胡蝶蘭の花が枯れたらどうすればいい? 対処法と管理方法を分かりやすくご紹介!

丈夫な胡蝶蘭ですが、1カ月ほどすると花が枯れてきてしまうでしょう。来年の花を咲かせるまで世話をするのは難しいというイメージがあるかもしれませんが、実は少しのコツを覚えておけば、誰にでも簡単に毎年花を楽しむことができますよ。

そこで今回は、胡蝶蘭の花が枯れたときの対処法、そしてその後の管理方について詳しくお話していきます。胡蝶蘭はしっかりと管理してあげることで、何十年も花を咲かせてくれると言われています。

この記事を参考に、贈り物などでもらった胡蝶蘭を大切に長く楽しんでみてください。

 

はじめに・覚えておきたい胡蝶蘭の基本

はじめに、胡蝶蘭をきれいに育てて管理していく上で覚えておくと良い基本的な知識として、胡蝶蘭とはどんな植物なのかをおおまかに紹介しておきましょう。

花を上手に栽培するには、その花がどんな地域に生息していて、どんな環境を好むのかを知っておくことが重要です。

ここでは、胡蝶蘭の原産地、生息する環境についての基礎知識に触れていきます。

 

胡蝶蘭とはどんな植物?

胡蝶蘭というのは、ファレノプシス属(Phalaenopsis)に属する蘭の総称です。

ファレノプシス属のなかでも、特にファレノプシス・アマビリス(Phalaenopsis amabilis)やファレノプシス・アフロディーテ(Phalaenopsis aphrodite)の二種やその交配種が、園芸品種として一般に広く出回っています。

これらの蘭はフィリピンから台湾まで広い地域に生息する着生植物(木や岩などの表面に張り付くように根を張って成長する植物)であることが知られています。

ちなみに、ファレノプシス(Phalaenopsis)という名前は、古代ギリシャ語で「蛾のような」という意味であり、胡蝶蘭の独特な花の形状を蛾に見立てたネーミングです。

和名の胡蝶蘭は花を蝶に見立てて付けられたものであることを考えると、興味深い違いです。

なお、胡蝶蘭は多年草で、上手に管理してあげることで毎年花を付けてくれるだけでなく、何十年も成長するたいへん長寿な植物でもあります。

 

胡蝶蘭の原産地はどんなところ?

胡蝶蘭の原産地は、1年を通して高温多湿な熱帯地域です。

そのため、日本で胡蝶蘭を栽培するにあたっては、冬場の低温には十分に気をつける必要があります。

また、気温が十分にある夏場であっても、強い日差しや冷房などによって空気が乾燥しすぎてしまい、胡蝶蘭にとって厳しい環境になってしまうこともしばしば。原産地と日本の気候の違いも意識しながら管理してあげることが大切です。

 

胡蝶蘭はどんな環境に生息している?

日本では鉢植えにされていることが多いですが、原産地では、胡蝶蘭は地面ではなく木や岩の表面に根を張る着生植物です。

こうした性質から、胡蝶蘭は水分や肥料分をあまり多く必要とせず、風通しの良い環境を好む傾向にあります。

そのため、水や肥料の与えすぎると根腐れやカビの原因にもなるので注意が必要です。そういった点に注意しつつ、通気の良い環境を整えてあげることが大切になります。

それでは、これらを踏まえて胡蝶蘭の花が枯れたときの対処法とその後の管理方法を見ていきましょう。

 

胡蝶蘭の花が枯れたらどうする?

花がたいへん長寿なことで知られる胡蝶蘭は、長くて3カ月ほど花を付けていることもあります。購入したり贈り物でもらった胡蝶蘭では、およそ1カ月ほど花を楽しめることでしょう。

花の寿命が尽きると、当然花は枯れてします。

ここからは、花が枯れた胡蝶蘭はどうすればよいかを見ていきましょう。

 

枯れた花は取り除く

胡蝶蘭にとって、花を咲かせることは非常に多くのエネルギーを消費する活動です。

そのため、枯れかけている花をいつまでも残しておくと、それだけで体力を消耗してしまう恐れがあるのです。

枯れ始めた花は、早めに付け根から切って取り除くのが、上手な管理のポイントです。

このとき、消毒したハサミ(火で軽く炙るか、熱湯に浸けるなどの方法がおすすめです)を用いて切るようにしましょう。

枯れ始めた花をこまめに取り除いておくことは、綺麗な見た目を維持する上でも重要ですので、忘れずに行うようにしてください。

 

花がすべて終わったら花茎を切る

胡蝶蘭の株から長く伸びて花を付けている茎のような部分を、花茎(かけい)と呼びます。

胡蝶蘭の花がすべて終わったら、この花茎を切ってあげることが大切です。

先程もお伝えしたとおり、胡蝶蘭にとって開花は体力を消耗するもの。

そのため、花が終わって役目を終えた花茎も早めに取り除いてあげることで、余分なエネルギーを使わせないようにしてあげましょう。

花のときと同様に消毒したハサミを用意し、根本から切り取りましょう。

なお、花茎の節を3本ほど残して切ることで、2番花(その年に2度目に咲く花のこと)を付ける可能性があります。

ただし、2番花を咲かせるとその分株は体力を消耗しますので、慣れないうちは根本から切る方法がおすすめです。

 

その後の管理方法は?

