観葉植物の周辺で飛ぶ黒い小さい虫の正体は?原因や対処法などを解説

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最近では、生活の中に観葉植物を取り入れて楽しんでいる方が多くいます。しかし、観葉植物を育てていると害虫が発生することが多く、その中でも観葉植物の周りで飛ぶ黒い小さい虫に悩まされている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、観葉植物の周辺で飛ぶ黒い小さい虫の種類や発生する主な原因、効果的な駆除方法を解説します。その他に発生することが多い害虫の特徴や虫がわかない方法なども紹介するので、安心して観葉植物を育てたいと考えている場合はぜひ参考にしてください。

観葉植物で飛ぶ黒い小さい虫の種類

観葉植物の周辺で飛ぶ黒い小さい虫の代表的な種類として、以下の3つが挙げられます。

  • ショウジョウバエ
  • キノコバエ
  • チョウバエ

ここでは、それぞれの虫の特徴などを具体的に解説します。

ショウジョウバエ

観葉植物の周りを飛び回る黒い小さい虫の一つに、ショウジョウバエがいます。ショウジョウバエは果物や生ごみなどの発酵した有機物を好む害虫であり、室内に侵入しやすい性質を持っています。繁殖力が非常に強く、数日で大量発生する場合もあるため、早期に駆除することが重要です。

また、ショウジョウバエは暖かい環境を好む傾向にあります。そのため、夏場や湿度が高い時期に多く発生する可能性があるので注意が必要です。

キノコバエ

キノコバエも、観葉植物でよく見られる黒い小さい虫の代表格です。キノコバエは体長が1~4mmほどの細長い形状をしており、湿気の多い環境を好みます。

観葉植物で使用される有機質肥料や有機質用土がエサとなり、それが理由で繁殖される場合が多いです。キノコバエが人体に悪影響を及ぼすことはほぼありませんが、放っておくと一気に増えるため、発見したらできるだけ早く対処することが大切です。

チョウバエ

チョウバエも、観葉植物の周りを飛び回る黒い小さい虫の一種です。チョウバエは、水回りや湿気の多い場所を好み、排水溝や湿った土の表面で繁殖することが多いです。主な特徴として、体長は2~5mmほどで羽がハート型に見えることが挙げられます。

観葉植物の鉢の中にチョウバエが発生する場合、その原因は過剰な水やりや水はけの悪い土によるものです。チョウバエの幼虫は土の表面や腐敗した有機物の中で成長し、成虫になると飛び回るようになるので、見かけるようになったらまずは土の状態を疑ったほうが良いかもしれません。

観葉植物に黒い小さい虫が飛ぶ原因

観葉植物に黒い小さい虫が飛ぶ主な原因として、以下のようなものが挙げられます。

  • 過剰な水やりによる湿気
  • 有機質用土の使用
  • 風通しの悪さ
  • 肥料の与えすぎによる腐敗

ここでは、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

過剰な水やりによる湿気

観葉植物に黒く小さい虫が飛び回る主な原因の一つが、過剰な水やりによる湿気の増加です。多くの害虫は湿った環境を好む性質があり、特にキノコバエやチョウバエなどは水分が多い土壌で繁殖しやすくなります。それだけでなく、土が常に湿っている状態が続くと微生物やカビが繁殖し、それをエサとする虫が発生することもあり、結果として鉢の周囲を小さな虫が飛び回ることになります。

また、排水性の悪い鉢や受け皿に水がたまっている状態も虫の発生を助長する要因となります。特に底に水がたまりやすい構造の鉢や、排水穴のない容器を使用している場合は注意が必要です。

有機質用土の使用

観葉植物の土には、腐葉土などの有機質が含まれているものが多くあります。これらの有機質は保水性が高く、植物の生育には適していますが、一方でキノコバエなどの害虫にとって格好のエサとなることがあります。特に、微生物による分解が進んでいる土は、虫にとって繁殖しやすい環境となりやすいです。

また、新しい土を使用した場合でも湿度が高くなると有機質の分解が進み、虫が発生しやすくなるので注意してください。

風通しの悪さ

室内で観葉植物を育てている場合、風通しの悪い環境が害虫の発生を助長することがあります。空気の流れが悪いと土の乾燥が遅れ、虫が好む湿った状態が続いてしまうため、害虫の繁殖が促進されることも珍しくありません。

また、植物の葉が密集しすぎていると通気性が悪くなり、湿気がこもりやすくなることも虫が発生する原因の一つです。

肥料の与えすぎによる腐敗

肥料を過剰に与えることも、観葉植物に虫が発生する原因となります。特に、有機肥料は微生物の分解が進みやすく、キノコバエやショウジョウバエのエサとなる有機物を生み出すことがあります。肥料が分解される過程で異臭が発生し、それに引き寄せられて害虫が増えることも考えられます。

また、肥料が多すぎると土壌のバランスが崩れ、植物の根が弱る原因にもつながります。根が傷むと腐敗が進み、腐った根をエサとする害虫が繁殖しやすくなるので注意しなければなりません。

