空気清浄効果のある観葉植物15選!効果的な置き場所や育て方は?

部屋のインテリアのアクセントとして人気の観葉植物の中には、有害物質を吸着したり加湿をしたりと、空気清浄効果が期待できるものもたくさんあります。

そこで今回は、おすすめの空気清浄効果のある観葉植物を15種類ご紹介します。

空気清浄効果を高めるための育て方のポイントや、おすすめの置き場所もご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

 

観葉植物の空気清浄効果

それではさっそく、観葉植物の空気清浄効果についてご紹介します。

電気代などのコストをかけずに、部屋に飾っておくだけで自然の力で空気をきれいにできるので、エコプラントとも呼ばれていますよ。

見た目がおしゃれなだけでなく、私たちの身体に良い影響を及ぼしてくれるのは嬉しいですね。

酸素と水分を放出

観葉植物に限らず植物の多くは、光合成により空気中の二酸化炭素を吸収して酸素を放出します。そのため、観葉植物を部屋に飾っておくだけで、常に新鮮な空気で部屋が満たされていくのです。

例えば家族が多いと、その分排出される二酸化炭素が多くなるので、少しでも空気中の酸素を増やせることは嬉しいことではないでしょうか。

また、寒い時期には換気をする機会も減り、知らず知らずのうちに部屋の酸素濃度が低くなってしまうこともあるのです。

 

カビ抑制・有害物質除去

1989年にNASAによる研究で、特定の植物には人体に有害な物質を吸着する働きがあることが分かりました。

その実験にて空気清浄効果が認められた有害物質は、以下のようなものがあります。

 

ホルムアルデヒド…建築物や家具などから発生する有害物質

ベンゼン…プラスチック樹脂などに含まれ、白血病などの原因にもなりうる有害物質

キシレン…タバコの煙や排気ガスなどに含まれる有害物質

トリクロロエチエレン…インクや洗浄剤などに含まれる塩素系溶剤の有害物質

アンモニア…石油ストーブなどを使用した際に排出される有害物質

 

これらのような有害物質は、現代の生活において気付かないうちに部屋の空気中に漂っており、シックハウス症候群などを引き起こす原因にもなりうるものです。

観葉植物の中には、これらの有害物質を吸着するものがいくつか存在しますが、今回は特に効果が高いと期待できるものを厳選してご紹介します。

 

マイナスイオン効果

植物から発せられるマイナスイオンには、疲労回復やリラックス効果があるとされています。森林浴に行って深呼吸すると、心も身体もすっきりするような感覚になりますよね。

それと同じような効果を、自宅で気軽に味わえるとしたらとても魅力的ではないでしょうか。

また、植物の緑色には、目の疲れを癒す効果もあるとされており、眺めるだけでも心が落ち着きますよね。

なんとなく植物を見ているとリラックスできるというイメージがあるかもしれませんが、化学的にもしっかりその効果が証明されているのです。

 

空気清浄効果のあるおすすめの観葉植物15選

部屋に飾っておくだけで私たちの身体にさまざまな良い効果をもたらしてくれる観葉植物。花や野菜、果物などに比べて管理がしやすく初心者の方でも育てやすい種類がたくさんあるのも魅力です。

ここからは、空気清浄効果が高く、かつ育てやすくて人気の観葉植物を15種類に厳選してご紹介します。

観葉植物選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

サンスベリア

すらりと伸びた葉がスタイリッシュな印象のサンスベリア。品種が多く、葉の形や斑の入り方がさまざまなので選び方の幅も広がります。

サンスベリアは、観葉植物の中でも空気清浄効果が高いと言われており、空気中のあらゆる有害物質の除去に効果的。さらに夜間も二酸化炭素を吸って酸素を排出するので寝室に飾るのがおすすめです。

原産地は極度に乾燥した地域のため、頻繁な水やりは必要なく、丈夫で育てやすいというメリットがあります。

 

