青年の木(ユッカエレファンティペス)の育て方!伸びすぎ葉が垂れるなどの対処法

青年の木は、剣のようにシャープな葉と力強い幹が特徴の観葉植物です。正式には「ユッカ・エレファンティペス」と呼ばれ、見た目の力強さから「青年の木」という和名がつけられました。耐寒性・耐陰性があり、初心者でも育てやすいのが魅力です。
また、風水では「成長」「発展」を象徴するとされ、開店祝いや新築祝いのギフトにも人気があります。
本記事では、青年の木の特徴や育て方、植え替え・剪定方法など、網羅的に紹介します。
青年の木とは
青年の木は、太くしっかりとした幹と、剣状に広がるシャープな葉が特徴で、力強さとスタイリッシュさを兼ね備えた見た目からインテリアグリーンとして多くの家庭やオフィスで親しまれています。名前の由来は、成長する姿が若々しくエネルギッシュな印象を与えることから「青年の木」と呼ばれるようになったと言われています。
耐陰性があるため室内でも育てやすく、乾燥にも強いので初心者でも比較的簡単に育てられるのが魅力です。また、生命力が強く成長が早いことから、「成長」や「発展」の象徴として風水でも運気アップのアイテムとして重宝されています。シンプルながらも存在感のある青年の木は、部屋の雰囲気を一気に洗練されたものにしてくれるでしょう。
青年の木=ユッカ・エレファンティペス
青年の木は、その正式名称をユッカ・エレファンティペス(Yucca Elephantipes)といいます。この名前の「エレファンティペス」はラテン語で「象の足」を意味し、幹の形状が象の足のように太くしっかりしていることから名付けられました。
また、日本ではユッカ(Yucca)という単体で青年の木、ユッカエレフェンティプスを指すことが多いです。そのため、同じユッカ属に属する他の品種と区別されることもあります。地域や流通経路によっては、「ユッカツリー」や「エレファンツフットツリー」と呼ばれることもあります。
青年の木(ユッカ・エレファンティペス)の花は咲くの?
青年の木は、成長し株が成熟すると、花を咲かせることがあります。ただし、屋内で育てている場合は花が咲くことはまれで、主に屋外で長年育成された株に限られます。
開花時期は主に春から夏にかけてで、白っぽいクリーム色の花が咲きます。花は香りを持つこともあり、夜間に甘い香りを放つ品種もあります。ただし、基本的に成長が遅いため、開花までに10年以上かかることもあります。
室内管理では十分な日光が確保できないことや、気温や湿度の条件が屋外と異なるため、花を咲かせるのは難しいとされています。もし青年の木の花を見たい場合は、温暖な地域で地植えにするか、日当たりの良い屋外で長期間育てるのがおすすめです。
青年の木(ユッカ・エレファンティペス)の花言葉
青年の木には、「勇壮」「偉大」「颯爽」といった力強さを象徴する花言葉があります。
太くしっかりとした幹から真っ直ぐに伸びる葉の姿が、力強さや頼もしさを感じさせることから、このような花言葉がつけられました。特に「颯爽」という言葉は、シャープな葉が勢いよく伸びる様子に由来するといわれています。
また、青年の木は丈夫で育てやすく、環境の変化にも強いため、挑戦や成長を応援するシンボルとしても親しまれています。新しい門出を迎える方や、夢に向かって努力する方への贈り物としてもぴったりの観葉植物です。
青年の木(ユッカ・エレファンティペス)の風水効果
青年の木は、風水において「金運」「仕事運」「邪気払い」「気分上昇」の効果がある観葉植物です。まっすぐ上に伸びる葉は、前向きなエネルギーを生み出し、運気を高めるとされています。特に、玄関に置くことで良い気を呼び込み、家庭内の金運を上昇させる効果が期待できるでしょう。
また、書斎に置けば集中力を高め、仕事運を向上させるといわれています。尖った葉を持つため、邪気を払う風水効果もあるとされており、ベランダに置くことで家全体の気の流れを整えるのにも役立ちます。青年の木は、運気を整えたい方や、風水を意識したインテリアを取り入れたい方におすすめの植物です。
青年の木(ユッカ・エレファンティペス)の育て方
ここからは、青年の木の育て方を解説します。適切な管理や育て方を実践することで、寿命も長く、大きく成長するでしょう。温度
暑さに強く寒さに弱い青年の木を日本で育てる場合には、冬の寒さに注意しなくてはいけません。
鉢植えを外に置いている場合には、冬の時期には室内に移しましょう。
