ハート型の花・観葉植物12選!花言葉や育て方をご紹介

皆さんはかわいいハート型の花や観葉植物があることを知っているでしょうか。

実は、ハートを模した植物は多く存在しています。

この記事では、ハートの形をした花や観葉植物を合わせて12種類ご紹介いたします。

それぞれの育て方や贈り方なども詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

ハート型の花3選

まずはハート型の花にをご紹介します。有名な品種は以下の通りです。

  • タイリツソウ(ケマンソウ)
  • サクラソウ
  • ペチュニア(サフィニア アート ももいろハート)

それでは、それぞれの特徴や育て方を見ていきましょう。

タイツリソウ(ケマンソウ)

タイツリソウは、春に可愛らしい形の花を咲かせる「ケシ科ケマンソウ属」のお花です。枝垂れた茎の先にハートの形をした花を連ねて咲かせます。この姿が釣り竿に多数の鯛がぶら下がっているように見えたことから、「鯛釣り草(タイツリソウ)」と名付けられました。また、別名でケマンソウと呼ばれているのは、華鬘が語源となっています。これは華やかな草花で作られた髪飾りのことで、仏像の前に吊り下げて顔を隠すために使われる、仏堂の装飾具の1つです。タイリツソウがこの華鬘の形に似ていることからケマンソウとも呼ばれています。花色はピンクや白色があり、花言葉は「あなたに従う」「恋心」です。

育て方

明るい日陰のある場所を好んでいるため、落葉樹の下などの木漏れ日が注ぐ場所に植え付けると良いです。日向でも育てることができますが、夏の直射日光や西陽に当てると株が弱まり、休眠してしまうので注意が必要です。どちらかというと、鉢植えよりも地植えの方が花つきは良くなります。また、水はけの良い土を好むため、市販の培養土でも育てることが可能です。

鉢植えの場合、3月から10月ごろまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を、冬場は乾かしすぎない程度に水やりを控えめに注意しましょう。また、地植えの場合は根付いた後は水やりの必要はあまりありませんが、真夏に雨が降らない日が続いた場合は水やりをしてください。

サクラソウ

サクラソウは4月〜5月に花を咲かせる、日本に自制するサクラソウ科サクラソウ属の多年草です。湿り気のある日当たりの良い半日陰や落葉樹の下を好み、白やピンクのハート型の花びらを咲かせます。花言葉は「少年時代の希望」「初恋」「自然の美しさを失わない」「純潔」「あこがれ」などがあります。

園芸品種でよく出回っているサクラソウは、このサクラソウとは異なります。例えば、花をもう少し大きくしたプリムラ・マラコイデスや、プリムラ・オブコニカなどが多くあるため、注意が必要です。

育て方

風通しの良い半日陰を好み、冬には日が当たり、夏には日光が遮られるような落葉樹の下などで育てるのが良いです。また、乾燥に弱いため、株元が直射日光に当たる場所を避けると良いでしょう。

肥沃な土壌で花付きがよくなるため、植え付け前に腐葉土をよく漉き込んで肥沃な土壌にしておくことが大切です。

夏の水やりに注意し、蒸れないように早朝や夕方に水を与える必要があります。また、高温多湿に気をつけるだけではなく、乾燥を最も苦手としているため、水やりもこまめに行いましょう。

ペチュニア「サフィニア アート ももいろハート」

たくさんの花を咲かせる「サフィニア」シリーズの1つで、ピンク色のハート模様のついた花弁を咲かせるのが「ももいろハート」です。ペチュニアには「アミーゴ」など、他にもハート模様の品種が存在しています。ももいろハートの花言葉は「咲きたての笑顔」で、可愛らしい花柄を見て思わず笑顔になってしまうことからつけられました。ちなみに、ハート模様は温度や肥料の与え方などでさまざまな形に変更できます。

