観葉植物トックリヤシの魅力とは?特徴から育て方までまとめて解説

この記事では、「トックリヤシ」について解説しています。

トックリヤシの特徴や基本的な育て方、トックリヤシモドキとの違いのほか、お手入れのワンポイントアドバイスやおしゃれな飾り方、トックリヤシに関するよくある質問などもまとめました。

トックリヤシについてご関心をお持ちの方は、どうぞ最後までご覧ください。

トックリヤシの特徴

植物名 トックリヤシ
英名・和名 ・bottle palm・トックリヤシ(徳利椰子)
原産地 マダガスカル(マスカリン諸島)など
学名 Mascarena lagenicaulis
科名・属名 ヤシ科・トックリヤシ属
園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 ~18m
耐寒性・耐暑性 弱い・強い

 

観葉植物として人気のあるトックリヤシ。

基部(幹の下のほうの膨らんだ部分)がまるで徳利(とっくり)のような形に膨らんだ、ヤシの木の仲間です。

そんなトックリヤシは、トロピカルなムードが漂う観葉植物。

おしゃれなカフェやリゾートホテルなどでもよく目にします。

また、耐陰性(日陰に耐える力)に優れ管理方法も簡単なことから、観葉植物初心者の方へのグリーンギフトにもおすすめです。

ちなみにお花屋さんの実店舗ではあまり取り扱いがなく、やや入手困難な観葉植物です。

 

トックリヤシの風水効果

プレゼントにも人気のトックリヤシ。

そんなトックリヤシには、どのような花言葉や風水効果があるのでしょうか?

 

はじめにトックリヤシが持つ「花言葉」からご紹介します。

トックリヤシの花言葉は、「平和」。

飾るだけで周囲をリラックスした雰囲気で包んでくれるような花言葉を持っているんです。

 

素敵な花言葉を持つトックリヤシは、風水的にも大変良い効果があると言われています。

特に期待できるのが、「金運アップ」の効果です。

特にトックリヤシを玄関に飾ることでお金が貯まったり、金銭問題が解決したりする効果が期待できると言われています。

 

トックリヤシモドキとは?

風水的には金運アップの効果が期待できるトックリヤシ。

そんなトックリヤシですが、実は「トックリヤシモドキ」という植物があるのをご存じでしょうか?

トックリヤシモドキとは、その名の通りトックリヤシにとてもよく似た観葉植物です。

トックリヤシモドキとトックリヤシの間には、下記のような違いがあります。

 

  • トックリヤシは幹が徳利(とっくり)のように膨らむが、トックリヤシモドキはそれほど膨らまない
  • トックリヤシのほうがトックリヤシモドキよりも流通量が少ない

トックリヤシを枯らさない育て方の基本

トックリヤシは初心者でも比較的育てやすい観葉植物です。

しかし、トックリヤシを枯らさずに育てるためには基本的な育て方を知っておく必要があります。

そこで、ここからは「トックリヤシを枯らさない育て方の基本」をご紹介します。

これからトックリヤシを育てようとお考えの方は、ぜひご一読ください。

 

置き場所

はじめに確認しておきたいのが、トックリヤシの「置き場所」です。

トックリヤシは耐陰性(日陰に耐える力)に優れており、あまり日の当たらない室内でも育てることができます。

ただ、トックリヤシはもともとは明るい場所が好きな観葉植物です。

まったく日の当たらない場所で育てると元気がなくなってしまいますので、できるだけ日の光が入る明るい場所で育てるようにしましょう。

トックリヤシの置き場所としてもっともおすすめなのは、レースのカーテン越しに柔らかい日の光が差し込むような場所です。

直射日光に当てると葉焼け(日光によって葉が傷み弱ってしまうこと)を起こすので、注意してください。

また、トックリヤシは耐寒性(寒さに耐える力)が弱く、10℃以下の環境で育てると弱ってしまいます。

暖かい環境を好む植物なので、冬場は室内で管理するのが基本です。

 

水やり方法

次にご紹介するのは、トックリヤシの「水やり方法」です。

トックリヤシの水やりに最適なタイミングは、「土の表面が乾いてから」です。

トックリヤシの土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。

トックリヤシを植えている植木鉢の底から水があふれ出てくる程度まで、しっかりと水を与えるようにします。

ただし、トックリヤシが休眠期に入る冬場は、「土の表面が乾いたあと2~3日経ってから」水を与えるようにしてください。

観葉植物初心者の方はつい毎日のように水やりをしてしまいがちですが、トックリヤシに毎日水を与えていると水分が過剰になり根腐れを起こす原因となります。

水やりは必ず「土の表面が乾いてから」おこなうようにしてください。

また、トックリヤシは乾燥しやすいため、定期的に葉水(霧吹きなどで葉っぱに水を吹きかけ乾燥を防ぐこと)をおこないましょう。

空気が乾燥しやすい冬場は、加湿器を近くに置いてあげるのも有効です。

 

植え替えのタイミング

次に、トックリヤシの「植え替えのタイミング」について確認していきましょう。

 

