8月の贈り物におすすめの花|誕生花や旬の花、供花まで
8月は誕生日や残暑見舞い、お供えなど花を贈る機会が意外と多いのではないでしょうか。この時期に花を贈るなら、少しでも長く花を楽しめるように、暑さに強いものがおすすめです。
この記事では、8月頃に開花を迎える旬の花を、おすすめの贈り物のシーンごとにご紹介します。
特徴や花言葉をご紹介するので、プレゼントの参考にしてみてくださいね。
8月の贈り物に花が選ばれるシーン
8月には鮮やかでエネルギッシュな花が開花を迎えます。8月にお誕生日を迎える人へのバースデープレゼントはもちろん、お盆などの行事もあるのでお花に触れる機会も多いのではないでしょうか。
まずは、8月に花を贈るシーンを見てみましょう。
誕生日
あなたの身近に、誕生日が8月の人はいませんか?誕生日プレゼントは毎年のことなので、「今年は何を贈ろうか」と迷っている人も多いはず。
そんなときには、花を贈ってみましょう。花は、性別や年齢を問わず誰にでも贈れるプレゼントです。贈る花は、その方の好きな花や誕生花が良いでしょう。
親しい人にはもちろん、ちょっとした知り合いの人にも贈りやすいですよ。
残暑見舞い
8月8日あたりの立秋を過ぎてから8月末くらいまでは、暦の上では秋になります。
しかし、実際はその間も厳しい暑さが続きますよね。そんな中、相手の健康を気遣うための挨拶として残暑見舞いがあります。
通常はハガキを贈ったりフルーツやお菓子などの食品を贈ったりしますが、今年は暑さを和らげてくれるような花を贈ってみませんか?
残暑見舞いに贈る花は、8月に旬を迎える花がおすすめです。
お供え
8月にはお盆という、ご先祖様を自宅に迎えて供養する行事があります。この時期にお坊さんを呼んでお経を読んでもらったり、お墓参りをしたりする人も多いのではないでしょうか。
そのような時には、仏壇やお墓に供える花を「供花」と呼びます。供花はユリやキクなどが一般的でしたが、最近ではほかにもさまざまな花が用いられるようになりました。
また、手軽さや飾りやすさを優先して、アレンジメントなどをお供えすることも増えています。
8月の誕生日の贈り物におすすめの花
まずは、8月の誕生日の贈り物におすすめの花をご紹介します。誕生日のプレゼントには、誕生花や相手の好きな花などを贈ってお祝いしましょう。
また、誕生日にふさわしい花言葉をもつ花を贈るのもおすすめです。
誕生花
誕生日に贈る花に迷ったら、誕生花を贈ってみるのはいかがでしょうか。誕生花は、生まれた月や日にちなんだ花のことで、1月〜12月まで、主にその時期に旬を迎える花などが選定されています。
しかし、その月にどんな誕生花があるかについては、サイトや書籍などによってばらつきがあるので、厳密には決まっておりません。
トルコキキョウ
8月の誕生花の1つにトルコキキョウがあります。
トルコキキョウは、ボリュームのある八重咲きの花びらと上品な色合いで、フラワーギフトに多く用いられている花。
花の色合いがトルコ石を思わせることからこの名が付けられたと言われていますが、諸説あるようです。
「すがすがしい美しさ」「優美」「希望」といった、プレゼントに適した花言葉もあり、誕生日祝いにぴったり。
ピンクや白、紫、黄緑など花色も豊富で、バラやガーベラなどほかの花との相性も抜群です。
ヒマワリ
8月の誕生花のもう1つにヒマワリがあります。ヒマワリは夏を代表する花として、子どもから大人まで幅広く愛されている花。大輪で存在感のある花は、花束やアレンジメントの主役として活躍しています。元気でアグレッシブな人の誕生日に贈ってみてはいかがでしょうか。
ヒマワリは、太陽の方を向いて生長する様子から「私はあなただけを見つめる」や「憧れ」などの花言葉があるので、想いを寄せている人への誕生日プレゼントにも最適です。
