蘭(ラン)の品種一覧!洋蘭・東洋蘭に分けてご紹介

日本では祝い事のプレゼントとして重宝されている、胡蝶蘭。今回は、胡蝶蘭を代表とする「蘭」について、深堀していきます。蘭は、野生種だけでも10,000〜30,000種類、品種改良種を含めるとそれ以上の種類が流通しています。洋蘭、東洋蘭、着生蘭、地生蘭と、多様な蘭には、どのような品種があるのでしょうか。10種を一覧で紹介します。

 

蘭には種類がたくさん!その特徴とは

「蘭(らん)」とは、ラン科の植物の総称です。単子葉植物、一般的に多年草で、野生種だけでも10,000〜30,000種類、品種改良種を含むとそれ以上が存在しているといわれています。主に世界中の熱帯地域に分布しており、一部は寒冷地にも生息しています。

 

欄はその生息地や生育方法により、4つの種類に分けることができます。

 

  • 洋蘭
  • 東洋蘭
  • 着生蘭
  • 地生蘭

 

以下にて、詳しく見ていきましょう。

 

洋蘭

蘭は、日本と中国を原産としているものを「東洋蘭」、それ以外の地域を原産としているものを「洋蘭」と呼びます。洋欄とは、主に欧米で品種改良され、明治以降に日本に入ってきたもののことを指す場合もあります。コチョウラン、シンビジウム、オンシジウム、デンドロビウム、カトレアなどがあります。

 

育て方は、品種によって大きく異なります。一般的に寒さを嫌うため温室での育成がよりよいと言われていますが、近年はエアコン設備の充実などにより真夏や真冬も一般家庭での育成が可能となりました。育てやすい洋蘭の代表格に、シンビジウムがあります。5度〜25度と広い温度帯が適温であるため、日本国内の一般家庭の室内外で育てやすいでしょう。

 

東洋蘭

東洋蘭は、前項でも記載したように、日本と中国を原産としている欄の総称です。シンビジウム(シュンラン)属を中心として、シュンラン、カンラン、フウラン、セッコク、イッケイキュウカなど、さまざまな種類があります。

 

育て方は種類によって異なりますが、基本的に「冬は暖かく夏は涼しく」を守って育成しましょう。シュンランでいうと、一年中半日陰となる場所での育成が最適です。夏は日の光ができるだけ当たらない場所へ、冬場は極端な寒さを避けられる場所に避難させる必要があります。

 

着生蘭

着生蘭とは、ほかの植物や岩などに着生して、生息する蘭のことです。根を土中ではなく空間に向けて長く伸ばし空気中の養分を吸収して、厚い葉やバルブと呼ばれる茎に蓄え成長します。ラン科の約7割が、着生種といわれています。

 

植物にも寄生しますが、ラフレシアやヤッコソウなどの完全寄生植物と異なり、寄生した植物の養分を吸って成長する訳ではありません。あくまで、植物や岩に「着生」し、空間中に伸ばした根から養分を吸収するのです。

 

長く伸びた根は非常にデリケートであるため、できるだけ触らないようにしましょう。自由に伸ばしてあげて、切らないようにするとよいです。

 

地生蘭

地生蘭は、一般的な植物と同様に、地中に根を張ったり、大きく薄い葉で光合成をしたりして養分を吸収し成長する植物のことです。ラン科の植物の約7割が着生である一方、日本に土着している蘭は約7割が地生蘭です。エビネ属、ウチョウラン属、シュンラン属など、さまざまな種類があります。

 

地生蘭の中でもマヤランは、葉を持たない蘭として特徴的です。地中に住む共生菌から養分を供給してもらい生育します。このような蘭を、菌従属栄養植物(腐生植物)と呼びます。

 

東洋蘭の品種一覧

それではここからは、東洋蘭の一部の品種を、一覧で見ていきましょう。

 