ベンジャミン

ベンジャミンは幹が柔らかく、ねじったり3つ編みにしたりしながら、好みの樹形に育てることができる人気の観葉植物です。

葉が青々とよく茂り、おしゃれでどんな空間にもなじみやすいので、自宅だけでなくカフェやショップなどでもよく見かけます。

ベンジャミンも空気清浄効果が高い観葉植物で、特にホルムアルデヒドの除去効果に期待できるエコプランツ。周囲の環境への適応能力も高く、育てやすいのでおすすめです。

 

ドラセナ

どっしりとした太い幹が特徴的なドラセナ。様々な品種がありますが、中でもドラセナ・マッサンゲアーナは別名「幸福の木」と呼ばれており、大変人気です。インテリアグリーンとしてだけでなく風水的効果も高い観葉植物です。

ドラセナも幅広い有害物質に対して除去効果があると言われていますが、特にホルムアルデヒドやアンモニアに効果的。

また、生命力が強く初心者の方でも育てやすいのも人気の理由です。

 

ポトス

葉に入った黄色い斑がさわやかで、つるを伸ばしながら生長していく観葉植物。ハンギングとして吊るして飾ることができ、空間をよりおしゃれに演出できます。

ポトスもホルムアルデヒドなどの有害物質を除去してくれるので、空気清浄効果が高い観葉植物です。

暑さには強く、寒さには弱い性質がありますが、日本の環境であれば室内で育てる分には問題ありません。

 

アイビー

アイビーは、もみじのような形の可愛らしい葉をつけ、ツルを伸ばしながら大きくなっていく観葉植物です。さわやかでナチュラルな印象なのでどんな部屋にもしっくりなじみます。

アイビーも空気清浄効果が高いと言われており、中でもタバコや石油製品から発せられるキシレンや、プラスチック樹脂などに含まれるベンゼンなどの除去に効果的です。

また、乾燥に強く、耐寒性・耐陰性にも優れているので、それほど手間がかかりません。

 

アレカヤシ

南国のヤシの木をイメージさせるようなエキゾチックな樹形が印象的なアレカヤシ。大きく育つと人の背丈ほどにもなるので、存在感のある観葉植物を飾りたい方におすすめです。

アレカヤシも空気清浄効果が高く、特にホルムアルデヒドや一酸化炭素の除去に効果的。また、樹形が1mを越えるまでに生長すると、1日1リットル以上の水分を蒸散させるので加湿効果も期待できます。

 

オリヅルラン

すらりとした細長い葉をたくさんつけるオリヅルランは、葉の中央に入った黄色い斑がよく目立ち、爽やかさを醸し出す観葉植物です。

ホルムアルデヒドやキシレンなどの有害物質を吸着し、その空気清浄効果も高いと言われています。

オリヅルランは、暑さにも寒さにも強くて丈夫なので、初めて観葉植物を育てる方にもおすすめです。

 

フィロデンドロン

フィロデンドロンは品種によって葉の形や模様が異なりますが、共通して力強い株立ちが魅力的な観葉植物です。

特にホルムアルデヒドを吸着する効果が高いとされており、葉が大きいので加湿効果も期待できます。

フィロデンドロンは亜熱帯地域で自生しており、丈夫で育てやすく、増やしやすいのが特徴です。

 

アロエベラ

ゲル状の果肉をもち、品種によっては食用もあるアロエベラ。薬効が高く、昔から怪我や火傷などの治療薬としても親しまれてきました。

それだけでなく、空気清浄効果も高いと言われており、特にホルムアルデヒドやベンゼンなどの有害物質に効果的。

さらに、多肉植物のため害虫もつきにくく、乾燥に強くて丈夫なことから忙しい方でも管理しやすい観葉植物です。

 

アンスリウム

アンスリウムは、光沢のある赤いハート型の仏炎苞が特徴的な観葉植物です。南国風でエキゾチックな雰囲気になるため、部屋にアクセントをつけたいときにおすすめ。

アンスリウムも空気清浄効果が高く、特にアンモニアの吸着に長けています。

育てやすい植物ではありますが、寒さには弱い性質があるので冬場は温かいリビングなどに飾りましょう。

 