相手の好きな色や花
誕生日を迎える方の好きな色や花があるなら、それに沿ったフラワーギフトを贈ると喜ばれます。どんな花が好きか事前にリサーチしてみましょう。
相手の好きな色がとくにない場合は、自分が思うイメージカラーを参考にしてみるのもおすすめです。情熱的な人なら赤い花、可愛らしい人ならピンクの花、クールな人なら青い花などを選択肢に入れてみてください。
誕生日にふさわしい花言葉
おめでとうという言葉とともに伝えたい想いを花言葉にのせて贈ってみませんか。花言葉には、前向きなものや相手の幸せを願うものが多くあり、誕生日に贈ることでお祝いの気持ちをより込められます。
例えば、白いバラには「新たな始まり」、カスミソウには「幸福」「感謝」、ガーベラには「希望」「前進」などの花言葉があります。ポジティブな意味合いの花言葉をバースデープレゼントに贈ってみましょう。
8月の残暑見舞いの贈り物におすすめの花
続いて、残暑見舞いに贈るおすすめの花を4種類ご紹介します。どれも夏に旬を迎え、この時期に多く流通しているので手に入りやすいですよ。
存在感の大きな花ばかりなので、花束やアレンジメントなどの主役にしてみましょう。
アンスリウム
赤やピンクなどの鮮やかで艶のあるハート型の葉が特徴的なアンスリウム。エキゾチックな見た目が、フラワーギフトのおしゃれなアクセントになります。熱帯地方が原産なので暑さに強く、切り花にしても花が持ちやすいのも魅力です。
アンスリウムはその個性的な花姿から、一度見たら忘れられないという意味を込めて、「強烈な印象」「情熱」「煩悩」などの花言葉があります。
ユリ
大ぶりな花を咲かせるユリは、花束に1本入れるだけでもゴージャスな印象に導いてくれます。一昔前まではお供えの花のイメージが強かったのですが、最近ではブライダルシーンやお祝いごとにも多く用いられるようになりました。
5~8月頃に開花するので、残暑見舞いにはぴったりです。ちなみに花言葉は「洗練された美しさ」や「純粋」。上品でありながら力強い印象のあるユリは、目上の方への残暑見舞いの挨拶にもおすすめです。
ガーベラ
花の色や咲き方にさまざまなバリエーションがあるガーベラ。元気よく開いた花が、見る人をポジティブな気分にさせてくれます。
本来は春に開花を迎えるガーベラですが、最近では品種改良やハウス栽培が進み、あえて8月頃に開花をずらしたものも多く流通するようになりました。
放射線状にぱっと広がった花びらは、まさに夏の打ち上げ花火のよう。花言葉も、「希望」や「前進」、「感謝」など前向きな意味合いなので、残暑の挨拶にぴったりです。
ダリア
メキシコの国花であるダリアは、キクに似ていることから和のイメージも持ちあわせている花です。上品で落ち着いた印象なので、年上の方へのご挨拶におすすめ。
大輪で存在感抜群なので、2〜3本を花束やアレンジメントに加えるだけでも豪華な印象になります。花言葉も「優雅」や「気品」、「栄華」など素敵な意味合いなので、残暑見舞いに最適です。
8月のお悔やみの贈り物におすすめの花
続いて、8月にお悔やみとして贈る花をご紹介します。昔から仏花には、花もちが良くて落ち着いた色味の花が用いられてきました。
ユリやキクは仏花を代表する花とも言えますが、最近ではほかにもさまざまな花が贈られるようになっています。
ユリ
ユリは葬儀会場などに飾られることの多い花です。大ぶりで存在感がありながらも荘厳な印象なので、悲しみに暮れる葬儀会場をそっと包み込んでくれます。
お供えに贈られるユリは白が一般的で、その中でも「テッポウユリ」という品種は純白な花びらと控えめな香りが人気です。花もちも良いので、お墓に供える花にも良いでしょう。
キク
