観葉植物を水耕栽培で育てよう!やり方や水耕栽培できる種類も紹介
観葉植物を部屋に置きたいけれど、虫が寄ってくるのではないか?など土を室内に持ち込むことに抵抗があると感じる方も多いのではないでしょうか。そのような場合は、土を使わない水耕栽培がおすすめです。
この記事では、おしゃれな水耕栽培におすすめの観葉植物や、水耕栽培のやり方、管理のポイントなどを解説します。水耕栽培にチャレンジしてみたい方はぜひ参考にしてみてください。
水耕栽培で観葉植物を育てる方法
水耕栽培では主に、水栽培(水挿し)、ハイドロカルチャー、スポンジ栽培の3つの手段があります。それぞれで見た目の印象や管理方法が異なるので、好みに合わせて選びましょう。
水栽培(水挿し)
水栽培は、液体肥料を溶かした水の中に植物の根を浸けるだけの気軽な方法です。ガラスなどの透明な容器を用いることで水の管理がしやすくなり、根が成長していく様子も楽しめます。
おしゃれで涼しげな雰囲気を演出できますが、観葉植物を元気に育てるためには定期的な水替えをしましょう。水温が上がりすぎると水が傷みやすくなるので、直射日光が当たらない場所がおすすめです。
ハイドロカルチャー
ハイドロカルチャーとは、ハイドロボールと呼ばれる人工の石を用いて行う水耕栽培のことです。粒の大きい固形で容器の周りが汚れにくく、においもしないため虫を寄せ付けません。
ハイドロボールにはそれぞれ無数の穴が空いており、そこに空気を取り込んで植物へ酸素を供給します。見た目が土壌栽培に似ているので、自然な観葉植物の姿を楽しみたい方におすすめです。
スポンジ栽培
水耕栽培専用のスポンジやアレンジメント用のオアシスに観葉植物を挿して育てる方法もあります。スポンジ部分が根を支え、水分を保持してくれるので効率的な飾り方です。
水栽培と同じく、水分量が一目で分かるので水耕栽培初心者の方でも育てやすいでしょう。観葉植物を種から育てたいときにもおすすめの方法です。
観葉植物を水耕栽培で育てるメリット
水耕栽培で観葉植物を育てると、鉢植えや土を使う方法とは違うメリットがたくさんあります。観葉植物を部屋に置きたいけれど、デメリットが気になるという方の悩みを解決できるかもしれません。
虫が発生しにくくにおいも気にならない
水耕栽培では有機物である土を使用しないので、害虫が発生しにくくなります。土壌栽培では、土や腐葉土の中に雑菌が繁殖したり害虫が卵を生みつけたりしてしまう可能性がありますが、水耕栽培ではその心配がありません。
虫が苦手な方にとっては、害虫発生のリスクが怖くて観葉植物を部屋に置けない方も多いのではないでしょうか。しかし、外から入り込んだ虫を全て排除できるわけではないので、「虫が絶対につかない」とは言い切れません。
また、土特有のにおいが気になるという方にもおすすめです。
水やりのタイミングが分かりやすくて簡単
水耕栽培では水が減ってきたら足していく水やり方法なので、土の中が見えない土壌栽培よりも水やりが容易です。透明のガラスやプラスチックの容器などを使用すれば、さらに水量を確認しやすいでしょう。
乾燥しすぎている、過湿になっているなどを気にする必要がないので、観葉植物を初めて育てる方にもおすすめです。
家具が汚れにくく、置き場所を選ばない
既存の家具と観葉植物をうまくコーディネートすることでおしゃれな空間が演出できます。しかし、土壌栽培では水やりの際に土がこぼれたり水があふれたりなどの懸念があり、大切な家具の上や側に置きにくいこともあるでしょう。
しかし、水耕栽培であれば、水の入った容器を置くだけなので周りが汚れる心配が少なくなります。キッチン周りやテーブルなど、衛生面が気になる場所にも気軽に飾れます。
好きな容器を活用できる
土壌栽培で観葉植物を育てる場合、鉢やプランターなどを用意する必要があります。観葉植物が育っていくと、鉢植えなども大きなものに新調していかなければなりません。
しかし、水耕栽培なら、自宅にある好きな容器を活用できます。観葉植物の根が入って、水が漏れないものなら素材や形を選ばないので、インテリアに合わせた飾り方ができるでしょう。
管理のしやすさや株の安定感を求めるのであれば、水耕栽培専用の容器を活用するのもおすすめです。
根の表情も楽しめる
透明なガラスやプラスチックなどで水耕栽培をすると、根の状態も楽しみながら観葉植物を育てられます。土壌栽培では見えない部分なので、根の表情を楽しめるのは水耕栽培ならではの魅力です。
観葉植物の種類によって根の形が違うので、いくつか並べて比べてみるのも良いでしょう。
水耕栽培ができるおすすめの観葉植物
