寄せ植えで観葉植物を楽しむコツとは?作成方法や植え替え方法などを紹介

暮らしを彩るグリーンインテリアとしても人気がある観葉植物。好きな組み合わせで寄せ植えすることで、ワンランク上のおしゃれなインテリアとなります。

それだけでなく、好きな種類を選び自分でレイアウトを考えたお気に入りコーディネートの寄せ植えは、愛着が湧いて日々のお世話も楽しくなるでしょう。今回は、観葉植物の寄せ植えの作成方法やコツ、おしゃれに飾るポイントなどを解説します。

観葉植物の寄せ植えのコツ

「観葉植物を寄せ植えしてみたいけど難しそう……」と考える方は多いのではないでしょうか。しかし、実際はそれほど難しくはなく、市販の道具や材料で比較的簡単に行えます。

寄せ植えは、いろいろな種類を組み合わせることで表情が変わるのが醍醐味です。初心者の場合は、まずは小さな鉢の寄せ植えから始めるとチャレンジしやすいでしょう。

ここでは、寄せ植えを行う際に抑えておきたいコツやポイントを紹介します。

育ちが似ている植物を組み合わせる

寄せ植えをする際に最も気をつけたいのが、育ち方の似ている植物を合わせるという点です。水やり頻度や日光の好み、耐暑・耐寒性が似た植物同士を合わせると管理がしやすくなります。

一方、乾燥を好む植物と毎日水やりを必要とする植物を組み合わせた場合、どちらかは環境に適さずに枯れてしまい、うまく育てることができません。

一つの鉢で育てる寄せ植えを行う場合は、性質が似ている植物同士を組み合わせてバランス良く育成しましょう。

良い苗を選ぶ

観葉植物の寄せ植えには、しっかりした根張りの健康な苗を選ぶのがポイントです。具体的には、葉などに病気がないか、害虫がいないかなどをきちんとチェックすることをおすすめします。

市販されているものの中にはラベルに植物の特性が書かれている場合もあるので、育ち方の同じ苗を集める際の参考にしましょう。

主役と脇役を決めて組み合わせる

寄せ植えの場合は主役や脇役など、植物に役を決めて植えるとバランスの良い華やかでおしゃれな寄せ植えに仕上がります。主役を添える場合は1~2種類選び、目立つものや華やかなもの、大きな花が咲いていて存在感があるものなどがおすすめです。

一方、脇役には3種類程度選び、主役を引き立たせられるようなものを全体のバランスを見て選んでください。その他にも、主役や脇役に加えて準主役を決めて配置するのも良いでしょう。

成長タイプを考慮する

観葉植物の成長タイプを考慮しておくのも重要なポイントです。観葉植物には上へと伸びていく種類や垂れ下がる種類、広がりのある種類など、さまざまな成長タイプがあり、それらを考慮してレイアウトすることで調和の取れた鉢植えが完成します。

初めて寄せ植えを行う際は、写真や雑誌、インターネットなどを参考にレイアウトづくりをすると配置の参考になるのでおすすめです。

高低差をつける

寄せ植えは、高低差をつけて配置することで美しくまとまります。鉢の後方から高・中・低の3段つくりを意識し、1番手前側に低い植物を植えるようレイアウトしてみましょう。

ひな壇のようにすっきりとして植物が重ならず、それぞれの表情が見えて立体感も生まれます。

植物の色を整える

どのような種類の観葉植物を使うか悩んだときは、植物の色で整えてみてはいかがでしょうか。同系色の濃淡で揃えたグラデーション寄せ植えや異なる色、対となる色で組み合わせた寄せ植えなど、色使いを整えれるだけで美しくまとまってくれます。

異なるアクセントカラーでつくるレイアウトが難しければ、まずは同系色の寄せ植えから挑戦しましょう。葉の色も考慮して選んでみると、さらに統一感が生まれるのでおすすめです。

観葉植物の寄せ植えで必要な道具

寄せ植えで必要になる道具としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 鉢(一回り大きなもの)
  • スコップ
  • 土入れ
  • ジョウロ
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 園芸用バサミ
  • 手袋
  • ココヤシファイバー