スパティフィラム

スパティフィラムは、花を包み込むように純白の仏炎苞をつけるのが特徴的で、葉の深い緑色とのコントラストを楽しむことができます。

スパティフィラムは空気清浄効果も高く、特に二酸化炭素の除去に効果的。部屋を常に新鮮な空気で満たしてくれます。

比較的丈夫で育てやすい観葉植物ですが、乾燥に弱い性質があるので水やりの頻度には注意しましょう。

 

エバーフレッシュ

エバーフレッシュは、細かい葉をたくさんつけ、爽やかで涼し気な印象が魅力の観葉植物です。昼間は葉を開き、夜間は閉じるという面白い性質を持っているので、育てながら1日を通して観察する楽しみもあります。

エバーフレッシュは有害物質を吸着するのはもちろん、マイナスイオンの放出にも長けているエコプラントです。

育てやすいのですが、害虫がつきやすいので風通しの良い場所に飾りましょう。

 

アロマティカス

アロマティカスは、ぷっくりとした小さな丸い葉が可愛らしく、多肉植物にも属している観葉植物です。葉の表面には細かい産毛が生えており、優しい印象が魅力的。ミントのような爽やかな香りが漂うのでアロマ効果も期待できます。

さらに、幅広い有害物質の除去効果もあるので、キッチンやトイレなどに飾るのがおすすめです。

繊細な見た目ですが、乾燥に強く、丈夫で育てやすいので初心者の方でも育てやすいでしょう。

 

シンゴニウム

葉に美しい斑が入るシンゴニウムは、日の当たり方で葉の色が変わる珍しい観葉植物です。

空気清浄効果だけでなく蒸散作用も高く、部屋の空気を快適に保ってくれます。

害虫に強く、管理が簡単なので初心者の方にもおすすめですが、湿気を好む植物なので株元に水をやるだけでなく霧吹きで葉水を与えるのがポイント。

置き場所は、直射日光が当たらない、明るめの日陰がおすすめです。

 

ゴムの木

楕円形で肉厚の葉をもつゴムの木は、幹がうねるように美しい曲線を描く樹形が特徴的です。品種が800種以上もあり、中には葉に斑が入る個性的なゴムの木も存在します。

また、空気清浄効果も高く、特にホルムアルデヒドの吸着に効果的。

生命力が強く、暑さにも寒さにも耐えられるので、初心者の方にもおすすめです。

 

観葉植物の空気清浄効果を高める育て方

観葉植物の空気清浄効果をより高めるためには、健康な株に育てることが大切です。今回ご紹介した観葉植物は、特別な手間がかかりにくく初心者の方にも育てやすい品種ばかりですが、最低限以下の項目に注意して管理してみてください。

 

適度な水やり

観葉植物によって、乾燥を好むものや湿気を好むものがあるので、それぞれに適した水やりが大切です。

乾燥しすぎると、葉にツヤが無くなり、蒸散効果や空気清浄効果が低下してしまい、害虫もつきやすくなってしまいます。

逆に多湿すぎると根腐れの原因になり、観葉植物が病気になったり枯れたりすることも考えられるのです。

観葉植物を購入した際には、その品種の特性や好みの湿度を把握し、適した頻度で水やりをしましょう。

 

葉を衛生的に保つ

観葉植物は、根からだけでなく葉の表面からも水分を吸収します。

水やりの際に、ときどき霧吹きなどで葉水を与えるようにしましょう。そうすることで葉の乾燥を防ぎ、病気や害虫予防にもなります。

また、室内で育てることの多い観葉植物は、人が生活する上でどうしても発生してしまうホコリが付着しやすいもの。葉水を与えることでホコリがたまるのも防げて衛生的です。

 

適した環境で育てる

多くの観葉植物は、室内でも育ちやすい性質を持っていますが、品種によってはたまに日当たりの良い場所に置いて日光浴させてあげると良いでしょう。

ただし、夏場の直射日光に長時間当たると葉焼けを起こしてしまうこともあるので、レースカーテン越しの柔らかい光が差し込む窓際などがおすすめですよ。

さらに、暑さや寒さに弱い観葉植物もあるので、季節によって置き場所を変えて環境を整えてあげるのもポイントです。

 

