アレカヤシを育てよう!特徴と増やし方について
観葉植物として人気の高いアレカヤシ。
今回は、アレカヤシの特徴や風水効果、基本的な育て方はもちろんのこと、お手入れのワンポイントアドバイスやおしゃれな飾り方、アレカヤシに関するよくある質問とその答えなどもまとめました。
アレカヤシについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
アレカヤシの特徴
植物名 | アレカヤシ |
英名・和名 | Areca palm・コガネタケヤシ(黄金竹椰子) |
原産地 | マダガスカル、アフリカなど |
学名 | Dypsis lutescens |
科名・属名 | ヤシ科・ディプシス(ヒメタケヤシ)属 |
園芸分類 | 観葉植物、ヤシ・ソテツ類 |
草丈・樹高 | ~6m程度 |
耐寒性・耐暑性 | 弱い・強い |
街中のおしゃれなホテルやレストランなどでもたびたび目にする、「アレカヤシ」。
南国ムード漂うトロピカルな雰囲気が特徴の観葉植物です。
そんなアレカヤシは、ポジティブな花言葉と風水効果を持つことでも知られており、ビジネスシーンやプライベートシーンでのグリーンギフトとしても人気があります。
また、アレカヤシには大変丈夫で育てやすいという魅力もあります。
ガーデニング初心者の方にも安心してご紹介できる観葉植物です。
アレカヤシの風水効果
ひとつ飾るだけでトロピカルなムードを演出してくれる、アレカヤシ。
そんなアレカヤシには、どのような花言葉や風水効果があるのでしょうか?
はじめにアレカヤシが持つ「花言葉」からご紹介します。
アレカヤシの花言葉は、「元気」と「勝利」です。
とてもポジティブな意味合いの花言葉なので、快気祝いや昇進祝い、合格祝いなどにも人気があります。
前向きな花言葉を持つアレカヤシには、風水的にも大変良い効果があると言われています。
アレカヤシは、陰の気を持つ観葉植物。
陰の気を持つ観葉植物には「リラックス効果」や「心を落ち着ける効果」があるとされているので、アレカヤシをベッドルームやリビングに飾るのもおすすめです。
また、アレカヤシを東南の方角に置くと「出会い運をアップさせる効果」が期待できるともいわれています。
アレカヤシを枯らさない育て方の基本
ポジティブな花言葉と風水効果で知られている、アレカヤシ。
初心者の方でも育てやすい観葉植物ですが、アレカヤシを枯らさずに育てるためには基本的な育て方を確認しておくことが重要です。
そこでここからは、「アレカヤシを枯らさない育て方の基本」をご紹介します。
置き場所
はじめに確認しておきたいのが、アレカヤシの「置き場所」についてです。
アレカヤシは、耐陰性(日陰に耐える力)が強く、半日陰で管理することも可能です。
とはいえ、まったく日の当たらない場所ではアレカヤシが弱ってしまいますので、できるだけ日当たりの良い明るい場所で育ててあげることをおすすめします。
明るい場所に置いた方がアレカヤシが元気に育ってくれますよ。
アレカヤシの置き場所としてもっともおすすめなのは、レースのカーテン越しに柔らかな日の光が差し込む場所です。
ただし、アレカヤシは直射日光が苦手な観葉植物。直射日光に当てるとアレカヤシが葉焼け(葉っぱが日焼けして変色し弱ってしまうこと)を起こしますので、くれぐれも注意しましょう。
また、アレカヤシの耐寒性は弱いため、冬場は必ず屋内に移して管理します。
肌寒くなってきたら、早めに室内に入れてあげるようにしましょう。
目安は外の気温が15℃前後になってきたら、室内に入れてあげるようにしてください。
水やり方法
次にご紹介するのは、アレカヤシの「水やり方法」です。
アレカヤシに水やりをする際は、タイミングが重要です。
アレカヤシの水やりに最適なタイミングは、基本的には「土の表面が乾いてから」です。
アレカヤシの土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。
アレカヤシを植えている植木鉢の底から水があふれ出てくる程度まで、しっかりと水を与えるようにします。
ただし、アレカヤシが休眠期に入る冬場(気温が15℃を下回るような場合)は、普段よりも水やりを控えるようにします。
冬場はアレカヤシの「土の表面が乾いたあと2~3日経ってから」水を与えるようにしてください。
観葉植物初心者の方はつい毎日のように水やりをしてしまいがちですが、アレカヤシに毎日水を与えていると水分が過剰になり根腐れを起こす原因となります。
あくまでも水は「アレカヤシの土の表面が乾いてから」おこない、与えすぎに注意しましょう。
植え替えのタイミング
次に、アレカヤシの「植え替えのタイミングと方法」についてご紹介します。
アレカヤシを植え替えるタイミングとしては、主に下記のようなものがあります。
(下記は一例ですので、すべての場合において植え替えが必要なわけではありません)
- アレカヤシを購入してから2年程経過している
- アレカヤシを植えている鉢に対して、明らかに木が大きくなりすぎている
- アレカヤシの下葉が枯れてきている
- 水を与えても土に染み込んでいかなくなってきた
- 鉢の底から根が出てきている
- 植木鉢が割れている など
アレカヤシの植え替えは、5月~6月の間が最適です。
アレカヤシを植え替える際は、下記の手順をご参考になさってください。
用意するもの
- 元の植木鉢よりひと回り大きな植木鉢
- 鉢底ネット
- 移植ごて
- 軍手
- ゴロ土
- 観葉植物の土
アレカヤシの植え替え方法
- ひと回り大きな植木鉢に鉢底ネットを敷く
- ゴロ土を鉢底が見えなくなる程度まで入れる
- 観葉植物の土を鉢に対して3分の1程度入れる
- アレカヤシを元の植木鉢からゆっくりと丁寧に引き抜く
- 根が張っている場合は、根鉢を少し崩す(張っていない場合はそのままでOK)
- 新しい鉢に植え付け、土を入れていく(移植ごてや指を使って隙間を埋めていくように)
- 水をたっぷり与える
- 一週間程度は強い風の当たらない明るい日陰で管理する
害虫や病気に注意!
