犬のいる家庭でも安心して楽しめる!おすすめ観葉植物13選

 

愛犬との暮らしを緑あふれる空間でより豊かにしたいと考える方は多いのではないでしょうか。犬にとって安全な観葉植物を選ぶことは、快適な生活環境をつくる上で重要です。

犬は好奇心旺盛で、さまざまなものを口にします。人間には無害でも犬にとっては有害な観葉植物があり、誤って食べてしまうと嘔吐や下痢、呼吸困難など、深刻な症状を引き起こす可能性があります。

愛犬の健康を守るためには、観葉植物選びは慎重に行うことが大切です。 

本記事では、犬にとって安全な観葉植物を選ぶための知識や、安心して楽しめるおすすめの種類などを解説します。

犬に危険な観葉植物の特徴と注意点

犬にとって危険な観葉植物は、さまざまな成分を含んでいます。中には、犬に悪影響を及ぼすものもあるため、細心の注意を払う必要があります。

ここでは、犬にとって危険な観葉植物や押さえておくべき注意点について詳しく解説します。

有毒成分を含む観葉植物がある

観葉植物にはさまざまな種類があり、その多くは鑑賞価値の高く美しいものばかりです。しかし、種類によっては有毒成分を持っており、誤って犬が食べてしまうと嘔吐や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。

たとえば、人気でよく選ばれているポトスやモンステラはサトイモ科であり、シュウ酸カルシウムという成分を含んでいる植物です。犬がこの成分を摂取したり皮膚についたりしてしまうと、患部に炎症を起こしてしまいます。

人間にはそれほど問題がない観葉植物でも、犬にとっては有害となる場合が多いため、観葉植物選びは慎重に行うようにしてください。

中毒症状の種類と対処法

万が一、犬が毒性を持つ観葉植物を摂取してしまった場合、嘔吐や下痢、食欲不振、呼吸困難、麻痺などの症状が現れることがあります。症状は植物の種類や摂取量によって異なりますが、上述した症状が現れたらすぐに獣医師に相談し、指示に従って対処することが大切です。

その際、観葉植物の種類が分かればより適切な治療を行えるため、植物の残骸があれば獣医師に見せると良いでしょう。

症状が現れてから時間が経過していると中毒成分が体内に吸収されてしまって症状がさらに重くなってしまい、場合によっては治療ができない可能性があるので、早急に対処することをおすすめします。

犬が植物を食べてしまう理由

犬が植物を食べてしまう理由は好奇心や遊び心、ストレスなどが挙げられます。特に子犬の場合は、口にすることで周りの環境を学んだり探索したりしようとするため、植物にも興味を示しやすいです。

また、歯の生え変わりで歯肉が痒くなり、ものを噛んで痒みを抑えている可能性もあります。

成犬でも噛み癖がある場合は観葉植物を噛んでしまう可能性が高いため、しつけなどを行ってコントロールすることが肝心です。

犬がいる室内でも安心できる観葉植物

観葉植物には毒性を持つ種類があると解説しましたが、犬が口にしても安全な観葉植物も数多くあります。その中でも、特におすすめなのが以下の8種類です。

  • ピレア・ペペロミオイデス
  • ガジュマル
  • ユッカ
  • エバーフレッシュ
  • パキラ
  • ペペロミア
  • テーブルヤシ
  • オリヅルラン

 

ここでは、それぞれの観葉植物の特徴などを詳しく紹介します。

ピレア・ペペロミオイデス

ピレア・ペペロミオイデスは、ユニークな丸い葉を持つ魅力的な観葉植物で、別名「パンケーキプランツ」と呼ばれています。多肉植物に似た葉の質感により、水やりの頻度はそれほど多くないため、観葉植物を初めて育てる方でも安心です。

ピレア・ペペロミオイデスには、「救われる人々」という素敵な花言葉が添えられており、インテリアに取り入れることで、空間に穏やかな雰囲気を醸し出してくれます。

また、コンパクトな姿をしているため、棚の上といった犬の手の届きにくい場所に飾ることが可能です。

ガジュマル

ガジュマルは、愛犬と暮らす室内でも安心な観葉植物の一つであり、ユニークな樹形が魅力的です。沖縄原産で生命力が強く、樹高20mにもなる野生種も存在します。

室内向けのガジュマルにはコンパクトなサイズが流通しており、日陰でも元気に育ちやすいため、初めての方でも安心です。犬を飼いながらインテリアグリーンを楽しみたい方にとって最適な観葉植物です。

ユッカ

ユッカは北米から中米原産の観葉植物で、細く尖った特徴的な葉が魅力です。別名「青年の木」と呼ばれており、次々と新芽を出しながら成長する姿は、若々しさの象徴ともいえるでしょう。

ユッカは丈夫で育てやすいため、インテリアグリーンとしての人気が高く、長く楽しめる植物として知られています。犬のいる家庭でも安心して飾れるユッカは、室内に爽やかな緑を添えてくれる素敵な存在です。

