花屋に転職するには? 雇用形態や、転職のために必要な学歴・資格も紹介
街で花屋を見かけると、そのおしゃれで優雅な仕事に惹かれるという方は少なくないでしょう。
この記事では、花屋へ転職する際に知っておきたい基本情報・雇用形態・平均年収・転職のメリットとデメリット・仕事内容などをお伝えし、花屋に就職するためのヒントをご紹介していきます。
花屋への就職を検討している方はもちろん、今後の人生の選択肢のひとつとして考えている方にとっても有益な情報をご提示していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
花屋へ転職するには
花屋へ転職するには、どのような方法が考えられるでしょうか。
また、どのような人が花屋への転職に向いているでしょうか。
花屋への転職を考える際、このような疑問は必ず出てくることでしょう。
ここではまずはじめに、花屋へ転職する方法やそれに必要なことがらを整理し、このような疑問を解消していきましょう。
転職のハードルは低め
花屋への転職は、それほど高いハードルではないと言えるでしょう。
理由として、第一に専門的な資格やスキルは必ずしも必要とされないことが挙げられます。
花屋というと、切り花や鉢植えの扱いなどに特別な技術が必要であるようなイメージが先行しているかもしれませんが、実は必須の資格というものは定められていません。
そのため、花屋への転職は比較的広く門戸が開かれており、例え未経験での転職であったとしても多くの職場では必要なスキルを一から教えてもらうことができます。
第二の理由として、花屋では意外にも、様々な職務経験を活かせるということが挙げられます。
花屋の仕事は、切り花や鉢植えを扱うことが全てではありません。
注文を受け付けたり、電話やメールを処理したりするために事務作業のスキルが求められ場合もあれば、得意先に花を配達するために車を運転して輸送することもあります。
そのため、基本的な事務のスキルや運転免許などが存外に役立つことがあるのです。
独立を狙うこともできる
花屋への転職は、将来的に独立して自分の店舗を持つというところを目標にして検討してみるのも良いでしょう。
すでに述べた通り、花屋への転職はそれほど難易度の高いことではありません。
そして、実際に花屋で働いて知識と経験を積んでいけば、十分に独立するために必要な基礎を固めることができます。
必要な基礎とは、切り花や鉢植えの扱いに関する知識をはじめ、店頭での接客、お客様の要望を聞いてアレンジメントなどを制作する経験、広告やSNSについての知識などで、実際に花屋で働く経験から徐々に得られる場合が多いものです。
加えて、独立して花屋を開業する上で必須な免許や資格も特に定められていませんので、その点でも独立を考えやすい業種と言えます。
雇用形態や収入面は要注意
ここまで花屋に転職する際の良い面に着目してきましたが、もちろん反対の面にも目を向けておくべきです。
注意すべき点としてまず挙げられるのは、雇用形態についてです。
花屋の求人はあまり多くないと言われていますが、そのなかから理想的な雇用形態を提示してくれる求人を探すとなると、少々手間と時間がかかります。
雇用形態ごとに当然ながら給与の差異がありますので、そのことも忘れていはいけません。
また、花屋の給与は雇用形態に関わらず比較的少ないと言われていますので、転職後に収入が十分得られるかどうかは慎重に確認しましょう。
給与が少なめであるということは、花屋への転職の際には仕事への熱意や、花と植物を愛する気持ちが非常に大切であることを示しています。
花屋への転職で多い雇用形態は?
ここまで、花屋の転職についての情報をお伝えし、どのような人が向いているかをまとめてきました。
次に実際に転職を考える段に至っては、注目すべきは雇用形態でしょう。
以下では、転職するという観点からそれぞれの雇用形態の特徴をまとめていきます。
パート・アルバイト
花屋の求人を探す際に最もよく見かけるのは、パート・アルバイトの募集でしょう。
パート・アルバイトの良いところは、はやり勤務時間にある程度自由が効くところで、自分のライフスタイルに合わせて働き、経験を積むことができます。
パート・アルバイトに任される業務として多いのは、切り花を長持ちさせるための下処理、接客、掃除などです。
少々珍しいですが、お祝花やイベント会場の装花などを経験できる職場もあります。
派遣社員
花屋の仕事を得る際に、派遣会社に登録するのはメジャーな方法の1つです。
花屋への派遣専門の仲介サイトなどもいくつか存在していますので、そのようなサービスを利用することもできます。
また、派遣の形態によっては、希望するタイプの仕事のみをさせてもらうことができるかもしれません。
例えば、イベント会場の装花経験・スキルを高めたいならば、装花のみを担当する仕事を探すというようなことも可能です。
正社員
正社員は、他の雇用形態に比べて安定しているメリットがありますが、あまり求人が多くないのが実状です。
そのため、正社員として花屋に転職したいならば、根気よく求人を探す必要があるでしょう。
また、花屋の仕事として一般的な花の管理や接客などに加え、裏方としての事務作業や配送作業などにも関わる機会が多い傾向がありますので、花屋の仕事を全般的に経験したいという方は、正社員の求人を探すのがおすすめです。
もちろん、正社員としての経験は独立を目指す場合においても非常に有益になるでしょう。
花屋の平均年収は?