シュンラン

シュンランは、細く長い葉が特徴的な東洋蘭の一種です。日本の野生種の中でも代表的なものの一つで、北海道から九州に広く分布しています。地生蘭であり、地中に複数のバルブを持っています。緑や白、黄色など、蘭の中では落ち着いた色味が特徴的です。

 

植え付けの時期は4月〜5月、9月〜10月です。開花期は3月〜4月になるでしょう。一年中半日陰になる場所に置き育成します。耐暑も耐寒も普通で、比較的育てやすい東洋蘭です。ウイルス性の病気に注意しましょう。

 

花言葉は「誠実な愛情」「控えめな美」「飾らない心」と、素朴で美しい言葉が並びます。

 

カンラン

カンランは、日本の九州以南の比較的暖かい土地に生息する地生蘭の一種です。広葉樹林の林床に自生する多年草で、草丈は50cm〜1mになる個体もある、比較的大きい植物です。環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており、鹿児島県などが「指定希少野生動植物」に認定して保護をしています。

 

植え付けは3月〜4月、9月下旬〜11月上旬に行いましょう。開花期は10月〜1月となります。夏場の葉焼けを防ぐために、直射日光が当たらないところで生育させましょう。冬場は室内に取り込むとよいでしょう。

 

花言葉は「熱意」と「勝利」。寒い冬場に花を咲かせることから、熱く縁起のよい花言葉がつけられています。

 

ケイラン

ケイランは、中国と台湾を主な原産地とする地生蘭です。標高700m〜3,000mの高山に自生する野生種であり、日本には江戸時代初期に持ち込まれ、100年以上が経っている帰化植物となっています。

 

植え付けは春の花後と秋に行います。開花期は11月〜1月の真冬。育成は冬季は基本的に室内の暖かいところで管理し、春になったら直射日光が当たらない屋外に出してかまいません。

 

ケイランには、葉に現れ継続する模様を「芸」と呼び、その美しさを鑑賞する楽しみ方があります。

 

フウラン

フウランは、日本原産の着生蘭の一種です。主に白や黄色の小さな花がつくフウランは、花の後ろから尻尾のように長く伸びる「距(きょ)」という部分が特徴的な植物です。江戸時代から日本人に愛好されている花の一つで、「富貴蘭(ふうきらん)」とも呼ばれます。

 

植え付けは4月〜5月、開花時期は6月〜7月です。北風が当たらず朝日が当たる、風通しのよい屋外にて育成させるとよいでしょう。冬は室内に入れず休眠させることで、徒長を防ぎます。

 

花言葉は「恋の成就」「はかなげ」「成熟した魅力」「優雅な女性」です。

 

洋蘭の品種一覧

それではここからは、洋蘭の一部の品種を、一覧で見ていきましょう。

 

胡蝶蘭

胡蝶蘭は、熱帯地域原産の着生蘭の一種です。豪華で上品な花姿から、さまざまなシーンで利用される贈答花として親しまれています。白、ピンク、黄色、オレンジ、緑、複色など、さまざまな花色があり、草丈も10cm〜1mと幅広いです。


植え付けの時期は5月〜6月、花は種類にもよりますが1年を通して咲きます。胡蝶蘭は寒さを嫌うため、冬場は室内の暖かい場所で管理しましょう。暖かいうちは直射日光が当たらない日陰であれば、屋外に出してもかまいません。40〜50%の遮光ネットの下に置くとよりよいでしょう。

 

花言葉は「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」と、非常に縁起のよい言葉が並びます。色によっても花言葉が違うため、プレゼントとする場合は一度確認してから贈るようにしましょう。

 

シンビジウム

シンビジウムは、東南アジアから日本にかけて自生している原種の、交雑育種によって生み出された半地生蘭の一種です。半地生蘭とは、着生も地生もできる蘭のことですが、日本においては多くが地生によって育てられています。白・黄・ピンク・オレンジ・赤・緑など、多くの花色があることも特徴です。シンビジュームとも呼ばれます。

 

