サボテンの人気の品種15選!選び方から育て方のポイントまで徹底解説
ぷっくり膨らんだ茎や葉が可愛らしいサボテン。
サイズや種類のバリエーションも豊富で、トゲの有るものや無いもの、花が咲くものなどその特徴もさまざまです。丈夫で育てやすく、お部屋のインテリアとしても人気の植物となっています。
そこで今回は、サボテンの上手な選び方や、人気の品種、さらには育て方のポイントについてご紹介していきましょう。サボテンを育て始めたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
サボテンの特徴と魅力
仕事や家事・育児で忙しかったり、一人暮らしの方にも育てやすい印象のサボテンですが、その人気の秘密はやはり育てやすさとお手軽さにあるようです。
サボテンは他の観葉植物とは育ってきた環境が違うので、ちょっとやそっとじゃ枯れる心配がありません。
まずは、サボテンの特徴と魅力を見ていきましょう。
丈夫で育てやすい
サボテンの原産地は世界各地にありますが、その多くは砂漠などの過酷な環境下で生息していたものです。
もともと乾燥や湿度に強く生命力も高いので、他の花や観葉植物よりもお世話が簡単なのが人気の秘密でしょう。水やりの回数も少なく済むので、普段仕事や家事・育児で忙しい方にもおすすめです。
サボテンは簡単なメンテナンスだけで長く楽しむことができるので、どんどん愛着もわきます。
種類が豊富
サボテンは種類が多く、お部屋のインテリアに合わせて選びやすい植物です。
世界中で約2,000種を超えるサボテンが生息しており、サイズ、形状、タイプがさまざまなので飾る場所を選びません。
また、サボテンはシンプルな見た目が多いので、老若男女問わず人気があるのもうなずけます。
100円ショップでも購入できる
サボテンは園芸店やホームセンターなどでも比較的安価で購入できますが、店舗によっては100円ショップでも販売されています。
ただし、サイズは小さめで手のひらサイズのサボテンの場合が多いです。
まずはお試しでサボテンを育ててみたいときには、100円ショップで探してみるのはいかがでしょうか。しかし、100円ショップの場合は株が弱っている場合があることも。サボテンの状態をよく見て選んでみましょう。
サボテンの状態のよさの見分け方は下記で紹介していきます。
サボテンの選び方
サボテンはいろんな種類があるので、どれを選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
見た目の好みも大切ですが、飾る場所や自分以外の家族、育てやすさなどを考慮するといいかもしれません。
ここからは、サイズ、形、育てやすさなどに注目した、サボテンの選び方をご紹介します。
サボテン選びで迷っている方は、是非参考にしてみてください。
サイズで選ぶ
サボテンは机やテーブルに置けるようなコンパクトなサイズから、人の身長よりも大きくなる大型のものまでさまざまな種類があります。
サボテンを飾りたい場所やお部屋の雰囲気に合わせて、ほどよいサイズ感のものを選ぶといいでしょう。
大型、中型、小型のサイズ別にそれぞれの特徴をご紹介します。
インパクトのある大型
インテリアの主役としてサボテンを飾りたい方には、大型の品種がおすすめです。
置くだけで抜群の存在感があるので、お部屋の雰囲気がガラッと変わりますよ。
中でも、武倫柱などの「柱サボテン」とも呼ばれる品種は、ぐんぐん成長していき人の身長をも超えるまで大きくなることがあり、自宅用だけでなくカフェやオフィス、ショップなどのシンボルプラントとしても人気があります。
ただし、大型のサボテンは予想以上に大きくなることもあるので、余裕をもって飾りましょう。
飾りやすい中型
棚の上やカウンターなど、空いたスペースに置くなら中型のサボテンがおすすめです。
大型ほどの存在感はありませんが、インテリアのちょっとしたアクセントになります。