最後にお伝えしたいのが、「アレカヤシにつきやすい害虫やかかりやすい病気」についてです。
アレカヤシを屋外で育てている場合、ハダニやカイガラムシ、アブラムシのほか、アザミウマやケムシ、シャクトリムシなどの害虫が発生することがあるので注意が必要です。
害虫を防止するためには、葉水(霧吹きなどで葉っぱに水を吹きかけ乾燥を防ぐこと)が有効ですので、水やりと同じタイミングか、できればほぼ毎日のペースで葉水を与えるようにしてください。
葉水で予防できないくらい害虫が発生してしまった際は、薬剤を使用します。
また、アレカヤシに発生することのあるうどんこ病を予防するには、葉水のほかアレカヤシを風通しの良い場所に置くことが有効です。
高温多湿な環境にアレカヤシを置くことは避け、病気の発生を防ぎましょう。
また、アレカヤシの葉が生い茂ってくると風通しが悪くなり、うどんこ病の発生に繋がることも考えられます。
アレカヤシの葉が生い茂ってきたら、その都度剪定をおこない風通しを良くしてあげてください。
アレカヤシの剪定は基本的には、春~秋にかけて行うのがおすすめです。
アレカヤシのお手入れのワンポイントアドバイス
ここまでは、「アレカヤシを枯らさない育て方の基本」をご紹介しました。
アレカヤシの基本の育て方を確認できたら、次にアレカヤシをお手入れする際のポイントをチェックしていきましょう。
ここからは、「アレカヤシのお手入れのワンポイントアドバイス」をご紹介します。
屋外・屋内によって注意する点が異なる!
はじめにご紹介するのは、「アレカヤシを育てるのが屋外か屋内かによって注意する点が異なる」ということについてです。
はじめに注意しておきたいのは、アレカヤシは「寒さと直射日光に弱い」ということです。
アレカヤシを屋内で育てる場合は、直射日光の当たらない明るい場所に置くのが基本です。
アレカヤシは寒さに弱い観葉植物ですが、かと言ってエアコンの風や暖房の温風が直接当たるような場所に置くのは避けてください。
エアコンの風が直接当たるような場所にアレカヤシを置いておくと、徐々に葉や茎が傷んでしまいますので気をつけましょう。
一方でアレカヤシを屋外で育てる場合も、屋内と同様に直射日光の当たらない明るい場所に置くのがおすすめです。
特に夏場は葉焼けを起こしやすいので、遮光ネットなどで30~50%ほど遮光をおこないます。
また、次の項目でも説明しますがアレカヤシは寒さに弱いため、冬場は必ず室内で管理するようにしてください。
冬のお世話は特に注意!
次にご紹介するのは、アレカヤシの「冬のお世話」についてです。
アレカヤシの耐寒性は10℃程度となっています。
アレカヤシを屋外で育てる場合は、外の気温が15℃を下回ってきたら室内に取り込んであげましょう。
場合によっては、20℃前後から室内で管理してあげるのもおすすめです。
アレカヤシはとにかく寒さに弱いので、できれば通年屋内で育ててあげたほうが健康に育ちます。
肥料のあげかたにも注意!
最後にご紹介するのは、アレカヤシに与える「肥料」についてです。
アレカヤシに肥料を与える場合は、アレカヤシの生育期である4月~10月頃を選びましょう。
希釈した液体肥料を10日に1回程度のペースで与えるのがおすすめです。
また、アレカヤシの生育がゆっくりになる冬場に肥料を与えると肥料焼けを起こすことがありますので与えないようにしてください。
アレカヤシを増やすには?