育て方

ももいろハートは、よく日光が当たり風通しの良い戸外で管理をしましょう。日当たりが悪い場所で管理してしまうと、花つきや成長が悪くなってしまいます。また、水やりは土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらい水やりを行ってください。この時、上からかけずに株元に水を与えることで、葉や花の負担が軽減できます。基本的には一年草として扱われていますが、上手く管理することができれば冬越しできる場合もあります。

ハート型の葉を持つ観葉植物9選

続いては、ハートの形をした観葉植物の中でも、おすすめしたい9種類の植物をご紹介します。

  • アンスリウム
  • クワズイモ
  • アイビー
  • ホヤ・カーリー(ラブハート)
  • マルバノキ
  • ウンベラータ
  • ハートカズラ
  • コノフィッツム
  • ハートフィロデンドロン

それぞれの花言葉や特徴を見ていきましょう。

アンスリウム

艶があり、ハートの形に見える花びらと、大きな濃緑の葉が特徴的な観葉植物です。可愛らしい見た目から、鉢植えや花束としての人気も高くなっています。

花言葉は「煩悩」「恋にもだえる心」で、アンスリウムならではの鮮やかな色が、恋焦がれる胸の内を表しているように見えることが由来とされています。花の色ごとにも花言葉が異なり、白は「熱心」、赤は「情熱」、ピンクは「飾らない美しさ」という意味を持ちます。プレゼントとして送る際に色を意識することで、相手に合った花色を選ぶことができるでしょう。

育て方

アンスリウムを育てるには、「栽培温度」と「水やり加減」が大切です。とても寒さに弱いため、最低でも10℃以上の温度を保てる場所で育ててあげると良いでしょう。また、定期的な水やり、葉水をすることで株を元気に保つことができるのでおすすめです。

強い直射日光や西日に弱い性質を持つため、明るい半日陰になる室内で管理すると、元気に育てることができます。地植えをすると根腐れしてしまい枯れる可能性が高いため、あまり好ましくありません。どうしても地植えしたい場合は、土の状態や環境を整えて注意深く見てあげると良いでしょう。

クワズイモ

クワズイモは6月〜8月に白い花を咲かせる、サトイモ科アロカシア属の一種です。最大60cm程度のハート型の大きな葉をつける特徴がありますが、地上部で膨らむ根茎も非常に魅力的な観葉植物です。耐寒性もあり、育てやすい植物として知られています。クワズイモの花言葉は「復縁」「仲直り」です。風水効果として「仕事運」「恋愛運」「貯蓄運」にも効果があるとされているので、インテリアとして取り入れると良いでしょう。

育て方

室内の日当たりの良い環境を好んでいますが、夏の強い直射日光には葉焼けの危険があります。しかし、だからといって置いた場所が暗すぎると、育成が悪くなってしまう可能性があるため、注意が必要です。また、クワズイモは寒さに弱いため、温度は最低10℃以上をキープして育てる必要があります。

春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかりと水やりが必要です。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になるので、受け皿に溜まった水は小まめに捨てるようにしましょう。気温の下がる秋からは吸水力が弱くなるので、徐々に水やりを控えましょう。

アイビー

アイビーは、可愛らしい葉の形をしたウコギ科の観葉植物です。さまざまな品種があり、寄せ植えやグランドカバープランツとしてポピュラーなため、見たことがある人も多いのではないでしょうか。また、10月頃には黄緑色の花を咲かせます。インテリアとしても活用されているアイビーですが、その花言葉は「永遠の愛」「友情」「誠実」「不滅」「結婚」といった人との絆を願うものが多い中、「死んでも離れない思い」といった執着心を表す花言葉も存在しています。

育て方

アイビーは暑さにもサモサにも強いため、日陰でも成長することができます。水やりの方法としては、成長期は土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出るほどたっぷりと水やりをしてください。アイビーの成長が止まったら水やりを控え、一週間に1〜2回程度水やりをするようにしましょう。また、葉水を定期的に行うことでハダニなどの発生を予防することができます。

