寄せ植えで観葉植物を楽しむコツ。作り方や植え替え方法など
暮らしを彩るグリーンインテリアとしても人気がある観葉植物。
それらを好きな組み合わせで寄せ植えすることで、ワンランク上のおしゃれなインテリアとなります。
好きな種類を選び、自分でレイアウトを考えた、お気に入りコーディネートの寄せ植えは、愛着が湧いて日々のお世話も楽しくなりますよ。
今回は、観葉植物の寄せ植えの作り方やコツ、育て方やおしゃれに飾るポイントをご紹介していきます。
観葉植物の寄せ植えのコツ
観葉植物を寄せ植えしてみたいけど難しそう…と不安に思ってはいませんか?
あまり難しく考えることはなく、道具や材料も市販のもので揃います。
寄せ植えは、いろいろな種類を組み合わせることで、表情が変わるのが醍醐味です。
初めは小さな鉢の寄せ植えから始めると、チャレンジしやすいかもしれません。
次は、寄せ植えに挑戦する人向けに、抑えておきたいコツやポイントをご紹介します。
育ちが似ている植物を合わせる
寄せ植えをする際に最も気を付けたいのが、「育ち方の似ている植物を合わせる」という点です。
水やり頻度、日光の好み、耐暑・耐寒性が似た植物同士を合わせる必要があります。
例えば、乾燥を好む植物と、毎日水やりを必要とする植物を組み合わせると、どちらかは環境が適さずに枯れてしまいます。
ひとつの鉢で育てる寄せ植えは、性質が似ている植物同士を組み合わせ、バランスよく育成しましょう。
良い苗を選ぶ
観葉植物の寄せ植えには、まずしっかりした根張りの健康な苗を選びましょう。
葉などに病気がないか、害虫がいないかも、きちんとチェックしておきたいポイントです。
ラベルに植物の特性が書かれている場合もあるので、育ち方の同じ苗を集める参考にしましょう。
主役と脇役を決めて組み合わせる
寄せ植えの場合には、主役や脇役など、植物に役を決めて植えると、バランスよく華やかでおしゃれな寄せ植えに仕上がります。
◆主役:1~2種類
目立つもの、華やかなもの、大きい花が咲いて存在感がある植物など
◆脇役:3種類ほど
主役を引き立て、全体的なバランスを取ったりアレンジを出したりする役の植物
主役・脇役の他に、準主役を決めて配置していくのもおすすめです。
生長のタイプを考慮する
観葉植物の成長タイプを考慮しておくのも重要なポイントです。
上へと伸びていく種類、垂れ下がる種類、広がりのある種類など、生長タイプを考慮してレイアウトすることで、調和の取れた鉢植えが完成します。
初めのうちは、写真や雑誌、インターネットなどをお手本にレイアウト作りをすると、配置の参考になりますよ。
高低差を付ける
寄せ植えは高低差を付けて配置することで、美しくまとまります。
鉢の後方から高・中・低の3段作りと意識して、いちばん手前側に低い植物を植えるようレイアウトしてみましょう。
ひな壇のようにすっきりとして、植物が重ならず、それぞれの表情が見えて立体感も生まれます。
植物の色を整える
どのような種類の観葉植物を使うか悩んだときは、植物の色で整えてみてはいかがでしょうか。
同系色の濃淡で揃えたグラデーション寄せ植えや、異なる色、対となる色で組み合わせた寄せ植えなど、色使いを整えれるだけで、美しくまとまってくれます。
異なるアクセントカラーで作るレイアウトが難しければ、まずは同系色の寄せ植えから挑戦しましょう。
葉の色も考慮して選んでみると、さらに統一感が生まれますよ。
観葉植物の寄せ植えで必要な道具
まずは、寄せ植えで必要になる道具をチェックしてみましょう。
鉢(一回り大きなもの)
土
スコップ
土入れ
ジョウロ
鉢底ネット
鉢底石
園芸用バサミ
手袋
ココヤシファイバー
観葉植物の寄せ植えの作り方
