種類がたくさん!サンスベリアの豊富すぎる品種とその特徴とは?
数多く存在する観葉植物の中には、その名をよく知られているものと、そうでないものがあります。
中でも「サンスベリア」は、多くの人から知られている有名な観葉植物です。
その知名度はとても高く、たくさんの人から愛されている観葉植物の1つでもあります。
そんなサンスベリアには、数多くの種類があることをご存知でしょうか。
定番といわれる品種から、滅多に見かけない希少価値の高い品種まで、実に多くの種類のサンスベリアが存在しています。
サンスベリアは、よく見かける観葉植物ですが、詳しくは知らないという人ほど、サンスベリアのことを知れば知るほど、魅力的だということがわかります。
そこで今回は、サンスベリアの数ある種類や特徴について詳しく説明していきましょう。
サンスベリアとは
サンスベリアはキジカクシ科のチトセラン属に分類され、アフリカや南アジアに自生する植物です。
日本に入ってきてからの歴史は古く、明治時代から観賞用として愛されてきました。
明治時代から現代に至るまで、長きにわたり、私たちとともに生きてきた観葉植物でもあるのです。近年においては、お花屋さんや園芸店では当然のこと、オフィスやインテリアショップ、カフェなどのおしゃれな空間で、あたかもそこにあるのが当たり前かのようによく見かけます。
サンスベリアの特徴
サンスベリアの特徴は、他の観葉植物にはある幹や茎がない点にあります。先端に向かって細くなっていく葉の形は、まるで剣のような形です。
サンスべリアは上空にむけて真っすぐ伸びる姿が、凛々しくもあり美しいのです。
観葉植物には空気をきれいにする効果があるといわれていますが、サンスベリアは葉の面積が広いことから、さらにその効果が高いともいわれています。
ほかの観葉植物との違い
サンスベリアには、他の観葉植物にはない特徴がいくつかあります。
ここでは見た目以外の特徴を紹介していきます。
NASAお墨付きの浄化力
前項で触れたように、観葉植物には空気をきれいにする能力があるといわれています。
それはサンスベリアも同じですが、その能力が他の観葉植物以上に優れているのです。
その理由は葉の面積が広く、保水力に優れている点にありますが、それ以外にも理由があります。
一般的な植物は、日中に光合成をして酸素を作り出すものですが、サンスベリアは夜中も酸素を排出し続けることができる植物です。
長時間にわたって酸素を排出することで、空気を浄化してくれるのです。
また、その葉からはマイナスイオンも放出されているといわれています。
NASAによる、大気汚染防止効果のある観葉植物の実験において、サンスベリアの空気浄化能力は、はっきりと認められているのです。
サンスベリアの空気清浄能力は、NASAのお墨付きでもあり、高い空気浄化効果を発揮します。
サンスベリアの花
同じ観葉植物の中でも、サンスベリアはその花を滅多にみることができない観葉植物です。サンスベリアは8月から10月に開花しますが、なかなかその姿を見れない観葉植物としても知られています。
白い花を咲かせますが、条件が揃わなければ、なかなか花を咲かせません。
そのため、花が咲いている姿を見れるのは、とても貴重です。
花を咲かせるためには、株をしっかりと育てることが必要不可欠であり、そのためには日頃の水やりや日当たり、肥料などが重要となってきます。
また、サンスベリアには「不滅」「永久」などの花言葉があります。
サンスベリアに適した環境とは?