観葉植物で飛ぶ黒い小さい虫の駆除方法

観葉植物 虫 駆除方法

観葉植物の周辺で飛ぶ黒い小さい虫を駆除する方法として、以下の4つが挙げられます。

  • 粘着シートなどで物理的に取り除く
  • 観葉植物用虫駆除スプレーを活用
  • 木酢液を使用して駆除する
  • 土を清潔なものと入れ替える

ここでは、それぞれの駆除方法について具体的に解説します。

粘着シートなどで物理的に取り除く

観葉植物に飛ぶ黒い小さい虫が発生した際、最も手軽に対策できる方法の一つが粘着シートを使うことです。キノコバエやショウジョウバエは明るい色に集まりやすい性質があるため、黄色や青色の粘着シートを設置すると効果的に捕獲できます。

粘着シートの設置する際は、観葉植物の鉢の周辺や葉の近くがおすすめです。成虫の数を減らすことができれば、次世代の発生を必然的に抑えられるでしょう。

ただし、すでに大量発生している場合は粘着シートだけでは完全に駆除できないため、他の方法と併用することを検討してください。

観葉植物用虫駆除スプレーを活用

飛ぶ黒い小さい虫を素早く駆除したい場合は、観葉植物専用の虫駆除スプレーを使用するのが有効です。市販のスプレーには、即効性のある化学成分が含まれているタイプや天然成分を使用した安心して使用できるタイプがあります。

即効性を重視する場合は、化学成分が含まれている殺虫スプレーが効果的ですが、使用する際には室内の換気を十分に行うことが重要です。一方、ペットや小さな子どもがいる家庭ではできるだけ天然由来成分の駆除スプレーを選ぶと安心です。

なお、殺虫スプレーだけでなく上述した粘着シートの駆除方法と組み合わせると、より高い駆除効果が期待できます。

木酢液を使用して駆除する

殺虫スプレーを使用せずに虫を駆除したい場合は、木酢液を活用する駆除がおすすめです。木酢液には虫が嫌う成分が含まれており、土に散布することで虫の発生を防ぐことができます。

また、木酢液には抗菌作用もあり、カビの発生や細菌の増殖を抑える効果が期待できます。ただし、種類によってはホルムアルデヒドなどの有害成分が含まれていたり臭いが強くきつかったりするため、扱う際には注意が必要です。

土を清潔なものと入れ替える

観葉植物に発生する虫の多くは、土の中に卵を産みつけて繁殖します。そのため、虫の発生が続く場合は、土そのものを新しいものに入れ替えることで根本的な解決策となります。

特に、有機質の多い土は虫のエサとなるため、無機質が多く含まれる水はけの良い土を選ぶことが重要です。赤玉土や鹿沼土、軽石を混ぜた土に変更することで、虫の発生を抑えられるでしょう。

また、土を入れ替えたあとも定期的に土の状態を観察し、水の管理や通気性を意識することで虫の発生を防ぐことにつながります。

その他の観葉植物でわく害虫の種類

上述したショウジョウバエやキノコバエ、チョウバエ以外にも、以下のような害虫がわく場合があります。

  • アブラムシ
  • カイガラムシ
  • ハダニ
  • コナカイガラムシ

ここでは、それぞれの害虫の特徴などを詳しく紹介します。

アブラムシ

アブラムシは観葉植物に寄生し、葉や茎から栄養を吸い取る害虫の一つです。新芽や若い葉に集まりやすく、放置すると植物の成長が妨げられて最終的には枯れてしまうこともあります。アブラムシの繁殖力は高く、気温が高い時期には短期間で大量発生するため、早めの対策が必要です。

主な発生原因として、窒素肥料の過剰使用や風通しの悪さなどが挙げられます。窒素肥料を多く与えると葉や茎が柔らかくなり、アブラムシがつきやすくなるので注意が必要です。

駆除する方法としては、水をかけて洗い流す方法や粘着テープで直接取り除く方法が有効です。市販のアブラムシ用殺虫スプレーを使用するのも効果的ですが、植物に負担をかけないよう天然由来の成分が含まれた種類を選ぶと良いでしょう。

カイガラムシ

カイガラムシは、葉や茎に付着して植物の栄養を吸い取る害虫です。成虫になると硬い殻に覆われるため、市販の殺虫剤が効きにくいという特徴があります。

湿度が高く、風通しが悪い環境では発生しやすく、繁殖が進むと葉や茎がべたつく原因にもなります。それだけでなく、カイガラムシの排泄物がカビの発生などを助長し、植物の健康をさらに悪化させることがあるのでできるだけ早く対処することが肝心です。

カイガラムシの駆除には、歯ブラシやピンセットを使って物理的に取り除く方法が有効です。その他にも、アルコールを含ませた布で拭き取ることで、幼虫の段階で駆除することも可能です。

カイガラムシの発生を防ぐためにも定期的に観察を行い、見つけたら素早く対処できるように準備しておくことが重要です。

ハダニ

ハダニは葉の裏に寄生し、植物の養分を吸い取ることで葉を白く変色させる害虫です。乾燥した環境を好むため、エアコンの風が直接当たる場所や湿度が低い室内で発生しやすくなります。放置すると急激に増殖し、最終的には葉が枯れ落ちてしまうため、早めの駆除が必要です。