必要な道具が分かったら、さっそく寄せ植えの作り方を勉強していきましょう。
寄せ植え作りというと難しく感じますが、手順はとてもシンプルで簡単ですよ。
レイアウトを決めて、土などを入れ、配置しながら植え付け、整えたら完成になります。
始めてみると意外と簡単で楽しいので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
それでは、寄せ植えを作っていく手順を、ひとつずつ詳しくご紹介していきましょう。
まずはレイアウトを決める
まずは、おおまかなレイアウトからです。
生け花と同様に高低差を使った3段作りや、ドーム状に丸みをもたせるレイアウトなど、好みの配置をざっくりと決めます。
ドーム状の場合は、高い植物の対角線上に低い植物を配置すると上手くまとまります。
鉢のデザインなども含めて、どのような仕上がりのゴールにしたいかを考え、デザインしていきましょう。
鉢底にネットを敷く
鉢底ネットとは、鉢やプランター底に敷く網を指します。
鉢の底穴を覆うように、鉢底ネットを乗せましょう。
ネットを敷くことで、水はけが良くなって通気性も上がり、根腐れの予防になります。
鉢底ネットは必須アイテムではありませんが、水やりの際に土が流れ出るのを防げるので、土が減っていく心配もありませんし、鉢底から害虫の侵入を防ぎ、害虫対策にもなります。
ネットの上に、切った新聞紙を敷くのも土の流出防止に効果的です。
さまざまな素材のネットがありますが、ヤシの繊維で作られた植物性のネットだと、植物にやさしいのでおすすめです。
耐久性を考えるならプラスチック素材、防虫効果を最優先するのなら銅製のネットを購入しましょう。
プランターの下に鉢底石を敷く
鉢底ネットを敷いたら、次は鉢底石を敷いていきます。
鉢底石は、軽石などの素材で作られており、鉢底ネットと同様に、土の水はけを良くして根腐れを防止するのが目的です。
水はけの良い環境を好む植物があれば、鉢底石を多めに入れておくと良いでしょう。
小さめの鉢だと、鉢底石を敷くことで土の量が極端に減ってしまう場合もあるので、あえて使用しないのも手です。
鉢底石の代わりに、コルクや発泡スチロールで代用もできます。
土を入れる
鉢底ネット、鉢底石を敷き終えたら、次は観葉植物用の土を入れましょう。
植え付ける植物の高さやバランスを見て調整していきます。
向きを調整しながらバランスよく植える
次はいよいよ、植物たちを植えましょう。
花や茎の向きを見ながら、配置を調整してバランスよく植えていきます。
順序としては、メインになる主役の植物から、苗土をほぐしつつ植えていきます。
すき間に土を足していく
配置できたら、スコップを使って土を足して埋めていきましょう。
鉢の縁から土までは1~2センチ間隔を空けておくと、水やりの際に土が流れ出ません。
あわせて、縁周りをココヤシファイバーで囲っておくのもおすすめです。
細かい部分や狭い場所は、土入れを使って足していくと、きれいに埋めることができますよ。
最後に水やりをする
隙間に土を足し終えて、株を安定させたら、寄せ植え作業はほぼ完了です。
最後に、たっぷりの水を鉢底から流れるほどに与えます。
寄せ植え後、しばらく植物はデリケートな状態ですので、株が落ち着くまでは風通しの良い半日陰の場所で管理しましょう。
観葉植物の寄せ植えの育て方
寄せ植えの作り方を学んだら、次は育て方です。
基本的な育て方をマスターして、大切な寄せ植えをなるべく長く楽しみましょう。
ここからは、水やりの方法や置き場所、植え替え時の手順をご紹介します。
水やりの方法
観葉植物の水やりは、単体でも寄せ植えでも、「土が乾いてから水やりする」のが基本になります。
