ウンベラータの育て方、水のやり方は?上手な育て方をチェック
インテリアとして人気の高いウンベラータ。おしゃれな樹形ながら育てやすいのが特徴的です。インテリアに合うことから、ホテルやカフェ、インテリアショップなどおしゃれな店舗でもよく飾られています。
室内でも育てやすく、初心者にも人気の高い観葉植物の一つです。
お家のリビングに飾るだけで、ハイグレードな空間を演出してくれること間違いありません。
生長スピードが早いので、育てている実感が欲しい方にもおすすめです。
もちろん、素敵なウンベラータを保つには、手入れがかかせません。
ウンベラータ栽培に必要な育て方や増やし方、肥料はどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、ウンベラータの水のやり方や育て方などを知りたい人に、普段のお手入れを詳しく解説していきます。
ウンベラータの特徴は?
熱帯アフリカ原産で、ゴムの木の一種に分類される観葉植物です。
かわいいハート型の葉っぱや、アートな形がウンベラータの一番の特徴でしょう。
熱帯アフリカ原産の植物のため、寒さにやや弱いです。
生長スピードは早く、上へ上へと伸びていく性質があります。
夏の間だけで20cm以上も生長することもあり、剪定で整えていく必要があります。
ウンベラータの置き場所は?
ウンベラータは、熱帯アフリカ原産の植物のため、日当たりのよい場所が好きです。
直射日光である必要はありませんが、なるべく良く日が当たる窓際で育てましょう。
寒さがやや苦手なので、全く日が当らない場所に置くと元気がなくなる場合もあります。
いつも日に当てるのが難しい場合は、一週間のうち一度だけでも日光に当ててあげましょう。
季節別のウンベラータの置き場所
・4~6月頃
ウンベラータの最も良く生長する気温は18~30度です。
屋外で直射日光を当ててあげると良く育ち、葉の色も鮮やかになりますよ。
・7~9月頃
急に夏の日差しに当てると、温度差にびっくりして葉が焼けて枯れてしまうので注意が必要です。少しずつ屋外に慣れさせてあげましょう。
午前中いっぱい日の当たる窓辺で管理するのがおすすめです。午後からは直射日光が当たらない半日陰の涼しい場所で育ててくださいね。
・10~3月頃
冬が近づいたら、ウンベラータはできるだけ8℃以上を保てる場所に移動させましょう。
日が沈むと窓際は気温が下がってしまいます。お部屋の暖かい場所で、エアコンの風も当たらないように管理しましょう。
水やりの仕方
ウンベラータは、季節によって水やりの方法は異なります。特に気温や湿度が下がる冬は注意しましょう。水やりによって、大きく育つのか枯れるのかが決まります。
ここでは、ウンベラータの水やりの方法をご紹介します。
ウンベラータの水やりに必要なもの
ウンベラータの水やりに、以下のものを準備しておきましょう。
・ジョウロ
・霧吹きスプレー
ジョウロは土に水を与えるためですが、霧吹きスプレーは「葉水」といって、霧吹きなどで葉に直接水をかけるために使います。観葉植物の水やりの際は、この二つを併用して行います。
季節ごとの水やりのタイミングは?