病気・害虫対策

観葉植物が病気や害虫の被害にあうと、葉が枯れたり根が腐ったりしてしまい、空気清浄効果を十分に発揮できません。

水やりのタイミングで、幹や茎、葉の表面などに異常が見られないかをチェックしてみましょう。葉の裏側に虫がついていることもあるので、隅々まで確認するのがポイントです。

病気や害虫によって葉が傷んでいる部分があれば、その箇所を切り取って被害の拡大を防ぎましょう。観葉植物用の殺虫剤などを使用するのも効果的です。

 

観葉植物の空気清浄効果を高める置き場所

観葉植物の空気清浄効果を有効活用したいのであれば、家の中でも過ごす時間が多い場所や衛生面が気になる場所などがおすすめです。

いくつかの観葉植物を用意して、家のいろんなところに飾ることで、家中まんべんなく新鮮な空気で満たすことができるでしょう。

最後に、観葉植物の空気清浄効果を高めるための置き場所をご紹介します。

 

玄関

玄関はその家の顔であり、お客様を初めにお迎えする大切な場所です。

観葉植物を飾り、有害物質を除去したり酸素を増やしたりして、新鮮な空気で満たしておきましょう。

また、玄関は靴の匂いがこもりやすい場所でもありますが、観葉植物の中には消臭効果がある品種も存在するので消臭剤としての効果も期待できます。

ただし、玄関は窓が少なく暗くなりがちな場所でもあるので、耐陰性のある植物を置いたり、定期的に明るい場所で日光浴させてあげたりなどの工夫が必要です。

 

リビング

リビングは1日の中でも過ごす時間が長く、家族やお客様が集まりやすい場所でもあります。スペースに余裕があれば大きめのシンボルツリーを飾ることもできるでしょう。

また、テーブルやソファなどの家具や、家電製品などとのバランスを見ながら、観葉植物を置いて全体をコーディネートするのも楽しいかもしれません。

さらに、リビングにはエアコンも備わっていることが多いので、暑さや寒さに弱い観葉植物でも育てやすいというメリットもあります。

 

書斎・勉強部屋

観葉植物を飾っておくと、有害物質を除去し、酸素量や湿度を快適に保ってくれます。新鮮でフレッシュな空気の中だと、頭がすっきりして集中力も高まるので書斎や勉強部屋に飾るのもおすすめです。

観葉植物のグリーンは目に優しく、疲労回復効果もあるので、ちょっと休憩したいとき眺めるのも効果的。

お子様が小さいうちは、観葉植物の管理が難しいことがあるので保護者と一緒にお世話してみてください。

 

トイレ

窓が少なく狭い空間であることが多いトイレは、空気がこもりやすく、家の中でも観葉植物の空気清浄効果をより発揮できる場所です。

トイレは便器や手洗い場など無機質なイメージになりがちですが、グリーンを置くことで空間がぱっと明るくなります。

日当たりが十分でない場合は、耐陰性のある観葉植物を置くのがおすすめですが、スペースも限られるのでコンパクトなものを選びましょう。

 

寝室

寝室は1日の疲れを癒す大切な部屋ですが、寝ている間に人が吐き出すことによって二酸化炭素が増えやすい場所でもあります。

観葉植物を置いて空気清浄効果を高めて寝室の空気を清潔にすることで、安眠効果が期待できるでしょう。

暗くなりがちな寝室には、耐陰性が高いものや、夜間にも光合成を行う品種などがおすすめです。

 

まとめ

観葉植物の中には、部屋をおしゃれに演出してくれるだけでなく、私たちに新鮮な空気を与えてくれる、空気清浄効果が高いものがたくさんあります。

常に新鮮な空気を吸えるので、家で過ごす時間が長い方や家族が多い家庭にもおすすめです。今回ご紹介したものは初心者でも育てやすい品種ばかりなので、観葉植物選びの参考にしてみてください。

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