植え付けの時期は4月〜5月、開花期は12月〜4月です。夏場の強い直射日光は避けますが、基本的に日当たりと風通しのよい戸外に置いておくようにしましょう。比較的寒さには強い特性を持ちますが、真冬は室内に取り込むとよりよいです。

 

花言葉は「飾らない心」「素朴」といったものから、「華やかな恋」「高貴な美人」といったものまで幅広い意味を持ちます。

 

カトレア

カトレアは、中南米原産の着生蘭の一種です。華やかな花弁を持つカトレアは、「蘭科の女王」として有名で、世界中の多くの人々に親しまれています。ピンク、白、黄色、緑、紫、赤、複色と、さまざまな色があります。

 

植え付けの時期は4月〜5月、そして9月が該当します。開花期は品種によって異なり、周年花を見ることができます。初夏から秋にかけては室外、その他は室内で管理するようにしましょう。室外に出す時の注意点は、直射日光に当てないことです。30%程度の日光に当たるように調整しましょう。

 

花言葉は「魔力」「魅惑的」。色によってもその意味を変えるため、プレゼントにする時は確認してから贈るようにしましょう。

 

バンダ

バンダは、東南アジア原産の着生蘭の一種です。見ごたえのある根も鑑賞できるように、バスケットや木枠に入れた状態で吊り下げて育成されることが多くあります。濃い紫色のバンダが有名ですが、ほかにもピンクや黄色、白も流通しています。

 

植え付けの時期は5月〜6月、花は周年不定期に咲きます。耐寒性が低く、乾燥も苦手としているため、冬場は室内で管理するようにしましょう。夏場は直射日光を30%程度避けた戸外で管理してください。

 

花言葉は「上品な美しさ」「エレガント」「華やかな恋」「身軽」「個性的」です。

 

デンドロビウム

デンドロビウムは、東南アジアやオーストラリアを原産とする着生蘭の一種です。世界中にさまざまな品種があり、その数なんと1,600種類にも及びます。「デンドロビウム・ノビル

系」「デンドロビウム・ギンギアナム系」「デンドロビウム・フォーモサム系」に分けられています。

 

植え付けの時期は4月〜5月、開花期は2月〜5月です。寒さに強い蘭ですが、真冬の間は室内の日当たりのよい場所で管理するようにしましょう。4月〜11月の間は戸外で管理するようにし、葉焼けを防ぐため最低限の日よけをするとよいでしょう。

 

花言葉は「華やかな魅力」「わがままな美人」です。

 

デンファレ

デンファレは、ニューギニアから北部オーストラリアを原産地とする着生蘭の一種です。ラン科デンドロビウム属であり、胡蝶蘭(ファレノプシス)と似た花を付けることから、「デンファレ」と名前がつけられています。

 

植え付けの時期は4月〜5月、9月の上旬。開花期は6月〜9月です。寒さに弱い品種であるため、冬になる前に早めに室内に取り込むようにしましょう。夏は戸外での管理が可能で、春先から日光に慣らせば真夏の直射日光に当たっても大丈夫です。

 

花言葉は、「お似合いのふたり」「有能」です。

 

胡蝶蘭は贈り物に人気!その理由とは

さまざまな品種がある蘭ですが、プレゼントにしようと思うとどれを渡せばいいのか迷ってしまいますよね。そこでおすすめなのが、胡蝶蘭です。以下にて、胡蝶蘭が贈り物に最適な理由を紹介していきます。

 

豪華で華やかな花姿

胡蝶蘭は、姿が魅力的な花です。大輪の美しい花が密集して咲き、一鉢あるだけで豪華で華やかな雰囲気を演出します。

 

胡蝶蘭は、名前に「蝶」の文字があることから、「幸福が飛んでくる」という花言葉がついています。豪華な花姿のみならず、縁起のいい花言葉までついていることから、ビジネスシーンやお祝い事などさまざまな場面でプレゼントとして最適なのです。

 