土の乾燥時間は気温によって違うので、時期によって水やりのタイミングや量も違います。ここでは、季節ごとの水やりの方法を解説します。
4〜10月
鉢の土が中まで乾いた時が、水やりのタイミングです。
鉢底から水がしみ出すまで、たっぷりあげましょう。
葉が下へ向いてきたら水分不足のサインですので、それを目安にしても構いません。
7~8月
気温が高い夏は土が良く乾きます。
気持ち多めに水をあげてみましょう。
中まで乾いてしまう前にたっぷりと水を与えて、水切れに注意してください。
葉が下向きになったら水が不足しているサインですが、夏はその日のうちに水をあげてくださいね。
夏季は毎日水やりが必要になるかもしれないので、こまめに様子を見てあげるといいですね。
11〜3月
土の表面が乾いて数日たってからが目安です。
冬は休眠期で根が水を吸収するのに時間がかかるため、水やりの頻度は少なめにします。
気温が下がると水を吸い上げる力も弱くなりがちです。
少しずつ水やりの間隔を空けて、土が乾いてから4~5日後くらいで大丈夫です。
水やりの注意点
水をやりすぎると根腐れの原因になります。土全体に水が行き渡るよう、いろんな方向から与えてあげましょう。また、ジョウロで水をやる際は株元に注いであげましょう。
土が湿った状態での水やりはやめ、乾いているか確認してから水をあげてください。受け皿にたまった水は、その場ですぐに捨てましょう。受け皿の水を放置することも、根腐れを起こす原因になります。
ウンベラータのお手入れ方法は?
霧吹きなどで葉に水をかける「葉水」または「霧水」は毎日行うのがおすすめです。
葉水は一年を通して与えるようにしましょう。
冬季の暖房等で空気が乾燥する室内では、霧吹きで葉っぱに水をかけてあげます。
エアコンを使う季節は乾燥を防ぐ役目もあります。
ウンベラータの葉っぱは大きいため、表面に埃が付きやすくなります。
葉についた埃などを落とし、光合成をしやすくします。
また、害虫対策としても乾燥から守ることはとても大事です。
霧吹きする際にチェックして、こまめに取り除きましょう。
葉水を与えることで葉の乾燥を防ぎ、温度調整にも気を配ることで、みずみずしい艶やかな葉のウンベラータを楽しむことができます。
ウンベラータを剪定について
ウンベラータは生長スピードが早く、放っておくと部屋の天井の高さまで届くこともあります。サイズが部屋のインテリアに合わないと感じたら、剪定して整えましょう。ここではウンベラータの剪定と時期、やり方についてお話していきます。
剪定の時期とやり方
剪定に一番良い時期は、生長期の5月ですが、おおむね冬以外なら大丈夫です。剪定位置は、枝の付け根をカットします。ウンベラータは、枝が外に広がりやすいので、内側の葉が少なくなることもあるので、注意して剪定しましょう。葉をバランス良く茂らせるには、内側に向いている枝を一度切り戻す必要があります。健康的なウンベラータのために、適切に枝をカットして、新しい芽の生長を促しましょう。
剪定の準備に必要なものは?
ウンベラータの剪定前に必要なものは4つあります。
・新聞紙
・剪定バサミ
・エプロン
・軍手(ゴム手袋)
新聞紙が必要な理由は、樹液を吸い込ませるためです。ウンベラータはカットすると、その部分から白い樹液が出てきます。汚れないように下に新聞紙などを用意しておきましょう。また、ゴム手袋やエプロンを着用し、手や衣服が汚れないようにすることをおすすめします。
ウンベラータを剪定してみよう
1.最初に剪定したい形を決める
まず、ウンベラータをどんな形に剪定するかを考えましょう。
自分の部屋のイメージや、サイズに合う長さ、形を考えてみましょう。
ウンベラータは上へ上へとどんどん伸びていき、枝分かれてしながら生長します。
伸ばしたい方向の枝をカットすると、そこから新しい芽が出てきます。
このようなウンベラータの特徴をおさえ、理想の形に近づけるように剪定していきましょう。
2.枝をカットする
まず、下向きの枝や内向きの枝、交差している枝を順々にカットしていきます。
ウンベラータは様々な方向に枝分かれするので、伸びていく枝と枝同士がぶつかってしまう場合があります。
不必要な枝分かれや、高すぎる枝部分は、どんどんカットしていって構いません。
枝をカットした際に出る白い樹液は、基本的には拭き取って乾燥させれば大丈夫です。 切り口が大きく心配な場合は、枝の切り口に癒合剤を塗ってあげると、枯れ込み防止になります。
3.葉をカットする
葉も同じように、枯れて色が茶色や黄色になっていたり、枯れかけたりしている葉もカットしていきます。