花屋での仕事には特別に求められる資格やスキルが少ないため、働き手がある程度自由に、希望の雇用形態を選ぶことができるとも言えます。
そのため、それぞれの雇用形態でどのような仕事に関われるか、どのような経験を積むことができるかという点が重要になってきますが、同時にそれぞれの雇用形態でどれほどの給与を得られるかも気になってきます。
以下では、それぞれの雇用形態での平均的な給与について確認していきましょう。
パート・アルバイトの平均時給
花屋のパート・アルバイトの平均時給は910円程度とされています。
全業種のアルバイトの時給と比較すると、花屋のパート・アルバイトの時給は若干低めである傾向があります。
なお、花屋のパート・アルバイトの時給は地域によって顕著な差が見られます。
例えば、同じ関東圏であっても、最も時給の高い東京都の花屋の平均に比べて、最も低い群馬県の平均は約200円低いということが指摘されています。
花屋のパート・アルバイトへ転職する際は、自分の求める程度の給与が得られるかどうか、慎重に確認するべきでしょう。
派遣社員の平均時給
花屋の派遣社員の平均時給は1,250円程度とされています。
派遣社員の全般の平均時給は1200円〜1300円程度ですので、派遣社員としては一般的な時給の水準と言えるでしょう。
ただし、派遣社員である分、正社員と比べて福利厚生は劣るという点には注意しましょう。
平均年収
花屋の正社員の平均年収は、325万円程度と言われています。
これを月収に換算すると、27万円程度になります。
国税庁の調査によると、2020年の日本の平均年収は461万円とされており、花屋の年収は比較的低めであることが分かります。
そのため、花屋はいわゆる儲かる仕事ではない場合が多いのです。
だからこそ、花に関わる仕事がしたい・花に関するスキルを活かして働きたいというという心意気や、花屋の仕事におけるやりがいなどを重視する人向きの仕事と言えるでしょう。
なお、給与が比較的低い水準であることは、花屋の売上が季節やイベントに依存する度合いの高いものであることや、花卉を扱う性質上、ロスが起こりやすいことなどに起因するようです。
花屋への転職の良いところ・辛いところ
ここまで紹介してきたことを総合して、花屋へ転職することで得られる良い面と、反対に辛いであろう面をまとめてみましょう。
人に感謝される仕事ができる
月並みな表現ではありますが、花屋はまさに人に感謝される仕事ができるばと言えるでしょう。
花屋を訪れるお客様は、大切な思いを伝えるための花束を求めていたり、特別なイベントを盛り上げるためのお祝花や装花を依頼したりと、大事なひとときをより充実させるために花を必要としている人たちです。
そのため、そうした人たちの要望に耳を傾け、幸せな時間を過ごすささやかな手伝いをするという花屋の仕事は、非常にやりがいに満ちたものになります。
また、花が好きであったり、将来的に花屋として独立したいと考えている人にとっても、やりがいを感じられる仕事になるでしょう。
安定した仕事ではない
花屋の仕事は、決して安定したものではないと言えるでしょう。
切り花や鉢植えの売上は季節や気象条件によってかなり左右されますし、なまものである花卉を扱う以上は、どうしても鮮度が落ちて破棄しなければならなくなるものも出てきますので、ロスが頻繁に発生します。
また、給与を見てみても、他の業種と比較して低めの報酬である場合が多いです。
そのため、花屋に転職したあとの方が生活が不安定になってしまうという懸念が当然ついてまわるでしょう。
このことから花屋に転職するのに必要な資質は、収入の大小よりも、花に関わる仕事であるかどうかを重視する情熱であるとも言えます。
花屋の仕事内容は?