また、移動しやすいので気温や気分によって飾る場所を自由に変えられるのも便利ですよ。
園芸店やホームセンターで販売されているサイズは中型であることが多いので、手に入りやすいのも嬉しい点です。
コンパクトな小型
窓際やテーブルの上、テレビボードなど、ちょっとしたスペースに飾りたい方は、小型のサボテンがおすすめです。
小型サボテンでは、明日香姫や緋牡丹などが可愛らしい見た目で人気ですよ。
100円ショップでも手に入るのでお手軽感があり育てやすくもあるので、初めてサボテンを育てる方や忙しい方にも人気があります。
1つ1つのインパクトはそれほどありませんが、いくつか並べると可愛らしいインテリアになるでしょう。
形(タイプ)で選ぶ
サボテンの象徴とも言えるトゲですが、そのトゲの形状も種類によってさまざまです。
好みや家族の安全性を考え、サボテンを選ぶときにはトゲについても注目してみましょう。
また、花が咲くタイプのサボテンであれば、育てる楽しみも一層増すかもしれません。
ここからは、トゲや花について違いのあるサボテンを紹介します。
柔らかいトゲをもつ
サボテンというと、触るとちくっとするような鋭いトゲのイメージがありますが、中には、ふわふわした柔らかいトゲをもつ種類も存在します。
見た目も優しい印象なので、白を基調とした明るく柔らかいインテリアによく合います。
水やりのときに、トゲが手に刺さる心配もないので、サボテン初心者の方にもおすすめ。金晃丸や白桃扇などのサボテンは、トゲが柔らかくて見た目も可愛いので人気です。
硬いトゲをもつ
サボテンの力強さが欲しいのであれば、トゲの硬いタイプはいかがでしょうか。
トゲの色はサボテンの品種によっても異なりますが、赤や金、黒、黄色などがあり、発色の美しさを楽しめます。
ただし、水やりなどのお手入れの際に、トゲがささって怪我をしないように注意しましょう。また、しっかりした大きなトゲに育てるにはコツも必要なので、サボテンの育成・管理に慣れている方におすすめです。
トゲがないタイプ
サボテンの象徴ともいえるトゲがもたない、少し変わったサボテンもあります。
通常のサボテンに比べて、シルエットや色味がユニークなものが多く、ちょっと変わったサボテンを飾りたい方に人気がありますよ。
触っても怪我をする心配がないので、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心してサボテンを楽しめるでしょう。
花が咲くタイプ
トゲのイメージが強いサボテンですが、そんなサボテンの中にも花を咲かせる品種も多くあります。
サボテンの種類によって、花の大きさや花の咲き方が異なります。
花を咲かせるサボテンの中でも、白玉殿や金松玉やなどは「花サボテン」とも呼ばれ、非常に可愛らしい花を咲かせます。
トゲだけでなく花も咲かせるサボテンは、育てる楽しみも一層増すでしょう。
育てやすさ
お仕事や家事・育児などで忙しい方にとっては、サボテンの育てやすさも重要なポイントです。一般的な観葉植物に比べて育てやすいと言われているサボテンですが、その種類によって水やりの頻度や肥料の与え方が異なるので注意しましょう。
サボテンは、育成期の春・秋は土が乾いてから、休眠期の夏・冬は月に1回程度の水やりでいいとされています。
水を与えすぎると根腐れを起こして枯れてしまう恐れがあるので注意が必要です。
状態の良さをチェックする
サボテンを選ぶ時は、できるだけ健康なサボテンを選ぶことでその後の成長に差が出てくることがあります。
一般的に、濃い緑色をしていて表面にハリがあるサボテンが健康な株と言えます。店頭で選ぶ際には、この点に注目して状態の良いサボテンを選びましょう。
詳しい見た目を判断しにくいネット通販であれば、そのサイトの口コミや評判を参考にするといいでしょう。
人気のあるサボテン15選
ここまで、サボテンの大きさやタイプ別の選び方、そして特徴をご紹介しました。
サボテンの中でも見た目や育てやすさの点で人気がある品種を15種類ご紹介します。