オンとオフのメリハリをつけて、あげるときには土全体に水が染み渡るように、鉢底から流れ出るほど、たっぷりと水をあげましょう。
水やりのタイミングで、霧吹きなどで葉に水をかける「葉水」も行ないましょう。
室内で育てている場合は、エアコンなどで乾燥しがちな夏場・冬場には、毎日葉水してあげると喜びます。
また、夏場は炎天下の水やりは避け、涼しくなった夕方に行なうのもポイントです。
置き場所
観葉植物は、湿度の高い環境が苦手で、害虫の発生リスクも上がります。
風通しの良い場所で管理して、室内であれば送風機などで風の流れを作ってあげましょう。
置く場所の日当たりも重要です。
観葉植物によって、日向、半日陰、日陰といった、環境の好みが異なります。
特性を理解して、植物に適した置き場所を考えましょう。
植え替えの方法
【準備する道具】
・植え替え用の鉢
・スコップ
・土
・土入れ
・緩効性肥料
・手袋
・ジョウロ
・ハサミ
・ポリポット(あれば)
①株元にスコップを差し、株周りの根を切って取り出す
②根が切れたら、スコップで株を掘り起こす
③株の大きさを苗ぐらいに調整する
④残った根などを取り、寄せ植えの土を空気を含ませつつ混ぜて柔らかくする
⑤植え替える配置場所を決める
⑥花や茎の向きを見ながら配置して植え付ける
⑦すべて配置したら、株の隙間に土をしっかりと埋めていく
⑧株を固定したら水をたっぷりあげて、数日間は半日陰に置く
植え替える時の注意点
寄せ植えをした植物の株に対して鉢が小さくなってきたら、植え替えのタイミングかもしれません。
全体のバランスが崩れていたり、花が枯れ始めたりしていたら、寄せ植えのメンテナンスをしましょう。
次は、寄せ植えを植え替える時の注意点や方法を解説していきます。
植え替えの時期に注意
観葉植物は、鉢が狭くなり根が窮屈になると、元気がなくなり、根腐れや根詰まりを起こします。
基本的には、1~2年を目安にして、一回り上の余裕があるサイズの鉢へ植え替えましょう。
水やりのときに水が出にくくなった、植物の下葉が枯れてきた、鉢から根がはみ出ているときは、植え替えのサインです。
植え替え時期としては、春から秋の間がベストです。
生育期ではない冬場に植え替えを行なうと、エネルギーが足りずに弱る恐れがあります。
観葉植物の土に注意
寄せ植えに用いる土にも注意しましょう。
庭土を鉢に入れるだけでは、植物は健康に育ちません。
鉢で植物を育てる場合は、鉢内の土だけで十分な栄養が取れるよう、市販されている観葉植物用の土が必要になります。
また、土の酸度も重要なポイントです。
日本に自生する植物の多くは、弱酸性の土を好みます。
対して、輸入された植物などは、アルカリ性の土を好む場合が多いです。
土の好みが極端に異なる植物同士を組み合わせると、どちらかが枯れてしまいます。
寄せ植えの植物を選ぶ際には、植物の好む土の酸度も調べて、同じ好み同士でまとめると元気よく育ってくれますよ。
植え替える鉢のサイズに注意
「植え替え作業は大変だし、一気に大きな鉢に植え替えたい…」と考えてしまいますが、実は植物には悪影響です。
鉢のサイズが大きくなりすぎると、土の量が急激に増えます。
根に栄養が行き届かなくなるほか、多量の土に水分が残留するため、根腐れを起こす原因になるのです。
そのため、手間ではありますが、鉢のサイズは一回りずつ大きくして植え替えを行ないましょう。
もし、サイズをこれ以上大きくしたくない場合は、根や枝を切って調節し、同じ鉢を使って土を新しく替えるというのも手段です。
葉っぱに日光が当たるように調節する
複数の植物を集めた寄せ植えは、葉の密集や風通しにも十分注意が必要です。
