初心者必見!ポトスの植え替えの方法や育て方のコツをご紹介!
観葉植物としてポピュラーで人気の高いポトスは、どこでも手に入りやすく初心者にもおすすめです。
そのままインテリアとしても飾りやすく、ほかの花と合わせることもできるなど、さまざまなところで利用されています。
お世話も簡単で管理もしやすいだけでなく、切った茎を使って新しい株を増やすこともできるので、これから観葉植物を趣味にしたいという人にぴったりの種類でしょう。
そんなポトスの種類や栽培方法をご紹介していきます。
ポトスとは
ポトスは観葉植物としてポピュラーで、さまざまなところで見かけることができます。
その詳しい生態などを知ることでさらに親しみやすくなるでしょう。
知れば知るほどポトスの魅力に惹かれること間違いなしです。
ポトスの基本情報
科 | サトイモ科 |
属 | ハブカズラ属 |
和名 | オウゴンカズラ |
英名 | Pothos |
学名 | Epipremnum |
原産地 | ソロモン諸島、東南アジア |
開花時期 | 不定期 |
ポトスの特徴
ポトスはつる性の植物で、光沢のあるハート型の葉が特徴です。
自生しているものは徒長していきますが、観葉植物として売られているのは葉が小さく短いものをまとめていることが多くなっています。
小さなポトスも育て方次第で長く伸ばすことも可能で、逆に長いものから切り分けて育てることもできます。
ポトスは白い花を咲かせますが、開花は10年に一度といわれるほど珍しく、長年栽培している人でも見たことがないという場合がほとんどです。
ポトスの花言葉
ポトスの花言葉は「永遠の富」や「華やかな明るさ」です。
光沢がある葉をたくさん茂らせて、ずっと上に向かって登っていくことから富につながるという考えです。
また、ポトスは色落ちがしにくく、年中美しい緑を見せてくれるので「華やかな明るさ」という花言葉を持っています。
そのため、商売をしている場所や、新しい生活を始める際などにそばに置いておきたい観葉植物の一つです。
風水での効果。どこに置くべき?
ポトスのような観葉植物は風水的にはとても良いアイテムで、気のエネルギーを取り込んだり、場を巡る気を整えたりする効果があります。
特にポトスは常に緑があり葉っぱも茂っている植物なので、風水的にもおすすめしたい植物です。
ポトス自体のパワーが強いので、置いておくべき場所は悪い気が溜まりやすいトイレやキッチンなどにしましょう。
逆に普段から気が落ち着いている寝室などに置いてしまうと、逆効果になってしまうので注意が必要です。
ポトスの寿命
ポトスは初心者でも、長く育てることができるといわれている観葉植物です。
栽培の上手な人が育てれば、10年でも20年でも育て続けることができるのです。
だからといって何をやっても良いというわけではなく、適切な育て方をしなければどんな植物もすぐに枯れてしまいます。
また、ポトスの場合は、根をたくさん伸ばすので、植え替えも重要になります。
鉢植えに放置したままにすると根が詰まりすぎて根腐れなどの原因となり、寿命も短くなります。
ポトスの値段・相場
ポトスは手に入りやすい観葉植物で、その値段も幅広くあります。
葉に模様のないポピュラーな種類であれば、鉢が大きくなるにつれて値段が高くなると考えていいでしょう。
ポトスの場合、仕立て方でも値段が変わります。
背丈が短いものや支柱を立てて登頂させているものなどがありますが、背が高くなるほど高額になります。
値段としては、安いものは2,000円程度で高さのあるものは3万円前後になることも珍しくありません。
ポトスの種類
ポトスは一般に売られているだけでも20種類以上の品種があります。
葉の色や模様などインテリアや好みに合わせて選ぶことで個性を出すことができます。
さまざまな種類を並べても楽しい観葉植物です。
ゴールデンポトス
多くの店で販売されているポトスは、ゴールデンポトスと呼ばれる品種です。
鮮やかなグリーンの葉には黄色い「斑」が入っています。
育てやすく病気にも強いため、管理も簡単なので初心者にもおすすめです。
また、もし病気になっても持ち直しが早かったり、切り分けも簡単なのでインテリアに合わせたりしやすいのが特徴です。