青年の木が耐えられる温度は5℃までと言われています。縦に長い日本列島の場合、温暖な地方では地植えのまま越冬することができます。もし青年の木を庭木として育てたい場合には、お住まいの地域の気候と合うかどうかよく検討してみましょう。
日光の当て方
青年の木を丈夫に力強く育てるには、季節に合わせて陽射しの取り入れ方を変えることが望ましいです。
春から秋までは、レースのカーテン越しの柔らかい光が入る窓辺に置くといいでしょう。
秋が深まってきた頃からは、レースのカーテンを開けて窓ガラス越しの光を浴びさせることで青年の木は元気に育ちます。冬の間は気にして強めの光を取り込むことで、ユッカは枯れずに越冬することができます。
玄関など、寒くなりやすい場所に青年の木を置いている場合は、冬の間だけは室内に移すことがおすすめです。
無事に青年の木が冬を越すことができたら、春にはまたレースのカーテンを閉めて光の調節をしてください。
水やり
青年の木の原産国である中央アメリカの地、メキシコは日本と違い乾燥した気候です。その中で生まれた青年の木もやはり乾燥した状態を好みます。
植物には毎日水をあげなくては、と思っている人もいるかもしれませんが、そのやり方は逆効果になってしまいます。
青年の木は毎日水をあげなくていいのです。むしろ、「毎日あげてはいけない」と言った方がいいかもしれません。水やりの頻度は土の中心まで乾いたら与えるようにしましょう。
また、地植えの青年の木の場合には、夏の晴天が続いた時以外は水やり自体をしなくてかまいません。日照時間が短く地面が渇きにくい冬場には、根腐れをしてしまうためより土の湿り具合を指などで確認してください。割り箸を指してみて、土がついてこない場合にのみ水やりをするイメージです。与える際は、鉢底から水が溢れるくらいたっぷりと水やりしてください。
用土
前述のとおり、乾燥を好む青年の木は水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。自宅にもともとあった花壇用の土を流用したりするのは避けた方がいいでしょう。
青年の木には、とにかく水はけの良い土を使うことが大切です。ブレンドする場合は[観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1]の割合でブレンドしましょう。
また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質(栄養分のない種類)の土で覆うことでコバエの発生を防ぐことができます。
害虫について
青年の木がかかりやすい病虫害は、ハダニです。葉っぱにクモの巣がかかったような白いものがみられたら、ハダニを疑いましょう。対策としては、葉を濡れた布巾などで拭き取るか、勢いのある水で流して駆除します。室内に置いたユッカもベランダや庭に出して、ホースの水をかけることで、ハダニを追い払うことができます。水をかけることが難しい場合には、霧吹きなどで葉に水を与えることで予防することができます。
また、青年の木にはカイガラムシが発生することがあります。カイガラムシはその名の通り、貝殻のような形で幹や葉に付着します。放っておくと、ユッカが枯れてしまう原因になりるため、見つけ次第歯ブラシなどでこすり落とすかピンセットで取り除いてください。ハダニやカイガラムシなどの害虫は、霧吹きで葉に水を吹きかける葉水をすることで予防できます。空気が乾燥していると感じたら葉水を行いましょう。
青年の木(ユッカ・エレファンティペス)が伸びすぎた場合の剪定方法
青年の木はよく育つ観葉植物で、時には困ってしまうほど大きくなってしまったケースもあるかもしれません。
そんな場合には自分で剪定することで、またインテリアとして楽しめるようになります。適切な剪定時期は成長期である春から秋にかけてです。冬は成長が止まっているケースも考えられるため、剪定をしてしまうと弱ってしまいます。
剪定方法は、まず傷んでいる部分をきれいに切ります。そして、葉が密集してしまっている部分については、状態の良い数枚を残し、残りの葉を取り除きます。
これだけでも横の広がりがおさえられて、スッキリとコンパクトになる場合もあります。
さらサイズダウンさせたい場合には、このぐらいの大きさにしたい、という高さでスパッと切ってしまって大丈夫です。ただし、残した部分にしっかりと葉がついていないと青年の木も元気がなくなってしまうので、小さくしすぎないよう注意してください。また切り口が大きい場合には「癒合剤」という薬を塗ることで、水分の蒸発や病気を防ぐことができます。