時期が過ぎた花の処理が終わったら、来年また花を楽しめるように大切に育てていきましょう。

ここからは、花期の後の胡蝶蘭の管理方法の基本について、分かりやすくご紹介していきます。難しいイメージが根強い胡蝶蘭ですが、胡蝶蘭の性質をよく知っておけば、実はそれほど難しくはありません。

誰でも簡単にできる方法をお伝えしていきますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

暖かい置き場所を選ぶ

先にお伝えしたように胡蝶蘭は熱帯性の植物ですので、日本の冬は胡蝶蘭には寒すぎます。

当然室内で管理することになりますが、置き場所の温度にも注意しておきましょう。

置き場所は最低でも10度を下回らないところを選びます。

胡蝶蘭はそれほど明るい光を必要としませんので、多少暗くてもより暖かい場所に置いてあげるほうが良いでしょう。

また、胡蝶蘭は通気の良い環境を好みますので、ある程度の風通しがある置き場所であるとより望ましいです。

 

季節ごとの管理方法は?

置き場所を決めたら、そこから通常の管理が始まります。

胡蝶蘭の管理方法は普通の花とは少々異なりますが、ポイントを押さえておけば難しくはありません。

ここでは、各季節における胡蝶蘭の管理方法をご紹介していきます。特に、水やり、植え替え、肥料について詳しく見ていきましょう。

 

冬の管理方法

胡蝶蘭にとって、冬は成長するには寒すぎる季節です。

そのため、冬の間は胡蝶蘭はほとんど成長せず、水や肥料もあまり多く必要としません。

無事に冬越しさせるには、「あまり構いすぎない」ことがポイントになります。

以下で詳しく見ていきましょう。

 

水やりは少なめに

胡蝶蘭の水やりの基本は、「鉢内が完全に乾いてからたっぷりと与える」ことです。

冬場は気温が低く、また胡蝶蘭の成長も緩やかであまり水を吸収しないことから、鉢内は存外に乾きにくいです。

水やりの量や頻度が多すぎると、根腐れや病気の原因となり、胡蝶蘭が調子を崩す結果になってしまうことがあります。そのため、冬は水やりを控えめに管理することを心がけておきましょう。

鉢内が乾いているかどうかは、植え込み材に竹串を挿し込んだり、鉢を持ち上げて重さを確認するなどの方法で確かめるといいでしょう。

胡蝶蘭は、必要な水分や栄養素を肉厚な葉に蓄えることのできる植物ですので、鉢内がカラカラに乾いたとしてもすぐに枯れてしまうようなことはありません。

しっかりと乾かし、それから水をやるように心がけて管理しましょう。

 

肥料は与えない

胡蝶蘭は冬場にはほとんど成長しませんので、肥料も不要です。

冬場に肥料を与えると、吸収しきれない余分な栄養素によって肥料焼けを起こし、調子を崩してしまうことがあります。

胡蝶蘭の調子が良くないように見えると肥料を与えたくなるかもしれませんが、冬場にそのような様子が見られた場合は、肥料不足以外の原因によるものです。

温度は十分に暖かいか、水やりの量と頻度は適切かを確認するようにします。

なお、胡蝶蘭はもともと肥料をほとんど必要としない植物なので、冬以外の時期にも肥料不足で調子を崩すようなことはほとんどないと考えて問題ありません。

 

春の管理方法

無事に冬を越せたら、胡蝶蘭が徐々に成長し始める春がやってきます。

胡蝶蘭の生育が盛んになるのに合わせて、管理方法も少し変わってきます。

株の様子をよく観察しながら管理していきましょう。

 

植え替えをするなら春に

これから成長が盛んになる春は、胡蝶蘭にとって絶好の植え替えの季節です。

植え込み材にカビが出やすくなっていたり、傷んでいたりする場合は、5月頃に植え替えを行いましょう。

特に、植え込み材がミズゴケの場合は痛むのが早いため、よく確認するようにします。

ただし、胡蝶蘭は必ずしも毎年植え替える必要はないため、植え込み材に問題がなさそうであればそのままでも構いません。

 

植え替えの方法

植え替えの際は、胡蝶蘭の根を痛めないように十分注意しながら、古い植え込み材を根まわりから取り除いていきます。

新しい植え込み材は、ミズゴケやバークなどが適しています。

鉢は、ミズゴケを用いるなら素焼き鉢が、バークを用いるならプラスチック鉢がおすすめです。

なお、着生植物である胡蝶蘭は、吊り鉢に植えたり、空中栽培をすることも可能です。

胡蝶蘭の栽培に慣れてきたら、こうした育て方に挑戦してみるのも面白いですよ。

 

