フィカスベンジャミンバロックとは?特徴や花言葉、育て方などを詳しく解説!

フィカスベンジャミンバロックは、カールした葉が特徴的な観葉植物であり、エレガントな印象を与える人気のインテリアグリーンです。一般的なベンジャミンとは異なり、波打つような葉の形状が魅力で、風水的にも調和や金運を高めるとされています。

本記事では、ベンジャミンバロックの基本情報をはじめ、花言葉や育て方、剪定方法などを解説します。

フィカスベンジャミンバロックの基本情報

フィカスベンジャミンバロックの基本情報は以下の通りです。

科・属 クワ科・フィカス属
英名 Ficus benjamina barok
和名 ベンジャミン バロック
学名 Ficus benjamina barok
別名 フィカスバロック
原産地 東南アジア、インド など
耐陰性 普通
耐暑性 強い
耐寒性 やや弱い

主な特徴

ベンジャミンバロックは、クワ科フィカス属に分類される観葉植物で、ベンジャミンの変種の一つです。最大の特徴は葉がくるんとカールしていることであり、一般的なベンジャミンの葉は滑らかで直線的なのに対し、ベンジャミンバロックはバロック調のように美しく波打つ葉を持っています。この独特な形状がエレガントで個性的な印象を与え、インテリアグリーンとして人気があります。

また、ベンジャミンバロックは耐陰性があるので室内でも育てやすく、適度な湿度を保てば乾燥にも比較的強いのが特徴です。ただし、環境の変化には敏感なので、急激な温度変化や強い直射日光には注意しなければなりません。

さらには、ベンジャミンバロックは葉が密に茂るため、空気清浄効果も期待できます。ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸収するとされており、健康的な空間づくりに貢献する観葉植物としても注目されています。

フィカスベンジャミンバロックの花言葉

ベンジャミンバロックの花言葉は、「信頼」「家族の絆」「夫婦の愛」などです。これらの花言葉は、ベンジャミンバロックの持つしなやかな枝と豊かな葉の広がりが、人とのつながりや絆を象徴すると考えられていることに由来しています。

特に「信頼」は、ベンジャミンが環境に適応しながらも根をしっかりと張る姿勢からきています。ビジネスシーンでは「長く続く良好な関係を築く」という意味を込めて、オフィスや開業祝いの贈り物として選ばれることが多いです。

また、「夫婦の愛」という花言葉は、葉が茂り続けるベンジャミンの生命力に由来しており、結婚祝いのプレゼントにも適しています。こうした花言葉からも、ベンジャミンバロックは見た目の美しさだけでなく、縁起の良い植物としても人気があります。

フィカスベンジャミンバロックの風水効果

ベンジャミンバロックは、風水の観点からも人気のある観葉植物の一つです。

まず、フィカス属の植物は「調和」や「安定」を象徴するとされており、ベンジャミンバロックの葉のカールした形状は「人間関係を円滑にする」効果があるといわれています。そのため、家庭内の調和を図るためにリビングに置くと良いでしょう。優雅でやわらかな印象を持つ植物なので、視覚的にもリラックスできる空間をつくるのにも役立ちます。

また、ベンジャミンバロックは「金運アップ」の植物ともいわれています。丸みを帯びた葉の形状は「富を引き寄せる」象徴とされ、仕事運や財運を高めたい人におすすめです。特に、オフィスや自宅の仕事スペースに配置することで、集中力やクリエイティブな発想を促す効果が期待できます。

このように、ベンジャミンバロックは美しい見た目だけでなく、風水的にもポジティブなエネルギーをもたらしてくれる植物として多くの人に親しまれています。

フィカスベンジャミンバロックの魅力

ベンジャミンバロックならではの魅力として、以下の3つが挙げられます。

  • 個性的なカールした葉
  • 比較的育てやすい
  • インテリアとの相性が抜群

ここでは、それぞれの魅力について詳しく見ていきましょう。

個性的なカールした葉

ベンジャミンバロックの最大の特徴は、葉がくるんとカールしていることです。このユニークな形状は、一般的なベンジャミンにはない個性を演出し、エレガントで華やかな印象を与えます。

