オシロイバナの花言葉|色別では?怖い意味はある?

 

オシロイバナは、夕方に開花し、その翌朝にはしぼんでしまうはかない花です。オシロイバナにはそんな性質にちなんだ花言葉が付けられていることをご存じでしょうか。

この記事では、オシロイバナの花言葉や特徴、名前の由来、品種などに加え、ガーデニングに役立つ育て方も解説しています。オシロイバナを贈りたい方や育てたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

オシロイバナの花言葉

オシロイバナの花言葉には、「臆病」「内気」「恋を疑う」などがあります。

オシロイバナは夕方に開花し、翌朝にはしぼんでしまうという性質をもっています。日中に開花しないこの様子が、人目を忍んでいるように見えることから「臆病」や「内気」などの花言葉になりました。

また、1日花であるオシロイバナが次々と花を咲かせる様子と、1株から違う色の花を咲かせることがあるという変わった性質から、「恋を疑う」という花言葉も付けられています。

 

オシロイバナ色別の花言葉

オシロイバナは白やピンク、赤、黄色など色とりどりの花を咲かせ、1つの株でも異なる色の花が咲くことがあります。花びらも1色だけではなく違う色が混ざっていることもあり、カラフルな景色を楽しめる花です。

植物の中には、花の色によって花言葉が変わる種類がありますが、オシロイバナの場合は色別の花言葉は付けられていません。花言葉で色を悩む必要はないので、好きな色のオシロイバナを選びましょう。

 

オシロイバナの花言葉に怖い意味はある?

オシロイバナに直接的な怖い花言葉は存在しません。そのため、フラワーギフトに用いても問題ありませんが、「恋を疑う」という花言葉は恋愛面において少しネガティブな意味合いになってしまいます。

これは前述したようにオシロイバナの花の咲き方や豊富なカラーバリエーションが由来となっているので怖い意味はないのですが、恋人関係の人やパートナーへ贈ると勘違いさせてしまうこともあるかもしれません。

オシロイバナを異性に贈るときには、込めたい気持ちや他の花言葉をメッセージに記すなどすると良いでしょう。

 

オシロイバナの基本情報

まずは、オシロイバナの基本的な情報について解説します。花の特徴や名前の由来、誕生花などをまとめてみました。

 

科・属 オシロイバナ科・オシロイバナ属

和名 白粉花

英名 four-o’clock flower、Marvel of Peru

学名 Mirabilis jalapa

原産地 熱帯アメリカ

開花期 7月~10月

特徴

オシロイバナは、オシロイバナ科オシロイバナ属の花で、原産地は中南米です。夕方に開花して翌朝にはしぼんでしまうという1日花ですが、1株に次々に花を咲かせるので、夏の夕暮れを鮮やかに彩ってくれます。開花期は夏から秋と長いので、ガーデニングファンからも人気を集めている花です。

オシロイバナには花びらはなく、花に見える部分は萼(がく)です。赤、ピンク、黄色、白などの単色から、2色が染物のように混ざったものなど、色のバリエーションがとても豊富なことでも知られています。また、1株から異なる色の花を咲かせることがあるのも特徴です。

オシロイバナは寒さにそれほど強くないことから、日本では一年草として扱われることが多いのですが、本来は多年草です。温暖な地域では地上部のみ枯れて根は生きており、翌年の春に再び芽吹くこともあります。

名前の由来

オシロイバナの種から採れる白い粉が、化粧で使う「おしろい」に見えることからこの名が付けられました。実際、昔はオシロイバナの粉を顔に塗ってごっこ遊びをしていた風習があったようです。

また、オシロイバナが夕暮れに開花し、夜になるにつれて美しさを増していくことから、「夕化粧(ユウゲショウ)」という別名もあります。夏の夜を艶やかに彩ってくれるような花ですね。ちなみに、オシロイバナが16時頃から咲き始めることから、英名では「four-o’clock flower」と呼ばれています。

誕生花

誕生花とは、365日全ての生年月日にまつわる花のことです。

オシロイバナが誕生花となるのは、7月28日、8月1日、8月2日です。オシロイバナが見頃を迎える夏場に誕生日を迎える人に贈ってみてはいかがでしょうか。毎年訪れる誕生日なので、プレゼント選びに迷うこともあるでしょう。次の機会は、その方が生まれてきてくれたことに感謝する気持ちを込め、誕生花であるオシロイバナを贈ってみましょう。きっと特別なバースデープレゼントになるはずです。

オシロイバナには毒性がある?