縁起の良い花として皇室やパスポートの紋章のモチーフになっており、日本を象徴する花ともいえるキクですが、その一方で仏花のイメージも強いですよね。キクが仏花として用いられるようになった背景には、花もちの良さや栽培のしやすさから由来しているようです。
現在では仏花としてすっかり定着しているので、仏壇やお墓など、さまざまなお供え・お悔やみのシーンに使えます。
トルコキキョウ
トルコキキョウは、ブライダルシーンやお祝いの花として人気を集めていますが、仏花としても活躍しているマルチな花です。それは、トルコキキョウが夏の暑さに強く花もちが良いことと、白や紫などの落ち着いた色味がお悔やみの場にふさわしいから。
八重咲きでボリュームがあるので、仏壇やお墓に供えると明るさと上品さが出ますよ。
リンドウ
リンドウは9月の誕生花ではありますが、8月の中ごろから咲き始めるのでお盆に供える花としてもおすすめです。青や紫などの落ち着いた印象の花を咲かせるので、お墓参りや法事の場にも自然になじみます。
花言葉も「誠実」や「正義」などがあり、故人を象徴するような意味合いも持たせることができる花です。
8月の贈り物におすすめの旬の花
これまでご紹介したお花以外にも、8月に旬を迎える花はたくさんあります。誕生日や残暑見舞い以外にも、ちょっとした記念日やお祝いごとに花を贈ってみましょう。
ケイトウ
ふわふわした質感が特徴的なケイトウは、そのユニークな見た目から花束などのフラワーギフトに多く用いられています。花もちは5〜7日と決して長いわけではありませんが、乾燥しても色味が残りやすいのでドライフラワーとしても人気です。
花言葉は「おしゃれ」や「個性」などがありますが、「気取り屋」「奇妙」といった、プレゼントに適していない意味合いも含んでいるので、贈り物の際には誤解を与えないように注意しましょう。
シンビジウム
シンビジウムは、1本の花茎にたくさんの花を咲かせる洋ランの1種。程よいボリュームと高級感があり、フラワーギフトに加えると上品な印象になります。
また、丈夫で育てやすい花なので、ガーデニングで楽しんでいる人も多いでしょう。
シンビジウムには、「華やかな恋」「高貴な美人」「誠実な愛情」「飾らない心」など、贈り物に最適な花言葉がたくさんあります。告白やプロポーズの際に贈る花としてもおすすめですよ。
グラジオラス
1本の花茎に連なるようにたくさんの花を咲かせるグラジオラス。6〜9月が開花期であり、南国風のイメージもあるので8月の贈り物の花としてはぴったりです。
花の色も、白やピンク、赤、オレンジ、黄色などバリエーション豊かなので、好みの色合いにあったプレゼントにしやすいという魅力もあります。
ワックスフラワー
ワックスフラワーの花びらは、肉厚で、まるでワックスをかけたようにツヤツヤなのが特徴。梅のような丸みを帯びた花姿が可愛らしく、甘い香りを放ちます。
暑さや寒さ、乾燥などに強いので、花が傷みやすい8月の花の贈り物におすすめです。
ちなみに、ワックスフラワーの花言葉は「繊細」や「可愛らしさ」。ほかにも、艶やかな花びらの様子から「艶めく眼差し」という花言葉もありますよ。
スターチス
もこもことした房状の花を咲かせるスターチス。白、ピンク、青、紫など色とりどりの花を咲かせます。花束やアレンジメントはもちろんのこと、乾燥しても色あせない性質があるのでドライフラワーとしても多く用いられている花です。
それに由来して、スターチスの花言葉は「変わらぬ心」や「途絶えぬ記憶」となっています。大切な人への変わらぬ愛情を込めて、記念日やご挨拶として贈ってみましょう。
デンファレ
デンファレは、胡蝶蘭と同じラン科の花で、原産地はオーストラリアやニュージニアです。グラデーションのかかった花びらが美しく、花束にすると上品でエレガントな印象になります。
そんなデンファレの花言葉は「お似合いの2人」。これは、デンファレの花びらが左右対称に付くことから由来しているといわれています。ほかにも「思いやり」や「有能」、「魅惑」などの花言葉もあるので、贈り物としてもおすすめです。
