おしゃれな花のギフトで周年をお祝いしよう。贈るマナーや選び方
日頃お世話になっている会社や企業、お店の創立記念日や設立記念日には、周年祝いのギフトを贈ります。
10周年、20周年などの区切りの良い大きな節目を迎えられる年には、盛大な式典やパーティーが開かれていることもあります。
大切な取引先や付き合いのある会社への周年祝いには、お祝いの気持ちが伝わりやすい華やかでおしゃれなフラワーギフトがおすすめですよ。
今回は、周年のお祝いにお贈りしたいおしゃれなフラワーギフトの選び方や、気をつけておきたいマナーなどをご紹介していきます。
心を込めたお花のギフトで、おめでたい周年のお祝いしましょう。
そもそも周年祝いとは
周年祝いは、会社の設立や周年の節目のお祝いをするもので、分かりやすく言ってしまえば「会社・企業の誕生日」のようなものです。
会社やお店にとって、周年祝いとは「ここまで無事に事業・商売を続けてこられた」イベントであり、日ごろお世話になっている取引先や顧客への感謝を伝えるイベントでもあります。
周年祝いは毎年迎えるものではありますが、その中でも節目として大切な周年、1・3・5・10・15という区切りが良い年に盛大なお祝いを行うことが多い印象です。
ビジネスシーンでは、この節目である周年祝いとして、「今後も変わらぬお付き合いを重ねていきましょう」という意味を込めて、お祝いの品を贈ります。
周年祝いにおすすめのフラワーギフトスタイル
特別な節目である周年のお祝いには、フラワーギフトを贈りましょう。
フラワーギフトにもさまざまで、シーンに適したギフトスタイルによって、よりお祝いの気持ちが伝わりやすくなったり、華やかさが増したりします。
スタンドフラワー
「スタンドフラワー」とは、スタンドにお花を生け込んで飾る、豪華なアレンジメントスタイルです。
広いスペースのお店や会社、華やかな周年祝いのイベントが執り行われる場合には、会場にスタンドフラワーをお贈りするのがおすすめです。
1段スタンドフラワーの場合は、相場は約10,000〜30,000円ほどになります。
お花のボリュームに比例してご予算も上がっていきます。
高さが200cm以上に及ぶ場合もありますので、会場などでは搬入が可能かどうかを念のため事前に確認しておくと安心です。
とても華やかで豪華なスタンド花は、イベント会場やお店の周りに飾ると、周年お祝いを盛り上げることができますので、とても喜ばれるフラワーギフトです。
自社の社名を記名したスタンドフラワーなどを会場に飾っていただくことで、会社やお店の宣伝効果もあります。
また、スタンドフラワーにバルーンを取り入れることも人気があります。
豪華でボリュームのあるスタンドフラワーに、さらにバルーンを加えることでボリュームアップを図れますし、賑やかでポップな印象にもなります。
ただし、会場の雰囲気や企業のイメージや方針によっては、バルーン付きのスタンドフラワーがそぐわないこともあるので、シーンに応じたオーダーを検討しましょう。
また、バルーンが追加される分、飾るスペースも十分に確保しなければなりませんから、先方のご迷惑にならないような配慮が必要です。
アレンジメントフラワー
カゴなどの器に切り花をデザインしながら生けていく「アレンジメントフラワー」は、スタンドフラワーにサイズ的な豪華さは劣るものの、非常に幅広い価格帯と飾りやすさから人気があるフラワーギフトです。
贈り先の企業が小規模であったり、特にイベントなどを開催されない場合には、会社内で飾って楽しんでいただけるサイズ感のアレンジメントフラワーを贈りましょう。
アレンジメントフラワーは、受け取ったそのままの状態で卓上や棚の上などにさっと置いて楽しんでいただけるので、受け取った側の手間もかかりません。
また、水やりは中に入っている吸水スポンジにお水を吸わせるだけで済みますから、忙しい中でもお世話が簡単であるというメリットがあります。
デザイン性の高いアレンジメントフラワーは、華やかなインテリアとしても美しく観賞していただけますよ。
胡蝶蘭
法人ギフトの定番商品ともいえる胡蝶蘭の鉢植えは、周年祝いのギフトとしてもおすすめです。
高級感や豪華さ、礼儀正しさや清潔感もある胡蝶蘭は、ビジネスシーンにおいてとても重宝されているフラワーギフトになります。