エバーフレッシュ

エバーフレッシュは爽やかな緑が魅力的な観葉植物であり、室内のインテリアに自然の潤いを与えてくれます。細長く連なっているように見える葉は昼間では広がって夜になると閉じ、一日に2つの表情を見せる植物として人気です。

また、さまざまな環境でも柔軟に適応できるため、日当たりがそれほど良くない場所でも育てられるのも魅力ポイントです。

ただし、エバーフレッシュの葉の動きが犬の好奇心を刺激してしまい、鉢を倒してしまう恐れがあるため、棚の上といった犬が触れないような場所に飾るのがおすすめです。

パキラ

パキラは鮮やかで大きな葉が特徴の縁起の良い観葉植物であり、犬がいる家庭でも安心して育てられます。別名「発財樹(Money Tree)」とも呼ばれており、部屋に飾れば金運アップ効果が期待できるといわれています。

花言葉は「快活」「勝利」などであり、生命力あふれる姿からパワーやエネルギーを感じられる植物として高い人気を誇る観葉植物です。

ペペロミア

ペペロミアは、肉厚で丸みを帯びた葉が特徴的な観葉植物です。

品種によってまだら入りや多肉質、葉の形状が独特なものなど、バリエーション豊かです。可愛らしい姿をしている種類が多く、部屋に飾れば癒しの空間を演出してくれるでしょう。

コンパクトなサイズ感で初心者でも育てやすく、犬のいる家庭でも安心して取り入れられるおすすめのグリーンです。

テーブルヤシ

テーブルヤシは、犬のいる家庭でも安心して取り入れられる観葉植物の一つです。ヤシ科に属しており、細長く濃緑の葉を伸ばす姿が特徴的ですが、アレカヤシとは異なる種類になります。

テーブルヤシは日陰でも十分育つ植物ですが、健康的に育てたい場合は明るい場所に置くのがポイントです。

涼しげな見た目と南国の雰囲気を持ち合わせているため、部屋に飾ればフレッシュな空間を演出できるでしょう。

オリヅルラン

オリヅルランは、ぐんぐんと伸びるランナーと折り鶴のように見える子株が特徴の観葉植物です。葉の色合いを楽しめる種類や斑入りの種類など、200種以上のバリエーションがあります。

オリヅルランは耐陰性があることから、初めて観葉植物を部屋に置くような方でも比較的育てやすい観葉植物です。

犬がいる環境で避けるべき観葉植物

一方、犬がいる環境で避けるべき観葉植物として以下の8つが挙げられます。

  • ポトス
  • モンステラ
  • アンスリウム
  • アロエ
  • アイビー
  • ドラセナ
  • サボテン
  • ポインセチア

 

犬が口に入れてしまうと健康被害を引き起こす可能性があるので、愛犬の安全を守るためにもここで紹介する観葉植物は避けるようにしましょう。

ポトス

ポトスは比較的育てやすく、人気の観葉植物です。斑入りの葉や白い渦巻き状の葉など、さまざまな種類があり、部屋の特徴に合わせて選べます。

しかし、ポトスは犬にとって危険な毒性を持っているため、注意しなければなりません。すべての部位にシュウ酸カルシウムが含まれており、口にすると口内炎や嘔吐、喉の腫れなどを引き起こします。

また、皮膚に付着すると患部が炎症を起こしてしまう可能性があるため、犬がいる環境に置くのは避けたほうが無難です。

モンステラ

モンステラは割れ目の入った葉が特徴的であり、インパクトのある観葉植物です。左右非対称に切れ込みが入っており、ハート型に見える葉はおしゃれなインテリアグリーンとして高い人気があります。

そんなモンステラにも、シュウ酸カルシウムが含まれているので注意が必要です。犬が摂取してしまうと、嘔吐や舌の腫れなどを引き起こす可能性があります。

アンスリウム

アンスリウムは、鮮やかな色の仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴的な観葉植物です。南国のような雰囲気を持っているため、部屋を彩りたいときによく選ばれています。

そんな美しい見た目のアンスリウムにも、シュウ酸カルシウムが含まれており、犬にとって有毒な観葉植物です。アンスリウムを室内に飾りたい場合は、犬が口に入れないような場所に設置し、できるだけ近づけないような工夫をしておくことをおすすめします。

アロエ

アロエは多肉植物の一種であり、人間にとってさまざまな健康効果があることから古くから親しまれている植物です。可愛らしい見た目をしているため、部屋に取り入れたいと考える方は多いでしょう。

しかし、アロエの葉や皮にはサポニンやバルバロインなどの毒性成分が含まれており、犬にとっては有害です。犬が口にした場合、下痢や嘔吐、食欲不振などの症状を引き起こす可能性があります。