可愛らしい花を咲かせ、女の子のごっこ遊びにも使用されていたというオシロイバナですが、実は根や種にはトリゴネリンという毒が含まれているので取扱いには注意が必要です。誤って口に入れてしまうと、嘔吐や腹痛などの症状を引き起こす恐れがあるので、小さな子どもやペットのいる家庭では置き場所に気を付けましょう。

昔はおしろいとして子どもが遊ぶことがありましたが、そのような危険性から、現在ではあまりおすすめされていません。

 

オシロイバナの種類・品種

オシロイバナには50~60ほどの種類があるとされており、現在も品種改良が重ねられて新たな品種が誕生しています。それぞれで花の咲き方や色味などが異なるので、好みに合うオシロイバナを探してみてください。

ブロークン・カラーズ

ブロークン・カラーズは、花色が混合した品種で、2色が混ざり合った独特な色合いが楽しめます。赤と黄色、赤と白などエキゾチックな印象なので、カラフルな花を育てたい方におすすめです。

フタエオシロイバナ

苞が色づいているため、2重に花が付いているように見えることからこの名が付けられました。花びらに見える萼は1日でしぼんでしまいますが、その中の苞は2、3日の間楽しむことができます。少し変わった見た目のオシロイバナを育てたい方におすすめです。

微笑みがえし

微笑みがえしはフタエオシロイバナの1種です。夜の間しか花が咲かないというオシロイバナの性質を克服しました。苞が花のように見えるので24時間咲いているように見えます。背丈はやや低くコンパクトにまとまるので、ガーデニングにもおすすめです。

ナガバナオシロイバナ

花首が10cmほどと非常に長いことから、この名が付けられました。白い花を咲かせ、中心部分が赤くなっているのが特徴です。ミラビリス・ロンギフロラという別名もあります。

1本の茎から違う色の花を咲かせることもある、不思議なオシロイバナの品種です。

 

オシロイバナの育て方

丈夫で育てやすいオシロイバナは、ガーデニング初心者の方でも挑戦しやすい花です。基本的に花は1晩でしぼんでしまいますが、新しい花が次々に咲くので寂しい印象はあまりありません。

ここからは、オシロイバナの基本的な育て方について解説します。

用土

オシロイバナは水はけの良い土を好みます。鉢植えやコンテナで育てる場合は、赤玉土と腐葉土と一緒に、パーミライトやバーミキュライトを混ぜて土を作りましょう。市販の草花用の培養土を用いるのもおすすめです。鉢底石を敷くことで水はけが良くなります。

オシロイバナを地植えする場合は、植え付ける場所の土に腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。

オシロイバナは痩せた土地でも自生することがあるほど丈夫で生命力が高い花なので、用土はあまり選びません。あまり難しく考えなくても良いでしょう。

種まき・植え付け

オシロイバナは種と苗が購入できるので、どちらか好みの方を選びましょう。オシロイバナは繁殖力が旺盛なので、初心者でも種から育てやすい花です。

オシロイバナの種は20~25度になると発芽するので、4~6月の間にまきましょう。大きな株に育てたい場合は花壇やプランターに直接まいても構いません。種をまいたら土を1cmほどかぶせて、乾燥しないようにこまめに水を与えましょう。発芽するまでは上から新聞紙をかぶせておくと乾燥を防げます。

初夏になるとオシロイバナの苗が出回るようになります。本葉が2~4枚付いているものを選び、根鉢を崩さないように慎重に植え付けましょう。オシロイバナは根が傷つくと花が咲きにくくなるので、植え付け作業には注意が必要です。

また、オシロイバナは大きな株に生長するのでスペースを広めに確保しておきます。オシロイバナが生長したときのことを考えながら、周りに植える花を配置しましょう。

置き場所

オシロイバナは日当たりと風通しが良い場所で育てましょう。しかし、痩せた土地やコンクリートの隙間からも芽吹くことがあるほどの強い生命力を持っているので、常に日陰になっているような場所でない限りは問題ありません。

また、オシロイバナは耐寒性も強く、冬でも2~3度までなら枯れたり凍ったりせずに耐えられます。日本の四季には対応できるので、置き場所はそこまでこだわらなくても良いでしょう。

ただし、オシロイバナは品種や育て方によっては草丈が1mほどになることもあります。花壇やプランターで他の花と一緒に育てるときには、オシロイバナが日陰を作ってしまわないように注意しましょう。

水やり

春から秋にかけての生長期には、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。乾燥しすぎると生長が止まり、場合によっては休眠期に入ってしまいます。

オシロイバナを地植えで育てている場合は、特に水やりは必要なく、自然な雨だけで十分です。ただし、気温が高くて雨が少ない時期など乾燥が気になる時期は適度に水をやりましょう。

肥料

オシロイバナは頻繁に肥料を与えなくても花を咲かせる強さを持っていますが、適度に与えることでより多くの花が楽しめるようになります。

植え付けの際に元肥として緩効性肥料を混ぜ込んだら、その後は特に肥料は必要ありません。花付きが悪かったり、株に元気がなかったりする場合は、うすめた液体肥料を10日に1回ほど与えてみてください。

花がら摘み

オシロイバナは1日で花がしぼみ、落ちてしまいます。土に落ちるものや、葉や茎にひっかかってしまうものもあるので、こまめに摘み取っておきましょう。

落ちた花がらをそのままにしていると病気や害虫が発生する原因になることがあります。オシロイバナは次々に花を咲かせるので、毎朝の日課にすると清潔に保てるでしょう。

植え替え

オシロイバナを鉢植えで育てている場合、3年に1度くらいの頻度で新しい用土に植え替えましょう。植え替えに適している時期は4~6月の間で、根を傷付けないように丁寧に行うのがポイントです。