胡蝶蘭の鉢植えは株が寄せ植えされて販売されており、基本的には奇数本での「3本立て」「5本立て」「7本立て」がメインに取り扱われています。
これは、古くから割り切れない奇数は縁起の良い数字だとして、お祝い事の贈り物のシーンで好まれているためです。
花の大きさや色の展開が豊富で、フォーマルなシーンには欠かせない定番の白い胡蝶蘭以外にも、ピンクや黄色などの可愛らしい色合いもあります。
また、胡蝶蘭の花は花持ちが大変長く、美しく開花した状態を1〜2ヶ月もの長い期間楽しんでいただけるのが贈答品として多く選ばれている理由のひとつです。
さらに胡蝶蘭には、蝶が舞うような美しい花姿から、「幸福が飛んでくる」という大変縁起が良い花言葉があります。こういった点から、胡蝶蘭はお祝いのシーンにぴったりなのです。
胡蝶蘭の花はとても丈夫な性質で、特に乾燥には強いお花です。そのため、日頃の業務で忙しくしているオフィスなどで管理していて、うっかり水をやり忘れてしまってもすぐに枯れる心配はありません。
相手先の負担が少ないのは、フラワーギフトにおいてとても重要なポイントです。
価格帯も、10,000円以下のものから50,000円以上と幅広いため、シーン別や相場などの予算に合わせて選ぶことができます。
お祝い事のシーンや冠婚葬祭にまで活躍してくれる、万能なフラワーギフトです。
観葉植物
胡蝶蘭と同じく鉢植えタイプのギフトとして、観葉植物があります。
オフィスグリーンとしても会社を彩ってくれる観葉植物は、周年祝いのギフトによく選ばれている品です。
人気のある観葉植物は、おしゃれな見た目でありながらも、基本的に育てやすく丈夫な性質があるので、相手先の負担が少なく済みます。
中でも「発財樹」の別名があるパキラは、銀行にもよく飾られている観葉植物で、「勝利」という縁起の良い花言葉を持っているので、ビジネスシーンのグリーンギフトとして人気があります。
パキラが「発財樹」と呼ばれる由来は、貧しい暮らしをしていた若者が、パキラの強い生命力を利用して、株をどんどん増やして栽培していき、増やしたパキラを売ることで、商売人として成功したというエピソードに由来します。
パキラは金運アップの植物としても人気なので、周年祝いにはふさわしい観葉植物でしょう。
また、高い空気清浄効果を持つサンセベリアもオフィスグリーンとして人気がある観葉植物なので、贈ると喜んでいただけるでしょう。
サンセベリアには「永久」「不滅」の花言葉がありますので、ビジネスのお祝いに適しています。
サンセベリアの葉は加湿効果が高く、空気中の有害な物質を除去して、マイナスイオンを発生させてくれるため、自然の空気清浄機としても活躍します。
肉厚の葉に水分を蓄えているため、すぐに枯れる心配はありません。しばらく放ったらかしても元気に育っていてくれるので、忙しいオフィスに飾る観葉植物として気軽に贈ることができますね。
他にも、「幸福」の花言葉があるドラセナなどがグリーンギフトに選ばれやすい品種です。
鉢のサイズによって価格帯もさまざまなので、贈答のシーンや相手先のスペースなども配慮して選べます。
花束・ブーケ
花束・ブーケは、定番のシンプルなフラワーギフトです。
ここまでご紹介してきたものの中ではいちばんコンパクトなサイズ感の贈り物にはなりますが、イベント会場や会社にご持参する際には、花束のフラワーギフトスタイルがおすすめです。
予算も安い価格帯から用意されていますので、相手との関係や贈る用途に適したボリュームに調整できるでしょう。
周年祝いのお花の贈り方やマナー
周年祝いのお花を贈るときには、いくつかのマナーに配慮して贈ることで、より喜んでいただける贈り物になります。
周年祝いを贈る前に、マナーについてもしっかり頭に入れておきましょう。
名札・立て札
立て札の書き方やマナーについては、常日頃利用していないと分からないものです。
ギフトの立て札には「誰が」「何のために」で贈ったフラワーギフトなのかを表す大切な役割があります。
周年祝いの場合には、赤字で「御祝」「周年御祝」「祝〇周年」と記載するのが一般的です。
【立て札に書く基本的な内容】
①お祝いの言葉(例:「御祝」「周年御祝」「祝〇周年」)
