赤でまとめた情熱的な花束|おすすめの種類も紹介

花束などのフラワーギフトは、ギフトシーンに合わせて色のテーマを決めておくと、よりインパクトの強いギフトに仕上がります。相手の記憶へ印象深く残したいプレゼントには、色の濃い花を取り入れるとさらに効果的です。

今回は、視覚にいちばん印象強く残るであろう、赤色でまとめた花束に注目してご紹介していきます。

赤色が与える印象や、赤系の花束に取り入れたいおすすめの花材などもご紹介するので、ギフト選びにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

 

赤色の花束の魅力とは

情熱的な赤色をメインに使った花束は、色のインパクトが強く残るフラワーギフトになります。そして赤は、愛情や情熱、熱意などを表現するのにふさわしい色です。

数ある花の色の中から使いたい色を絞って花束やアレンジメントを作ることにより、フラワーギフトのメッセージ性が増します。

色を厳選することで、花束全体に統一感が生まれるというメリットもありますよ。

 

赤色のもたらす色の効果

赤色は人間の交感神経を刺激する色であり、気分を高揚させたり興奮させたりする効果があります。暖色の赤色は、人間が眺めているだけで暖かさを感じられ、体感温度にも影響を及ぼすと言われています。

これは、交感神経が刺激されることによって脈拍数が上がり、体の血流が良くなるからだと考えられています。警戒心を表す色でもありますが、アグレッシブさやポジティブさを感じられる色でもありますね。

 

情熱や愛情を象徴する赤

赤色は、愛情や情熱などを表す色です。愛を色で表すうえでは、赤色が必ずといっていいほど用いられます。恋愛のシンボルマークでもあるハートも赤色で描かれることが多いですよね。

エレガントさやゴージャスさを感じられる色でもあります。

 

花束といえば赤いバラ

花束と聞いてほとんどの人が思い描くのは、バラの花束かもしれません。

バラといえば真っ先に浮かぶのは赤色です。赤色のバラの花束は、映画作品などでも愛を告白するシーンやプロポーズシーンにおいて、情熱的な演出として描かれてきました。

バラの赤色にも濃淡があり、ビビッドで明るい赤色や真紅、黒みがかったヴィンテージ調の赤色などさまざまです。

本数で変わるバラの花言葉を効果的に使おう

バラの花は、相手に贈る本数によって異なる花言葉を持っています。

ほとんどが愛を伝えるメッセージばかりで、贈ることができる相手は限られてしまいますが、特別な存在の相手にこそ、特別感のあるエレガントなバラの花束で、ゴージャスに演出したいですね。

シンプルにまとめた定番ながらも外さない赤いバラの花束を贈ろうと考えている方は、ぜひ本数も参考にして、花言葉を添えてみてください。

 

【本数で違うバラの花言葉】

1本 「一目ぼれ」「私にはあなたしかいません」
2本 「この世界には二人だけ」
3本 「愛しています」「告白」
4本 「一生愛し続けます」 「死ぬまで私の愛は変わりません」
5本 「出会えて心から嬉しい」
6本 「あなたに夢中」

「お互いに敬い、愛し、分かち合いましょう」

7本 「ひそかな愛」
8本 「あなたの思いやりや励ましに感謝」
9本 「いつまでも一緒に」「いつも一緒にいてほしい」
10本 「あなたは完璧な人」
11本 「最愛」
12本 「私と付き合ってください」「私の妻になってください」

「日ごとに強まる愛」

13本 「永遠の友情」
14本 「誇りに思う」
18本 「誠実」「誠意のある告白」
20本 「真心あるのみ」「私のひとひらの愛」
21本 「あなたに尽くす」
22本 「あなたの幸運をお祈りします」
24本 「一日中想っています」
33本 「生まれ変わってもあなたを愛す」
40本 「真実の愛を誓います」「死ぬまで変わらぬ愛」
44本 「出会い」「変わらぬ愛を信じます」
50本 「永遠」
99本 「永遠の愛」「長年の想い」「ずっと一緒にいてください」
100本 「100パーセントの愛」
101本 「あなただけ」「これ以上ないほど愛しています」
108本 「結婚してください」
144本 「何度生まれ変わっても好きです」
999本 「生まれ変わってもあなたを愛している」

12本のダズンローズ

12本のバラを束ねたダズンローズは、結婚式の演出のひとつとしても取り入れられています。花嫁のブーケと、新郎の胸ポケットに挿すブートニアは、ダズンローズのエピソードにちなんでいます。

その昔、ある男性が愛する女性にプロポーズしようと、道端の美しいバラを12本摘んで花束にしました。手作りの花束を差し出したプロポーズは見事受け入れられ、彼女は了承の返事として、12本のうち一輪を抜き取って男性の胸元へと挿したのです。

 

12本の本数にちなんで、12月12日は「ダズンローズ・デー」として愛する恋人へダズンローズの花束を贈るという風習があります。

12月12日は、世界で最も多くバラの花が贈られる素晴らしい1日。まだ日本には定着していませんが、ダズンローズデーにちなんで、愛するパートナーへ12本のダズンローズを贈ってみてはいかがでしょうか。

 

バラの花束を贈りたいと考えている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

バラの花言葉は?本数・色・状態ごとの意味を徹底解説!

