春におすすめの観葉植物とは?育てやすい種類や選び方などを紹介

春は、観葉植物を育てるのに最適な季節です。気温が上がり、日照時間も長くなることで植物の成長が活発になり、新芽が次々と芽吹く姿を楽しめます。
また、植え替えや剪定に適した時期でもあるため、観葉植物を新たに迎えたり元気に育てたりする絶好のチャンスです。本記事では、春におすすめの観葉植物や育てるメリット、管理のポイントなどを解説するので、新生活にグリーンを取り入れたい方はぜひ参考にしてください。
春に観葉植物を育てるメリット
春に観葉植物を育てるメリットとして、以下の4点が挙げられます。
- 春は観葉植物の成長が活発になる季節
- 気温が上がって発根しやすくなり植え替えに最適
- 新しい葉が次々と芽吹き部屋の雰囲気が明るくなる
- 害虫や病気のリスクが比較的低く管理しやすい
まずは、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
春は観葉植物の成長が活発になる季節
春は気温が上昇して日照時間も長くなるため、観葉植物が活発に成長する時期です。冬の間は休眠状態に近く成長が緩やかですが、春になると光合成が活発になって葉がぐんぐん伸びていきます。
特に、熱帯や亜熱帯原産の観葉植物は春の環境に適応しやすく、成長のスピードが格段に上がります。この時期にしっかりとした管理を行えば、夏に向けて健康的で美しい姿に育てられるようになります。
気温が上がって発根しやすくなり植え替えに最適
暖かい季節に成長期を迎える観葉植物にとって、植え替えは気温が安定して根が活発になる春が最適なタイミングです。冬の寒さで活動が鈍っていた根も、春の温暖な気候によって発根しやすくなります。
植え替えを行うことで鉢内の根詰まりを解消し、土の栄養バランスを整えることができます。それだけでなく、新しい環境への適応もスムーズに進むため、植物にとって負担が少なく植え替え後の成長を促しやすい時期といえるでしょう。
新しい葉が次々と芽吹き部屋の雰囲気が明るくなる
春には、多くの観葉植物が新芽を出して葉が次々と展開するため、部屋全体が一気に華やかになります。冬の間に落葉した植物もこの時期になると再び生き生きとした姿を取り戻し、緑豊かな空間を演出してくれます。
特に、フィカスやモンステラなどの観葉植物は春に新芽が出やすく、育てる楽しさを実感しやすい時期です。部屋の雰囲気をリフレッシュしたい方にとって、春は観葉植物を迎える絶好のタイミングといえるでしょう。
害虫や病気のリスクが比較的低く管理しやすい
春は気温が上がりつつも夏ほど高温多湿ではないため、害虫や病気のリスクが比較的少ない時期です。気温が適度に保たれているため、過湿や蒸れによる根腐れの心配も少なく、管理がしやすい環境が整っています。
また、害虫が発生しやすい梅雨や夏に備えて春のうちに健康な状態にしておくことで、病害虫の被害を最小限に抑えることができます。適切な水やりと日当たりを確保することで、植物の成長をスムーズに促せるでしょう。
春に花が咲く観葉植物
春に葉が咲く観葉植物として、以下の3種類が挙げられます。
- シンゴニウム
- グズマニア
- アンスリウム
ここでは、花を咲かせる観葉植物の特徴などを詳しく紹介します。
シンゴニウム
シンゴニウムは、サトイモ科に属する半つる性の観葉植物であり、矢じり型の葉が特徴です。葉色や模様が豊富であり、耐陰性が優れているので室内でも育てやすいです。
そんなシンゴニウムを適した環境で育てると、春~夏にかけて小さな花を咲かせることがあります。花は目立つものではなく、サトイモ科特有の仏炎苞を持つ形状をしています。
シンゴニウムは成長が早く、春になると新芽を次々と出し、葉の色合いも鮮やかになります。特に、日当たりの良い半日陰の環境で育てると健康的に成長しやすく、花を楽しむこともできるでしょう。
グズマニア
グズマニアは、パイナップル科に属する熱帯性の観葉植物で、鮮やかな花苞が特徴的です。花のように見える部分は苞葉であり、赤やオレンジ、黄色、ピンクなどの鮮やかな色を持ちます。実際の花は花苞の中心から小さく咲きますが、花苞自体が数カ月間色鮮やかに保たれるため、長期間楽しめます。
ただし、グズマニアは開花までに3~4年かかることがあります。一度花が咲くと親株は徐々に枯れますが子株が発生するため、新たに育てることが可能です。
アンスリウム
アンスリウムは、ハート形の光沢のある葉と鮮やかな花が特徴的な観葉植物です。春~夏にかけて長期間花を楽しむことができますが、花のように見える部分は「仏炎苞」と呼ばれるもので、赤やピンク、白、オレンジなど、さまざまな色があります。
