵です。容器に入れて飾ることで、より長く素敵な状態を楽しめるでしょう。
母の日のプレゼントに
母の日といえばカーネーションが有名ですが、バラを贈るのもおすすめです。
ドライフラワーにしたバラの花ならお手入れも簡単ですし、綺麗な状態を長く楽しめるのでおすすめです。
生花をプレゼントした後に、ドライフラワーに加工しても良いでしょう。
恋人との記念日に
恋人との記念日には、バラの花束を用意される方もいるでしょう。
しかし、バラの花を長く楽しむためにはお手入れも大事になってきます。贈る相手があまり花を育てたことがないという場合は、ドライフラワーもおすすめです。ドライフラワーは欧米では結婚式などでも贈られているため、記念日に最適といえます。
ドライフラワーにすることで、記念日の思い出をより長く残しておくことができるでしょう。
バラをドライフラワーにするときによくある質問
バラをドライフラワーにするにあたってよくある質問についてまとめてみました。
ドライフラワーにする際の注意点についてもお答えするので、参考にしてください。
ドライフラワーを作るのに不向きな時期はある?
ドライフラワーを作る場合は、乾燥した季節が1番良いでしょう。
ドライフラワーは花を乾燥させなければいけないので、湿気が多いジメジメとした時期は花がなかなか乾燥しません。乾燥している時期なら、ドライフラワーが完成するまでの日にちも短縮されて仕上がりが綺麗です。
自然乾燥ではないシリカゲル法であれば、比較的どの季節でも作りやすいでしょう。
どのくらいの期間楽しめる?
ドライフラワーは、正しい保管方法で飾っていれば、3ヶ月から6ヶ月くらい楽しむことができます。
時間の経過とともに色の変化などはありますが、その変化を楽しむこともできるでしょう。時間の経過とともに形が崩れて花びらが落ちたりしてきた場合は、取り外して処分しましょう。
バラのドライフラワーはギフトに向いていないって本当?
バラは、お祝いでは定番の花です。
ドライフラワーも欧米では永遠の愛の象徴とされていますので、縁起も良く、プレゼントに最適といえるでしょう。
ただし、風水を意識している方の場合は注意が必要です。風水ではドライフラワーは陰の気があるとされていて、あまり良いイメージがないとされています。
ドライフラワーにするバラを購入するならプレミアガーデンがおすすめ
ドライフラワーにできるバラの花を購入したい場合、近くのお花屋さんで購入するのも良いですが、バラが売り切れている場合もあるでしょう。そんな時は、通販サイトから購入すればよりスムーズに入手できますよ。
バラの花を購入したいなら、プレミアガーデンがおすすめです。
最後に、プレミアガーデンからおすすめの商品をご紹介します。
情熱的な印象を与える、赤いバラの花束(20本前後)
赤いバラは、とても情熱的な雰囲気があります。
赤のバラはギフトでも1番人気なので、定番の赤いバラでドライフラワーを作りたいなら、こちらの花束はおすすめですよ。綺麗な赤色なので、ドライフラワーにすると濃い赤色のバラの花に仕上がります。
印象的なギフトをお探しの方に!! 青いバラの花束(30本前後)
特別感やサプライズ感のあるギフトとして選ばれているのが青色のバラです。
青いバラの花束は、そのまま飾って楽しんだ後も、ドライフラワーにすれば長く楽しめるでしょう。色鮮やかな青のグラデーションが綺麗なので、ドライフラワーにしても美しい色の変化を楽しめますよ。
様々なシーンで喜ばれる可愛らしいピンクのバラの花束(10本前後)
こちらのバラのギフトは、ピンクのバラを集めて作られています。可愛らしいバラは花びらがぎゅっと詰まっていて、ドライフラワーにしても見ごたえがあるでしょう。
バラ庭園からつんできたような雰囲気の花束です。新緑のようなグリーンとピンクのバラを組み合わせていて、色もとても綺麗です。
まとめ
バラの花をドライフラワーにする方法をご紹介しました。
ドライフラワーのスワッグを購入するのもおすすすめですが、バラの花を貰ったら自分でドライフラワーにすることもできますよ。簡単にできるので、ぜひ挑戦して見てください。
ドライフラワーにするバラを購入したいという方は、ぜひプレミアガーデンをチェックしてみてください。プレミアガーデンでは、こだわりのバラの花束が販売されていますので、素敵なドライフラワーを作ることができるでしょう。