葉が密集しすぎると日光が上手く当たらず、光合成ができずに植物が弱っていきます。
適度な間引きや調整を行ない、日光不足に注意してあげましょう。
また、風通しが悪くジメジメした環境は、害虫発生や根腐れの原因です。
寄せ植えの鉢は、特に風通しの良い場所に置き、高温多湿の環境を避けて管理しましょう。
観葉植物の寄せ植えをおしゃれにするポイント
寄せ植えを楽しむのであれば、おしゃれさも意識したいところです。
おしゃれでかわいい寄せ植えができたら、お世話のモチベーションも上がりますよね。
次は、観葉植物の寄せ植えを、さらにおしゃれにするポイントやアイデアをご紹介します。
簡単なポイントをひとつ実践するだけでも、雰囲気がかなり変わりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
かわいいプランターを選ぶ
寄せ植えはプランターを変えるだけでも、服を着せ替えるようにがらりと雰囲気が変わります。
アンティーク、ポップ、アジアン、モダンなど、目指す雰囲気に合わせてみましょう。
シンプルな寄せ植えほど、どんなプランターにも馴染みます。
あえて質素な寄せ植えを作り、プランターのデザインありきで楽しんでみるのも良いですね。
かわいい装飾アイテムなどの小物で飾り付けるのもおすすめですよ。
カラーリーフで鮮やかに
カラーリーフとは、一般的な緑以外の色や特徴的な葉を持っている植物を指します。
季節の変化によって色が変わるなど、生長過程を楽しめるのも魅力です。
さらにカラーリーフは、比較的丈夫で育てやすい種類が多いため、おしゃれさと育てやすさを同時に叶えたい、寄せ植えビギナー向けの植物とも言えます。
花を入れない、観葉植物のみのレイアウトではシンプルになりがちですが、カラーリーフを使えば明るさや華やかさが生まれます。
「寄せ植えがシンプル過ぎて寂しい」と思ったら、カラーリーフをアクセントとして取り入れてみるのはいかがでしょうか。
ハイドロカルチャーで涼しげに
人口土であるハイドロカルチャーを使えば、もっと優れたデザイン性が叶います。
ハイドロは「水」、カルチャーは「栽培」の意味で、土を使わずに植物を育成する方法です。
カラーバリエーションが豊富なハイドロカルチャーを透明な容器とあわせて使えば、グラデーションを作ることも可能です。
樹脂素材のジェルポリマーを使えば、涼しげで軽やかな雰囲気になりますよ。
「観葉植物や寄せ植えを楽しみたいけど、土は衛生面や虫が気になる…」そんな方にもおすすめです。
土に含まれる堆肥などは、害虫などの発生にも繋がりますが、ハイドロカルチャーを使えば、室内でも清潔に管理できますよ。
観葉植物を買うなら通販サイトがおすすめ!
鉢植えや苗は、店頭で購入するとかさばったり重かったりと、持ち帰りが大変ですよね。
そんなときには、通販サイトを利用して観葉植物を購入してみませんか?
通販で購入すれば、ご自宅などに届くため持ち帰る手間がありませんし、多種の商品から、種類や価格を比較しながら納得いくチョイスができます。
帰宅後や深夜など、思い立ったときにいつでも買えるという点も魅力です。
また、通販サイトは店頭販売よりも在庫を多く持てますので、選択の幅が広がります。
まとめ
今回は、観葉植物の寄せ植えをする際のコツや手順、育て方や注意点などをご紹介してきました。
観葉植物は単体でも楽しめますが、寄せ植えをすることで違ったニュアンスを楽しめます。
こだわりのインテリアに添えるアイテムとして、自分好みにレイアウトできるのもおすすめです。
手間暇をかけてお気に入りの寄せ植えをすることで、今まで以上に愛情を注いで育てられますよ。
◆プレミアガーデンの観葉植物ラインナップはこちらからご覧ください。