ドラセナ リフレクサの種類や上手な育て方・病気や害虫対策まで一挙にご紹介
ドラセナ リフレクサは、風水的に陽の気を持つので、玄関やリビングルームなど気の入り口に置くと効果的な植物です。
この記事では、ドラセナ リフレクサの種類や特徴・初心者でも簡単に育てられるコツ、その他にも害虫や病気の予防・対処法についてや苗の増やし方まで、ていねいに解説していきますので最後までチェックしてみて下さいね。
ドラセナ リフレクサの基本データや特徴
植物名 | ドラセナリフレクサ |
英名・和名 | ソングオブインディア・花魁草・ニオイセンネンボク |
原産地 | マダガスカル・インド |
学名 | Dracaena reflexa |
科名・属名 | キジカクシ科・ドラセナ属 |
園芸分類 | 観葉植物 |
草丈・樹高 | 60㎝〜3m |
耐寒性・耐暑性 | 寒さ暑さ共に強い |
「ドラセナリフレクサ」は、リュウゼツラン科・ドラセナ属の植物でインド、マダガスカルが原産国です。
こちらは、別名「ドラセナ レフレクサ」とも呼ばれています。
比較的雨が多い高温多湿の熱帯性の植物であることから、日光を好みますが、カーテン越しに明るい光を当てるだけでも十分に育てることができます。
寒さにも強く5℃以上あれば枯れることがないので、観葉植物初心者の方にも人気の植物となっています。
また細く上に向かって生える緑の葉が美しく、花言葉が「幸福」ということからも、お部屋のインテリアとして注目の植物となっています。
置くだけでハイグレードな印象になりますが、上に上にと元気に育つので気の滞りやすいお部屋の角や仕切りエリアに置くだけでも効果的です。
葉が柔らかいことが特徴で、優しく垂れ下がることから上品な雰囲気を醸し出すことができます。
種類と品種
さて、初心者にも育てやすいドラセナリフレクサにはどんな種類があるでしょうか。
ドラセナは約50種類以上もあるとされ、どの品種も人気がありますが今回はドラセナリフレクサの仲間を紹介していきましょう。
リフレクサはフローメル・プリオメレなどの名前で出回っていることもあります。
リフレクサの仲間には葉の縁が淡いイエローになる「ソングオブインディア」や、葉の中央の鮮やかなストライプが特徴的な「ソングオブジャマイカ」も広く知られていますね。
それではそれぞれチェックしていきましょう。
リフレクサ
リフレクサは濃いグリーンが特徴的な観葉植物です。葉が細くてツヤがあります。
たくさんあるドラセナの中でも乾燥に強く環境にも馴染みやすい点から、地下などの店舗などでも見かけることがあるでしょう。
またマイナスイオンを多く発生しやすく、空気をクリーンにする効果もあります。
更に置くことで邪気を払い、運気が上がる効果があるとされていることから、プレゼントなどにも大変喜ばれるでしょう。
ソングオブインディア
ソングオブインディアは、観葉植物では珍しい黄色いストライプが特徴です。適度に陽の光を浴びることで葉の色が更に鮮やかになります。
一つ置くことで、お部屋の中がパッと明るくなるので女性にもとても人気があるアイテムです。
ソングオブインディアというオシャレな名前は、その姿が歌い踊っているように見えることから付けられたと言われています。
ライトアップした時に、葉の色が透けるのが魅力の一つです。
またリフレクサと同様にマイナスイオンを多く発生させるので、エコプランツとしても人気があります。
ソングオブジャマイカ
ソングオブジャマイカは、リフレクサと比較すると葉っぱが太くて、イエローグリーンのストライプが特徴です。
インディアと比べるとやや落ち着いた印象を受けるでしょう。
ジャマイカは、葉の内側にイエローの斑が入っています。
成長はゆっくりですが、葉の伸び方が芸術的なので、自然に育っていくのを見守るのがおすすめです。
また、小さい観葉植物をお探しの方にも楽しんでいただけるハイドロカルチャーとしても人気があります。
ドラセナ リフレクサを育てるまでの準備
ドラセナ リフレクサは、他と比べてお手入れが簡単な観葉植物だと言えるでしょう。
