引っ越し祝いにぴったりの花は?おすすめの種類や花言葉などを紹介

引っ越し祝いの贈り物には何か縁起の良いものを贈り、新生活がより良いものになるようにお祝いしたいと考える方は多いのではないでしょうか。そんなときは、縁起の良い意味を持つフラワーギフトや観葉植物の鉢植えを贈るのがおすすめです。

本記事では、引っ越し祝いの贈り物におすすめのフラワーギフトの選び方などを紹介します。贈り物を渡すタイミングやマナーについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

引っ越し祝いにおすすめの花ギフト

引っ越し祝いにおすすめの花ギフトとして、以下の3種類が挙げられます。

  • 鉢植え
  • アレンジメントフラワー
  • プリザーブドフラワー

引っ越しのお祝いでは、花や観葉植物を贈ると新しい部屋の雰囲気が華やぎ、これからの新生活に彩りを加えることができます。

ここでは、それぞれのフラワーギフトの特徴や魅力について詳しく見ていきましょう。

鉢植え

自分で育てていく楽しみのある鉢植えは、花や植物が好きな方に喜ばれやすいフラワーギフトです。新しいインテリアとしても活躍してくれるような観賞性の高いものを選べば、新生活をより楽しく過ごすことができるようになります。

また、鉢植えは切り花などとは異なり、植物の根がつくことから「新しい土地に根付く」「新しい環境に馴染む」といった縁起の良い意味を持たせることができます。転勤に伴う引っ越しや進学や就職で引っ越す方には、鉢植えタイプのギフトが最適です。

アレンジメントフラワー

アレンジメントフラワーは、花瓶などが要らない点と管理が比較的簡単なフラワーギフトです。引っ越したばかりで忙しい方でも負担が少ないため、安心して贈ることができます。

また、アレンジメントフラワーはバスケットなどの器に活けてあるのでデザイン性も高く、受け取ったらそのまま部屋に飾ることが可能です。水やりに関しては使用されているスポンジに水を吸わせるだけであり、花瓶をわざわざ用意する必要もありません。

そのような理由から、アレンジメントフラワーは何かと忙しくなる引っ越しシーンでよく選ばれています。

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーは、生花を特殊な液で加工して生花の鮮やかさや瑞々しさをそのままに閉じ込めたフラワーギフトです。状態が良ければ5年以上観賞でき、花自体が加工されているので水やりは不要です。

アレンジメントフラワー同様にデザイン性が高く、切り花よりも自由度が高いのでさまざまな容器などにあしらうことができます。置き型タイプや壁にかけて楽しむものなど、飾り物として活用できるため、ちょっとした雑貨品程度の気持ちで気軽に贈れるのも嬉しいポイントです。

それだけでなく、花粉アレルギーなどを持っている方に対しても問題なく贈ることができます。プリザーブドフラワーは、幅広い方に渡しやすいギフトとして注目を集めています。

引っ越し祝いにぴったりな花3選

引っ越し祝いにぴったりな花として、以下の3種類が挙げられます。

  • 胡蝶蘭
  • バラ
  • スイートピー

ここでは、それぞれの花の特徴や花言葉を詳しく紹介します。

胡蝶蘭

胡蝶蘭は、お祝いの贈り物として定番中の定番といえる花です。個人へのお祝いはもちろんのこと、ビジネスシーンや冠婚葬祭といったフォーマルな場面にもふさわしく、1年を通して選ばれています。

胡蝶蘭の魅力の一つとして、高級感や清潔感、エレガントな印象を与えることが挙げられます。それに加え、1~3ヶ月にわたって美しい花を楽しめるのも大きな特徴です。胡蝶蘭は比較的丈夫で生命力があり、お世話を多少忘れてしまっても枯れにくいため、贈られる側にとっても安心できる花です。

また、胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉があり、華やかさだけでなく思いを伝える力も持っています。引っ越し祝いに迷ったときは、胡蝶蘭を選んでみてはいかがでしょうか。

バラ

花のギフトで不動の人気を誇るバラは、引っ越し祝いにもふさわしい花です。一般的にお祝いでは赤い花は避ける傾向があるため、オレンジやイエロー、ホワイトなどの色を選ぶと良いでしょう。

 

バラは品種が豊富で色のバリエーションも多く、贈る相手やシーンに合わせてアレンジしやすいのが魅力です。オレンジやイエローで明るく元気な印象を演出したり、ホワイトやグリーンを取り入れて爽やかにまとめたりなど、自由に調整することができます。

また、バラには色ごとで花言葉があり、黄色は「友愛」「平和」、オレンジは「絆」「信頼」、白は「心からの尊敬」を意味します。これらは新しい生活を始める相手に贈るのにふさわしく、華やかさと気持ちを同時に伝えられるでしょう。

