エバーフレッシュの葉が落ちる…対処法や原因は?

すらりとした幹の先に爽やかな葉を茂らせるエバーフレッシュは、室内に飾ることでリラックス効果もあります。

そんなエバーフレッシュの美しい葉がぽろぽろと落ちてしまったり、株に元気がなくなってしまうと、枯れてしまわないか心配ですよね。

エバーフレッシュにトラブルが起きたときには、その原因を突き止めてなるべく早く適切な対処をすることが回復のポイントです。

今回は、人気が高い観葉植物のエバーフレッシュについて、葉が落ちるなどのトラブルが起きたときの原因と対処法や、基本的な育て方までご紹介していきたいと思います。

 

エバーフレッシュの基本情報

まずはエバーフレッシュの基本情報を見ていきましょう。

科・属 マメ科・コヨバ属
和名 アカサヤネムノキ
英名 Include algarrobo
学名 Cojoba arborea var. angustifolia
原産地 ブラジル、ボリビア

 

エバーフレッシュの特徴

ネムノキの仲間であるエバーフレッシュは、昼間は開いていた葉を夜に閉じる、「就眠運動」という性質を持つ観葉植物です。そのため、日中と夜で異なる表情を見せてくるのが魅力ですね。

 

葉はつやつやとしており、深みのある緑色で、羽のような形状の葉が並んでいます。

幹はほっそりとした華奢な作りで曲がり幹のものもあるので、デザイン性にも優れており、近年の観葉植物ブームの中でも特に人気がある品種です。

比較的丈夫な品種で、初心者の方でも育てやすい観葉植物ですので、インテリアグリーンの入門編としても適しています。

日本では室内に飾られている観賞用のエバーグリーンを見かける機会が多いですが、現地に自生するものでは30メートル以上の樹高にもなります。

エバーフレッシュには直径2〜3センチほどの花が咲き、花が終わると赤い鞘を作って、中に黒い種をつけます。この鞘の色から、「アカサヤネムノキ」の和名が付けられました。

 

エバーフレッシュの花言葉

エバーフレッシュの花言葉には、「歓喜」「胸のときめき」があります。

中国の逸話には、いつも不機嫌だった父親に、エバーフレッシュの花酒を飲ませたところ、たちまち機嫌が良くなって家族関係が円満になったという話があります。

この逸話から、中国においてエバーフレッシュなどのネムノキは「夫婦円満の象徴」だと考えられているのです。花言葉も、この逸話にちなんだ言葉が添えられています。

 

エバーフレッシュにトラブル!症状別の対処法

さっそくトラブルが起きた場合の例についてご紹介します。

エバーフレッシュにトラブルが起きたときの原因にはさまざまなものがあるので、トラブルごとにその原因を見ていきましょう。

 

葉が落ちてしまったときは

エバーフレッシュの葉が落ちてしまう原因としては、水不足・日照不足・根腐れ・根詰まりが考えられます。

 

【原因①:温度管理や温度差】

エバーフレッシュを管理している場所が、5度を下回っていて寒すぎる、ということはありませんか?エバーフレッシュは寒さには弱い観葉植物なので、冬季は室内などの暖かい場所で管理しましょう。

特に、夏場や冬場は家を留守にしている間に空調管理がされていないと、部屋の温度が上がり過ぎたり下がり過ぎたりすることで、株に負担が掛かっている可能性もあります。

また、置き場所を気にするあまりに、頻繁に鉢の場所を変えるのもエバーフレッシュには負担になります。次々と変わる置き場所で温度変化に適応できず、株が疲れてしまうのです。

 

【原因②:日光不足・日光過多】

また、日光が不足している、反対に強い日光に当たり過ぎているといった、日光が原因であることも考えられます。

日光が不足している場合には、もっと明るい場所で管理するよう心がけ、日光に当たり過ぎているようなら、レースカーテン越しの窓際で管理するなど、日差しを調節しましょう。