ただ熱帯地方の植物であるために、寒さにはやや弱いので注意が必要です。
鉢植えの場合は、冬はなるべく暖かい場所に置くことで長く楽しむことができますね。
霜などにあたると根腐れの原因にもなるので、庭に植えたい場合には特に注意しましょう。
鉢で育てる場合
ドラセナ リフレクサをポットから植え替える場合、その根に合うサイズの鉢をチョイスすると良いでしょう。
水はけが良くなるように土は観葉植物専用のものをおすすめします。
観葉植物用の土は、普通の土と比較して乾きやすくできており、冬場の根腐れを防いでくれる効果があります。
土の表面に根が回ってきたり、水はけが悪くなってきたら次の植え替えのタイミングです。まだ小さな株の場合には、毎年植え替えてあげるようにして下さい。
庭などに直接育てるための準備
ドラセナ リフレクサを庭に植える場合には温度管理の他にも、場所などにも注意が必要になります。
それは、植え付けるタイミングで小さかったものでも、成長して大きくなった時に狭くなってしまうことがあるからです。
したがって、庭に植える場合には成長することを視野に入れてどこに植えるのかを考えることが失敗を防ぐポイントになります。
土は鉢に植える時と同じように観葉植物専用のタイプを使用すると良いでしょう。植え終わったら水をたっぷり与えてください。
ただ寒さには弱いので、お住まいの地域によっては地植えはおすすめできません。
ドラセナ リフレクサの育て方の基本情報
熱帯地方で生まれたドラセナ リフレクサですが、夏の直射日光には弱く、冬は霜などを受けることで枯れてしまうデリケートな植物です。
基本的に暑い地域で生まれた植物は、気温の変化には弱い面があります。
ここでは、ドラセナ リフレクサを育てておくために知っておきたいポイントがいくつかあるので整理してみましょう。
植え付けの仕方
比較的育てやすいドラセナ リフレクサの植え付けは、5月下旬から秋頃までの暖かい日がおすすめです。ホームセンターなどで買ってきた株の場合はポットから取り出して、まず根をチェックして下さい。
根は傷つけないように優しく取り出すのがポイントです。
根が回って根詰まりを起こしているような場合、鉢植えの場合は一回り大きなサイズを用意しましょう。次に植え付けたい場所に穴を掘り、根の上側についた土を2分の1ほど落として株を置きます。
置く場所が決まったら、隙間に観葉植物専用の土で埋めていきましょう。鉢に植える場合は鉢底石を置くと水はけが良くなりおすすめです。
水やりの仕方
育てやすいドラセナ リフレクサですが、水やりには少し注意が必要です。根を湿った状態にしておくと根腐れの原因になります。
したがって、よく乾かしてから水をあげるようにしてください。土の表面が乾いてきたら、あふれる位にたくさん水をあげるのがポイントです。
鉢植えの場合、受け皿に水が溜まったらすぐに捨てるようにしましょう。また寒くなると生育が止まるので、乾燥気味に育てるのがドラセナ リフレクサを長く楽しむコツです。
もし万が一葉の色が悪くなってきた場合は根腐れを起こしている可能性があります。その場合も慌てずに、根の黒くなった部分を取り除いて植え替えてあげてください。
肥料のあげかた
ドラセナ リフレクサは生育期になると多くの栄養分を必要とします。ですから、与え過ぎには気をつけて定期的に肥料を与えましょう。
初めて観葉植物を育てる場合には、液体用の肥料が扱いやすいです。添付の説明書をよく読み水で薄めたら、二週間に一度くらいの割合で与えてください。
元肥(最初に与える肥料)には、効果が持続する緩行性タイプの肥料が効果的でしょう。
また成長過程で元気がなくなって来た時に与える肥料には、即効性のある液体タイプなど使い分けることもおすすめです。冬の休眠期には肥料は必要ありません。
工夫をし、なるべく長く植物を鑑賞出来たらいいですね。
剪定の仕方
ドラセナという品種は、段々と上側に伸びていくので手入れをしないでいるとメンテナンスできないくらいに大きく成長することがあります。