スイートピー

フリルのように波打つ花びらが可憐なスイートピーは、豊富なカラーバリエーションが魅力であり、相手の好みに合わせて選べる花です。ちょうど卒業や入学シーズンに出回ることが多い花ですが、花言葉には「門出」「飛躍」といった新生活にぴったりの意味が込められています。

花の姿が飛び立つ蝶に似ていることから生まれた花言葉は、引っ越しという新しいスタートを祝うのに最適です。さらに、ほのかに甘い香りが漂うため、見た目の華やかさだけでなく香りでも楽しんでもらえます。

可憐で愛らしい印象は特に女性に喜ばれやすく、引っ越し祝いのギフトとしておすすめです。

引っ越し祝いにおすすめの観葉植物6選

引っ越し祝いは花だけでなく、観葉植物もおすすめです。特に適している種類として、以下の6種類が挙げられます。

  • パキラ
  • サンスベリア
  • ドラセナ
  • フィカス・ウンベラータ
  • オリーブ
  • ガジュマル

観葉植物は花とは異なり、自分で育てて長く楽しむことができるフラワーギフトです。鉢植えには「根付く」という縁起の良い意味があるので、植物が好きな方には観葉植物の鉢植えを贈ると良いでしょう。

ここでは、それぞれの特徴や花言葉などを紹介するので、引っ越し祝いを選ぶ際に役立ててください。

パキラ

パキラは観葉植物の中でも特に人気が高く、比較的丈夫で育てやすいことから初心者にもおすすめの品種です。花言葉には「快活」「勝利」などがあり、さらに「発財樹」とも呼ばれることから商売繁盛や繁栄の象徴として広く親しまれています。

その由来には、貧しかった若者がパキラを育てて数を増やし、それを販売して財を築いたという逸話があり、縁起の良い植物として知られています。そのため、引っ越し祝いはもちろん、開店祝いや移転祝いなどのビジネスシーンで特に喜ばれる贈り物です。

パキラは、新しい環境での成功を願うギフトとして安心して選べる観葉植物といえるでしょう。

サンスベリア

厚みのある葉が真っすぐ上へと伸びるサンスベリアは空気清浄効果に優れており、「自然の空気清浄機」とも呼ばれる人気の観葉植物です。葉から放出される成分が空気を浄化し、室内を心地良い空間に整えてくれるといわれており、癒しやリフレッシュ効果も期待できます。

また、サンスベリアは葉に水分を蓄えているため乾燥に強く、水やりを多少忘れても枯れにくい丈夫さも魅力です。花言葉には「永久」「不滅」といった縁起の良い意味が込められており、新しい住まいでの暮らしを長く支えてくれる存在として喜ばれます。

実用性と縁起の良さを兼ね備えたサンスベリアは、引っ越し祝いのギフトに最適な一鉢です。

ドラセナ

鮮やかな緑の葉が美しく、模様やコントラストの変化も楽しめるドラセナは、引っ越し祝いの贈り物として人気の高い観葉植物です。花言葉は「幸福」「隠しきれない幸せ」などであり、ハワイでは家の前に飾ると幸福が訪れると伝えられ、幸運を呼び込む植物として親しまれています。

ドラセナは種類が豊富で、スタイリッシュな細葉タイプからボリューム感のある品種までさまざまです。その中でも、幸福の木と呼ばれるドラセナ・マッサンゲアナは、縁起の良い名前からギフト用としてよく選ばれています。耐陰性があって室内でも育てやすく、乾燥にも比較的強いため、植物初心者の方にも安心です。

また、ドラセナはサイズ展開も豊富で、リビングの主役になる大鉢からデスクに飾れる小鉢まで幅広く揃っているため、贈る相手のライフスタイルに合わせて選べます。新生活を華やかに彩り、長く楽しんでもらえるグリーンギフトとしてドラセナはおすすめです。

フィカス・ウンベラータ

ほっそりとした幹にハート形の葉を茂らせるフィカス・ウンベラータは、つややかな葉とスタイリッシュなシルエットが魅力の観葉植物です。インテリア性が高く、ナチュラルな雰囲気から北欧風の空間まで幅広いテイストに馴染むため、新居のアクセントとして人気があります。

花言葉は「永久に幸せ」「健やか」「夫婦愛」と、引っ越し祝いにぴったりの縁起の良い意味を持っています。耐陰性があって室内でも育てやすいですが、寒さにはそれほど強くはないため、冬場は室温管理に気を払う必要があります。

フィカス・ウンベラータは流通量が安定しているため、ギフトとして選んだ場合も安心です。

オリーブ

美しいシルバーグリーンの葉が印象的なオリーブは、「平和」「安らぎ」という花言葉を持ち、新しい生活の門出を祝う贈り物にぴったりです。古くから邪気を祓う木とされ、ヨーロッパでは魔除けのために庭や玄関に植えられてきました。

また、旧約聖書の「創世記」ではノアの方舟のエピソードに登場し、鳩がオリーブの枝を咥えて平和の訪れを告げたことから平和の象徴としても親しまれています。

オリーブは屋外での栽培に適していますが、鉢植えならリビングや玄関に飾って楽しむことも可能です。日の光に向かって葉を伸ばす性質から「道を照らす」ともいわれており、風水的にも前向きな力を持つ植物とされています。