ここまでは、「アレカヤシのお手入れのワンポイントアドバイス」をご紹介しました。
観葉植物初心者の方でも簡単に育てることができる、アレカヤシ。
冬の寒さと直射日光にだけ気をつけていれば、元気に育てることができますよ。
さて、そんなアレカヤシですが、実はご家庭で増やすこともできます。
ここからは「アレカヤシの増やし方」をご紹介します。
アレカヤシを増やすには、「株分け(かぶわけ)」がおすすめです。
アレカヤシの株分けは下記の手順でおこないます。
アレカヤシの株分け方法
- 株分けをするアレカヤシを植木鉢からやさしく引き抜く
- アレカヤシの根鉢を3分の1~4分の1程度カットする
- アレカヤシの幹を2本ずつ程度に分ける
- アレカヤシの葉を全体の4分の1程度剪定する
- 小さめの鉢に植え付ける ※植え付け方法は前の項目の「アレカヤシの植え替え方法」をご覧ください
- 水をたっぷり与える
- 一週間程度は強い風の当たらない明るい日陰で管理する
アレカヤシをインテリアとしておしゃれに飾ろう
アレカヤシを屋内で育てるなら、インテリアのひとつとしておしゃれに飾りたいものですよね。
そこで、ここからは「アレカヤシをインテリアとしておしゃれに飾る3つのアイデア」をご紹介します。
植木鉢カバーにこだわる
アレカヤシをおしゃれに飾るための1つ目のアイデアは、「植木鉢カバーにこだわる」です。
植木鉢カバーとは、その名の通り観葉植物を植えている植木鉢をカバーする容器や布などのこと。
最近ではラタンや陶器、レザーや布などおしゃれな植木鉢カバーがたくさん販売されていますので、アレカヤシを置くお部屋のインテリアに合わせて植木鉢カバーを選んでみてください。
アレカヤシの植木鉢にカバーをつけるだけで、おしゃれな雰囲気を演出することができますよ。
ちなみに植木鉢カバーは、大型の園芸ショップやホームセンター、インテリアショップのほか、インターネットの通販サイトなどで手に入れることができます。
スツールなどの上に飾る
アレカヤシをおしゃれに飾るための2つ目のアイデアは、「スツールなどの上に飾る」です。
アレカヤシを床の上に直接置いて飾るのも良いものですが、雰囲気を変えたいときはスツールやイス、棚などの上に乗せて飾ってみるのもひとつのアイデアです。
スツールなど高さのある家具の上にアレカヤシを飾ることで、空間に高低差が生まれメリハリのあるインテリアを演出することができますよ。
土をココナッツファイバーなどで隠す
アレカヤシをおしゃれに飾るための3つ目のアイデアは、「土をココナッツファイバーで隠す」です。
アレカヤシの土の表面にココナッツファイバーやバークチップなどを敷いて土を見えないようにするだけで、スタイリッシュな雰囲気を作ることができます。
ココナッツファイバーやバークチップは大型園芸店や大型の100円ショップ、インターネット通販などで購入することができます。
アレカヤシに関するよくある疑問
ここまでは、「アレカヤシのおしゃれな飾り方のアイデア」をご紹介しました。
ここからご紹介するのは、「アレカヤシに関するよくある疑問とその答え」です。
アレカヤシに関する疑問をお持ちの方は、ぜひご参考になさってください。
地植えのときのポイントは?
アレカヤシをお庭などに地植えする場合は、「場所選び」がポイントとなります。
アレカヤシは直射日光の当たる場所が苦手なので、必ず「直射日光の当たらない明るい場所」に地植えするようにします。
ただし、アレカヤシは寒さに弱い観葉植物ですので、基本的には温暖な地方(沖縄など)以外での地植えはおすすめできません。
葉が拡がりすぎた場合は自分で仕立てられますか?
アレカヤシの仕立て直し(剪定)は観葉植物初心者の方でも簡単におこなうことができるので、おすすめです。
アレカヤシが広がりすぎてバランスが悪くなっている部分は、ガーデニング用のハサミなどでカットします。
また、アレカヤシが枯れたり変色したりしている部分も思い切って剪定してあげましょう。
アレカヤシの剪定は、アレカヤシの生育期である春から秋にかけておこなうのがおすすめです。
アレカヤシの値段相場はいくらですか?
卓上サイズの小さなものですと4,000円台~、背丈の大きなものは40,000円台で販売されているものもあります。
また、最近では観葉植物のレンタルという形でアレカヤシを楽しまれる方も増えてきています。
アレカヤシの商品紹介
アレカヤシは、プレミアガーデンでも大変人気のある観葉植物のひとつです。
「アレカヤシ8号(ラスターポット付)」は、特別価格7,800円(税抜)でご用意いたしております。
ご自宅を彩るインテリアグリーンにはもちろんのこと、ビジネスシーン・プライベートシーンのグリーンギフトとしても人気があります。
高さは、約130cm前後と存在感のあるお品物となっております。
商品ページはこちらアレカヤシ8号(ラスターポット付)
まとめ
今回はアレカヤシについて紹介していきました。
お部屋を明るく彩ってくれる、アレカヤシ。ご自宅用にはもちろん、大切な方へのグリーンギフトとしてもぜひお役立てください。