短いままにしておくことも伸ばすことも簡単ですので、初めての観葉植物としてもよくおすすめされる品種です。
ポトス・ライム
ゴールデンポトスよりも葉のグリーンが明るく、ライムカラーになっているのがポトス・ライムです。
「斑」も目立ちませんし、どんな鉢のデザインにもよく合います。インテリアが華やかになるのでお部屋の雰囲気を変えたいときにおすすめです。
また、葉の色は日向に置けば明るく、日陰に置けば濃くなるので自分の好みに応じて成長させるのも楽しいポイントです。
ゴールデンポトスと同じく病気に強く育てやすいので初心者にもおすすめできる品種です。
ポトス・エンジョイ
濃いグリーンの葉に白の「斑」が入ったデザイン性の高さが人気の品種です。
葉がしっかりしているので、すっきりとまとまったシルエットで、どこに置いても映えます。
また、ほかの品種よりも育てやすいので、誰でも安定した生育ができます。
乾燥にも強く、つるの伸びもゆっくりですので頻繁に切る必要もなく、長期間置いたままにしがちな人にもおすすめです。
ほかのポトスと同じく、切った茎からも根が伸びるので新しい株を作ることも可能です。
ポトス・エクセレント
ポトス・エクセレントは、ポトス・エンジョイの改良品種です。
通常のポトスよりも細長い形の葉が特徴で、「斑」の部分が多く白っぽい印象を与えます。
グリーンの部分がアクセントとなり、一般的なポトスとは違うものが良いという人におすすめです。
成長が比較的遅いので、細かな手入れをしなくてもシルエットを保つことができるのがポイントです。
ポトスの中でも人気の高い品種なので、ゴールデンなどに比べるとやや値段が上がります。
ポトスの選び方
ポトスを選ぶときは、種類が豊富にあるのでまずどの種類を買うかを決めたほうが絞り込みやすいでしょう。
もしくは置きたい形などをできるだけ決めておくこともおすすめです。
そのほかに踏まえておきたいポイントをご紹介します。
選び方のポイント
ポトスはつる性の植物ですので、つるの太さが太くしっかりしているものを選びましょう。
また、一つの鉢に茎が多数生えていると成長途中に根が張りすぎてしまい、すぐに植え替えをしなくてはいけなくなるので注意しましょう。
また、葉の色が全体的に鮮やかなグリーンで、葉の裏には虫がいないこと、枯れている葉が多くないことなどをきちんと確認しておきましょう。
特に「斑」の多い種類はチェックを怠ってしまいがちですので、気をつけておきたいポイントです。
100均のポトスはあり?
100円ショップのミニプラントにもポトスは取り扱われています。
100円ショップだからといってすぐに枯れたりすることはありませんので、お試しで購入してみるのもおすすめです。
しかし、小さく作られている分生命力は弱いので、大きな鉢植えよりも繊細に管理をしてあげる必要があります。
上手に育てることができれば大きな鉢でも十分すぎるほどのボリュームになります。
そのときの達成感なども、魅力ですのでチャレンジする価値はあります。
ポトスの育て方・手入れ
ポトスは特別な管理をすることもなく、誰でも簡単に育てられる初心者向きの観葉植物です。
増やすのも簡単なのでまずは育てる楽しみを知りたいという人にもおすすめです。
簡単なポイントをしっかり抑えていきましょう。
日当たり・置き場所
ポトスは熱帯の植物なので日光が好きですが、長時間の直射日光には弱い植物です。
そのため、たまに陽が当たるような明るい日陰を意識して置くことが重要です。
屋外に置く場合は、明るい場所であれば基本的にどこに置いても大丈夫ですが、室内の場合は風通しが良い場所を選びましょう。
このとき、空調の風が直接当たると枯れてしまう原因になるので、そういう場所でないことを確認しましょう。
丈を伸ばしたい場合はできるだけ、日当たりの良い場所のほうが伸びやすくなります。
温度
ポトスは寒さに弱い植物ですので、10度を下回る場所には置かないようにしましょう。
特に冬場は置いている場所の気温を見ながら温かい部屋に移動させるといいでしょう。
屋外で育てている場合も鉢植えであれば必ず室内に入れるようにしてください。
夏場も35度を超えるような猛暑日は葉焼けを起こしやすくなってしまうので、直射日光の当たらない日陰に移すことをおすすめします。