 

日中なのに葉が閉じている

昼間には葉を開き、夜になると葉を閉じる性質のエバーフレッシュが、日中にも葉を閉じたままだという場合には、水分が足りていないのが原因かもしれません。

 

エバーフレッシュの就眠運動は、葉を閉じることによって、夜間に葉から水分の蒸発を防ぐのが目的です。つまり日中にも葉を閉じているということは、水分が不足しているため、貴重な水分を守ろうとして、昼間にも葉を閉じているのでしょう。

この場合には、水やりの頻度を少し増やしてみたり、霧吹きで葉水を行なったりすると、また葉を開いてくれるようになりますよ。

 

葉がパリパリに乾燥している

エバーフレッシュは潤いのあるつややかな葉が魅力のひとつでもありますが、その葉がパリパリ、カラカラと乾燥している状態であれば、明らかに水不足が原因でしょう。

先述したように水やりと葉水の頻度を増やすことが解決策です。

水やりや葉水を行なっているにも関わらず、葉がパリパリとしていたら、置き場所に注目してみましょう。

エアコンの風が直接当たる位置にエバーフレッシュを置いていたり、暖房器具などが近くにあったりしませんか?

こうした環境下に置いていては、エバーフレッシュがせっかく蓄えた水分がどんどん蒸発していってしまいますので、置き場所を見直してみましょう。

 

下葉が変色している

エバーフレッシュの葉が変色している場合には、根詰まりや根腐れ、水不足、日光不足が原因かもしれません。

 

【原因①:根詰まり・根腐れ】

根詰まりや根腐れを起こしていそうな場合には、植え替えによって対処しましょう。

鉢底から根が見えていたら早急な植え替えが必要です。

また、根腐れの場合には、水やりの頻度が多すぎる可能性があります。土が乾く前に水を与えるのではなく、土が乾いているのを確認して、たっぷりと水を与えましょう。

受け皿の水をこまめに捨てて、清潔に保つことも重要です。

 

【原因②:日照不足・葉焼け】

日光が不足しているからといって、エバーフレッシュが慣れないうちに急に強い日光へ当てると、株にかなりの負荷が掛かります。

少しずつ明るさに慣らしていき、だんだんと日光浴をさせていきましょう。

葉が変色していても、すぐに対処しなければ枯れてしまうわけではないので、焦らず的確な対処をしてくださいね。

また、直射日光や強すぎる日光に長時間当てていると、「葉焼け」を起こして変色してしまいます。

変色した部分は、光合成を行なう組織が破壊されている状態です。これが広範囲に及んでしまうと、光合成で作るエネルギーが足りずに株の健康が損なわれてしまいます。

葉焼けを起こした部分は元に戻らないので、切り落としましょう。

 

株がぐったりとして元気がない

これは冬季によく見られがちな症状です。休眠期である冬季にも、春から秋までと変わらず、同じ頻度の水やりや肥料を与えて育てていませんか?

休眠期には水やりの頻度を控えて、肥料を与えずに育ててください。

水や肥料のの与え過ぎによって、根詰まりや根腐れを起こしている可能性もありますので、しばらく水を控えても回復しないようであれば植え替え作業を行ないましょう。

また、何年も同じ鉢で育てていると、根が生長しすぎて鉢内で詰まってしまい、これにより元気がないという可能性も考えられます。

ずっと同じ土で育てていると水はけが悪くなりますし、土の養分がなくなってさらさらとした砂のように「砂漠化」してしまうのです。

 

新芽が茶色い

新芽と言うと、若葉色などのみずみずしい緑色を思い浮かべる方が多いと思いますが、実はエバーフレッシュは茶色い新芽を出すのです。

茶色=枯れているというイメージが強いので、「もしかして病気?」不安に思ってしまうかもしれませんが、大丈夫です。誤って摘み取ってしまわないよう注意してくださいね。

 