観葉植物の寄せ植えには鉢や土をはじめ、鉢底ネットや鉢底石、園芸用バサミなど、基本的な園芸道具が必要になります。

作業をスムーズに進めるためにはスコップや土入れ、ジョウロ、手袋も用意しておくと安心です。さらに、見た目を整えるココヤシファイバーもあると便利でしょう。

観葉植物の寄せ植えの作成方法

寄せ植えは一見難しく感じるかもしれませんが、手順はとてもシンプルで比較的簡単です。

ここでは、観葉植物の寄せ植えの作成方法の具体的な手順について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

レイアウトを決める

まずは、おおまかなレイアウトを決めます。具体的には、高低差を使った3段づくりやドーム状に丸みを持たせるレイアウトなど、好みの配置を決めてください。

その中でも、ドーム状の場合は高い植物の対角線上に低い植物を配置するとうまくまとまります。鉢のデザインなども含めてどのような仕上がりのゴールにしたいかを考え、デザインしていきましょう。

鉢底にネットを敷く

鉢底ネットとは、鉢やプランター底に敷く網を指します。鉢の底穴を覆うように鉢底ネットを敷くことで水はけが良くなって通気性が良くなり、根腐れの予防につながります。それだけでなく、ネットの上に切った新聞紙を敷くと土の流出防止に効果的です。

鉢底ネットは必須アイテムではありませんが、水やりの際の根腐れを防いだり土が流れ出るのを防げたりする他、鉢底から害虫の侵入を防ぐことにも役立ちます。

鉢底ネットにはさまざまな素材がありますが、ヤシの繊維でつくられた植物性のネットだと植物にやさしいのでおすすめです。一方、耐久性を考えるならプラスチック素材、防虫効果を最優先するのなら銅製のネットを選ぶと良いでしょう。

プランターの下に鉢底石を敷く

鉢底ネットを敷いたら、次は鉢底石を敷きます。鉢底石は軽石などの素材でつくられており、鉢底ネットと同様に土の水はけを良くして根腐れを防止するのが目的です。

水はけの良い環境を好む植物があれば、鉢底石を多めに入れておくと良いでしょう。ただし、小さい鉢だと鉢底石を敷くことで土の量が極端に減ってしまう場合があるので、あえて使用しないのも手です。

なお、鉢底石の代わりにコルクや発泡スチロールで代用もできます。

土を入れる

鉢底ネットと鉢底石を敷き終えたら、次は観葉植物用の土を入れましょう。植え付ける植物の高さやバランスを見て調整していきます。

使用する用土は観葉植物のタイプに分けて使い分けるようにしてください。

向きを調整しながらバランス良く植える

ここまでの手順を終えたら、次はいよいよ観葉植物を植え付けます。花や茎の向きを見ながら、配置を調整してバランス良く植えていくのがポイントです。

順序としては、メインになる主役の植物か苗土をほぐしつつ植えていき、全体像を見ながら脇役を植えていくと良いでしょう。

隙間に土を足していく

観葉植物を一通り配置したら、小さいスコップを使って土を足して埋めていきます。鉢の縁から土まで1~2cm程度間隔を空けておくと、水やりの際に土が流れ出ません。

それに加え、縁周りをココヤシファイバーで囲っておくのもおすすめです。細かい部分や狭い場所は、用土を上手に活用していくときれいに埋めることができます。

最後に水やりをする

隙間に土を足し終えて株を安定させたら、寄せ植え作業はほぼ完了です。植え付け後は、たっぷりの水を鉢底から流れるほどに与えてください。

寄せ植え後、しばらく植物はデリケートな状態なので、株が落ち着くまでは風通しの良い半日陰の場所で管理しましょう。

観葉植物の寄せ植えの育て方

ここでは、寄せ植えを終えたあとの育て方について解説します。押さえておきたいポイントなども併せて紹介するので、管理する際に役立ててください。

水やり

観葉植物の水やりは、単体でも寄せ植えでも土が乾いてから水やりするのが基本です。オンとオフのメリハリをつけ、与えるときには土全体に水が染み渡るよう鉢底から流れ出るほどたっぷりと水をあげましょう。