このカールした葉が光を受けることで陰影が生まれ、見る角度によって表情が変わるのも魅力の一つです。シンプルなグリーンインテリアにアクセントを加えたい方にぴったりの観葉植物といえるでしょう。

比較的育てやすい

ベンジャミンバロックは耐陰性があり、室内でも育てやすい観葉植物です。日光を好みますが直射日光には弱いため、レースカーテン越しのやわらかい光が当たる場所に置くのが理想的です。

また、乾燥にも比較的強く、土が乾いてから水を与えることで健康的に育ちます。初心者でも管理しやすく、育てる楽しさを感じられる植物といえるでしょう。

インテリアとの相性が抜群

ベンジャミンバロックは、モダンなインテリアからナチュラルな雰囲気の空間まで、幅広いスタイルにマッチする観葉植物です。カールした葉が優雅な印象を与えるため、シンプルな鉢に入れるだけでもおしゃれな雰囲気を演出できます。

特に、白や黒のモノトーンのインテリアに合わせると植物の鮮やかなグリーンが映え、洗練された空間をつくることができます。一方、木製の家具と組み合わせれば温かみのあるナチュラルな雰囲気にもなり、リラックスできる空間を演出することも可能です。

このように、ベンジャミンバロックはその個性的な葉の形状だけでなく、育てやすさやインテリアとの相性の良さから、多くの人に愛されている観葉植物です。

フィカスベンジャミンバロックの育て方

ベンジャミンバロックは、観葉植物の中でも比較的育てやすく、初心者にもおすすめの品種です。ただし、健やかに成長させるためには適切な環境を整えることが大切です。

ここでは、置き場所・日当たりや水やり、肥料などのポイントを具体的に解説します。

置き場所・日当たり

ベンジャミンバロックは明るい場所を好みますが、直射日光には弱いため、室内で育てる場合はレースカーテン越しのやわらかい光が当たる場所が適しています。特に、午前中に光が入る窓辺は理想的な環境です。ただし、日光不足になると葉が黄色くなり落ちることがあるため、適度に日光を当てることが重要です。

また、夏場の強い直射日光に長時間さらすと葉焼けを起こす可能性があるため、日差しが強い時期は半日陰に移動させるか、カーテンなどで光を調整すると良いでしょう。さらには、ベンジャミンバロックは寒さに弱いため、冬場は最低10℃以上を保つようにし、エアコンの風が直接当たらない場所に置くことがポイントです。

水やり

ベンジャミンバロックの水やりは、土がしっかり乾いてから与えるのが基本です。頻繁に水を与えすぎると根腐れの原因になるため、土の状態を確認してから水やりを行いましょう。

春~夏の成長期は土が乾いたらたっぷりと水を与え、秋~冬の休眠期は水やりの頻度を減らし、土の表面が乾いているのを確認してから2~3日後に与えます。特に冬場は気温が下がると蒸発量が減るため、過剰な水やりを避けることが重要です。

なお、霧吹きで葉に水を吹きかける葉水を行うと、葉の乾燥を防ぎながらホコリを落とす効果もあり、見た目を美しく保つことができます。水やりを控えている時期は定期的に葉水を行うのがおすすめです。

肥料

ベンジャミンバロックの成長を促すためには、適度な肥料を与えることが大切です。春~夏の成長期では、2ヶ月に1回ほど緩効性の置き肥を与えるか、2週間に1回液体肥料を与えると良いでしょう。

一方、秋~冬の休眠期では成長が緩やかになるため、基本的に肥料は不要です。その時期に肥料を与えてしまうと、根を傷める原因になるので注意してください。

ベンジャミンバロックに肥料を与える際は表示されている量を守り、適量を施すのが大切です。なお、観葉植物用の有機肥料を使用するとより元気に育ちやすくなるのでおすすめです。