ポトスは日陰でも育っていける植物ですので、夏の間は日陰に置いておいても大丈夫です。
土
ポトスは、どんな土でも育つことができますが、植え替えるときは観葉植物用の土を使うと良いでしょう。
着目すべき点は、水はけの良さです。
水はけが悪い土で育てるとすぐに根が腐ってしまう原因になります。
水はけを良くするためにも赤玉土を混ぜるのをおすすめします。
土の表面にカビが生えることもありますが、カビが生えてしまったら見た目にも悪いので、カビの部分を取って新しい土を入れましょう。
何度変えてもカビが生える場合は、土全体を変えても構いませんが、頻繁に変えるとダメージを与えてしまうので注意してください。
ハイドロカルチャーの場合の育て方
ポトスはハイドロカルチャーで育てることも可能です。
おすすめなのは5月~7月くらいの季節で、ポトスを鉢から出して土を洗い流し、ハイドロボールを入れた瓶などに移し替えます。
このとき、根腐れ防止の薬を敷いておくと失敗が少なくなります。
植え替えたあとは、日光が当たらない場所に置き、根を安定させます。
ハイドロボールに根が絡んだら明るいところへ移しても大丈夫です。
肥料は液肥を与え、年に一度は根腐れ防止剤を入れ替えてあげるようにしましょう。
育て方のポイント
ポトスの育て方は簡単ですので、比較的覚えやすいでしょう。
毎日続けても特に苦労するポイントはありませんので、気楽に育てることができるのが初心者にも嬉しいですね。
そんなポトスの管理ポイントを紹介していきます。
ポトスの水やり
ポトスは乾燥した土を好みますが、春から夏にかけての成長期には土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。
しかしいつも湿っている状態にすると根腐れを起こす原因にもなりますので、気をつけておきたいポイントです。
冬になり気温が低くなるとポトスは成長が止まります。
その場合は水を与える回数を減らしていき、土は乾燥気味にします。
ポトスは葉が大きいので、定期的に葉へも水を吹きつけることで害虫予防にもなります。
肥料は必要?時期や量
ポトスの肥料は春から夏にかけての成長期に与えます。
冬場など成長がストップしているときに、肥料を与えると肥料焼けを起こしてしまい、根を痛めてしまう原因となります。
肥料は液肥を希釈して2週間に1回程度与えましょう。
置き肥にする場合は、緩効性のものを選びましょう。
葉の色が濃いグリーンのポトスは栄養不足になると色あせてしまうので、それを見つけたら液肥を与えるといいでしょう。
肥料の種類は有機肥料・化成肥料のどちらでも構いません。
ポトスの剪定・切り戻し
ポトスを剪定する場合は成長期である春から夏・秋に行うようにしましょう。
手で簡単にちぎれますが、傷をつけて弱らせないようにきちんとハサミを使いましょう。
ポトスの樹液は、人によって皮膚に異常をきたしてしまうこともありますので、素手で触らないように手袋をつけるだけでなく、すぐに袋に入れて捨てましょう。
また、ポトスは犬や猫などの動物には有毒ですので、ペットがいる場合などは切ったハサミや樹液の着いたところを舐めさせないように注意しましょう。
ポトス植え替え
ポトスの植え替えも、成長期である春から秋にかけて行います。
植え替えのポイントは、水はけが悪くなったり、株が増えて密度が高くなった場合です。
冬場にどうしても植え替えをしたいときは、気温の高い室内で行えば大丈夫です。
ポトスの植え替えの際は根を少しほぐしてから新しい鉢へと移しますが、根を傷つけないように注意しましょう。
小さな株の場合は、土をきれいに洗い流してからハイドロカルチャーとして植え替えることも可能です。
支柱の立て方
ポトスは、支柱を立てるとつるを伸ばしてどんどん上に伸びていきます。
支柱の立て方は特に決まっていませんが、より大きく伸ばすためのポイントを抑えておきましょう。
まず、支柱は鉢を囲むように4本立てます。
鉢のサイズが大きい場合は支柱を増やしましょう。
支柱を固定するリングなどを用いると安定感が増します。
支柱は100円ショップに売っているものでも十分ですが、植物素材を使ったものも売られているのでインテリアにおすすめです。
太くするにはどうすれば良い?