水やりのタイミングで、霧吹きなどで葉に水を与える葉水を行うのもおすすめです。特に室内で育てている場合、エアコンなどで乾燥しがちな夏場・冬場に毎日葉水してあげると喜びます。

また、夏場は炎天下の時間帯での水やりは避け、涼しい朝や夕方に行うのがポイントです。

置き場所

観葉植物は湿度の高い環境が苦手な種類が多く、適切に管理しなければ弱ってしまう場合があります。観葉植物を育てる際は、風通しの良い場所で管理することを心がけ、室内であれば送風機などで風の流れをつくりましょう。

また、日当たりにも気を配ってください。観葉植物によって、日向や半日陰、日陰といった環境の好みが異なります。それぞれの環境植物が持つ特性を理解した上で最適な置き場所を考えましょう。

植え替え

寄せ植えを行ったあとも、定期的な植え替えが必要不可欠です。植え替えずに放置してしまうと根詰まりや土の劣化が進み、植物の健康状態に悪影響を及ぼすため、必ず植え替えを行うようにしてください。

植え替えで準備数r道具は以下の通りです。

  • 植え替え用の鉢
  • スコップ
  • 土入れ
  • 緩効性肥料
  • 手袋
  • ジョウロ
  • ハサミ
  • ポリポット

主な手順としては、以下のように進めていきます。

①株元にスコップを差し、株周りの根を切って取り出す

②根が切れたら、スコップで株を掘り起こす

③株の大きさを苗ぐらいに調整する

④残った根などを取り、寄せ植えの土を空気を含ませつつ混ぜて柔らかくする

⑤植え替える配置場所を決める

⑥花や茎の向きを見ながら配置して植え付ける

⑦すべて配置したら、株の隙間に土をしっかりと埋めていく

⑧株を固定したら水をたっぷりあげて、数日間は半日陰に置く

観葉植物の寄せ植えを植え替えるときの注意点

寄せ植えをした観葉植物の株に対して鉢が小さくなってきたら、植え替えのタイミングかもしれません。それだけでなく、全体のバランスが崩れていたり花が枯れ始めたりしていたら寄せ植えのメンテナンスを行ってください。

ここでは、寄せ植えを植え替えるときの注意点や方法を解説します。

植え替えの時期に注意する

観葉植物は、鉢が狭くなり根が窮屈になると元気がなくなり、根腐れや根詰まりを起こします。水やりのときに水が出にくくなったり植物の下葉が枯れてきたりし始めたら、植え替えのサインです。

植え替えは基本的には1~2年を目安に、一回り上の余裕があるサイズの鉢へ植え替えましょう。植え替え時期としては、春から秋の間がベストです。

一方、生育期ではない冬場に植え替えを行うと、エネルギーが足りずに弱る恐れがあるので避けてください。

観葉植物の土に気を配る

寄せ植えに用いる土にも注意しましょう。庭土を鉢に入れるだけでは、植物は健康に育ちません。

鉢で植物を育てる場合は、鉢内の土だけで十分な栄養が取れるよう市販されている観葉植物用の土が必要になります。

また、土の酸度も重要なポイントです。日本に自生する植物の多くは、弱酸性の土を好みます。

対して、輸入された植物などはアルカリ性の土を好む場合が多いです。

土の好みが極端に異なる植物同士を組み合わせると、どちらかが枯れてしまいます。寄せ植えの植物を選ぶ際は、植物の好む土の酸度も調べて同じ好み同士でまとめるのが肝心です。

鉢のサイズは大きすぎないようにする

「植え替え作業は大変だし、一気に大きな鉢に植え替えたい……」と考えてしまいがちですが、観葉植物にとって悪影響になりかねません。鉢のサイズが大きくなりすぎると土の量が急激に増え、

そうなると根に栄養が行き届かなくなる他、多量の土に水分が残留しやすくなるため、根腐れを起こす原因になります。

そのような理由から、鉢のサイズは一回りずつ大きくして植え替えを行うのが重要です。もし、サイズをこれ以上大きくしたくない場合は根や枝を切って調節し、同じ鉢を使って土を新しく替えるというのも一つの手段です。