実際に転職を検討するときは、転職先でどんな仕事をすることになるのか、しっかりリサーチしておきたいところです。
以下では、花屋で行われる仕事を具体的に見ていきます。
前職での経験やスキルがどのような場所で活かせるかを、これらを見ながら検討してみても良いでしょう。
花や植物の管理
花屋では、販売する切り花や鉢植えを良い状態に保つために、日々の管理を欠かさず行わなければなりません。
切り花を長持ちさせるための水揚げをはじめ、切り花を挿しているバケツの水が痛まないよう頻繁に交換するなどの作業が、日々のルーティーンになります。
また、古くて傷んでしまった葉や花を除去するような、地道な作業も待っています。
鉢植えの管理では、植物の調子の良し悪しを丁寧に観察することや、枯れた葉を取り除くことが必要になります。
同時に、害虫や病気の発生がないかを確認し、場合によってはそれらを駆除・対処することもあります。
接客
上に述べたような花や植物のメンテナンスをしながら、お店をおとずれたお客様の対応をすることになるでしょう。
店頭においてお客様に最も頻繁に尋ねられるのは、花や植物に関する質問です。
そのため、日々の業務をこなすなかで、陳列している花や植物についての基礎知識を増やしていくことが求められます。
特に、花束に使う花の取り合わせや鉢植えの育て方についての質問はよく尋ねられますので、答えられるようにしておく必要があります。
このような知識は、花や植物が好きな方であれば自然に身についていくかもしれませんが、細かな情報を覚えるのが苦手な方にとっては苦労するポイントです。
フラワーデザイン
フラワーデザインは、花屋の仕事においてまさに花形と言える業務でしょう。
フラワーデザインを行うタイミングは多岐にわたり、店頭販売用のものを制作することにはじまり、お客様の注文に応じて花束を制作することや、事前に予約されているお祝い事やイベントのためのお花を用意することもあります。
そのため、花を扱うスキルはもちろんのこと、高度な依頼では、お客様の要望を詳しく尋ねて作品に反映させるためのコミュニケーション能力や表現力も求められます。
また、鉢植えについても、展示・販売用の寄せ植えを制作することが多く、ここでもフラワーデザインのスキルが求められます。
花や植物を愛する気持ちや、日々経験と練習を積んでおくことが求められる仕事と言えるでしょう。
事務
事務は、花屋での業務経験がない場合でも応募しやすいタイプの仕事と言えます。
切り花や鉢植えを直接扱うことだけが、花屋の仕事というわけではありません。
商品の仕入れや、お客様からの注文の処理、電話・メール対応など、花屋全体の業務を陰ながら支えるのはこれらの事務作業です。
特に、大規模なお祝花などを受け付けている店舗では、こうした注文の処理は大変重要な役割となります。
また、昨今では多くの店舗で導入されているインターネット通販に関する処理も求められるかもしれません。
大型の店舗では事務専門の人材が募集されているケースも多く見られますので、直接花や植物に触れる自信はないけれど花屋に関わる仕事がしたいと考えている方は、こうした求人を探してみても良いでしょう。
配達
大切な商品を、従業員や専属のドライバーが配達するという花屋は珍しくありません。
特に、精巧に作られたフラワーアレンジメントやお祝花、お得意の華道教室やアレンジメント教室への大量の配達などは、花の扱いを心得ている方に運んでもらう必要がある場合が多いです。
そのため、少し意外かもしれませんが、花屋の業務において配達は重要な役割を担っています。
配達経験者を優遇して募集している求人もしばしば見られますので、花屋では配達に関わる業務経験を持っている方が歓迎されることがあります。
まとめ
今回は、花屋への転職についての基本情報・雇用形態・平均年収・転職のメリットとデメリット・仕事内容などをお伝えしてきました。
花屋で働くことに憧れを持っている方、花や植物を愛してやまない方、将来的に独立してビジネスを始めようと思っている方などにとって、花屋への転職は一考の価値があるものだということが伝われば嬉しく思います。
この記事に最後までお付き合いいただいた方にはぜひ、花屋への転職を積極的に検討してみてもらえればと思います。
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