水やりを徐々に多くする

春になって気温が上がってくるのに合わせて、水やりの量と頻度を徐々に増やしていきましょう。

ただし、「鉢内が完全に乾いてからたっぷりと与える」という基本は変わりませんので、水やりの前に乾き具合を確認することは忘れないようにしてくださいね。

 

肥料は様子を見ながら慎重に

また、春は肥料を与えるのに良い季節でもあります。

育てている胡蝶蘭の調子が良さそうなら、様子を見ながら少量の肥料を与えることで、より元気に育ってくれることでしょう。

ただし、胡蝶蘭の調子があまり良くなさそうな場合は、肥料を控えるようにします。

 

夏の管理方法

夏は胡蝶蘭が旺盛に成長する季節ですが、同時に暑さや強い日差しでダメージを受けてしまうこともある季節なので、必要に応じて遮光をするなどの対策をしましょう。

また、梅雨の季節には蒸れや根腐れにも警戒が必要です。

夏は胡蝶蘭を野外で管理しても構いませんが、強い日差しには弱いため、日陰に置くようにします。

 

水やりはたっぷりと

夏場は気温が高く、冷房などの影響で意外に乾きが早いので、心持ち多めの水やりを心がけましょう。ただし、「鉢内が完全に乾いてからたっぷりと与える」という基本は変わりませんので、特に梅雨の時期などジメジメしているときは注意してください。

 

遅効性の肥料は控える

夏に遅効性の肥料を与えると、成長が緩慢になる秋や冬まで肥料分が残ってしまう場合があります。

そうなると肥料焼けを起こす危険がありますので、肥料を与えるなら即効性のものを少量与えるのみにとどめましょう。

 

秋の管理方法

秋に入って気温が下がってくると、胡蝶蘭も成長が緩やかになっていきます。

季節の変化に合わせて管理方法を変えていくことが重要になる時期です。

胡蝶蘭を野外で管理している場合は、急な温度変化に備えて早めに屋内に取り込んでおくようにしましょう。

 

水やりを徐々に減らす

「鉢内が完全に乾いてからたっぷりと与える」という基本を守ることに変わりはありません。

夏に比べて鉢内が乾くまでの日数が長くなるため、注意しながら水やりの量と頻度を調整していきましょう。

空気が乾燥してくる時期でもありますので、あまり湿度が低くなってしまうようであれば、葉水(霧吹きで葉の表面に水を吹きかけること)をしてあげると調子よく管理できます。

上手く管理できていれば、秋から冬の時期に、胡蝶蘭が花芽を出してくれるはずです。

 

肥料は与えない

秋には胡蝶蘭の成長が徐々にストップしていきますので、肥料は控えましょう。

また、春や夏に与えた肥料が残っていると肥料焼けを起こすこともありますので、固形肥料などが残っているようであれば取り除いておくと無難です。

 

おすすめの胡蝶蘭の購入先は?

今回は、胡蝶蘭の花が枯れたときの対処方法とその後の管理方法について深く掘り下げた情報をお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか。

ここまで記事を読んでくださった皆さんへの感謝を込めて、最後におすすめの胡蝶蘭の購入先をご紹介して記事を終えようと思います。

プライベートからオフィシャルな場面まで、今や贈り物には欠かせない胡蝶蘭。

胡蝶蘭を大切な人に贈る際は、やはり花が美しく管理されていることや、サービスの充実度を重視したいですよね。

プレミアガーデンでは、お客様のそうしたご希望を満たす品質とサービスを提供しています。

 

選りすぐりの生産者から、厳選された花をお届け

引用:プレミアガーデン

 

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このような努力から、プレミアガーデンの胡蝶蘭はひときわ大きく美しく、贈り物としてこれ以上ない品質を実現しているのです。

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急ぎでお祝い花が必要になった場合にも対応しており、2日前までに振り込みを完了させてば届けてもらうことが可能ですよ。

なお、贈り物に欠かせない木札や、その他装飾についても幅広いオプションが用意されています。

 

まとめ

今回は胡蝶蘭の花が枯れた後の管理方法についてご紹介しました。花が枯れてしまったら、きれいに取り除いてあげましょう。見栄えもよくなりますし、株のエネルギー消耗も防ぐことができます。胡蝶蘭はお祝いで頂くことの多いお花ですから、いただいた胡蝶蘭を長く楽しむことができれば、頂いたときの嬉しい気持ちもずっと続きますよね。

季節によっても水やりなどの管理方法は変わってくるので、丁寧に育ててもう一度花を咲かせてみましょう。

胡蝶蘭は立派で大きなお花なので、お祝いで贈る際には通販サイトが便利です。木札やメッセージカードも添えてくれるので、お花と一緒にしっかりとお祝いのメッセージも贈ることができますよ。

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