ハダニの駆除する方法として、葉の裏を水で洗い流すのが効果的です。ハダニは水に弱いため、定期的に霧吹きをして湿度を保つことも予防になります。

また、専用の殺ダニ剤を使用することで効率よく駆除できますが、ハダニは薬剤耐性を持ちやすいため、異なる成分のものを交互に使うようにすると良いでしょう。冬場は乾燥しやすいため、加湿器を併用して湿度を適切に管理するとハダニの発生を抑えやすくなります。

コナカイガラムシ

コナカイガラムシは、白い粉のようなものをまとった小さな害虫で葉や茎に付着し、植物の栄養を吸い取るのが特徴です。風通しが悪く湿度が高い環境では発生しやすく、密集した葉の隙間に隠れて増殖します。

コナカイガラムシが発生すると植物の成長を妨げてしまい、最悪の場合枯れてしまうこともあります。それだけでなく、コナカイガラムシはベタベタする甘い排泄物を分泌し、植物の美観を損ねたり病気のリスクを高めたりする可能性があります。

コナカイガラムシの駆除には、歯ブラシを使って物理的にこすり落とす他、アルコールスプレーや薄めた木酢液を吹きかけるのが効果的です。数が多い場合は葉や茎をカットすることで素早く対処できます。

コナカイガラムシを駆除したからといって油断せず、しばらくは観察して新たに発生していないかをチェックすることが大切です。

観葉植物に虫がわかない方法

観葉植物 虫 わかない方法

観葉植物に虫がわかない方法として、以下の3つがおすすめです。

  • 水やりの頻度を見直す
  • 害虫がつきにくい土を選ぶ
  • 土を使用しないハイドロカルチャーで育てる

最後に、虫がわきにくくなる方法を紹介するので観葉植物を育てる際に役立ててください。

水やりの頻度を見直す

観葉植物に虫がわかないようにするためには、水やりの頻度を適切に管理することが重要です。特に、黒く小さい虫の多くは湿度の高い環境を好むため、過剰な水やりは虫の発生を助長する原因になります。

水やりのポイントとして、土の表面が乾いてから水を与えることを意識してみてください。鉢の中の水分量が多いと根腐れの原因にもなるため、頻繁な水やりは避けて土の乾燥を確認してから与えるようにしましょう。

その他にも、受け皿に水がたまったままにならないようにするのもポイントです。受け皿にたまった水は虫が発生する温床となり、そこから植物全体に害虫が広がる可能性があります。水を与えたあとは、受け皿に残った余分な水をしっかり捨てるようにしましょう。

害虫がつきにくい土を選ぶ

観葉植物に虫がわかないようにするためには、水はけの良い土を選ぶことも重要です。一般的な培養土には有機質が多く含まれており、キノコバエやショウジョウバエなどの害虫が発生しやすい環境をつくってしまうことがあります。そのため、できるだけ清潔な土を使用することで、虫の発生を防ぐことにつながります。

おすすめの土の種類としては、赤玉土や鹿沼土、軽石、ゼオライトなどが挙げられます。これらの用土は有機質が少なく、排水性が優れているので害虫の発生がしにくいです。

土を使用しないハイドロカルチャーで育てる

観葉植物を虫が発生しにくい環境で育てる方法の一つとして、ハイドロカルチャーでの管理が挙げられます。ハイドロカルチャーとは、土の代わりにハイドロボールやゼオライトなどの無機質の素材を使用して植物を育てる方法であり、虫の発生を抑えるだけでなく清潔で管理がしやすいというメリットがあります。

また、ハイドロカルチャーなら水やりの管理がしやすく、水位計を使って適切な水量を維持できるため、過剰な水やりによる湿気の問題を防ぐことができます。さらに、ハイドロカルチャーの植物はインテリアとしても活用でき、オフィスやリビングに置けばスタイリッシュな雰囲気になるでしょう。

手間をかけずに観葉植物を楽しみたい場合や虫が発生するリスクを最大限に抑えたい場合は、ハイドロカルチャーでの管理を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

観葉植物の周りを飛ぶ黒い小さい虫は、ショウジョウバエやキノコバエ、チョウバエの可能性が高いです。ショウジョウバエは腐敗した有機物を好み、キノコバエは湿った土壌や肥料に発生します。一方、チョウバエは水回りを好み、過剰な水やりが原因となることが多いです。

これらの虫の発生を防ぐには、適切な水やりや風通しの良い環境、肥料の与えすぎなどに注意してください。駆除する際は、粘着シートや観葉植物用虫駆除スプレー、木酢液などの使用に加え、土の交換などが有効です。

また、上記の虫以外にもアブラムシやカイガラムシ、ハダニ、コナカイガラムシなどが発生する可能性があるので、状況に応じてできるだけ早く対処するようにしましょう。ぜひ本記事を参考に、大切な観葉植物を害虫から守ってみてはいかがでしょうか。

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