アンスリウムは湿度を好む性質があるため、春のうちに適度な水やりと葉の霧吹きを行うことで、夏の間も美しい花を維持しやすくなります。
また、春は肥料を与えて成長を促すのに適した季節なので、アンスリウムの花を長く楽しみたい場合は春の間にしっかりと栄養補給をしておくと良いでしょう。
春の新生活にぴったりな観葉植物
春の新生活にぴったりな観葉植物として以下の3種類が挙げられます。
- サンスベリア
- ポトス
- パキラ
ここでは、それぞれの観葉植物の特徴や魅力などを具体的に解説します。
サンスベリア
サンスベリアは空気清浄効果が高く、新生活を始める方にぴったりの観葉植物です。春になると気温が安定し、サンスベリアの成長が活発になります。比較的乾燥に強く水やりの手間が少ないため、忙しい方や初心者にも育てやすいのが特徴です。
また、サンスベリアのシャープな葉のフォルムはインテリアとしてもスタイリッシュで、新しい生活空間に洗練された雰囲気を与えてくれます。なお、サンスベリアは春のうちに植え替えをしておくと根がしっかり張り、元気に育つのでおすすめです。
ポトス
ポトスは比較的丈夫で育てやすく、新生活のスタートに最適な観葉植物です。春になると気温が上昇して新しい葉がどんどん芽吹くため、成長を楽しみながら育てることができます。耐陰性があるため、日当たりの少ない部屋でも育ちやすく、飾る場所を選ばないのも魅力です。
また、ポトスは空気中の有害物質を吸収する効果があるとされており、室内の空気を清潔に保つのにも役立ちます。初心者でも簡単に管理できるため、観葉植物を初めて育てる方にもおすすめです。
パキラ
パキラは「発財樹」とも呼ばれており、金運や幸運をもたらす縁起の良い植物として人気があります。新しい環境での生活をスタートする際、縁起の良い植物を取り入れることでポジティブな気持ちで過ごせるでしょう。
春からパキラが成長期に入り新芽が次々と出てくる時期なので、鉢のサイズを調整したり剪定を行ったりするのに適しています。
また、パキラは耐陰性があり、水やりの頻度も少なくて済むため、手間がかからず育てやすいのもメリットです。おしゃれなインテリアにもなじみやすく、新生活の部屋に緑を取り入れたい方にぴったりの観葉植物です。
春の成長期にぐんぐん育つ観葉植物
春に成長を感じやすい観葉植物として以下の3つが挙げられます。
- モンステラ
- フィカス・ウンベラータ
- アレカヤシ
ここでは、それぞれの種類の特徴などを詳しく紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
モンステラ
モンステラは、春になると成長スピードが一気に加速する観葉植物の一つです。特徴的な切れ込みの入った大きな葉が魅力で、室内でも南国の雰囲気を楽しめる人気の植物です。
春から夏にかけての暖かい時期にぐんぐん成長し、新しい葉を次々と展開していきます。特に、春は植え替えや株分けの適期でもあり、この時期に作業を行うことでより健康的に育ちやすくなります。
また、モンステラは耐陰性があり、室内でも明るい場所に置けば元気に育つため、初心者にもおすすめです。
フィカス・ウンベラータ
フィカス・ウンベラータは、春の成長期に大きなハート型の葉をどんどん広げる観葉植物です。インテリア性が高くシンプルな空間にもよくなじむため、おしゃれな部屋づくりをしたい方にも人気があります。
フィカス・ウンベラータは春から夏にかけて新芽が次々と出るため、剪定を行うことで樹形を整えやすく、美しいフォルムを維持できます。
また、日光を好む性質があるため、春の柔らかい日差しをたっぷり浴びさせれば元気に成長します。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与え、根腐れを防ぐために風通しの良い環境を保つことがポイントです。
アレカヤシ
アレカヤシは、春の成長期に勢いよく葉を広げる観葉植物であり、瑞々しい緑の葉が部屋に爽やかさをプラスしてくれます。ヤシの仲間のため、明るい日差しを好みますが、室内でも管理しやすい点が特徴です。
春に気温が上がると新しい葉が次々と広がり、全体のボリュームも増していきます。植え替えや株分けの適期でもあるため、大きく育った株はこの時期に手入れをするのがおすすめです。
アレカヤシは乾燥にやや弱いため、春から夏にかけての成長期には定期的な水やりと葉水を行うと良いでしょう。
春の観葉植物を管理する際のポイント
春の観葉植物を管理する際、以下のようなポイントを押さえておくことをおすすめします。