トックリヤシを植え替えるタイミングとしては、主に下記のようなものがあります。

(下記は一例ですので、すべての場合において植え替えが必要なわけではありません)

 

  • トックリヤシを購入してから2年~3年程経過している
  • トックリヤシを植えている鉢に対して、明らかに木が大きくなりすぎている
  • トックリヤシの下葉が枯れてきている
  • 水を与えても土に染み込んでいかなくなってきた
  • 鉢の底から根が出てきている
  • 植木鉢が割れている など

 

剪定のポイント

トックリヤシの葉が変色している場合は、剪定をおこないましょう。

葉の剪定をおこなう場合は、茶色く変色している葉の一部のみを剪定するのが基本です。

これはトックリヤシが、「枝を切ると切った部分から新芽が出てこない」という特徴を持っているためです。

 

植え替えのポイント

トックリヤシの植え替えは、5月~8月の間が最適です。

根を傷つけないように、優しく植え替えてあげましょう。

トックリヤシを植え替える際は、下記の手順をご参考になさってください。

 

◆用意するもの

  • 元の植木鉢よりひと回り大きな植木鉢
  • 鉢底ネット
  • 移植ごて
  • 軍手
  • ゴロ土
  • 観葉植物の土

 

◆トックリヤシの植え替え方法

  1. ひと回り大きな植木鉢に鉢底ネットを敷く
  2. ゴロ土を鉢底が見えなくなる程度まで入れる
  3. 観葉植物の土を鉢に対して3分の1程度入れる
  4. トックリヤシを元の植木鉢からゆっくりと丁寧に引き抜く
  5. 根が張っている場合は、根鉢を少し崩す(張っていない場合はそのままでOK)
  6. 新しい鉢に植え付け、土を入れていく(移植ごてや指を使って隙間を埋めていくように)
  7. 水をたっぷり与える
  8. 一週間程度は強い風の当たらない明るい日陰で管理する

 

害虫や病気に注意!

最後にお伝えしたいのが、「トックリヤシにつきやすい害虫やかかりやすい病気」についてです。

トックリヤシは、アブラムシやカイガラムシの被害に遭うことがあります。

カイガラムシは乾燥した環境が大好きな害虫ですので、発生を防ぐためにはトックリヤシを乾燥させすぎないことが重要です。

また、アブラムシ・カイガラムシなどの害虫を防止するためには、葉水が有効です。

葉水で予防できないくらい害虫が発生してしまった際は、薬剤を使用します。

トックリヤシがかかりやすい病気は特にありませんが、水の与えすぎによって根腐れを起こすことがあります。

葉が枯れてしまうなど様子がおかしい場合は、水やりの頻度を見直してみましょう。

 

トックリヤシのお手入れのワンポイントアドバイス

ここまでは、「トックリヤシを枯らさない育て方の基本」をご紹介しました。

トックリヤシの基本の育て方を確認したら、次にチェックしたいのがトックリヤシをお手入れする際のポイントです。

ここからは、「トックリヤシのお手入れのワンポイントアドバイス」をご紹介します。

 

屋外・屋内によって注意する点が異なる!

はじめにご紹介するのは、トックリヤシは「屋外・屋内によって注意する点が異なる」ということについてです。

トックリヤシは屋外で育てることも可能ですすが、基本的には暖かい環境を好むため冬場はできる限り屋内で管理することが大切です。

また、トックリヤシを屋内で育てる場合には、エアコンの風が直接当たらないように気をつけます。

エアコンの風が直接当たってしまうと、トックリヤシが弱ってしまうためです。

また、トックリヤシには耐陰性がありますが、日が当たらない場所で育てる場合は1週間に2度程度は日の当たる場所に移し、日光浴をさせるようにします。

日光浴をさせることで、より健康な株に育てることができますよ。

 

冬のお世話は特に注意!

次にご紹介するのは、トックリヤシの「冬のお世話」についてです。

初心者でも比較的育てやすいことで知られているトックリヤシですが、耐寒性は10℃程度となっています。

冬場に外の気温が10℃を下回る場合は、必ず屋内で管理します。

また、トックリヤシはある程度多湿な環境を好むので、空気が乾燥しやすい冬場は葉水を忘れないようにおこなってください。

 

肥料のあげかたにも注意!

最後にご紹介するのは、トックリヤシに与える「肥料」についてです。

トックリヤシに肥料を与える場合は、生育期である5月~10月頃を選びましょう。

ゆっくりと作用する置き肥、もしくは希釈した液体肥料を2ヶ月に1回程度のペースで与えるのがおすすめです。

また、トックリヤシの生育がゆっくりになる冬場には肥料を与えないようにしてください。

これは、冬場に肥料を与えるとトックリヤシが肥料焼けを起こすことがあるためです。

肥料を与えるとトックリヤシの生長スピードが速まりますので、株を大きくしたくない場合には肥料は不要です。

 

トックリヤシを増やすには?