葉っぱに日光が当たるように調節する

複数の植物を集めた寄せ植えは、葉の密集や風通しにも注意が必要です。葉が密集しすぎると日光がうまく当たらず、光合成ができずに植物が弱っていきます。

また、風通しが悪くジメジメした環境は、害虫発生や根腐れの原因です。

寄せ植えの観葉植物を植え替える際は適度な間引きや調整を行い、日光不足にならないように注意してください。それに加え、風通しの良い場所に置いて高温多湿にならないように管理しましょう。

観葉植物の寄せ植えをおしゃれにするポイント

寄せ植えを楽しむのであれば、おしゃれさも意識したいポイントです。おしゃれでかわいい寄せ植えができたら、お世話のモチベーションも上がるでしょう。

ここでは、観葉植物の寄せ植えをさらにおしゃれにするアイデアを紹介します。簡単なポイントを一つ実践するだけでも雰囲気が変わるので、ぜひチャレンジしてみてください。

かわいいプランターを選ぶ

寄せ植えは、プランターを変えるだけでも服を着せ替えるようにがらりと雰囲気が変わります。アンティークやポップ、アジアン、モダンなど、目指す雰囲気に合わせてみましょう。

シンプルな寄せ植えほど、どんなプランターにも馴染みます。あえて質素な寄せ植えをつくり、プランターのデザインありきで楽しんでみるのも良いかもしれません。その他にも、かわいい装飾アイテムなどの小物で飾るのもおすすめです。

カラーリーフで鮮やかに

カラーリーフとは、一般的な緑以外の色や特徴的な葉を持っている植物を指します。季節の変化によって色が変わるなど、成長過程を楽しめるのが魅力です。

カラーリーフは比較的丈夫で育てやすい種類が多いため、おしゃれさと育てやすさを同時に叶えたい寄せ植えビギナー向けの植物ともいえます。

「寄せ植えがシンプルすぎて寂しい」と感じてる場合は、カラーリーフをアクセントとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

ハイドロカルチャーで涼しげに

人口土であるハイドロカルチャーを使えば、さらに優れたデザイン性が叶います。ハイドロは「水」、カルチャーは「栽培」の意味であり、土を使わずに植物を育成する方法です。

カラーバリエーションが豊富なハイドロカルチャーを透明な容器と合わせて使えば、グラデーションをつくることも可能です。さらには、樹脂素材のジェルポリマーを使えば、涼しげで軽やかな雰囲気になるでしょう。

また、土に含まれる堆肥などは害虫などの発生にもつながりますが、ハイドロカルチャーは室内でも清潔に管理できるのも魅力です。「観葉植物や寄せ植えを楽しみたいけど、土は衛生面や虫が気になる……」と考える方におすすめのアイテムです。

観葉植物を買うなら通販サイトがおすすめ!

鉢植えや苗は、店頭で購入するとかさばったり重かったりして持ち帰りが大変だと感じる方は少なくありません。そんなときには、通販サイトを利用して観葉植物を購入するのがおすすめです。

通販で購入すれば自宅などに届けてくれるので持ち帰る手間がなく、多種の商品から種類や価格を比較しながら納得のいくチョイスができます。

また、帰宅後や深夜など、思い立ったときにいつでも買えるという点も魅力です。通販サイトは店頭販売よりも幅広い種類を取り扱っているため、選択の幅が広がるでしょう。

まとめ

観葉植物は単体でも楽しむことができますが、寄せ植えをすることで違ったニュアンスを演出できます。こだわりのインテリアに添えるアイテムとして自分好みにレイアウトすれば、より空間にマッチしたアイテムに仕上がります。

また、手間暇をかけてお気に入りの寄せ植えをすることで、今まで以上に愛情を注いで育てられるようになるでしょう。

プレミアガーデンでは、幅広い観葉植物を取り扱っています。自分好みの寄せ植えを実現したいと考えている場合は、ぜひ一度プレミアガーデンを覗いてみてください。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?