どれも個性的でインテリアのポイントになるものばかりなので、サボテン選びに迷ったときは、参考にしてみてくださいね。
オプンチア 白桃扇
白桃扇は、うちわのように平たい見た目が特徴的なサボテンです。
別名「バニーカクタス」と呼ばれるのは、まるでウサギの耳のような形をしているからと言われています。
白いトゲはふわっとしていて柔らかいのですが、実は先端に折り返しがあり、うっかり刺さると痛みを伴って抜けにくいので注意が必要です。
日光をしっかり当てて正しい管理をすると夏に黄色い花を咲かせてくれますよ。
オプンチア 墨烏帽子
両手を上げて万歳をしているように見えるので、「バンザイサボテン」とも呼ばれています。
その見た目が縁起がよいとされていて、開業や開店祝いなど、お祝いのシーンの贈り物としても人気がありますよ。
トゲがないため安全性が高く、小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心して育てることができます。
セレウス・ペルヴィアナス
セレウス・ペルヴィアナスは、別名「電磁波サボテン」で、電磁波を吸収すると言われている少し変わったサボテンです。
もこもこのユニークな見た目が可愛らしく、こじんまりして飾りやすいので、机の上や窓際などのちょっとしたスペースにさりげなく飾れますよ。
乾燥が気になる時には、霧吹きなどで葉水をかけてあげるとよく育ちます。
アストロフィツム 兜丸
兜丸は、丸くてぷっくりとした見た目が可愛らしいサボテンです。トゲはありませんが、「星点」という白い斑点がついています。
また表面に白い毛が生えていて、まるでウサギのようなキュートな見た目が人気です。
直射日光に当たると日焼けを起こして傷むので、ある程度遮光できるレースカーテン越しの窓際で育てるといいでしょう。
ギムノカリキウム 緋牡丹
緋牡丹は、ロウソクに見えることから「キャンドルサボテン」とも呼ばれています。
手のひらサイズでどこにでも飾れるサボテンですが、カラーバリエーションが豊富で、赤やピンク、黄色など、お部屋を鮮やかに彩ってくれるでしょう。
葉緑素がなく単体での生育が難しいので、一般的には三角柱と呼ばれるサボテンに接ぎ木させて育ちます。
パロディア 金晃丸
金晃丸はびっしりと覆われたゴールドのトゲが美しいサボテンです。成長が早く、株元から子株をたくさん出すので、増やしやすいといえます。
トゲが柔らかく手に刺さるなどの怪我の心配がなく、サボテンの扱いに慣れていない初心者の方にもおすすめですよ。
暑さには強いですが、寒さには弱いので、気温が下がる冬場は日当たりがよく暖かい窓際で育てましょう。
コリファンタ 象牙丸
象牙丸は、象の牙のような存在感のある鋭いトゲが特徴的なサボテンです。
成長すると、花径10cmくらいの大きな花を咲かせるので、サボテンを育てながら花を楽しみたい方にもおすすめです。
高温多湿には強い性質があるので夏は問題ありませんが、耐寒性は低いので、冬場は温かい窓際などに移動させましょう。
パキケレウス 武倫柱
武倫柱は、硬くて鋭いトゲが放射状に伸びているサボテンです。
幼株のうちはびっしり生えているトゲは、成長するにつれて少しずつ消えていく面白い品種ですよ。
武倫柱はきいものでは1mを超える高さにまで育ち、その寿命は100年を超えるとも言われています。力強く、サボテンらしい姿と成長を楽しみたい方におすすめです。
クジャクサボテン 月下美人
月下美人は、白くて香りのある花を咲かせるサボテンです。
その花は夕方から咲き始め、夜中に完全に開花する姿が幻想的で人気があります。夜にしか見られない花なので、特別感があり、育てる楽しみも増しますよ。
しかし、育て方が他のサボテンよりも難しく、大きく成長しないと花も咲きにくいので、サボテンに慣れている方におすすめです。
フェロカクタス 神仙玉
太く赤いトゲがくるんとなっているのが特徴のサボテンです。トゲが太く硬いため、水やりの際には手を怪我しないように注意しましょう。