夏越し

ベンジャミンバロックは暑さに強いですが、真夏の直射日光には注意が必要です。気温が40℃を超える場合は直射日光を避け、明るい日陰に移動しましょう。30~50%の遮光ネットなどを活用すると、葉焼けを防ぐのに効果的です。

水やりは、土の表面が乾いたら夕方から夜にかけてたっぷりと与えてください。午前中に水やりをすると強い日差しで鉢内の温度が上がり、根を傷める可能性があるので避けることをおすすめします。

また、成長期にあたる夏では活力剤を1000倍に薄めて水やりの2~3回に1度与えると、夏バテ防止に役立ちます。

冬越し

ベンジャミンバロックは寒さに弱いため、冬越しには注意が必要です。気温が15℃以下になると生育が緩やかになるので、水やりの頻度を2週間に1回程度に減らしましょう。5℃を下回ると枯死の危険が高まるため、10℃以上の環境を維持することが重要です。

屋外で育てている場合は、気温が15℃前後になったら室内に取り込むことをおすすめします。室内で管理する際はエアコンやファンヒーターなどの暖房器具で温度を保ち、5℃以下にならないように注意してください。

ただし、暖房器具の風が当たってしまうとベンジャミンバロックが乾燥してしまいます。室内に置く際は、暖房器具の風が直接当たらない場所を選ぶのが肝心です。

ベンジャミンバロックに適切な冬越し対策を行うことで、春には再び美しい姿を見せてくれるようになるでしょう。

病害虫

ベンジャミンバロックには、ハダニやカイガラムシ、アブラムシなどの害虫が発生する可能性があります。乾燥を好むハダニは葉裏に寄生し、吸汁によって白い斑点を残すのが特徴です。放置すると葉を枯らしてしまうので、定期的な葉水で乾燥を防ぎましょう。

カイガラムシは風通しの悪い場所に発生しやすく、吸汁により生育不良を招きます。見つけ次第駆除し、剪定で風通しを良くすることが重要です。アブラムシは新芽を吸汁し、ウイルスを媒介する恐れもあるため、早期駆除が必要です。

一方、病気ではうどんこ病や炭疽病、すす病に注意が必要です。うどんこ病は葉に白い粉状のものが付着し、生育不良を引き起こします。炭疽病は多湿環境で発生し、葉に黒い斑点を生じさせます。

すす病はカイガラムシやアブラムシの排泄物が原因で発生し、生育を阻害します。いずれの病害虫も、風通しと適切な湿度管理を行うことで予防につながります。

フィカスベンジャミンバロックの剪定方法

ベンジャミンバロックは葉が密に茂る観葉植物のため、定期的な剪定が必要です。剪定時期は5~10月が最適であり、その時期に剪定を行うことで剪定後の回復が早くなり、新芽が出やすくなります。それだけでなく、枝葉の風通しも良くなり、健康的な成長を促せるようになります。

ただし、ベンジャミンバロックはゴムの木の仲間であるため、枝葉をカットすると白い樹液が出てきます。これに触れると、皮膚がかぶれたり痒みが出たりするので注意してください。

剪定の手順

ベンジャミンバロックの主な剪定手順は以下の通りです。

  1. ベンジャミンバロックの成長期に、込み合った枝や伸びすぎた枝、枯れた枝など、剪定する枝を決める。
  2. 枝の根元や葉の付け根から少し上の部分で斜めにカットする。
  3. 剪定後は水やりを控えめに行い、新しい芽が出るまで過湿にならないように調整する。

剪定を定期的に行うことで美しいフォルムを保ち、ベンジャミンバロックの魅力を最大限に引き出すことができます。なお、剪定で切り落とした枝は挿し穂として使用することができ、ベンジャミンバロックを増やす際に活用できます。

