パンパスグラスの花言葉は「光輝」花言葉の由来や主な種類などもご紹介
パンパスグラスはススキによく似た見た目をしている植物であり、ふわふわの大きな花穂が非常に印象的です。
その穂は光を浴びると、キラキラと輝いて見えることから「光輝」という花言葉がついたとされています。
そのほかにも、「風格」や「強気な心」といった花言葉があります。
この記事では、パンパスグラスの花言葉の由来や主な種類、風水効果があるのかなどを詳しく紹介します。
パンパスグラスの花言葉
パンパスグラスには、「光輝」や「風格」、「強気な心」といった花言葉があり、どれも力強さや生命力を感じさせる花言葉です。
ここでは、パンパスグラスの花言葉について具体的にご紹介します。
光輝
パンパスグラスの代表的な花言葉として、光り輝くという意味の「光輝」があります。
パンパスグラスは夏から秋にかけてふわふわの大きな花穂をつけるのですが、その花穂が日の光に照らされると銀白色に輝いて見えます。
キラキラとしていて美しく、その姿から光輝という花言葉がつけられました。
パンパスグラスの花穂は日本のススキよりも大きく、花穂だけで50cmにもなるため、その花穂が風に揺れ、光を放つ姿は圧巻といえるでしょう。
風格
パンパスグラスには、「風格」という花言葉もあります。
パンパスグラスはとても大きな植物で、花穂をつけた姿は見栄えが良く、見上げるような高さにまで成長します。
大きいものだとその高さは3mで大地から真っすぐ伸びており、下から見るとまるでそびえ立っているように感じるでしょう。
存在感があるため、風格という花言葉はパンパスグラスにぴったりです。
強気な心
パンパスグラスには、「強気な心」という花言葉もあります。
「風格」という花言葉にも通じるものですが、パンパスグラスは雄大な大地から真っすぐに伸びていて力強さを感じさせてくれます。
また、風にも強い性質があり、強い風に吹かれても折れることなく立ち続けることができます。
そのため、困難な状況におかれてもそれに負けずに立ち向かう人を連想できるのではないでしょうか。
強気な心という花言葉は、強い風に吹かれても折れずに力強く生きているパンパスグラスにぴったりの花言葉です。
パンパスグラスの基本情報
科 | イネ科 |
属 | シロガネヨシ属 |
和名 | シロガネヨシ(白金葭) |
英名 | pampas grass |
学名 | Cortaderia selloana |
原産地 | ブラジル、アルゼンチン、チリなど |
パンパスグラスの名前の由来
パンパスグラスという名前は、南米大陸の大草原を意味するパンパス(pampas)と草を意味するグラス(grass)を組み合わせた言葉に由来しています。
また、和名ではシロガネヨシ(白銀葭)といい、これは花穂が白銀色に輝く姿から名づけられました。
パンパスグラスの特徴
パンパスグラスはブラジルやアルゼンチン、チリといった南米大陸が原産であり、日本には明治時代に伝わりました。
夏から秋にかけて大きな花穂をつけるのが特徴で、花穂は柔らかく羽毛のようにふわふわとしています。
見た目は日本のススキに似ていますが2~3mあり、ススキよりも背が高く存在感があります。
花穂はブーケやドライフラワーにも利用されることが多く、観賞用としても人気が高いです。
そのほかにも、公園や花壇の植栽として用いられることが多く、幅広い用途で活躍している植物です。
パンパスグラスはいつの誕生花?