 

 

赤色で作る花束におすすめのお花たち

赤いバラの花以外にも、赤色を持つ魅力的な花はたくさんあります。バラではちょっと豪華すぎて照れ臭い……という方は、他の花で赤系の花束を作ってみてはいかがでしょうか。

ここからは、赤系の花束を作る際にぜひ取り入れていただきたい、おすすめの花をご紹介します。

イメージする花束の仕上がりに合った、ぴったりの花を見つけてみてくださいね。

 

アネモネ

科・属 キンポウゲ科・イチリンソウ属
和名 紅花翁草(べにばなおきなぐさ)、牡丹一華(ぼたんいちげ)、花一華(はないちげ)
英名 Anemone coronaria
学名 Anemone, Windflower
原産地 地中海沿岸
花言葉 「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」

ビビッドカラーの色合いが美しいアネモネは、花びらに見える鮮やかな色を持つ萼片と、花芯の対比が美しく、浮世離れした幻想的な雰囲気も持ち合わせているお花です。あまりに美しい色で咲くアネモネは、まるで作り物のようにも見えますね。

ほとんどのアネモネには、萼の根元に斑状の模様が入っていて、この模様がより一層アネモネの美しさを際立たせています。

アネモネの花言葉には悲しい言葉が多いのですが、この花言葉はギリシャ神話の恋物語に基づいています。登場人物は、西風の神ゼピュロス、女神フローラ、フローラの侍女アネモネの3人です。

 

ゼピュロスが自分を好いていると思い込んでいたフローラは、実はアネモネに好意を寄せていたと知って怒り狂い、アネモネを追放します。ゼピュロスはアネモネを見捨てなければならず、泣く泣く彼女をアネモネの花に変えたのだというエピソードです。

 

アネモネの遣る瀬ない気持ちを代弁するかのように、「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」という花言葉が並んでいます。英名の「Windflower」はゼピュロスが西風の神であることから名付けられました。

アンスリウム

科・属 サトイモ科・アンスリウム属
和名 大紅団扇(おおべにうちわ)
英名 Tailflower, Flamingo flower, Heart of Hawaii
学名 Anthurium
原産地 熱帯アメリカ
花言葉 「情熱」「印象深い」「恋にもだえる心」

「Heart of Hawaii」の別名も持っているアンスリウムは、つやつやとした大きなハート型の仏炎苞が美しい観葉植物です。本物の花は、この仏炎苞に守られるようにして中心から伸びている、肉穂花序(にくすいかじょ)という小花が集まっている棒状の部分になります。

サトイモ科に見られる特有の生態で、サトイモ科の中でもアンスリウムは特に美しい姿です。

ハワイでは、アンスリウムがハート型をしていることにちなんで、バレンタインデーに贈る花として親しまれているんですよ。

西洋ではハート型に見立てられていましたが、日本では大きなうちわに見立てて「大紅団扇(おおべにうちわ)」という和名が名付けられました。

 

クレマチス

科・属 キンポウゲ科・クレマチス属
和名 風車(かざぐるま)、鉄線(てっせん)
英名 Clematis, Traveller’s joy
学名 Clematis
原産地 ヨーロッパ、日本、中国、北アメリカ
花言葉 「美しい精神」「旅人の喜び」

つる性植物の女王とも呼ばれるクレマチスは、近年では夏の日差し避けとして植えるグリーンカーテンとしても人気があります。バラとの相性が抜群で、イングリッシュガーデンにはクレマチスとバラが多く植えられています。つるの特性を生かして誘引していくことで、グリーンカーテンやアーチ状、グランドカバーとしても仕立てられます。

夏の庭先などで、風車のように大きな形をした鮮やかな花を見かけた覚えはないでしょうか。その大ぶりな花が、風車や鉄線とも呼ばれるクレマチスの花です。クレマチスはアネモネと同じキンポウゲ科で、アネモネのように花びらに見える部分が萼でできています。そのため、花に見える美しい部分が、暑い夏の中でも長く咲いているのです。

クレマチスとは、日本の「風車」、中国の「鉄線」、西洋の「インテグリフォリア」という3つの原種から生まれた改良品種であり、現在では膨大な園芸品種が存在しています。

 

カーネーション

科・属 ナデシコ科・ナデシコ属
和名 和蘭石竹(おらんだせきちく)、麝香撫子(じゃこうなでしこ)、阿蘭陀撫子(おらんだなでしこ)
英名 carnation,  clove pink, divine-flower, gilly-flower
学名 Dianthus caryophyllus
原産地 南ヨーロッパ、西アジア
花言葉 「無垢で深い愛」

母の日に贈るお花として馴染み深い赤いカーネーションは、バラのようなエレガントさも持ち合わせていて、フラワーギフトには欠かせない存在です。茎がしっかりとしているので、花束以外にも給水スポンジに切り花を生けていくアレンジメントフラワーなどにも重宝されます。