また、青年の木は丈夫なのであまり心配はいらないのですが、剪定に使うハサミは消毒をしておいた方がいいでしょう。1番簡単なやり方は、ハサミの刃をガスの火であぶる方法です。園芸用の専用ハサミでなくても、よく切れるハサミであれば剪定に使うことができます。
青年の木(ユッカ・エレファンティペス)の挿し木方法
剪定したあとの青年の木の幹や枝は、挿し木をすることで増やすことができます。
葉が付いている場合は、下葉を切り落とします。幹は10〜20センチ程に切り揃えましょう。上下を間違えないように、挿し木用土に植えたら明るい日陰で管理します。1〜2ヶ月程で根が出てきます。さらに新芽が出てきたら、前述した自分でブレンドした土か水はけのよい市販の土に植え替えましょう。
青年の木(ユッカ・エレファンティペス)の植え替え方法
水の与え方と温度管理が青年の木が枯れてしまう主な要因ですが、青年の木に対して鉢が小さすぎる場合も枯れてしまう原因になります。
2〜3年植え替えをしていない場合、鉢から根がはみ出ている場合、元気がなくなってきたと感じる場合は植え替えを行いましょう。
生育期である4~9月の間に行うことが大切です。小さくなってしまった鉢よりも一回り~二回り大きな鉢へと植え替えましょう。植え替えるときには鉢の土の1/4を落とします。土の種類を吟味していない場合には、植え替えが土を替えるチャンスとなりますので、青年の木に合った水はけのよい土をしっかり選んでください。
植え替えをしたあと、2〜3週間ほどは明るい日陰で管理しましょう。
青年の木(ユッカ・エレファンティペス)の葉が垂れる原因は?
青年の木の葉が垂れる主な原因として、水やりの過不足、日照不足、根詰まり、気温の変化などが考えられます。以下に主な原因と対処法を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
水のやりすぎ
青年の木は乾燥に強い植物ですが、過度な水やりによって根腐れを起こし、葉が垂れてしまうことがあります。土が常に湿った状態になっている場合は、水やりの頻度を見直し、土がしっかり乾いてから与えるようにしましょう。
水不足
反対に、水が不足すると葉のハリが失われ、垂れることがあります。特に夏場の高温期は水分の蒸発が早いため、土の状態を確認し、乾燥しすぎている場合は適量の水を与えましょう。
日照不足
青年の木は日光を好む植物のため、長期間日陰に置いていると、葉が垂れることがあります。特に室内で育てている場合は、明るい窓際に移動させ、十分な日光を確保することが重要です。
根詰まり
鉢の中で根が成長しすぎると、水分や栄養の吸収がスムーズに行えず、葉が元気を失い垂れることがあります。鉢植えの場合は、上述したような2~3年に一度の植え替えを行い、根詰まりを防ぎましょう。
気温の変化や環境ストレス
急激な温度変化やエアコンの風が直接当たることで、葉が弱ることもあります。特に冬場は暖房の風が乾燥を招くため、温度や湿度の管理に注意が必要です。
プレミアガーデン厳選の青年の木(ユッカ・エレファンティペス)を紹介
青年の木ユッカエレファンティペス
プレミアガーデンでは、インテリアに映える高品質な青年の木(ユッカ・エレファンティペス)を取り揃えています。
大きめのサイズの青年の木は、シンボルツリーとしての存在感も抜群です。モダンな空間やナチュラルテイストのインテリアにもマッチし、洗練された雰囲気を演出できます。
また、プレミアガーデンでは、お客様の用途に合わせて選べるように、サイズや樹形の異なる青年の木を豊富にラインナップしております。開業祝いや新築祝いなど、贈り物としてもおすすめです。丈夫で育てやすいため、植物を初めて育てる方にも適しています。
まとめ・青年の木ユッカ・エレファンティペスを育てよう
青年の木は、スタイリッシュな見た目と丈夫な性質を兼ね備えた観葉植物です。耐陰性がありながらも日光を好み、適度な管理で長く楽しむことができます。また、風水的にもポジティブなエネルギーをもたらすとされ、インテリアグリーンとしても人気です。
葉が垂れる、成長しすぎるといったトラブルも、適切な剪定や管理で解決できます。室内でも育てやすく、初心者でも安心して楽しめるのが青年の木の魅力です。
自宅やオフィスのグリーンとして、またプレゼントにも最適な青年の木を、ぜひ取り入れてみてください。適切な環境とお手入れを心がけながら、美しい姿を長く楽しみましょう。
プレミアガーデンでは青年の木(ユッカエレファンティペス)をはじめさまざまな観葉植物を取り扱っております。ぜひこの機会にプレミアガーデンの観葉植物をお試しください。