したがって特に枝が伸びすぎてしまった時や形が崩れてしまった場合など、初夏から秋のはじめまでの暖かな日を選んで枝を水平に切り剪定してください。
切る枝は混み合っている枝、または成長し過ぎている枝です。剪定することでより成長が盛んになり通気も良くなるので、虫の発生を抑える効果もあります。
また冬場など葉っぱの先だけが黒くなり枯れてしまうことがあります。このような現象が起きた時には一度絶えてしまった細胞は戻ることはないので、暖かい時期にカットして整えましょう。
冬越しさせる方法
寒さには弱いので、冬は休眠期に入ります。このシーズンには土を乾燥気味に育てるのが越冬させるコツの一つです。表面の土が乾いたなと思ってもすぐには水やりをせずに、2・3日間隔を置き
水やりをすると良いでしょう。気になる場合は霧吹きなどで葉水することで適度な湿度を保てます。
また室内などの観葉植物は温度の変化には弱いため、冬場は葉っぱに元気がなくなったり、黄色くなったりすることがあるでしょう。しかし、根や幹がしっかりしいていれば春になるとまた新芽が出てきます。
黄色くなってしまった葉は取り除き、昼間はなるべく陽の当たる暖かな場所に移して越冬させましょう。
挿し木での増やし方
剪定などで切り落とした枝を捨ててしまうのはかわいそうと思う方もいるのではないでしょうか。ドラセナ リフレクサは挿し木でも楽しめる植物です。
簡単にできるので、栽培が初めての方でも挑戦できるのがメリットでしょう。
挿し木の時期は暖かな時期がベストです。まず観葉植物用の土と育苗に必要なポットを用意しておいてください。
ポットに8割ほど土を入れて、指で軽く穴を掘り二分の一ほど茎を押し込み軽く押さえながら整えましょう。あとは土が乾かないようにメンテナンスするだけです。
新芽が出たら、新しい鉢に植え替えてあげてください。
また、剪定した枝を水耕栽培で育てる方法もあります。こちらの場合も2~3週間して根が出てきたら植え替えてあげましょう。
ドラセナ リフレクサの育て方のポイント
ドラセナ リフレクサは、育て方に注意すればすくすく育ってくれる割合に扱いやすい植物です。気を付けるポイントは冬の寒さと、通気性の良さ、また適度なメンテナンスでしょう。
また熱帯地方の植物ですが、夏の直射日光に弱いところも覚えておきたいポイントです。
ここでは、置き場所や苗の選び方、植え替えの時期の秘訣をそれぞれ解説していきます。
置き場所
前にも書いたようにドラセナ リフレクサは極端な暑さや寒さに弱いので、できれば陽ざしの入るカーテン越しに育てるのがベストでしょう。
ほとんど陽ざしが入らない部屋でも育ちますが、葉色を良くするためには時々日光浴をさせてあげてください。この場合も直射日光は避け、カーテン越しなど少しずつ明るいエリアに移していくのが最適です。
急激に明るい場所に移すと葉焼けの原因になるので注意してください。
寒い場所での地植えには不向きなので、鉢植えにして季節ごとに置き場所を変えるのがベストでしょう。また屋外で育てている場合も、冬場は夜だけでも部屋の中に入れてあげることをおすすめします。
苗の選び方
ホームセンターなどでチョイスする際の良い苗の目安は次の3つです。
①幹が太くしっかりしている
まず確認したいのは幹がしっかりしていること。触ってみて、根本がぐらぐらしているものは、鉢や根に比べて株が大き過ぎたり根が弱っていることがあるので要注意です。
幹がしっかりしていると、栄養の吸収も抜群ですくすくと丈夫に育ってくれます。
②葉がみずみずしく鮮やかな色をしている
次に葉っぱの色をチェックしてみましょう。フレッシュで鮮やかなグリーンなら申し分ありません。
逆に葉が黄色く変色していたり、葉先が黒くなっている場合は、根腐れを起こしている可能性があるので避けた方が良いです。
③虫やカビがついていない
せっかく購入したラセナ リフレクサを長く鑑賞するために、葉の裏や根元など虫やカビがないかをチェックすることも大切です。
葉っぱに虫食いなどがないか確認するのを忘れないでください。