8月に贈る花の選び方
8月という暑い時期に贈る花は、暑さに強いものや季節感のあるものを選びましょう。この時期に開花を迎える花は基本的に暑さに強いものが多いので、旬の花であればたいてい大丈夫です。特に、誰かに贈りたい花であれば、少しでも長く花を楽しんでもらうために花もちを意識しましょう。
暑さに強いものを選ぶ
本来8月頃に開花を迎えない花の場合、夏の暑さにやられて花がすぐに萎れてしまうことがあります。空調のきいた室内に常に飾っておくなら大丈夫かもしれませんが、そうではないなら暑さに強い品種の花を選ぶのがおすすめです。
特にお墓に供える花は、せっかく生けても半日もたたずに萎れてしまうことも。猛暑にしばらく耐えられる花にしましょう。
秋を先取するものを選ぶ
8月は暦の上では秋に入る頃です。最近では温暖化が進み、9月頃まで暑さの厳しい日が続くので実感がわかないかもしれませんが、少しでも秋の訪れを意識できるような花もおすすめです。特に残暑見舞いの花の贈り物なら、コスモスやダリアなどの秋の花を贈ると喜ばれます。
秋を先取りするような花で、残暑見舞いのご挨拶をしてみましょう。
涼し気な色味のものを選ぶ
赤やオレンジなどの暖色系の花は、エネルギッシュで情熱的な印象があります。
しかし、8月という暑い時期に贈るなら、白やブルー、黄緑などの涼し気な色合いの花もおすすめです。
色から受ける印象はとても強いので、部屋の中に寒色系の花があるだけでも体感温度が変わることもありますよ。見ているだけで涼しくなるような花の贈り物をしてみてください。
8月の花の贈り物のタイプ
花の贈り物は、どんなタイプにするかで印象や扱い方、金額などが大きく変わります。
最後に、8月に贈るフラワーギフトのおすすめのタイプについて見ていきましょう。
花を贈りたいけど、どんなプレゼントが良いか迷っている人は参考にしてみてください。
花束
花の贈り物といえば、最もポピュラーなのが花束。花の種類や本数で、シンプルにもゴージャスにもなり、自由度の高いフラワーギフトです。
花束は、花本来の自然な美しさや香りを楽しめるのが魅力。しかし、切り花を飾るには花瓶などの花器が必要なので、相手の方が花器をもっていなければ逆に迷惑になってしまいます。
また、花瓶に生けると毎日の水替えなどの手間もかかるので、花が好きな人や扱いに慣れている人への贈り物にしましょう。
アレンジメント
花をできるだけ気軽に、手間なく飾ってもらいたい。そんなときには、受け取ったまま飾れるフラワーアレンジメントがおすすめです。容器の底に吸水スポンジがあるので、花瓶のように水を入れ替える必要はありません。
お祝い事はもちろん、最近ではお供えの花にも、飾りやすさや管理のしやすさからアレンジメントを贈ることも増えてきました。
忙しい方や、花の扱いに慣れていない人への贈り物に最適です。
プリザーブドフラワー
どれだけ暑さに強い性質をもつ花でも、生花であればいつかは枯れてしまいます。特別なお祝い事や思い出として花を贈りたいなら、美しさが長持ちしてお手入れの手間もかからないプリザーブドフラワーもおすすめです。
プリザーブドフラワーは、生花に特殊な加工を施したもので、水を必要とせず自由な飾り方が長期間できるのが魅力。クリアケースに入っているものもあり、インテリアとしてもおしゃれです。
8月には暑さを吹き飛ばす花の贈り物をしよう!
8月はエネルギッシュで元気な花が旬を迎える季節です。他の季節よりもどうしても花もちは悪くなりがちですが、少しでも暑さに強い花を選んで贈りましょう。
8月に花の贈り物をするなら、季節感のあるものや涼し気な印象の花もおすすめです。夏の暑さを吹き飛ばしてくれるような、素敵な花を探してみてください。