フィカスベンジャミンバロックの増やし方

ベンジャミンバロックは、株分けや挿し木で増やすことが可能です。剪定同様、ベンジャミンバロックを増やす際の適期は5~10月の間の比較的暖かい時期です。

どちらの方法も比較的簡単で成功しやすいので、気に入った樹形のものを増やしたい場合に試してみましょう。

株分けの手順

株分けで増やす手順は以下の通りです。

  1. 鉢から株を取り出し、古い土を取り除く
  2. 鉢のサイズに合わせ、手で株を複数に分ける
  3. 新しい鉢にやさしく植え替える

株は比較的デリケートなため、取り出すときは丁寧に扱うのがポイントです。なお、株を分ける際、ハサミを使用するよりも手で分けたほうがダメージが少ないので、できるだけ手で行うようにしましょう。

挿し木の手順

挿し木で増やす手順は以下の通りです。

  1. 適期に挿し木として使用する健康的な枝を斜めにカットする。その際、先端以外の葉を取り除く。
  2. 切り口から白い樹液が出てくるので水で洗い流し、水に1~2時間つける。
  3. 鉢の中に鉢底石や挿し木用の土を入れ、そこに挿し木を挿す。
  4. 初根するまでたっぷりと水やりを行い、土に根づいたら植え替えを行う。

この方法を活用すればお気に入りのベンジャミンバロックを増やし、楽しむことができます。適切な環境を整えながら育成してみましょう。

ベンジャミンバロックのよくあるトラブルと対策

ここでは、ベンジャミンバロックに関するよくあるトラブルを2つ紹介します。主な対策なども解説するので、育てる際に役立ててください。

葉が落ちる原因は?

ベンジャミンバロックの葉が落ちる主な原因は、環境の変化や水の管理ミス、日光不足や直射日光、気温の低下などが考えられます。急に置き場所を変えるとストレスで落葉しやすくなり、水の与えすぎや乾燥しすぎも根に負担をかけます。

また、日陰すぎると光合成ができず、逆に強い直射日光では葉焼けを起こすため、レースカーテン越しの明るい場所が最適です。寒さにも弱く気温が10度以下になると落葉しやすいため、冬場は暖かい室内に置き、エアコンの風が直接当たらないようにしましょう。

枯れたものを復活させられる?

ベンジャミンバロックは枯れたように見えても幹や枝が緑色なら復活の可能性があります。根腐れが疑われる場合は傷んだ根をカットし、新しい土に植え替えましょう。

水やりは控えめにし、明るい日陰で管理するのが回復のポイントです。剪定で負担を減らし、春から夏にかけて新芽が出るのを待ちましょう。適切なケアを行えば、再び元気な姿を取り戻せる可能性があります。

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ベンジャミンバロック

人気の観葉植物ベンジャミンの新種「ベンジャミンバロック」は、小さな丸葉が特徴のベンジャミンに可愛らしいカールが加わったユニークな品種です。

「バロック」とは、16~18世紀にヨーロッパで流行した、自由で動的な芸術様式を指します。その名の通り、従来のベンジャミンとは異なる個性的な葉の形状がおしゃれで愛らしい印象を与え、人気を集めています。

ベンジャミンバロックは寒さに弱いため、冬場は暖かい室内での管理が必要です。一方で、夏の暑さには強く、明るい場所で育てると次々と新芽を出し、爽やかな緑を楽しませてくれます。

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ベンジャミンバロックは、カールした葉が特徴の観葉植物です。エレガントな見た目と育てやすさから人気を集めています。

「信頼」「家族の絆」といった花言葉を持ち、贈り物にも最適です。明るい日陰を好み、水やりは土が乾いてから行うのがポイントです。ベンジャミンバロックの剪定や挿し木を行いたいと考える場合は、5~10月の暖かい時期に行うと良いでしょう。

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