植え替え時期と方法
植え替えの時期は5月から6月の初夏がベストでしょう。それはなぜかと言うと冬越しをするために、根を環境に慣れさせる必要があるからです。
植え替える前の準備としては、土を乾燥させて置くのがポイント。また余分な葉などを切っておくなどしておくと更に良いでしょう。
鉢は一回りか二回りほど大きいサイズを用意してください。
そして鉢底石と新しい土を入れて、植え替えていきましょう。順序としては上記の「植え付けの仕方」と同じです。
植え替え後は根が新しい環境に慣れるまで、明るい日陰に置く方が良いでしょう。水は控えめに与えて、葉水は切らさないようにしてください。
ドラセナ リフレクサにつく害虫・病気とその対処法
育てやすいドラセナ リフレクサですが、生育期の春から秋にかけては害虫が発生することがあるため注意が必要です。
虫が出やすいのは、環境や季節などに大きな要因があります。
定期的にチェックをして、病気が発生しないように注意しましょう。
ここでは、害虫が発生した時の対処法を解説するので参考にしてみてください。
カイガラムシ
ドラセナ リフレクサに最も発生しやすい虫はカイガラムシです。この虫は幼虫の時は白い綿がついているように見えます。この虫がついてしまった場合は、幹から汁を吸い取って成長を妨げてしまう危険があります。
したがって早期に発見して、幹や枝などについた幼虫を歯ブラシなどでこすり落とすと良いでしょう。万が一蔓延してしまった時には、殺虫スプレーなどを利用してください。
予防策としては日ごろから葉水をすることが効果的です。
枝が混み合って通気性が悪くなるとカイガラムシが発生しやすくなるので、定期的にお手入れすることがおすすめ。
ハダニ
次にドラセナ リフレクサに発生しやすい害虫は、ハダニです。ハダニは蜘蛛の仲間でとても小さく屋外屋内に関わらず、観葉植物などの葉や葉の裏側に潜んでいます。
したがって葉の栄養をグングン吸い取ってしまうため、葉の色が白くくすんだり、ひどくなると小さな茶色の斑点を作るのが特徴です。
見つけたらすぐに駆除することが大切ですが、細かいので見逃してしまうことも多いでしょう。
またハダニは梅雨が明けたころから夏場にかけて発生することがおおいので、その時期になったらこまめに葉水することも予防になります。
アブラムシ
ハダニ同様に、主に葉の裏側について葉の栄養を吸い取ってしまう害虫はアブラムシです。アブラムシは繁殖が早くてあっという間に蝕んでしまうので、早期発見が大切でしょう。
ひどくなるとウイルスを媒介して、病気になってしまうことがあります。また植物の栄養分が吸収されて、どんどん元気をなくしてしまうので注意が必要になります。
そのため日ごろからのお手入れが大切になるでしょう。まだ初期の段階では、葉水が効果的です。
また粘着力が弱いセロハンテープなどで直接アブラムシを取り除く方法もあります。さらに木酢液を薄めたものを散布するのも効果的です。
炭疽病
炭疽病は、カビが原因の病気です。あらゆる植物に発生する可能性があるので注意しましょう。
初期の症状としては、葉の一部に茶色の斑点があらわれることが多いです。症状が進むと少しずつ斑点の範囲が広くなってグレーに変色するのが特徴。
特に梅雨の時期や湿度が高い時に発生しやすいので、なるべく風通しが良い場所に植物を置き、葉が混み合わないように手入れするようにしてください。
万が一葉に炭疽病を発見した時は、その部分を切り取って処分しましょう。ひどくなると株ごと処分しなくてはいけなくなるので早期発見が一番大切です。
まとめ
ドラセナ種はたくさんありますが、中でもドラセナ リフレクサは育てやすくて初心者の方にも好評です。
ボタニカルが大注目されている今、置くだけでマイナスイオンを発生させて空気をきれいにしてくれるドラセナ リフレクサは、贈り物としても喜ばれること間違いないでしょう。
花言葉も「幸福」なので、グリーンギフトとして最適です。
昨今ブームになっているハイドロポニックスとして、インテリアの一部として飾るのも素敵ですね。