- 春の日差しに慣らしながら適切な置き場所を調整する
- 成長期に合わせた適切な水やりを行う
- 新芽の成長を促すために適度な施肥を行う
- 植え替えや剪定を行って健康な成長をサポートする
- 害虫対策を早めに始めて病気を予防する
ここでは、各ポイントについて具体的に解説するので、観葉植物を育てる際に役立ててください。
春の日差しに慣らしながら適切な置き場所を調整する
冬の間に室内で管理していた観葉植物は、春になっていきなり強い日差しに当たると葉焼けを起こすことがあります。そのため、春先は徐々に日光に慣らしながら適切な置き場所を調整することが大切です。
まずはレースのカーテン越しに光を当てることから始め、数日ごとに日当たりの良い場所へ移動させるとスムーズに適応できます。屋外に出す場合も、直射日光が当たりすぎると葉が傷むことがあるため、半日陰の環境を選ぶと安心です。特に、葉の薄い植物は光に敏感なため、日差しの変化に気を配りながら管理しましょう。
成長期に合わせた適切な水やりを行う
春になると気温が上昇し、観葉植物の成長が活発になります。それに伴い、水分の吸収量も増えるため、水やりの頻度を冬よりも少しずつ増やすことが必要です。
ただし、急に水を与えすぎると根腐れの原因になるため、土の乾き具合を確認しながら適量を与えるようにしましょう。基本的には、「土の表面が乾いたらたっぷり水を与える」という方法が適しています。鉢皿に溜まった水は根腐れの原因になるため、必ず捨てるようにしてください。
また、朝に水を与えると日中の温度上昇に合わせて吸収が促され、植物にとって最適な環境をつくることができます。
新芽の成長を促すために適度な施肥を行う
春は観葉植物にとって成長期にあたるため、新芽をしっかり育てるためにも適度な施肥が必要です。冬の間に養分を消費した植物にとって、春は栄養補給の重要な時期となるため、肥料を適切に与えることで健康な成長をサポートできます。
観葉植物に適した緩効性肥料を使うことで、ゆっくりと養分を吸収させることができ、根への負担を減らすことができます。液体肥料を使用する場合は、通常の濃度よりも薄めにして、2週間に1回程度の頻度で与えると良いでしょう。
ただし、新芽が伸び始めたばかりの時期は肥料の濃度が強すぎると根を傷める可能性があるため、量と回数に注意しながら施肥を行うことが大切です。それだけでなく、観葉植物によっては肥料がほとんど必要ない種類もあるので、自身が育てている種類に合わせて肥料の量を調整するのが重要です。
植え替えや剪定を行って健康な成長をサポートする
春は観葉植物の根が活発に動く時期のため、植え替えや剪定に最適な季節です。冬の間に根詰まりしてしまった植物は、このタイミングで新しい鉢に移すことで健康な成長を促すことができます。
植え替えを行う際は、一回り大きな鉢を用意し、新しい培養土を使用すると植物がスムーズに根を張ることができます。
また、剪定をすることで風通しを良くし、不要な枝葉を取り除くことで新芽の成長を促進させる効果も期待できます。成長の早い観葉植物はこの時期に形を整えることで、美しい姿を維持しながら元気に育てることができるでしょう。
害虫対策を早めに始めて病気を予防する
春は夏に比べると害虫の発生は少ないですが、気温と湿度の上昇に伴い害虫や病気のリスクが高まっていきます。特に、アブラムシやハダニなどの害虫は新芽や葉の裏につきやすく、放置すると植物に大きなダメージを与える原因になります。そのため、春先から定期的に葉の裏をチェックし、早めの対策を行うことが重要です。
害虫が発生しやすい環境を防ぐためには風通しを良くし、適度な葉水を行うことが効果的です。
また、害虫が見つかった場合は速やかにピンセットで取り除くか、殺虫剤をスプレーして駆除すると良いでしょう。春の段階でしっかりと害虫対策を行うことで、夏以降の大発生を防ぐことができます。
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春は、観葉植物を始めるのに最適な季節です。新芽が芽吹き、成長を感じられる喜びを味わうことができ、新しい生活に刺激をプラスできます。
春に花を咲かせる観葉植物を探している場合はシンゴニウムやアンスリウムを、成長を身近で感じたい場合はモンステラやアレカヤシなどがおすすめです。一方、新生活に観葉植物を取り入れたいと考えている場合は、サンスベリアやパキラなどを選ぶと良いでしょう。
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