サンスベリアを育てるにはサンスベリアに適した環境が必要です。ここではサンスベリアに適した環境を紹介します。
日当たりと置き場所
サンスベリアは観葉植物の中でも、その置き場所にさほど気を遣う必要がありません。
少々の日陰でも育ってくれるからです。
葉緑素が高く、頻繁に光合成ができるため、耐陰性に優れています。
とはいえ、元々は日光を好む植物でもあるため、数週間に1回程度、直射日光を避けた日光に当たるようにしてあげましょう。
耐暑性はありますが、耐寒性はあまりないため、屋外で育てている場合は寒くなってきたら室内へ移動させることをおすすめします。
サンスベリアの水やり
サンスベリアは葉の面積が広く、水分を蓄えておく力に優れているため、頻繁な水やりは必要ありません。春から秋にかけては、鉢の土が思いっきり乾いたと感じるときに、たっぷりと水をあげます。冬場は、土の渇きに気づいてからあげる程度で構いません。
むしろ水をあげすぎることで、根腐れを起こし、枯れてしまう原因となってしまうので、あげ過ぎには注意が必要です。
サンスベリアの種類
サンスベリアの特徴や生態について知ると、その種類が気になるものですよね。
冒頭で触れたように、サンスベリアにはたくさんの種類があり、いろいろな姿で私たちの目を楽しませてくれています。ここではサンスベリアの種類を紹介します。
サンスベリア・ローレンティ
ローレンティは、サンスベリアの代表格です。サンスベリア=ローレンティといえるほど、多くの人に知られている定番の品種です。
「トラノオ」や「チトセラン」という別名を持ち、長年にわたって人々から親しまれています。
トラノオという和名を持つのは、文字通りローレンティの葉の柄が、トラの尻尾に似ていることから名付けられたものです。
園芸店をはじめ、観葉植物を扱うホームセンター、インターネット通販などでも販売されているため、入手しやすく、そして育てやすい品種です。
春には生育旺盛となるため鉢の中で根が生長しやすく、植え替えをしなければ鉢を割ってしまうほど生長することもあります。
サンスベリア・ゼラニカ
ゼラニカはローレンティと見た目がよく似た品種です。わずかな違いは、葉の色にあります。ローレンティは柄が少し黄味を帯びているのに対し、ゼラニカは白っぽい柄が入っていることが特徴です。また、その柄は縞模様にも見え、その独特な柄が人気を集めています。ローレンティとほとんどが一緒ですが、どちらかというとゼラニカの方が強い品種です。耐陰性に優れ、初心者でも育てやすい品種として知られています。
サンスベリア・スタッキー
サンスベリアの中でも、葉の特徴がとても個性的なのがスタッキーです。
面積が広いローレンティやゼラニカに対し、スタッキーの葉は少し丸みを帯びた円筒形の葉になっています。希少価値が高いことから市場に出回ることも少なく、そしてほかの品種と間違われることも多いのがスタッキーです。
葉の形が個性的なことからも、日当たりや水やりといったお世話が少し難しい品種でもあります。そのスタイリッシュな姿から、鉢にもこだわって飾ると、おしゃれな雰囲気が倍増します。
サンスベリア・ミカド
ミカドは、サンスベリアの中でも特に細い葉を持つことが特徴的な品種のサンスベリアです。ローレンティやゼラニカの葉が、上へ向かって真っすぐ伸びているのに対し、ミカドの葉は、四方八方へ広がりを見せます。
葉が細く面積が少ないがゆえに、水分を蓄えておく力はなく、乾燥に弱い品種です。
日当たりが悪く、日光力が不足すると、葉が開き広がってしまいます。
土が乾いていることに気づいたら、できるだけ早く、そしてたくさんのお水をあげることを心がけましょう。
サンスベリア・シルバーキング
その名からわかるように、葉に銀色の柄が入っている点がシルバーキングの特徴です。
銀緑葉がとても神秘的で、おしゃれな観葉植物の代表格でもあります。
さほど大きく生長しないため、インテリアとして活用されることが多く、サンスベリアの中でも変わり種として、人気を集めている品種です。
日光に弱く、葉焼けを起こしやすいため、室内で育てる場合はレース越しのカーテンの日差しが当たる程度を意識します。
サンスベリア・マッソニアーナ
マッソニアーナもサンスベリアの中では、変わり種として知られる品種のサンスベリアです。葉の枚数が少なく、1株にほんの数枚しか葉がつかないため、大きな葉を1枚だけ鉢に植えて育てることもできます。
葉が大きいことから、その表面積も広く、水分が蒸発しやすいのが特徴でもあります。
そのため、水やりのタイミングには注意が必要です。
幅広の葉が個性的で、ファンやコレクターから高い人気を誇っています。
サンスベリア・ファーンウッド