パンパスグラスの誕生花は、「2月13日」「8月9日」「9月6日」「10月1日」「11月25日」などです。
これらの日に生まれた人へプレゼントする花束やフラワーアレンジメントでは、誕生花であるパンパスグラスを贈るのも良いでしょう。
メインとなる花とは別にパンパスグラスを入れることで、独特の存在感が生まれるためおすすめです。
パンパスグラスの主な種類
パンパスグラスには、さまざまな種類があります。
パンパスグラスは園芸用に栽培されており、園芸用の品種には20種類ほどがあるといわれています。
そのなかでもパンパスグラスの主な種類として、プミラやホワイト・フェザー、ケルメシア、ゴールドバンド、セロアナなどが挙げられます。
ここでは、それらの種類の特徴などを具体的に解説します。
プミラ
プミラはパンパスグラスのなかでも、丈が1mほどにしかならない矮小性の品種であり、矮小性のパンパスグラスは珍しいですが、扱いやすく高い人気がある種類です。
プミラはガーデニングなどで育てる場合にも場所を選ばずに植えることができ、庭での地植えや鉢植えの両方で育てることができます。
パンパスグラスは大型のものが多いため、鉢植えで育てたいという場合にはプミラが最適です。
また、プミラは姫パンパスグラスと呼ばれることもあり、花穂が白銀色でとても美しいのが魅力の品種です。
ホワイト・フェザー
ホワイト・フェザーはパンパスグラスのなかでも大型であり、高さは3mにもなる品種です。
グラス系植物の王様と呼ばれることもあり、ふわふわの大きな花穂は切り花として利用されています。
ホワイトという名前が付いている通り、花穂が白く、風に揺れると白い鳥の羽が揺れているようにも見えます。
ホワイト・フェザーはススキに比べると花穂にボリュームがあり存在感も感じられる一方、大型であるため自宅で栽培する場合は広い庭が必要になります。
ケルメシア
ケルメシアは、花穂の色が淡いピンク色をしているパンパスグラスであり、ピンク・フェザーと呼ばれることのある品種です。
ホワイト・フェザーと同様にパンパスグラスのなかでは大型であり、高さは3mに達します。
そのため、自宅で栽培する際には広いスペースが必要となります。
淡いピンク色の花穂はとても可愛らしく、フラワーアレンジメントやドライフラワーに使うとキュートな印象に仕上げることが可能です。
パンパスグラスというと白銀色が有名ですが、ケルメシアのようなピンク色のパンパスグラスも人気があります。
ゴールドバンド
ゴールドバンドは、緑色の葉の部分に黄金色の斑が入ったパンパスグラスの品種です。
ほかの品種と比較すると成長は緩やかであり、日当たりが良いほど、葉の色が濃くなっていくという特徴があります。
葉に黄金色が混ざると、とてもゴージャスな印象になります。
また、パンパスグラスには葉に白縞斑が入っているシルバーストライプと呼ばれる品種もあります。
セロアナ
セロアナは背丈が高く、穂が白い品種です。
明治時代に日本に伝わったパンパスグラスの品種とされ、日本でも野生化しています。
そのため、見かけることも多く、ススキに似ていると思ったらセロアナだったということもあるかもしれません。
パンパスグラスに風水効果はある?
パンパスグラスの花穂には白色やピンク色などがありますが、風水では北の方角に明るい白色やピンク色の植物を飾ると恋愛運や財運を高める効果があるといわれています。
北は暗くて冷えやすい場所なので、白色やピンク色といった明るい色を置くことで運気が高まります。
また、パンパスグラスはドライフラワーでも人気ですが、ドライフラワーは陰の気を引き寄せやすいとして風水的にはそれほど良くありません。
そのため、パンパスグラスのドライフラワーを飾る場合には、風通しが良い場所に飾るのがおすすめです。
パンパスグラスの育て方
パンパスグラスをガーデニングなどで育てたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、用土や肥料、置き場所、季節ごとの管理方法などについて具体的にご紹介します。
用土・肥料
パンパスグラスを植え付ける際には、水はけの良い土にする必要があります。
水はけの良くない土の場合には、腐葉土を混ぜ込むと水はけが良くなる可能性があります。
また、少し傾斜させたり高植えにしたりすることでも水はけを良くすることが可能です。
パンパスグラスは種から育てることもできますが、その場合には市販されている種まき用の用土を使用し、赤玉土などでも問題ありません。
パンパスグラスを育てる際、肥料は基本的に与えなくても大丈夫です。
ただし、株を植え付ける前などに粒状の花壇用の肥料を土に混ぜ込むと、成育が良くなります。
大きく育てるのであれば地植えにするのが良いでしょう。
置き場所
パンパスグラスは、日当たりの良い場所を好みます。
地植えが基本になるため、できるだけ日当たりの良い場所に植え付けるようにしましょう。
日照不足だと穂がつかないことがあるため注意が必要であり、風通しが良い場所が理想的です。
矮小種の場合であればそれほど大きくならないため鉢植えでも育てることができますが、その場合でもできるだけ日当たりや風通しが良い場所を選びましょう。
水やり
パンパスグラスを育てる際には、株を植え付けた直後はしっかりと水やりをする必要があります。
植え付けた株の根がしっかりと根付くまでは水やりが欠かせませんが、パンパスグラスは乾燥している土を好むので、根付いた後の水やりは不要です。