カーネーションといえば赤色ですが、花色は大きく分けると8種類にも及ぶので、アレンジメントの雰囲気に合ったカーネーションを選べます。

 

ゼラニウム

科・属 フウロソウ科・ペラルゴニウム属
和名 天竺葵(てんじくあおい)
英名 Geranium, Pelargonium, hortorum
学名 Pelargonium
原産地 南アフリカ
花言葉 「育ちの良さ」「尊敬」

ゼラニウムはハーブの仲間で、丸みのあるかわいらしい葉からは良い香りが漂います。この香りは虫が苦手な香りなので、ガーデニングでは自然の虫除け要員であるゼラニウムを植えるのもおすすめです。

小ぶりな花をいくつか集めて咲かせるゼラニウムの花色には、定番であるピンク色以外にも赤いゼラニウムがあります。ゼラニウムには色別に花言葉を持っており、赤いゼラニウムの花言葉は「君がいて幸せ」です。すっきりとした佇まいの上品な花姿が魅力的なゼラニウムには、全体の花言葉に「育ちの良さ」があります。

和名では「天竺葵(てんじくあおい)」と呼ばれていますが、天竺とはインドを指す日本での古い呼称です。

 

ストロベリーキャンドル

科・属 マメ科・シャジクソウ属(トリフォリウム属)
和名 紅花詰草(べにばなつめくさ)、阿蘭陀蓮華(おらんだれんげ)
英名 Crimson clover, Red clover, Strawberry torch
学名 Trifolium incarnatum
原産地 ヨーロッパ
花言葉 「煌めく愛」「幸運を呼ぶ」「素朴な愛らしさ」

イチゴを逆さにしたようなキャンドル型のかわいらしい姿のストロベリーキャンドルは、英名では「クリムゾンクローバー」、和名では「紅花詰草(べにばなつめくさ)」の名称で流通しています。

ストロベリーキャンドルはアレンジメントのアクセントや差し色としてを使うのがおすすめです。ドライフラワーにしても美しい色が残りやすいので、ドライフラワー用の花材として購入する方も多くいます。

 

ハイビスカス

科・属 アオイ科・フヨウ属
和名 仏桑花(ぶっそうげ)
英名 Hibiscus, Tropical hibiscus, China-rose, Chinese hibiscus, Hawaiian hibiscus
学名 Hibiscus
原産地 熱帯・亜熱帯地域
花言葉 「新しい恋」「常に新しい美」「繊細な美」「華やか」

トロピカルフラワーの代表格とも言えるハイビスカスは、ハワイのシンボルフラワーです。

一日花のハイビスカスは、美しい花を朝に開花させても夜までに萎んでしまいますが、次々に新しい花が咲いていくので、開花期間中はとても賑やかな姿を見られます。

一日花であるため、花束用の花材としては不向きにはなりますが、ハイビスカスの鉢植えは贈り物として人気があります。

サルビア

科・属 シソ科・サルビア属
和名 緋衣草(ひごろもそう)
英名 Sage, Salvia, Scarlet sage
学名 Salvia
原産地 南米、北米
花言葉 「尊敬」「知恵」

燃えるような鮮やかな赤色が美しいサルビアの花は、夏から秋にかけての花壇の主役です。目を惹く鮮やかな美しさは、アレンジメントの上質なアクセントとしても活躍してくれます。

「緋衣草(ひごろもそう)」とも呼ばれる赤いサルビアの定番品種は、「サルビア・スプレンデンス」というものです。赤いサルビアはブラジルが原産で、青いサルビアは北アメリカが原産だと言われています。

定番色の赤以外にも、ピンクや紫、青や白などもありますので、カラーテーマに合わせて取り入れられますよ。

 

チューリップ

科・属 ユリ科・チューリップ属
和名 鬱金香(うこんこう)
英名 Tulip
学名 Tulipa gesneriana
原産地 トルコ
花言葉 「思いやり」「博愛」

真っ赤なチューリップの花は、小さな子がお花の絵を描くときによく登場する、小さなうちから親しまれている人気のお花です。

バラの花と同じように、愛の告白やプロポーズをするシーンでは、赤いチューリップが贈られてきました。バラが本数別の花言葉を持っているように、チューリップも本数別の花言葉を持っていますよ。

バラよりもかわいらしい雰囲気があるチューリップは、特に女性からの人気が高いお花です。

 

まとめ

今回は、赤系でまとめた花束について、色のもたらす効果やバラの花束の本数、赤系ブーケにおすすめの花の種類をご紹介してきました。

赤色から暖かみを感じられる理由のひとつには、交感神経を刺激する色であることから、心拍数が上がって血流が良くなるのだという体のメカニズム的な理由もあるのですね。

情熱や愛情を伝えやすい色ですが、愛情と一口に言っても、恋人や家族、友人への愛情など、愛の形はさまざまですから、赤い花束を贈る相手は恋人には限りません。

同じ赤色の花でまとめても、花の種類や雰囲気によっては全く違った印象の仕上がりになります。自分が贈りたい花束のイメージにぴったりな形や色合いの花を探してみましょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?