アイビーは繁殖力の強い植物のため、地植えにする場合は、数年で地面をはじめ、近くの建物や木々などをつたって成長する可能性があります。そのため、数年後の姿まで想像をして植える場所を選ぶことが重要です。寄せ植えのグリーンとして使用する際には、ポット苗のまま植え付けると、ほかの植物を侵食することなく共存できるため、寄せ植えを長く楽しむことができるでしょう。

ホヤ・カーリー(ラブハート)

ハート型の葉を持つ、多肉植物の1つです。日本ではハートの葉にちなんで、「ハートホヤ」「ハートプランツ」「ラブハート」「ラブラブハート」など、さまざまな別名を持っています。

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)はツル性植物のため、茎から気根を出してほかの樹木や岩肌に絡みついて成長するのが特徴です。環境によっては6月〜9月には桜色の花を咲かせることがあります。花言葉には「恋が成就する」「幸福を告げる」というものがあるため、気持ちを込めた贈り物として渡すと良いでしょう。

育て方

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)は、春〜秋にかけて屋外で管理することができますが、強い日差しに当てると葉焼けを起こす場合があります。そのため、真夏には鉢を移動して、環境によっては遮光するとよいでしょう。耐陰性があるので室内で育てることもできますが、日光がよく当たった方が健康な株になります。なるべく日当たりが良い場所で育てるようにしましょう。また、根腐れを起こす危険があるため、水はけの良い土を使用してください。

マルバノキ

マルバノキは、丸みのあるハートの葉をもつ落葉低木です。11月が開花時期で、ほかの落葉花木とは違い、赤く色づいた葉が散り始めるころに花が咲き始めます。マンサクに似た赤い花を咲かせることから、別名として「ベニマンサク」と呼ばれているそうです。手入れが簡単で、1年を通して見どころのある姿から、シンボルツリーとして人気があります。

そんな、マルバノキの花言葉は「早熟」「幸福の再来」「ひらめき」です。

育て方

マルバノキには耐陰性があることから、さまざまな場所に植え付けが可能です。日当たりが良い場所の方が葉はより赤く紅葉しますが、日陰の葉の色の変化も美しく見ごたえがあります。地植えが基本的ですが、大きめの鉢を用意すれば、鉢植えで育てることも可能です。鉢植えの場合でも市販の培養土でも問題なく育ちます。地植えの場合は、水はけが良い土を好みますが、極端に乾燥させると葉を落としてしまうため、ある程度水保ちのある土を選ぶとより良い環境になるでしょう。

フィカス・ウンベラータ

フィカス・ウンベラータは熱帯アフリカ原産、クワ科フィカス属の葉がハート形をした人気の観葉植物です。熱帯アフリカでは10mほどの高さになる常緑中高木ですが、日本の室内で観葉植物としての用途で育てられているフィカス・ウンベラータは50cm~1.5mほどのものが出回っています。気温が下がると葉を落とすことがありますが、暖かくなってくれば新芽を出すようになります。花言葉は「夫婦愛」のため、結婚祝いにもおすすめです。

育て方

フィカス・ウンベラータは明るい日陰のような場所で育てると良いでしょう。風通しが悪いと病害虫が発生する原因となるため、風通しの良い場所で管理する必要があります。また、エアコンや室外機の風を直接当てると、傷みの原因になるため注意しましょう。

暑さに強い植物ですが、寒さにはあまり強くありません。移動をする場合は、肌寒くなってきたタイミングで暖かい場所に移動するようにしましょう。フィカス・ウンベラータは高温多湿を好みますが、水はけの悪い土を選ぶと根腐れを起こすので注意が必要です。そのため、できるだけ水はけの良い土を使用しましょう。

ハートカズラ

ハートカズラはガガイモ科(キョウチクトウ科)の常緑つる性多年草の多肉植物で、非常に多くの種類がある、人気の植物です。ハート型の葉がたくさん連なる姿から恋が実る植物とも言われ、別名「ラブチェーン」とも呼ばれています。適した環境で育つと、6月〜8月頃に赤紫色の花を咲かせ、花言葉は「協力」「助け合い」とされています。