パンパスグラスは一度根付くとしっかりと根を張り、生命力が強くて丈夫であるため、乾燥や高温には強く、水やりがほとんどいらないので手間がかからない植物です。
ただし、鉢植えの場合には地植えほど根を張ることができないため、水やりを行う必要があります。
植え付け・植え替え
パンパスグラスの植え付けや植え替えに最適なのは3月から7月にかけてと、9月から10月にかけてです。
極端に暑い時期と寒い時期を避けて植え付けや植え替えを行う必要があります。
その際、土質は水はけの良い土を選び、植え付けや植え替えを行うことが重要です。
また、種から育てる場合には4月から5月頃にかけてか、9月から10月頃にかけて行うと良いでしょう。
剪定
パンパスグラスは10月下旬になると葉が茶色くなって枯れていきます。
新しい芽が出るのは次の年の初春であり、それまでに枯れてしまった葉の切り戻しを行いましょう。
枯れた葉を防寒用の資材としても使うことができます。
夏の管理方法
パンパスグラスは南米の暑い地域が原産なので、暑さや乾燥に強い植物です。
そのため、夏になったからといって水やりをする必要はありませんが、雨が全く降らずに日照りが続くようであれば水やりをするのがおすすめです。
基本的に丈夫なので放っておいてもすくすくと育って大きくなり、夏の終わりから秋にかけてふわふわの穂をつけます。
冬の管理法
パンパスグラスは暑い地域が原産なので耐寒性は低いですが、極端に寒さに弱いというわけではありません。
ただし、-2℃~3℃を下回ると、地中が凍結して根が傷んでしまうことがあります。
そうなってしまうと全体的に弱ってしまうため、寒冷紗やビニールで株元を覆うといった防寒対策を取るようにしましょう。
上述したように枯れた花穂も防寒資材として使えるため、寒さが厳しい地域では枯れた花穂をとっておくのもおすすめです。
増やし方
パンパスグラスは、株分けにより増やすことができます。
株分けに最適なのは3月から4月にかけてと、9月から10月にかけてがおすすめです。
パンパスグラスは大型の植物なので、株をハサミで切り分けるのは難しく、剣形のスコップなどを使うと切り分けやすくなります。
また、パンパスグラスは種をまくことでも増やすことが可能であり、種まきは4月から5月にかけて行います。
ただし、パンパスグラスには雄株と雌株があり、見た目が美しく白い綿毛のような花穂になるのは雌株です。
雄株の花穂は茶色っぽい色をしており、雌株のように長くはなりません。
種で増やそうとすると見た目が劣る雄株も混ざってしまうため、あらかじめ理解しておきましょう。
注意すべき病害虫
パンパスグラスは、非常に丈夫であり、育てるのにあまり手がかからない植物です。
そのうえで、何か注意しなければいけない病気や害虫があるのか気になるという方は多いのではないでしょうか。
ここでは、注意すべき病害虫について解説します。
害虫
パンパスグラスは害虫に強い植物で、天敵といわれる害虫はいません。
そのため、パンパスグラスを育てる際には害虫の心配はしなくても大丈夫でしょう。
病気
パンパスグラスは病気にも強い植物なので、特定の病気を心配する必要はありません。
生命力が強く、放っておいても成長していく植物であるため、初心者の方でも育てやすい植物といえるでしょう。
パンパスグラスを贈るおすすめのシーン
パンパスグラスは大きなふわふわの穂が印象的であり、花束やブーケ、フラワーアレンジメント、ドライフラワー、スワッグなど、非常に幅広く用いられている植物です。
ここでは、パンパスグラスを贈るのにおすすめのシーンを紹介します。
結婚祝い
パンパスグラスは、秋を演出するのに最適な植物です。
そのため、秋に結婚するカップルにお祝いを贈る場合は、季節感が感じられるパンパスグラスを取り入れたフラワーアレンジメントがおすすめです。
パンパスグラスは、独特の存在感がありながらナチュラルで温かみも感じられるだけでなく、淡い色合いの花と組み合わせることで優しい印象になります。
また、パンパスグラスには「光輝」という花言葉もあるため、結婚する2人の未来を明るく照らしたいという願いも込めることができ、まさに人生の門出に相応しい花といえるでしょう。
そのほかにも、スワッグにも最適であり、結婚後の新婚生活にお洒落なインテリアの一部として利用されることもあります。
退職祝い
パンパスグラスは、退職祝いとしてもおすすめです。
パンパスグラスには「光輝」や「風格」といった花言葉があり、退職後の人生が明るく輝くようにという意味が込められます。
定年退職する場合などには、年を重ねて経験を積んできた風格が備わっていることも多く、パンパスグラスはそういった人に贈るのに最適です。
パンパスグラスを取り入れることで一般的な花材とは一味違う風合いのある花束やフラワーアレンジメントにすることができるでしょう。
まとめ
パンパスグラスは、大きな白い穂が印象的であり、「光輝」や「風格」、「強気な心」といった前向きな花言葉があります。
「光輝」という花言葉の由来は白い大きな穂がキラキラと白銀色に輝いているように見えるからであり、見た目にも美しく存在感があります。
これからの道を光り輝くものにしたいという願いが込められているため、結婚祝いや退職祝いなどの人へのプレゼントに適しているでしょう。
また、育てるのも比較的簡単であり、丈夫な植物であるため、はじめて植物を育てるという場合には、パンパスグラスを選んでみてはいかがでしょうか。