ここまでは、「トックリヤシのお手入れのワンポイントアドバイス」をご紹介しました。

特別なお手入れの必要がない、トックリヤシ。

基本の育て方とちょっとしたお手入れのポイントを押さえておけば、元気な株に育てることができますよ。

さて、そんなトックリヤシですが、実はご家庭で増やすこともできるんです。

トックリヤシを増やしたいなら、「挿し木(さしき)」がおすすめです。

挿し木とは、観葉植物の一部分をカットし土に植える(挿す)ことで発根させ、植物を増やす方法です。

トックリヤシを挿し木で増やす場合は、葉の先端から1節~2節分程の長さを斜めにカットし、赤玉土などに植え付けます。

トックリヤシの挿し木は、5月~7月頃におこなうのが良いでしょう。

乾燥しないよう管理し、発根を待ちます。

トックリヤシの葉をすべて半分ほどの長さにカットすると、挿木の成功率が高まります。

ただし、挿し木で増やしたものには、トックリヤシ特有の基部の膨らみがなくなるので注意しましょう。

 

トックリヤシをインテリアとしておしゃれに飾ろう

挿し木で増やすこともできる、トックリヤシ。

インテリアグリーンとしてとても人気のある観葉植物ですが、せっかく室内に置くならよりおしゃれに飾りたいものですよね。

そこで、ここからは「トックリヤシをインテリアとしておしゃれに飾るアイデア」を3つご紹介します。

 

土をココナッツファイバーで隠す

トックリヤシをおしゃれに飾るための1つ目のアイデアは、「土をココナッツファイバーで隠す」です。

トックリヤシの土の表面をココナッツファイバーやバークチップなどで隠すというアイデアです。

植木鉢の土を見えないようにするだけで生活感が消え、おしゃれな雰囲気がアップしますよ。

簡単におしゃれな雰囲気が出せるアイデアなので、ぜひ試してみてください。

ココナッツファイバーやバークチップは大型園芸店や大型の100円ショップ、インターネット通販などで購入することができます。

 

植木鉢カバーにこだわる

トックリヤシをおしゃれに飾るための2つ目のアイデアは、「植木鉢カバーにこだわる」です。

植木鉢カバーとは、その名の通り植木鉢をカバーする(隠す)ための容器や布などのこと。

最近ではラタンや陶器、レザーや布などおしゃれな植木鉢カバーがたくさん販売されています。

トックリヤシを置くお部屋のインテリアに合わせて植木鉢カバーを選ぶのも良いですし、季節に合わせて植木鉢カバーを着せ替えて楽しむのもおすすめです。

植木鉢カバーは、大型の園芸ショップやホームセンター、インテリアショップのほか、インターネットの通販サイトなどで手に入れることができます。

 

小さなものはハンギングする

トックリヤシをおしゃれに飾るための3つ目のアイデアは、「小さなものはハンギングする」です。

ハンギングとは、「吊るして飾る」こと。

小さなトックリヤシは、カーテンレールや窓枠などにハンギングするのもおしゃれです。

フックやハンギング用のバスケットなどを使って、吊るしてみましょう。

ハンギングすることでインテリアにメリハリが生まれるだけでなく、スペースを有効利用することもできますよ。

 

トックリヤシに関するよくある疑問

ここまでは、「トックリヤシのおしゃれな飾り方」をご紹介しました。

ここからご紹介するのは、「トックリヤシに関するよくある疑問とその回答」です。

トックリヤシに関する疑問をお持ちの方は、ぜひご参考になさってください。

 

寿命は長いですか?

トックリヤシの寿命は生育環境や管理方法によって異なります。

上手に育てれば数十年にわたって元気なこともありますし、育て方が悪ければ数か月で枯れてしまうこともあります。

 

膨らまない時の対処法は?

トックリヤシの基部(きぶ)が膨らまない原因として考えられるのが、「日照不足」です。

基部を均等に日光に当てることで、膨らませることができます。

 

値段相場はいくらですか?

サイズにもよりますが、トックリヤシは15,000円前後で販売されていることが多くなっています。

小さな卓上サイズのものですと2,000円台~販売されていることもありますが、背丈のあるものと比べてやや見劣りしてしまいますのでギフトには5,000円以上のものを選ぶのが一般的です。

背丈の大きな3m以上のものは190,000円台で販売されていることもございます。

また、最近では観葉植物のレンタルという形でトックリヤシを楽しまれるお客様も増えてきています。

 

トックリヤシの商品紹介

トックリヤシは、私共プレミアガーデンでも大変人気のある観葉植物のひとつです。

「トックリヤシ6号(ラスターポット付)」は、高さ約70cm前後のお品物です。

特別価格6,000円(税抜)でご用意しております。

老若男女問わず人気のあるトックリヤシは、プレゼントにもおすすめです。

商品ページはこちらトックリヤシ6号(ラスターポット付)

 

まとめ

トックリヤシについてご紹介しました。

金運アップの効果があり、インテリアグリーンとしても人気のトックリヤシ。

引っ越し祝いや新築祝いにはもちろん、開業祝いや開店祝いなどビジネスシーンのグリーンギフトとしてもぜひご利用ください。

 

 

大切なあの人にお花を送ってみませんか?