オリーブのスタイリッシュな姿はインテリア性も高いため、家庭だけでなくカフェや店舗の装飾にもよく選ばれています。

ガジュマル

ユニークな幹の形が特徴的なガジュマルは、個体ごとに違った表情を見せる観葉植物であり、特別感のあるギフトを贈りたい方におすすめです。沖縄では精霊・キジムナーが宿る神聖な木とされ、人々に大切にされてきました。その生命力の強さから「健康」という花言葉を持ち、さらに「幸せを呼ぶ木」「多幸の木」とも呼ばれる縁起の良い植物です。

ガジュマルは自生地だと高さ20m以上に成長することもある力強い木ですが、流通しているものはテーブルに置けるコンパクトサイズから部屋のシンボルになる中型サイズまで豊富に揃っています。

ガジュマルは新しい生活のスタートに健康や幸福を願って贈るのにふさわしく、インテリア性と縁起の良さを兼ね備えた引っ越し祝いのグリーンギフトとして人気があります。

引っ越し祝いで花を贈る際のマナー・注意点

引っ越し祝いで花を贈る際、注意点として以下の3つが挙げられます。

  • 引っ越しから1~2ヶ月以内に贈る
  • 部屋のスペースに配慮する
  • 赤色の花やラッピングは避ける

引っ越し祝いは、贈るタイミングや贈り方によってはかえって不快な思いをさせてしまったり、迷惑になってしまったりする場合があります。そのため、事前に注意すべきポイントを理解しておき、適切に贈ることが求められます。

最後に、引っ越し祝いを贈る際に知っておきたい注意点について紹介します。

引っ越しから1~2ヶ月以内に贈る

新しい住居に招かれている場合は、来訪する当日に持参して手渡しするのがベストです。もし、ギフトのサイズが大きすぎて持参が難しい場合は、訪問の日時に合わせて配送手配をしておくと良いでしょう。

新居への訪問予定がなく、郵送などでギフトを贈る予定であれば、引っ越しから1~2ヶ月以内に贈るのが一般的です。お祝い事なので、「すぐに贈ったほうが良いのでは?」と考えるかもしれませんが、引っ越した直後は片付けや手続きなど、新しい土地に慣れるまで何かと忙しくされていることがほとんどです。

また、家具などの位置も定まっていなかったり、新しく買い揃える家具や家電もあったりして、部屋のレイアウトも決まっていない可能性もあります。そのような理由から、後片付けなどが落ち着いたころにギフトを贈るのがマナーとなっています。

部屋のスペースに配慮する

引っ越し祝いで鉢植えを贈る際は、置き場所を考慮したサイズ選びが大切です。部屋の広さに合わない大きな鉢を贈ってしまうと、圧迫感を与えたり生活動線を妨げたりする可能性があり、相手に負担となってしまいます。特に、マンションやアパートに引っ越した方には配慮が欠かせません。

また、鉢植えだけでなくアレンジメントフラワーやプリザーブドフラワーを選ぶのも一つの方法です。これらのフラワーギフトならそこまで飾るスペースを確保する必要がなく、気軽に楽しんでもらえます。

フラワーギフトを贈る際は、住居の広さやライフスタイルに合わせて贈り分けるとより心配りのあるギフトになるでしょう。

赤色の花やラッピングは避ける

引っ越し祝いのフラワーギフトには、赤色をメインに使ったものは避けてください。赤色のものは「火事」を連想させることもあり、新居祝いや引っ越し祝いなど、家に関係するギフトには不向きです。

また、赤色から「赤字」もイメージさせるため、開店祝い・移転祝いなど、ビジネスシーンでも避けたほうが良い色だとされています。そのため、花の色以外にも赤色を使ったラッピングも避けたほうが無難です。

ただし、アクセントとして赤色を使う分には問題ありません。アレンジメントフラワーなどでは、差し色として赤を使うとメリハリが生まれるため、添える程度であれば赤色を活用すると良いでしょう。

まとめ

引っ越し祝いの花は、新生活の門出を明るく彩る心づかいです。引っ越し祝いにぴったりな花言葉を持つ胡蝶蘭やバラ、スイートピーなどを贈れば、よりお祝いの気持ちを表現できます。

また、パキラやサンスベリア、ドラセナなどもギフトとしておすすめであり、観葉植物を贈ればインテリアグリーンとしても活躍できます。

引っ越し祝いでフラワーギフトを贈る際は引っ越してからすぐではなく、1ヶ月ほど経ってから届けられるよう配慮をし、相手の住居スペースや置き場所を考えたサイズを贈る配慮が大切です。

ぜひ本記事を参考に、素敵なフラワーギフトを引っ越し祝いとして贈ってみてはいかがでしょうか。

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