ポトスは樹木ではないので、幹の太さはある程度限界があります。
樹木の観葉植物に比べるとポトスは幹の細さが目立ちます。
しかし、ポトスは特徴的な葉っぱを大きくさせることは可能です。
幹の代わりに葉を大きくして存在感を出しましょう。
ポトスの葉を大きくするには、縦に成長させるのが一番です。
支柱を立てて伸ばしていくと自然に葉のサイズも大きくなります。
目的の長さの支柱を立てれば、それ以上伸びても切り戻すことができます。
ポトスの増やし方
ポトスは株を増やすのも簡単な観葉植物で、初心者でもすぐに増やすことができます。
ポトスを育てている人はぜひ株を増やすことにチャレンジしてみてください。
また、増やした株は土植えも水植えも可能です。
水耕栽培の場合
ポトスは剪定で切ったものを水に挿しておくだけでも発根します。
そのまま水に挿したままにしておけば水耕栽培も可能です。
確実に発根させたい場合や水耕栽培をメインにしたいという場合は、水耕栽培用のポトス苗を選ぶといいでしょう。
水耕栽培を行う場合は根腐れ剤が欠かせません。
また、ポトスの場合は根を支えるために砂やハイドロボールなどを入れておくことで長持ちさせることができます。
肥料は水耕栽培用の液肥を使いましょう。
挿し木の場合
ポトスを簡単に増やしたいなら挿し木がおすすめです。
挿し木は切ったつるをそのまま土に挿しておけば、自然に発根して根付くので難しくありません。
つるは節を残して10cm程度に切って、葉を2~3枚残しておきましょう。
そのまま湿らせた柔らかい土に挿して、風通しが良く直射日光が当たらない場所に置いて置くと、1週間程度で発根し新しく葉が出始めます。
より発根しやすくさせるために、発根促進剤を塗っておくのがおすすめです。
ポトスが枯れた・元気がない!トラブルまとめ
ポトスを育てていると元気がなくなったり、葉が枯れたりすることもあります。
そんなときも慌てずに対処しましょう。
ポトスは強い植物なので、早めに対処すればすぐに持ち直して元気を取り戻せます。
ポトスが枯れる原因と対処法
ポトスが枯れ始めた場合にまず見直したいのは置き場所です。
直射日光が当たりすぎている、エアコンや暖房の風が当たっている場所などは、ポトスは枯れてしまいます。
枯れなくても成長が止まってしまったり、葉の色が悪くなってしまったりする原因になるので、対処法としては直射日光が当たらない落ち着いた場所に移動させてみましょう。
ほかにも、株が密集しすぎてカビが生えてしまったり、風通しが悪くなってしまったりするのも枯れる原因です。
その場合は剪定や植え替えを行いましょう。
ポトスが根腐れする原因と対処法
ポトスは根腐れを起こしやすい植物です。
その原因は水の与えすぎ、もしくは土の水はけが悪すぎることです。
植物を育てるにはたくさんの水を与えなければいけないと思われがちですが、ポトスの場合は土が乾燥したら与える程度で十分です。
また、朝のうちに与えるとちょうどいい土の湿り具合が保てます。
冬場は成長が止まるので、毎日ではなく数日に一度程度の水やりにしましょう。
根腐れが起こった場合は植え替えを行います。
土を払って色の変わった根を切って新しい土に植えます。
その後、水やりを控えて様子見を行います。
ポトスが葉焼け・変色する原因と対処法
ポトスを育てていると、葉の色が変わってしまうことがあります。
変色の大きな原因は直射日光にあり、日光が長時間当たり続けると葉は焼けてしまいます。
また、ポトスは水が多すぎるのを嫌いますが、成長期に水が足りなくなると葉の色があせてしまいます。
ほかにも、栄養が足りなくなってしまうと色味が抜けてしまうのです。
その場合、直射日光が当たっているなら日陰に移し、土が乾いているようなら水をきちんと与える、液肥を与えるなどの対処を行います。
ポトスに虫がつく原因と駆除方法
ポトスには虫がつきにくいのですが、土の状態によってはコバエなどが湧くことがあります。
コバエが発生する原因としては土を長期間変えていないことがほとんどです。
この場合、土の中にはタマゴがあるはずなので、根絶やしにするためには土を変えることが一番です。
植え替えるときは落とした土に殺虫剤を混ぜておくといいでしょう。
苗は新しい土に植えて、表面には化粧砂を敷き詰めると新たにコバエが住み着かないようにできます。
葉にカイガラムシやハダニがつくこともありますので、その場合は手作業で取ります。
ポトスが間延びする原因
ポトスは放置しておくだけでも自然につるを伸ばしていきます。
しかし剪定をしないと間延びしてしまい、見た目も悪くなってしまいます。
しっかりと葉が上を向いている状態を保つためには剪定を行うことが必要です。
剪定は間延びしたつるを優先に切り、そうすることで株の風通しも良くなり、病気の予防にもなります。
剪定は春から秋に行うのがベストです。
また、間延びしたつるだけでなく、傷んでいるものや枯れているものも一緒に切りましょう。
切るときは茎にある節の根元を切りましょう。
ポトスに斑点が出てくる原因と対処法
ポトスの葉には「斑」が入っているものが多く、白い斑点のように見えるものもありますが、それとは違う白い斑点や黒い斑点が見られることがあります。
その原因は「炭そ病」というカビによって起こる病気です。
炭そ病になってしまうと、葉っぱが弱くなったり、すぐに枯れてしまったりすることもありますので、ポトスを育てるときは風通しを良くしてカビを予防しましょう。
もし炭そ病になってしまった場合は、症状のある葉を切り、殺菌剤などを使って様子を見ましょう。