葉から液が垂れてきた

エバーフレッシュの葉には、根元に「蜜腺」というものがあります。

これは、虫の卵や幼虫などが葉に産み付けられたとき、葉自体を虫の餌として持って行ってもらおうという一種の防衛本能で、甘い蜜を出して虫を誘因しているのです。

突然甘い樹液のようなものが出てくるとびっくりすると思いますが、病気や異常ではありませんから安心してくださいね。

液を放っておくと、葉や床がべたついてしまうため、柔らかい布などでこまめに拭き取っておくと良いでしょう。

 

エバーフレッシュを増やしてみよう

エバーフレッシュは「挿し木」の方法で簡単に増やしていくことができます。

育て方に慣れて、トラブルの対処もできるようになったら、今度はエバーフレッシュの株を増やしてみましょう。

 

挿し木

エバーフレッシュは生命力が強いので、「挿し木」によって手軽に株を増やせます。

挿し木で使う挿し穂は、剪定時に切り落とした枝などを使うのがおすすめです。

 

  1. 10〜15センチほどの挿し穂を用意して、葉は数枚だけ残してあとは取り除きます。
  2. 葉から水分が蒸発するのを防ぐため、残した葉を半分にカットしておきましょう。
  3. 養分を含まない挿し木用の土に挿し穂を挿して、たっぷり水を与えます。
  4. 風通しの良い日陰で、乾燥に注意して管理すれば、2〜3ヶ月で発根します。
  5. 発根後は、大きい鉢に植え替えて、いつもどおりのお世話を続けます。

 

以上の手順で簡単に増やすことができるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

エバーフレッシュの基本の育て方

比較的簡単に育てられるエバーフレッシュですが、簡単だからこそ基本をおろそかにしてしまい、トラブルの原因に繋がってしまうことも十分にあり得ます。

エバーフレッシュのトラブルごとに原因や対処法がわかったところで、次は基本的な育て方もおさらいしておきましょう。

 

置き場所

エバーフレッシュは日光が大好きな観葉植物なので、明るい置き場所で管理するのが基本です。ある程度の耐陰性も持ち合わせていますので、室内のやや日陰になっている場所でも育ってくれます。

ただし、長く日陰でずっと管理していると、日光が不足して葉に元気がなくなっていき、幹もひょろひょろと弱々しくなってしまいます。

 

春から秋までの生育期には、直射日光や強すぎる日光を避けた、レースカーテン越しやブラインド越しなどの窓際で管理しましょう。

日差しが強すぎると「葉焼け」を起こし、変色した部分は元に戻らず、葉の組織が破壊されると光合成を行なえなくなってしまいます。

葉焼けが広範囲に及ぶと株全体の健康に関わってきますので、日差しの加減には注意してくださいね。

 

水やり

エバーフレッシュは水分を好む観葉植物です。生育期の間には、土が乾いていることを確認したら、鉢底から水がたっぷりと流れ出てくるまで水やりをしましょう。

水やりの後は、鉢から流れ出て受け皿に溜まっている水を捨てることも忘れないでくださいね。受け皿に水を溜めたままだと、鉢内が蒸れて根にダメージがいくばかりか、根腐れの原因にもなってしまいます。水やりと受け皿の処理は、必ずセットで行ないましょう。

特に夏季には乾燥しやすいため、普段の水やりとあわせて霧吹きなどで葉に水を吹きかける「葉水」を行なうと良いでしょう。葉からも水分を吸収できるので、エバーフレッシュの葉が活き活きとしますよ。

反対に、冬季は株が休眠状態に入っていき、水分はそこまで必要にはなりません。

乾燥気味に管理するよう意識して、土が乾燥したのを確認してから2〜3日後に水を与えましょう。

休眠期に水を与え過ぎると根腐れに繋がりますので注意が必要です。

 