葉があまりにも混み合っていると見た目もあまり良くないので、こちらもカットして構いません。
- バランスを考える
ウンベラータは枝分かれしている場所のすぐ下でカットすると、カットしたところから新しい芽が出てきます。
ボリュームを持たせたい部分は、先端の葉の付け根の上を剪定してみましょう。
脇枝が出て形にボリュームが出てきますよ。
全体のバランスを見ながら剪定していきましょう。
肥料について
観葉植物にとって肥料は栄養ドリンクのようなものです。与える際にとても大事なのは、与える種類やタイミングです。
特にウンベラータは与える時期が決まってくるため、時期や方法をしっかり見極めていく必要があります。ここではおすすめの肥料と肥料を与えるタイミングを紹介していきます。
おすすめの肥料
液肥、固形の置き肥の2種類が主な肥料です。
液肥
液肥のメリットは効果の即効性が高いことです。
葉の緑を鮮やかにするといわれる、チッ素も含まれています。薄めて葉に霧吹きで水を与える「葉水」に使えるタイプもあります。栄養分は葉から吸収することもできるので、葉水として肥料を与えるのも良いでしょう。
固形の置き肥
緩やかに効く緩効性の肥料です。液肥と置き肥を併せて使用するのもおすすめです。
肥料を与える条件やタイミング
ウンベラータは、肥料が有っても無くても基本的には生長します。では、どのようなときに肥料を与えれば良いのでしょうか?
・健康的なウンベラータを保ちたい
・生長が遅い
・葉の色が悪い
・艶がなくなってきた
このように感じる場合は、肥料が必要なので与えてみてください。全く元気がない、萎びてきたなと感じる場合は、根が原因の可能性があります。根が悪くなっている場合、実は通常の肥料は逆効果。
ウンベラータにとって負担になってしまうので、薄めた液肥を葉水として与えてみましょう。根腐れ、あるいは根詰まりの可能性がある場合は、水やりや植え替えなどは控えましょう。ウンベラータの状態をよく観察して対処を行ってくださいね。
肥料を与える時期は?季節別の解説
春から秋が、ウンベラータに肥料を与える時期です。
・春季
ウンベラータの生長が始まるため、2ヶ月に一度、固形の置き肥をしてください。
・夏季夏はウンベラータの生長が活発になります。春と同じ2ヶ月に一回の置き肥をしましょう。さらに、2週間に一度ほど液肥を水やりの際に与えてみましょう。
・秋季
春と同様に2ヶ月に一度ほどの置き肥をした後、冬に向かって徐々に少なめにしていきましょう。
・冬季
冬にはウンベラータは休眠期に入り、生長が鈍くなっていきます。休眠期は肥料を与えなくても構いません。
肥料は与えすぎに注意!
観葉植物に限らず、植物に肥料の与えすぎは良くありません。健康的に育てるために与える肥料ですが、植物を大切にするあまり、ついつい構いすぎてしまうことも。
あまり肥料を与えすぎると、土の中の肥料濃度が高くなり、根から水分を吸収できなくなってしまいます。水分を吸収できないと枯れてしまうことも多いため、注意が必要です。葉の色が悪い時や、元気がない、萎びてしまったなどの場合は肥料を与えず、薄めた液肥で葉水をし、少しだけ肥料を与えてみましょう。
ウンベラータの植え替えの時期や目安は?土の選び方もチェック
インテリアグリーンにぴったりのウンベラータですが、一年に20cm以上伸びることもあります。生長が早いので、ウンベラータを元気に育てるためには植え替えがとても大切になってきます。ここでは植え替えの目安や時期、土の選び方を紹介します。
植え替えする時期
ウンベラータの植え替え時期は2~3年に一度です。5月が適期で、なるべく夏季の前に行うと良いですね。植え替えを行うと少なからず株もダメージを受けますが、5月からの生育期の時期なら最小限で済むでしょう。
植え替えの目安
・根詰まりや根腐れを起こしている
・育ちすぎて鉢とのバランスが悪くなった
このような時が植え替えを行う目安になります。
根詰まり:鉢底穴から根が出ている。葉が落ちている。
根腐れ:幹や根元がやわらかくなっている
少し大きめの鉢と、新しい土を用意し、鉢から根を出して古い土を落として植え替えを行います。
鉢のサイズ
ウンベラータの植え替えには、ひとまわり大きな鉢を準備しましょう。
大きすぎも、小さすぎも根腐れの原因になります。
サイズ感に注意しましょう。
植え替えのための土
市販されている観葉植物の土の特徴は、水はけが良くて軽いことです。ウンベラータは室内で育てることが多いため、観葉植物専用の土がいいでしょう。
ウンベラータの増やし方は?