オシロイバナを花壇などに地植えしている場合は、特に植え替えは必要ありません。レイアウトの関係で株を移動させたい場合は、オシロイバナが休眠期に入る秋以降に球根を掘り上げて植え替えましょう。オシロイバナは植え替えをしなくても元気に育ってくれますが、根が傷付くと育成に影響を与えるので、基本的には植え替えずに放置しておくことをおすすめします。

剪定

オシロイバナは生長が早いので、放っておくと枝が間延びして樹形が乱れてしまいます。6~8月にかけて伸びすぎた枝や不要な枝を剪定しましょう。

込み合った部分を刈り込むことで風通しが良くなり、病気や害虫の発生を予防することもできます。大きすぎないように育てたい場合は、このタイミングで全体的に剪定しておくと翌シーズンもコンパクトにまとまったオシロイバナを楽しめます。

冬越し

オシロイバナは2~3度ほどの寒さまでなら耐えられるので、屋外で冬越しが可能です。これより気温が下がる寒冷地では、鉢植えを玄関に入れたり寒さ対策を施したりなどの工夫が必要になります。

冬になると休眠期に入り、地上部は枯れてしまうものの根は生きています。枯れてしまったのではと抜き取らないように注意しましょう。地上部分の萎れた葉や茎は刈り取ってしまって構いません。

霜が降りると根が弱ってしまうため、ビニールを被せてマルチングします。冬場は水やりはあまり必要ありません。むしろ、水を与えることで水分が凍結し、株に負担を与えることがあるので、温かい時間帯を選んでときどき水やりしましょう。

増やし方

オシロイバナは種まきで増やすことができるので、オシロイバナの管理に慣れた方はさらにガーデニングを楽しんでみませんか。オシロイバナの花が咲き終わったらたくさんの種を付けるので、必要な分だけ採取しましょう。種は、風通しの良い日陰で乾燥させながら保管します。

5~6月頃に、種まき用ポットなどに指でくぼみを付け、1つの穴につき種を2~3粒ずつまいていきましょう。上からバーミキュライトなどをかぶせ、乾燥を防ぐために新聞紙で覆います。

乾燥すると発芽しにくくなるので、霧吹きなどでこまめにしめらせておきましょう。多湿すぎても発芽を妨害してしまうので、水分量のバランスが大切です。

発芽したら間引きし、本葉が2~3枚になったら根鉢を崩さないように注意しながら鉢や花壇に植え付けましょう。

オシロイバナに注意すべき病害虫

オシロイバナは病気や害虫の被害にあいにくい花なので、初心者の方にもおすすめです。しかし、場合によっては以下のようなトラブルが発生することがあるので、心得ておきましょう。

花の病気や害虫は、早期発見・早期対策が大切です。

病気

オシロイバナは丈夫で生命力が強いので、病気にかかりにくいのですが、まれに灰色かび病にかかることがあります。これは、開花後に落ちた花が地面にたまり、そこから菌やカビが繁殖して引き起こされる病気です。放っておくと葉や花が黒く変色し、やがて株を枯らしてしまうこともあるので、注意しましょう。

灰色かび病は過湿によって起こるので、日当たりと風通しが良い場所で植えることで予防できます。もし灰色かび病が発生した葉があれば、きれいに取り除いて処分しましょう。

害虫

オシロイバナにはアブラムシが付くことがあります。アブラムシはオシロイバナだけでなく多くの植物に付きやすい虫で、花の養分を吸い取って育成に悪影響を与えてしまうのです。

また、アブラムシの排泄物はすす病というウイルス性の病気を発症する原因にもなるので、見つけ次第駆除しましょう。数が少なければピンセットやガムテープなどで取り除けますが、既に大量発生している場合は専用の薬剤をまいて対策するのもおすすめです。

 

オシロイバナの贈り方

オシロイバナは夕方に開花して翌朝にはしぼんでしまう命短い花です。切り花だと相手の方に楽しんでもらえる時間が少なくなってしまうでしょう。

オシロイバナを贈りたいときは、育てる楽しみや翌年も花を楽しんでもらうために、鉢植えでのプレゼントがおすすめです。ガーデニングが趣味の方には、きっと喜んでもらえることでしょう。

 

オシロイバナの花言葉を知ってガーデニングやギフトに生かそう!

オシロイバナはカラフルな色合いと繊細な命が魅力的な花です。花言葉もその咲き姿を表すはかないものが多いですが、悪い意味ではないので贈り物にもおすすめです。

オシロイバナは丈夫で育てやすいので、ガーデニング初心者の方にもおすすめですが、毒性が含まれているので取扱いには注意しましょう。

オシロイバナの花言葉を知り、魅力をガーデニングやギフトに役立ててみてください。

 

大切なあの人にお花を送ってみませんか?