サイズや色の種類が豊富

胡蝶蘭は既に記述したように、花色や草丈が幅広いことでも有名な花です。白、ピンク、黄色、オレンジ、緑、複色など、さまざまな色を選択することができます。たとえば長寿のお祝いに紫色の胡蝶蘭を贈るなど、シーンに適したものをプレゼントすることができるでしょう。

 

また、小さいものであれば、ちょっとしたお祝い事にも贈りやすいでしょう。近年は、デスクの上に置ける草丈10cmほどの1本立て胡蝶蘭も人気となっています。土を使わず、スポンジに水を吸わせる栽培方法は、土埃や虫の発生を防ぎ衛生的です。

 

初心者でも育てるのが簡単

胡蝶蘭は、初心者でもコツを掴めば育てるのが簡単だといわれています。それは、水やりのタイミングが少ないことにも由来します。胡蝶蘭の水やりは、夏場は10日に1度、冬場は20日に1度で大丈夫なのです。

 

水をやりすぎることにより、根腐れを起こしてしまうこともあります。ただし、胡蝶蘭は高い湿度を好む植物です。加湿器の前に置くなど、湿度を保つようにしてください。その時、直接加湿された空気が胡蝶蘭に当たらないように注意しましょう。

 

胡蝶蘭を買うならプレミアガーデン

プレミアガーデンでは、全国選りすぐりの上級生産者からの直接仕入れ、大量入荷などの企業努力により、状態がよく見栄えのする胡蝶蘭を低価格でご提供しています。

 

全国へのご配送も承っておりますため、遠方の方へのプレゼントにもぜひご利用ください。最もよい状態の胡蝶蘭をお届けいたします。

 

可愛らしい紅白の胡蝶蘭

プレミアガーデンでは、可愛らしい印象の紅白のリップカラーの胡蝶蘭をご提供しております。主に3本立てが人気となっております。

 

一鉢あるだけで、空間を豪華に彩ってくれる紅白の胡蝶蘭は、さまざまなシーンでのプレゼントとして人気です。ビジネスシーンのみならず、長寿や誕生日などのお祝い事に、ぜひ紅白の胡蝶蘭をご検討ください。

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爽快な印象!マリンブルーの胡蝶蘭

 

爽快な印象を受ける、マリンブルーの胡蝶蘭も人気となっています。さわやかに祝いの席を飾るマリンブルーの胡蝶蘭は、珍しい色合いの胡蝶蘭であることから、たくさんの鉢の中でひときわ存在感を放つ花として愛でられることでしょう。主に3本立て、2本立てが人気となっております。

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定番!人気の高い白の大輪胡蝶蘭

真っ白の花がまぶしい、白の大輪胡蝶蘭は、さまざまなシーンで喜ばれるプレゼントとなります。51リン〜54リンもの花(つぼみを含む)をつけた胡蝶蘭は、パッと目を奪われる豪華さと美しさを持っています。喜びと祝いの気持ちを伝える、最適なお花だといえるのではないでしょうか。主に3本立てが人気となっております。

 

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まとめ

10,000〜30,000種類以上ある蘭の種類。その奥深さから蘭の魅力にとりつかれる人も多くいるでしょう。

 

同じ蘭でも、着生蘭と地生蘭ではその花姿が大きく異なります。着生蘭は根の姿を楽しむことができ、地生蘭は一般的な花と同じように土で育てることができます。一方、半着生は、どちらの育て方もできるという特性を持っています。

 

蘭はその多様性をもって、世界中、数多くの人から支持されているのです。

 

そんな蘭は、プレゼントとしても喜ばれる花です。とくに胡蝶蘭は、日本で絶大な人気を誇っています。ビジネスや誕生日など、さまざまなシーンで喜ばれることでしょう。

 

プレミアガーデンでは、そんな胡蝶蘭を高品質・低価格でご提供しています。蘭をお求めであれば、ぜひプレミアガーデンをご検討ください。

 

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