アイビー

アイビーは、美しい見た目と育てやすさから人気の観葉植物です。繁殖力が高くどんどん育っていくため、部屋に置いている方は多いのではないでしょうか。

そんなアイビーも、犬にとっては有毒な観葉植物です。葉や茎にはサポニンという成分が含まれており、犬が口にしてしまうと嘔吐や下痢、大量のよだれなどの症状を引き起こす可能性があります。

アイビーは気軽に取り入れられる観葉植物ですが、犬に対しては危険なので注意してください。

ドラセナ

ドラセナは種類が豊富であり、「幸福の木」とも呼ばれている観葉植物です。豊富なバリエーションがあり、50種以上存在しているといわれています。

そんなドラセナも、葉や茎にサポニンを含まれているため、犬がいる家庭では注意が必要です。特にドラセナの場合は花には甘い蜜があるため、犬がその匂いに寄せつけられて舐めたり噛んだりしてしまう可能性があります。

サポニンが犬の体内に入ってしまうと嘔吐や下痢の他、手足の腫れやしびれ、麻痺なども起こる場合があります。

サボテン

サボテンは、ユニークな見た目をしていることから観葉植物として人気があります。サボテンには毒性を持っていない安全な種類がありますが、毒性を持っている種類も多いので気をつけなければなりません。

種類によってどのような毒があるのかが異なりますが、神経毒や幻覚作用がある毒などがあり、犬にとって危険なサボテンも存在します。

また、サボテンのトゲも危険であり、犬が触れたり口に入れたりしてしまうとケガをしてしまう可能性があります。

可愛らしいフォルムで人気のサボテンですが、犬がいる環境で飾る際は注意してください。

ポインセチア

ポインセチアは、クリスマスシーズンに飾られることの多い植物です。赤い葉が美しく、クリスマスを華やかにしてくれるため、親しみを持つ方は多いでしょう。

見た目がおしゃれなポインセチアですが、葉や茎にフォルボールという毒が含まれており、

犬にとっては危険です。万が一、犬が口にしてしまうと嘔吐や下痢、口の炎症などの症状を引き起こす可能性があります。

ポインセチアはクリスマスシーズンに取り入れる方が多いですが、犬がいる場合は避けたほうが良いかもしれません。

犬がいる家庭での観葉植物の管理方法

犬は好奇心旺盛であり、口に入れてしまう習性があります。観葉植物も例外ではないため、犬がいる家庭では観葉植物の管理方法に注意が必要です。

主な管理方法としては、以下の4つが挙げられます。

  • 植物を犬の届かない場所に置く
  • 犬が興味を示さない工夫
  • 代わりにかじることができる植物を用意する
  • 害虫対策の薬剤にも注意

 

ここでは、それぞれの管理方法について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

植物を犬の届かない場所に置く

観葉植物を部屋に飾る際は、犬が手の届かない場所に置くのがおすすめです。具体的には、高い場所に置いたり、柵やパーテーションで仕切ったりなどが挙げられます。

また、ハンギングなどで飾るのもおすすめです。ハンギング用の鉢やスタンドにはさまざまなデザインがあるので、インテリアに合わせておしゃれに飾れます。

天井から吊るすことで空間にも広がりが出て、圧迫感を感じることはありません。安全に観葉植物を飾れるおすすめの管理方法です。

犬が興味を示さない工夫

犬が観葉植物に近づかないようにするためには、葉が揺れないように工夫することも大切です。犬は動くものに注意を引きつけられる習性があり、観葉植物の葉が風邪などで揺れると犬の好奇心を刺激してしまいます。

窓際や風通しの良い場所に置く場合は、カーテンやブラインドを活用してできるだけ葉が揺れないようにすると良いでしょう。

また、犬が嫌がる香りや成分を含んでいる忌避剤を使用し、観葉植物から遠ざけるのも一つの手です。

代わりにかじることができる植物を用意する

犬が観葉植物にかじりついてしまうのは好奇心からだけでなく、栄養不足やストレスが原因の場合もあります。そのような理由から観葉植物に噛みついている場合は、犬が安全にかじれる別の植物を用意すれば、観葉植物から注意をそらせます。

犬が安全に食べられる植物は市販されているものが多いため、気になる場合は一度ペットショップなどに確認してみると良いでしょう。

害虫対策の薬剤にも注意

観葉植物の害虫対策で殺虫剤などを使用する方は多いです。しかし、市販の殺虫剤の中には、犬が舐めたり吸い込んだりしてしまうと中毒症状を引き起こすものがあり、使用には注意しなければなりません。

犬がいる家庭で殺虫剤を使用する際は、犬などのペットに害がない種類のものを選んだり犬がいないときに換気しながら使用したりするのがおすすめです。

まとめ

犬と安全に暮らすためには、犬にとって危険な観葉植物を避けて適切な管理方法を心がけることが重要です。上述で紹介した観葉植物は犬にとっても安全であり、室内を緑豊かに彩るのに向いています。

犬との生活をより快適なものにするためにもぜひ本記事を参考に、安全面に配慮しながら緑のある空間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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