水耕栽培におすすめの人気の観葉植物をご紹介します。定番で一般家庭でも多く育てられている観葉植物ばかりなので、初心者の方にもおすすめです。
プレミアガーデンがおすすめするおしゃれな観葉植物もぜひチェックしてみてください。
サンセベリア
株元から剣のような鋭い葉をいくつも出す姿が印象的なサンセベリア。丈夫で育てやすいので、初心者の方にも人気の観葉植物です。耐陰性や耐寒性にも優れているので、室内や冬場でも元気な姿を楽しめます。
また、空気中の有害物質を除去してくれる働きがあることでも有名です。水挿しやハイドロカルチャーでも育てられます。
パキラ
パキラは手のひらを広げたような葉が癒しを与えてくれる人気の観葉植物です。幹を編んでおしゃれな樹形に仕立てているものもありますが、水耕栽培には小型の株の方が扱いやすくなります。
耐陰性が強いので、あまり日が当たりにくい室内でも育ちますが、元気に育てたい場合はときどき日光浴をさせてあげましょう。
モンステラ
モンステラのハート型の葉には大きな切れ込みが入っており、部屋に飾るだけでリゾート気分を味わえます。その切れ込みからは「希望の光が注ぐ」と言われており、自宅用はもちろんギフト用としてもおすすめの観葉植物です。
幹が長く、成長するに従って横に広がっていくので、水耕栽培で育てるなら株を固定する必要があります。
ポトス
幅広の葉に入った黄色の斑が爽やかな印象のポトス。どんどんツルを伸ばして成長する観葉植物で、一般家庭やカフェなどに多く飾られている定番の品種です。
立てて飾る場合は支柱を使うときれいに仕立てられますが、吊るして垂れ下がるツルを楽しむのもおすすめです。
ドラセナレモンライム
ドラセナは緑と黄緑色のストライプ柄の葉がスタイリッシュな印象の観葉植物です。背丈が低くても存在感があるので、小型や中型サイズでも部屋のアクセントになります。
ドラセナは生命力が高いことから「開運竹(ラッキーバンブー)」とも呼ばれており、「幸福」という花言葉も持っていることから、ギフトにもおすすめの観葉植物です。
コーヒーの木
コーヒーの木はツヤのある葉がみずみずしい印象のある植物です。種子からコーヒー豆の採れる木としても有名ですが、観葉植物として一般家庭でも気軽に育てることができます。
種子には「コーヒーチェリー」と呼ばれる少量の果実があり、ほんのり甘く美味しく食べられます。コーヒーチェリーは一般にはあまり流通していないので、育てている方だけの特権とも言えます。
水耕栽培に必要なもの
観葉植物を水耕栽培で育てる場合、基本的には水を入れる容器さえあれば問題ありません。しかし、より元気な株に育てるために、肥料などを活用しましょう。
容器
水耕栽培では、ペットボトルやグラスなど、水が漏れない容器であれば何でも構いません。しかし、グリーンインテリアとして楽しみたいなら、おしゃれな容器を選んでみましょう。水の残量や根の様子を確認したいのであれば、透明の容器がおすすめです。初心者の方でも使いやすい、水耕栽培専用の容器もあります。
液体肥料
土壌栽培では土に含まれる栄養を吸収して観葉植物が育ちますが、水耕栽培ではそうもいきません。その代わり、液体肥料を水に混ぜて栄養を補ってあげましょう。
観葉植物用の液体肥料が園芸店やホームセンターなどで販売されているので、育てたい観葉植物に合うものを選んでください。
観葉植物を水耕栽培で育てる方法
それまで土に植えていた観葉植物を水耕栽培する場合、まずは根をきれいに洗って土を取り除きましょう。バケツなど大きめの容器に水を張り、根が傷まないように優しく洗います。
その後、カビや雑菌の繁殖を防ぐために根を自然乾燥させましょう。
そのあとは好きな容器に水を入れて観葉植物を挿すのですが、このとき茎や葉などが水に浸からないように、水量に注意しましょう。透明な容器であれば、中の様子が見やすくなります。
水耕栽培で観葉植物を元気に育てるポイント
水耕栽培は気軽に簡単に観葉植物を育てられる方法です。基本的には株を水に浸けておくだけで良いのですが、植物をより元気に、丈夫に育てるためには、以下のポイントを意識してみてください。
日当たりが良く風通しの良い場所に飾る
耐陰性がある植物でも、多少の光を当てることで元気に育つようになります。また、いつでも新鮮な空気を吸えるよう、風通しの良い場所に置いてあげましょう。
ただし、植物の根は光に弱いため、直射日光の当たらないレースカーテン越しの窓際などがおすすめです。日光が当たりにくい場所でも、LEDライトでも光合成ができるので、室内を明るめにしておきましょう。
水は根の3分の2くらいが浸かるように