肥料

肥料を与えなくても育てることのできるエバーフレッシュですが、適量の肥料を与えることで成長を助けられます。

肥料を与える適期は、生育期である春から秋の間です。置きタイプの緩効性肥料か、即効性の液体肥料を与えましょう。

緩効性肥料は1ヶ月に1回ほどのペースで、液体肥料は適量に希釈したものを2週間に1回ほどのペースで与えていきます。

冬季の肥料は不要なので、冬を迎える前に置いてある肥料は取り除いておきましょう。休眠期に肥料を与え過ぎると栄養過多の状態になり、根に養分が詰まって根腐れの原因になります。

 

温度管理

温かい地域で育っているエバーフレッシュは、日本の寒さが苦手です。

冬季は最低でも5度以上を保てる場所に置いて管理しましょう。

エバーフレッシュの適温は20度ぐらいがベストなので、気温が15度を下回ってきたら、室内に鉢を入れて管理すると良いですよ。

寒い冬季には、日中はなるべく窓際で日に当てておきます。ただし、夜間の冷え込む時間帯にまで窓際に置いたままだと、凍結してしまったり、急激な温度変化によって株が枯れてしまったりする可能性もあるので、冷え込む夜には部屋の奥のほうへ移動させるなど、防寒対策をしてくださいね。

 

剪定

エバーフレッシュの生長は早いので、健康な株はたくさん葉を茂らせてくれます。

健康なのは良いことなのですが、あまり葉を茂らせすぎると風通しが悪くなって害虫の発生リスクが高まってしまいます。混み合っている枝や葉は、適度に剪定を行って整えておきましょう。

剪定の適期は、生育期の前半である4〜5月頃ですが、あまりに生い茂り過ぎているようなら、健康な株は適期以外に剪定しても構いません。

植え替え

鉢植えの観葉植物に植え替え作業は付き物です。鉢内で根がいっぱいに育ってしまうと、上手に養分を吸い上げられなくなり、枯れてしまう原因になるためです。

エバーフレッシュは、2年ごとを目安にして一回り大きな鉢へ植え替えましょう。

適期は春から夏を迎える前までがベストです。

もし鉢底から根が飛び出ていたり、下のほうの葉が枯れていたりしたら植え替えのサインになります。根が窮屈な思いをしていますので、2年が経過していなくても早めに植え替えましょう。

病気・害虫対策

エバーフレッシュには、ハダニやカイガラムシなどの害虫に注意が必要です。

カイガラムシなどの害虫は植物に寄生して葉や茎から吸汁して、養分をどんどん奪っていきます。吸汁によって落葉や葉が変色する場合もあるので、見つけ次第、早急に駆除しましょう。

こういった害虫は、乾燥した環境やじめじめした風通しの悪い環境下で発生しやすいです。乾燥する時期には水やりとあわせて葉水を行ない、通気性を意識した場所で管理するよう心がけましょう。

万が一害虫が発生していたら、水を勢いよくかけて洗い流すか、殺虫剤を散布してくださいね。

ただし、カイガラムシは成虫になると体を固い殻で覆ってしまうため、なかなか殺虫剤が浸透していきません。葉裏などに好んで寄生しているので、見つけたら柔らかい歯ブラシなどで擦るように落とすと簡単に駆除できます。

 

まとめ

今回は、エバーフレッシュの育て方や、トラブルが起きたときの原因と対処法についてご紹介してきました。

繊細な樹形が美しいエバーフレッシュは、昼と夜で異なる姿を見せてくれる、1日のうちで変化を楽しめる観葉植物です。夜に眠る性質は、室内に飾っていると一緒に暮らしている感じがして愛着も湧きますね。

エバーフレッシュの葉が落ちる場合などには、水不足や日照不足、管理温度が適していないといった複数の原因が考えられます。

基本の育て方をもう一度おさらいしてみて、間違った管理をしていないか確認するのが、トラブル解決への近道でしょう。

 

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