遠目で見ると、まるで太めのネギがたくさん生えているようなファーンウッド。その姿は、他の定番的なサンスベリアとは、一線を引きたくなるほどです。狭い空間にたくさんの細い葉が、びっしりと生えてきます。背が高く伸びるタイプではないため、飾る場所を選ばず、どこにでも気軽に置くことができます。
サンスベリア・シルバープリンセス
シルバーキングに対して、シルバープリセンスと名付けられたこのサンスベリアは、シルバーキングと同様、葉に銀色が入っている品種です。シルバーキングとは違い、葉全体が乳白色にも近い銀色をしています。他のサンスベリアと比べると、葉の色や雰囲気がガラリと変わり、気品に満ち溢れた雰囲気をもつサンスベリアです。
特に、女性から人気を集めています。
サンスベリア・ハニー
上から見ると、葉が放射線状に折り重なるように生えてくる点がハニーの特徴です。
葉が高く生長しないため、全体的にコンパクトで飾る場所を選びません。スペースを確保できない人には、おススメの品種です。ハニーは多湿を嫌うため、土中が蒸れてしまうと、葉が広がってしまうことがあります。お水をやり過ぎると蒸れが発生してしまうため、気温に合わせた適度な水やりを心がけるようにしましょう。
市場での流通量も多く、100円ショップなどで販売されていることも多いため、誰でも簡単に購入できます。
サンスベリア・ロブスタライト
ロブスタライトは、まるで扇を広げたかのように葉が生えてくることが特徴です。希少価値の高い品種の1つで、さほど大きく生長しないため、スペースが狭くても置くことができます。その扇状の形からもインテリア性が高く、リビングなどに飾るサンスベリアとして人気を集めています。乾燥を嫌うため、土の乾きに気づいたらできるだけ早く、水をたっぷり与えるようにしましょう。
サンスベリアを枯らさないために
せっかく育てたサンスベリアが枯れてしまったら、大きなショックを受けてしまうものですよね。育てやすい観葉植物ですが、意外と枯らしてしまう人が多いのもサンスベリアの特徴です。そんなことにならないためにも、こまめなお手入れと観察は欠かせません。ここではサンスベリアを枯らさないための方法を紹介します。
植え替え
植え替えというお世話は、植物を大切に、そして少しでも長く育てるためには欠かせないお世話です。
サンスベリアは生長が著しく、鉢の中で根がすぐにいっぱいになってしまいます。
そのまま放置してしまえば、やがて根詰まりを起こし枯れてしまうのです。
そうならないためにも、約2年に1度を目安に、今までより一回り大きい鉢に植え替えをしましょう。暖かくなってくる5月から、寒くなる前の10月までが、植え替えに適した季節です。
元気がなくなってきたら
サンスベリアの葉に元気がないなと感じたら、危険信号です。サンスベリアは「葉挿し」という方法で、元気を復活させることができます。弱ってきた葉を5㎝程度にカットし、カットした切り口を下にし、1/3程度が土に隠れるように挿します。
ここで土に挿す切り口を上下間違えてしまうと、初根しなくなるので注意が必要です。
水の与え方
サンスベリアは葉の保水力が優れ、乾燥に強いことがその特徴でもあります。そのため頻繁な水やりは必要としないのにも関わらず、水を与え過ぎることで根腐れを起こし、枯らしてしまうのです。夏と冬では、与える水の量を変えるようにしましょう。
また水はけの悪い土で育てていても、根腐れを起こしてしまうので注意が必要です。
根腐れしにくい土
水分の量がその発育に大きな影響を与えることを考えると、植物にとっては、土の種類も重要なものとなってきます。サンスベリアにも、できるだけ水はけのいい、排水性の高い土が適しています。「日向土」や「多肉植物用の土」を選ぶと、根腐れしにくく、元気に育ってくれます。
根腐れしにくい鉢
土と同様に、使っている鉢の素材もサンスベリアの生長に影響を与えるものです。
できるだけ排水性が高く、なおかつ通気性にも優れている素材の鉢を選ぶようにしましょう。
素焼きの鉢や、コンクリートの鉢などがそのどちらにも優れ、おすすめです。
さらにデザイン性にもこだわって鉢を選ぶと、とてもおしゃれなサンスベリアとなります。
まとめ
サンスベリアは、多くの人から知られている、知名度の高い観葉植物です。
日本においても、古く昔から人々に愛され親しまれてきました。幹や茎がなく、上へ向かって真っすぐ伸びるその姿が魅力的です。種類もとても豊富で、それぞれに違った魅力があり、見た目だけではなく空気を清浄化するという素晴らしい効果まで持ち合わせています。
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