育て方

ハートカズラは、日向から半日陰で乾燥気味の場所を好んでいます。ある程度の耐陰性はありますが、暗すぎると間延びしてしまい、弱々しく育ってしまうことがあるので注意しましょう。逆に、強すぎる日差しは葉焼けの原因になるため、真夏は半日陰になるような場所で管理してください。また、寒さに弱いため気温や環境に注意が必要です。室内で管理をする際は、窓際は避けたほうが良いとされています。なぜなら、冬の窓際は外の気温とあまり変わらないからです。玄関や廊下も同様の理由があるため、管理する場所としてはふさわしくありません。

コノフィツム

コノフィツムは南アフリカやナミビア原産のハマミズナ科コノフィツム属の多肉植物です。「脱皮」をする植物としても知られていて、1年に1回休眠に入る前に外側にある古い葉が枯れます。秋には生育期となり、古い葉が枯れた場所から新しい葉を楽しむことができるでしょう。秋には菊に似た黄色、ピンク、オレンジ、白などの花を咲かせます。同じような葉が並んで展開することから「似た者同士」という花言葉がつけられています。

育て方

コノフィツムは「脱皮」という特徴を持っていますが、育てるのはあまり難しくありません。日によく当てることで色鮮やかに成長するため、日当たりのいい場所で育てることがおすすめです。また、水捌けのよい土を用意し、コノフィツムの休眠期となる6月〜9月には水を与えないように注意しましょう。そして、新芽が動き始める時期(最低気温が20℃以下の時期)は、土の表面が乾燥しているタイミングで水をたっぷり与え始めます。表皮が黄色みを帯びてきた頃に休眠を始めるため、それに合わせて水やりの頻度も減らしましょう。

フィロデンドロン・バーキン

フィロデンドロン・バーキンは、斑入りの美しい葉をもつ園芸品種の一つで、珍しい品種のひとつです。新芽の透き通った白い葉は生長するとともに変化することから、純白葉・斑入り葉・緑葉とグラデージョンを楽しむことができます。種類が多いフィロデンドロンですが、共通した花言葉は「華やかな明るさ」「壮大な美」です。風水効果として「仕事運」「家族運」に良い影響を与えるといわれています。

育て方

肉厚の葉を楽しむためには、なるべく日当たりのよい場所で育てましょう。直射日光には弱いため、夏場は半日陰で管理することがポイントです。熱帯アメリカが原産なので、温暖な環境で育てましょう。最低気温が5℃以下になると株が弱って枯れてしまうことから、冬になったら室内に移動し、育てると良いです。また、フィロデンドロンは水を好むため、春〜秋の間は土の表面が乾燥したら水やりをします。

伸びすぎた時には切り戻し剪定をすることで、元気良く綺麗に育てることができるでしょう。

ハート型の花や観葉植物を贈ろう!

これまで紹介したように、かわいらしいハートの形をした植物は多種多様にあります。

また、それぞれに花言葉や風水効果が存在します。相手の好みの見た目だけではなく、花言葉の意味などを考慮して、相手に合わせた植物を送ることができると、一層心を込めて送ることができますよ。

ガーデニング好きなお母さん、恋人、新築祝いや結婚祝いなどにハート型の花や観葉植物を贈ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

ここまで、見た目の可愛いハート型の模様や葉を持つ花や観葉植物をご紹介してきました。それぞれお部屋を飾るインテリアとしてや庭を飾るためはもちろん、心を込めた贈り物としてなど、さまざまな場面で活躍することができます。

今回ご紹介できなかったハート型の植物もあるかと思います。お気に入りの植物、品種を見つけた際には、是非ご自身の手で育ててみたり、プレゼントとして大切な人に送ってみたりしてはいかがでしょうか。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?