植物は呼吸をすることで水分や栄養の循環を行います。酸素不足になると水の循環が滞り、根が酸素や栄養を十分に吸収できなくなって根腐れを引き起こすことがあるので注意が必要です。
容器に水を入れるときには、観葉植物の根の3分の2程度が浸るように水量を調整しましょう。根の一部が空気に触れていれば、しっかりと呼吸ができるようになります。
水替えのタイミング
観葉植物が元気に育つためには清潔な水を保つことが大切です。夏場は水が傷みやすいので毎日容器の水を替えるようにしましょう。それ以外の季節であれば、2日に1回の水替えが理想です。
真冬の水道水はとても冷たく、そのままでは根に負担がかかってしまうことがあるため、15度程度の常温に戻してから観葉植物を挿しましょう。
月に1度は容器の洗浄を
容器の中に苔が付いて汚れてきたら、容器の洗浄を行いましょう。容器が汚れていると、水を交換してもすぐに水が傷みやすくなってしまいます。
目安として最低でも月に1度は容器をきれいに洗うと良いでしょう。
急激な温度変化を避ける
観葉植物の多くは熱帯地域原産であり、極端な寒さに弱い性質を持っています。水に常に浸かっている水耕栽培では、観葉植物が冷えやすくなるため温度管理に注意しましょう。
室温が最低10~15度以上をキープできていれば観葉植物への負担が少なくなります。
逆に気温が高くなる夏場は、容器内の水が傷みやすくなるため、涼しい場所に置くかエアコンが効いている部屋に置くなどして管理しましょう。
観葉植物を水耕栽培で育てるときのよくある質問
水耕栽培では観葉植物初心者の方でも挑戦しやすい育て方ですが、質問や疑問も多く寄せられます。分からないことを解消し、気持ちよく水耕栽培をスタートさせましょう。
大型の観葉植物も水耕栽培できる?
インテリアの主役になるような大型の観葉植物は、どちらかといえば水耕栽培ではなく土壌栽培のイメージが強いでしょう。しかし、大型の観葉植物でも水耕栽培で育てることが可能です。
ただ、水に挿すだけや軽い無機物素材では株を支えきれずに倒れてしまう恐れがあるので、重さがあってしっかり根を張れるハイドロコーンやピュアライトなどを使いましょう。容器も重みがあるものを使用したり、支柱で支えたりなど、観葉植物が倒れない工夫をしてみてください。
観葉植物の水耕栽培の植え替え方法は?
観葉植物が育ってきて容器が合わなくなったり、根の一部が傷んできたときには植え替えをしましょう。容器から株を優しく取り出し、根が傷んでいるところがあればカットして新しい容器に植え替えましょう。
無機物素材を使用する場合は、それも新しいものにすることで清潔な植え替えができます。土壌栽培ほどの手間がかからないので、初心者の方でも行いやすいでしょう。
観葉植物の水耕栽培に虫は発生する?
土壌栽培よりは可能性は低くなるものの、水耕栽培であっても虫が発生することはあります。屋外から入り込んだ虫が観葉植物の葉に付いて繁殖することもあるので注意しましょう。害虫を発見したら植物用の殺虫剤などで速やかに駆除します。
水耕栽培では有機物である土を使わないのでコバエなど発生しませんが、植物が枯れたり腐ったりするとコバエが出てくることがあるので、剪定や植え替え、廃棄などの対応をしましょう。
水耕栽培の観葉植物が枯れる原因は何?
水耕栽培で育てている観葉植物が枯れる原因として、日光不足、根腐れ、寒さの3つが考えられます。
まず日光不足についてですが、耐陰性のある観葉植物であっても、基本的には日光を好むので、できるだけ明るい場所に置くか、ときどき移動して日光浴をさせましょう。
次に根腐れですが、これは根がうまく呼吸できていないことで起こります。容器の中の水が減っていないのに足したり、根全体が水に浸かっていたりすると酸素不足になって根腐れへと進行していくので、水量に注意しましょう。
最後に寒さについてですが、観葉植物の多くは寒さに弱い性質を持っているので、室温が低くなりすぎないように調整してください。特に、水耕栽培では常に水に浸かることになるので、観葉植物が冷えやすくなります。
水耕栽培でおしゃれに観葉植物を育てよう!
水耕栽培は土を室内に持ち込むことなく、気軽にグリーンを楽しめる栽培方法です。部屋が汚れたり害虫が発生したりする可能性が低くなるので、今まで観葉植物に踏み込めなかった方でも気軽に始められるでしょう。
水耕栽培をするときには、温度や水の管理に注意し、観葉植物が元気に育つようにお世話してみてください。
水耕栽培する観葉植物をお探しならプレミアガーデンへ!
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