ウンベラータの増やし方は2通りあります。
・取り木
幹が繋がったまま新しい根を出させます。
取り木は発根しにくい、幹が太いなどの植物に行う場合が多いです。
・挿し木
挿し木とは、幹を切断してそこから発根させ、木を増やしていくことを指します。
この二つが、主なウンベラータの増やし方になります。挿し木は、誰でも簡単に行うことができ、難しいテクニックも必要ないので、増やし方としておすすめです。
ウンベラータの挿し木のやり方
ここでは、挿し木のやり方について紹介していきます。ウンベラータの育て方の一つに「挿し木」があります。挿し木には、剪定でカットした枝を利用するのがおすすめです。
挿し木の手順
1.天芽(先端に芽が出ている枝)を10~15㎝の長さにカットします。
2.挿し木が通る穴を土にあらかじめ開けておきます。
3,赤玉土や、新しい挿し木用の土を植木鉢に入れます。
4.挿し木にする枝を挿した後、たっぷりと水を与えてください。
栽培に慣れてきたら挿し木に挑戦してみると、さらにウンベラータを楽しめますよ。
ウンベラータの害虫や対策は?
インテリアとして人気のウンベラータですが、害虫被害を受けやすい観葉植物です。
ここでは、主な害虫とその対策方法を解説していきます。
主な害虫は二種類
・ハダニ
ハダニはかなり小さいサイズの害虫で、主にウンベラータの葉の裏側に寄生し、栄養を吸い取ります。ウンベラータはハダニが発生しやすい植物です。ハダニの被害を受けると、新しい葉が黄色く変色してしまったり、ウンベラータの葉が白くなったりするので、こまめなチェックが必要です。
・カイガラムシ
ウンベラータには、カイガラムシも発生することもあります。ハダニと同じようにウンベラータの葉や、さらに茎に寄生し、栄養を吸い取ります。葉がベタベタしていたら、カイガラムシが発生してる可能性大なので、注意が必要です。
害虫への対策は?3つのポイントをチェック
せっかく育てたウンベラータ、害虫によって元気がなくなるのは避けたいですよね。
ウンベラータを害虫から守る、3つのポイントをチェックしていきましょう。
1.日当たりのいいところに置く
日当たりが悪い場所に設置すると、どうしても害虫が発生しやすくなります。
さらに風通しのいい場所に設置すると、害虫を防ぐことができます。
時々屋外に出して、日光浴させてあげましょう。
2.水分を与える
害虫は、ウンベラータが乾燥している状態を好みます。
定期的な水やりを行い、乾燥を防ぎましょう。
土だけではなく葉水も行い、なるべく手入れをかかさず、霧吹きで葉にも水分を与えておきましょう。
3.被害にあった葉は取っておこう
手入れをしていても、害虫の被害を受けてしまう場合もあるでしょう。その際は、変色した葉を取り除いておきましょう。残念ながら、病気になった葉が元に戻ることはありません。それよりも、病気が広がらないようにすることが大切です。
まとめ
ウンベラータの水のやり方や、育て方を紹介してきました。ウンベラータは育てやすいですが、水やりや育て方を適切に行うことが大事です。
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