②送り主の名前 ③お届け先のお名前 |
立て札の用途としては、何のお祝いであるかと、送り主が誰であるかが相手に伝われば良いため、①のお祝いの言葉と、②の送り主名だけ記載して、③の届け先は省略されているケースも多いです。
相手先の名前まで記載する際には、漢字や名称、スペルなどを間違えないように確認しましょう。
誤った名前でお届けしては失礼にあたりますし、会場などで飾る際には、イベントが始まってしまってからの差し替えはなかなかできないこともありますので、念入りに確認して記載しましょう。
周年祝い花を贈るタイミング
周年祝いのお花は、渡すタイミングも重要です。
タイミングによってはマナー違反として、不快感を与えることもありますので、周年祝いのフラワーギフトは適切なタイミングで渡せるよう、次にご紹介する目安やマナーを参考にしてみてくださいね。
周年記念日の数日前〜当日までに渡す
周年記念日のお祝いは、当日までに贈るのが重要なマナーであり、あまりに早すぎたり、記念日より大幅に遅れて贈るのは失礼になります。
一般的には、記念日の前日あたり~当日までの営業時間内に届くよう手配するのがおすすめです。
周年記念日の当日が会社の定休日であったり、土日や祝日に当たる場合には、営業日に確実に受け取ってもらえるように手配します。
当日がイベントなら前日か当日の営業時間内
周年記念日の当日に、記念式典やイベントが開催されるときは、開催前日、もしくは当日の営業時間内に届くようフラワーギフトを手配します。
イベント会場にスタンドフラワーを届けるときは、あらかじめ会場に搬入可能かどうか、規定のサイズ内かどうか、搬入可能な時間や、設置場所のスペース、会場での受け取りが可能かどうかを必ず確認しておきましょう。
ブーケなどのギフトは当日に手渡し
「日頃から懇意にしている会社だから、当日に持参して手渡したい」「豪華すぎるフラワーギフトを贈って、お返しに気を遣わせたくない」
そんなときは、小さなアレンジメントや花束を用意して、周年記念日の当日に、自分で持参して手渡しするのもいいでしょう。
日頃から懇意にしている間柄であれば、配送でギフトを届けるとかえって他人行儀になってしまうこともあります。
イベントに参加が決まっているのでしたら、直接お会いしてお祝いの言葉と共にフラワーギフトを渡しましょう。
手渡しの際には、忙しい時間を避けるよう心がけると、相手の負担が少なく済みます。
周年祝いの予算金額相場
ビジネスシーンでも贈り物は、お祝いシーンに見合った金額の品物を贈ることもマナーのうちのひとつです。
安すぎたり高すぎたりしても失礼になりますので、だいたいの金額相場を把握して、喜ばれる周年のお祝い品を選びましょう。
法人向けの金額相場
法人向けの周年祝いには、10,000円〜30,000円が予算の相場価格になっています。
重要な取引先であるほど、高価な商品を贈る傾向にあり、さらに大きな周年の節目にも高価なものが選ばれています。
周年祝いには、数多くの他の会社からもお祝いの品が届くので、自社のギフトが埋もれてしまわないような、会社のロビーや式典を盛り上げる役割も果たしてくれるスタンドフラワーなど、存在感や高さがある豪華なお花が人気です。
店舗向けの金額相場
飲食店や美容院、喫茶店などの店舗への周年祝いの相場は、関係やお付き合いの深さでも予算相場が変わってきます。
したがって、あくまで参考にはなりますが、基本的には5,000円〜10,000円が相場価格です。
複数名で合同で贈る場合には、やや価格が上がり、20,000円〜30,000円ほどになります。
多く選ばれているのは、そのまま飾れる手軽さのあるアレンジメントフラワーと鉢植えの胡蝶蘭や観葉植物です。
まとめ
今回は、周年祝いに贈りたいおしゃれなお花のお祝いについて、フラワーギフトスタイルのおすすめや、基本的なビジネスマナーなどをご紹介してきました。
記念すべき節目を迎える周年のお祝いは、日頃のお付き合いの感謝も含めて盛大にお祝いしたいですね。
会社の規模や、店舗のスペースなどにも配慮して、大きすぎるギフトでご迷惑を掛けないように注意しましょう。
この記事を参考に、マナーを守っておしゃれで素敵なフラワーギフトを贈ってくださいね。