茎の緑と針の赤のコントラストが美しく、インテリアにも映えるおしゃれなサボテンです。
美しいトゲの色にするためには、たっぷり日光に当てることが大切ですが、直射日光に当てすぎると葉焼けを起こすので注意しましょう。
マミラリア 明日香姫
明日香姫は、まるで花が咲いているような白いトゲが可憐なサボテンです。
「枯れない愛」や「情熱」などの花言葉をもつので、大切な方へのプレゼントとしても人気があります。
冬の寒さに弱い性質があるので、この時期は窓際の暖かい場所で育てるのがおすすめです。
水やりの回数は少なめで、乾燥気味に育てるのがポイントですよ。
コピアポア 黒王丸
黒王丸の特徴は、粉を吹いているような青白い肌と漆黒で鋭いトゲです。
成長すると約50cm程になる中型のサボテンですが、育てるには少しコツが必要です。
成長はそれほど早くはありませんが、時間をかけてゆっくりと育てていく楽しみがありますよ。また、6月頃になると黄色い花を咲かせることがあります。
リプサリス・ヘテロクラダ
リプサリス・ヘテロクラダは、細長い茎が広がっているのが特徴のサボテンで、その少し変わった見た目が人気です。
下に垂れ下がるように伸びていくので、お部屋ではハンギングとして吊るして飾るのがおしゃれでおすすめですよ。トゲがないのでペットがいる家庭でも安心して育てることができるでしょう。正しい管理を続けると、春に白い花を咲かせることがあります。
シャコバサボテン
シャコバサボテンは、花の鑑賞を楽しむサボテンです。11月〜1月の寒い時期に、赤、ピンク、紫などの可愛らしい花を咲かせます。
開花しはじめる10月頃から園芸店やホームセンターの店頭に並び、「クリスマス・カクタス」の名前で流通することもあります。
病気になりにくく、害虫もつきにくいので、初心者の方でも安心のサボテンです。
サボテンの育て方のポイント
丈夫で育てやすく人気のあるサボテンですが、育て方のポイントをおさえることで、成長を促してどんどん大きくなってくれます。
サボテンの元気がなくなってきたら、以下のポイントをチェックしてみてください。
ここからは、サボテンの基本的な育て方をご紹介します。
日当たりの良い場所に置く
サボテンの原産地は品種によってさまざまですが、その多くは砂漠などの日の当たる乾燥した土地です。
サボテンは日当たりと風通りが良い屋外に置くのがおすすめですが、屋内に置きたいのであれば、窓際などがおすすめです。
ただし、直射日光が長時間当たりすぎると、品種によっては「葉焼け」を起こして変色してしまうので、レースカーテン越しくらいが適切です。
時期に合った適度な水やり
サボテンにはどんどん育つ「生育期」と呼ばれる時期と、成長がゆるやかになる「休眠期」があります。
春と秋が生育期にあたり、サボテンが大きく育つ時期なので、土が乾いたらしっかりと水を与えましょう。
休眠期である夏と冬は根から水をほとんど吸わないため、水をやりすぎると根腐れの原因になります。水やりは様子を見ながら、月に1度程度に控えましょう。
サボテンに適した土を選ぶ
サボテンの多くは、砂漠などの乾燥した土地でも育つので、水はけがよく通気性の良い土を選ぶのがポイントです。
ただし、根に適度な水分を吸わせるために、ある程度の保水性は必要です。自分で配合するのが難しい場合は、多肉植物やサボテン専用の土を選ぶと安心でしょう。適量の肥料も入っているので、サボテンがどんどん成長してくれますよ。
まとめ
今回はサボテンについてご紹介しました。サボテンは一般的な観葉植物よりも育てやすい植物として人気があります。
サイズやタイプ、花の咲き方などさまざまなので、お部屋の雰囲気や空間に合ったサボテンを選んでみましょう。今回ご紹介した人気のサボテンもチェックしてみてくださいね。
忙しくて植物のお世話ができるか不安な方も、サボテンであれば気軽に始められます。丈夫で寿命が長い品種も多いので、じっくり育てる楽しみを味わいましょう。