高卒でも花屋で働ける?花屋になるまでの道のりや今後のキャリアプランや紹介
花や植物を育てるのが好きな方や、花屋でアルバイトをしている方は「将来は花屋で働きたい」「このまま花屋でキャリアを積みたい」と考えることもあるのではないでしょうか。
この記事では、高卒でも花屋で働けるのか、高卒から花屋になるために必要な資格などをご紹介します。おすすめの求人情報もご紹介するので、花屋へ就職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
高卒でも花屋で働ける?
花屋で働くために特別な資格は必要なく、学歴不問・未経験可といった求人も多く見受けられます。高卒でも花屋で働くことは難しくないでしょう。
アルバイトからそのまま正社員になるケースも多く、正社員にならずに契約社員やパートとして働き続ける方もいます。
ただし、長期勤続によるキャリア形成を図る目的や、水の入ったバケツを運ぶなど力仕事もあるため、年齢制限を設けているところもあるでしょう。
そのため、お店としては体力のある30代半ばくらいまでの方を雇いたいと考えています。お気になるお店に求人が出ていれば、年齢制限がないかなども確認してみましょう。
花屋になるほかの方法は?
花屋になるには、資格や学歴は必要ないとお伝えしましたが、お花や植物に関する専門知識を学ぶ学校やスクールがあります。
花屋の仕事はお店の規模や種類によって仕事範囲が異なるため、幅広く学んでおくと応募できる花屋の範囲が広がるかもしれません。
ここでは、花屋になるまでの基礎や知識、技術を学べる方法をご紹介します。
学校やスクールで学ぶ
花屋で働くために、学校やスクールで基礎知識から応用まで学ぶ方法があります。お花だけでなく植物全般の広い知識が身に付くため、就職や将来の独立にも役立つでしょう。
2〜3年制の専門学校や短大が多いですが、4年制の大学にもフラワーデザイン学科などがあります。在学中に実務で役に立つ資格取得や、試験合格に向けた対策が行えるため、就活でもアピールできるでしょう。
また、専門の養成学校を卒業しているため、実務経験はなくても採用される可能性が高くなります。学費や通学時間を懸念する方は、通信講座を検討してもよいかもしれません。
アルバイトからはじめる
学校に通う選択をしなくても、学生のあいだからアルバイトとして働いて現場で知識を増やす方法もあります。
アルバイトの場合は未経験でも採用してもらえることが多く、お花の扱いなどを一からしっかり教えてもらえるでしょう。
卒業後にそのまま正社員として働くことも可能なため、アルバイトだからと簡単に選んでしまわずに少し先のことも視野に入れて選んでみるといいですよ。
思い切って留学する
ほかには、思い切ってフラワー留学という方法もあるでしょう。留学先は花屋の位置付けが高いヨーロッパがほとんどです。
留学先はオランダ、イギリス、フランス、ドイツなどが人気で、フラワーデザインの教育制度が整っています。
中でも、ドイツでは花屋になるのに「フローリストマイスター」という資格が必要です。国立の訓練校もあるので、本格的に学びたい方はドイツ留学もよい経験になるでしょう。
フラワー留学は日本の学校と同様に、仕入れの仕方やお花の撮影テクニックなど、さまざまなカリキュラムがあります。ただし、留学プランにもよりますが、留学先での公用語や一定の英語力は必須でしょう。
高卒として花屋で働くときにあれば有利な資格
花屋で働くために、特別な資格やスキルは必要ありません。
しかし、持っていると役立つ資格もあるのでご紹介します。
普通自動車免許
花屋の仕事では、仕入れや商品の配達のために車を運転する場面があります。必須ではありませんが、取得しておくと役立つでしょう。
もちろん、免許を持っていなくても店内の仕事をこなすことはできるので、決してなかったら不利というわけではありません。
しかし、街の花屋など小規模なお店では、応募条件が自動車運転免許所持になっているところもあります。これは、専用ドライバーを雇わずスタッフで配送をしているお店に多く見受けられます。
高卒から花屋で働いたときの年収
高卒で働きはじめた場合、大学や専門学校を出ている人と比べると、年収に差が出るのか気になる方も多いでしょう。
2020年に厚生労働省が調査した結果によると、最終学歴が高卒の場合、生涯年収の平均は250万円のようです。
一方で最終学歴が大卒の場合は、生涯年収の平均は340万円という結果がでました。その差は90万円ほどで、学歴により年収に大きく異なることが分かります。
花屋の平均年収は325万円といわれていますが、高卒の場合は少し減ってしまう可能性もあるでしょう。
地域にもよりますが、初任給は15万円ほどのところもあります。全国的に関東・関西は月給が高い傾向にあるため、就職と同時に引っ越しも視野に入れてもいいかもしれません。
花屋の労働条件は?
花屋の労働条件はどうでしょうか?学歴により年収に差は出てしまう可能性があるものの、労働条件にも影響が出るのか、気になる方がほとんどでしょう。
ここからは、高卒から花屋で働きはじめた場合の労働条件を解説します。
雇用形態
雇用形態はお店の規模や地域によって異なりますが、ほかの職業と変わりません。以下のような雇用形態で上から多い順に並べています。
- パート、アルバイト
- 契約社員(派遣社員)
- 正社員
中には、正社員で働くことを選ばずにアルバイトで働き続ける方もいます。働きかたはそれぞれのライフスタイルに合わせられるため、自分に合った働き方を洗濯しましょう。
勤務時間
勤務時間は、雇用形態によって異なります。正社員であれば早番・遅番などのシフト制で組んでいるお店もあり、勤務時間は1日8時間ほどです。
パート・アルバイト、契約社員であれば1日5〜8時間ほどと、お店やシフトによって差がでます。
しかし花屋は業界の特性上、入卒業シーズンや母の日、クリスマスなどの繁忙期は雇用形態に関わらず勤務時間が増えるケースが多いでしょう。
正社員であれば、退勤時間が22時を超えることもあり、1日20時間以上働くケースも珍しくありません。どの業界でも繁忙期は残業が増えたりするものですので、決まった時間内で働きたい方はアルバイトを選ぶ方がいいこともあるでしょう。
休日
花屋では生き物を扱っていることもあり、休日は不定休としているお店が多いです。お客様が多い土日・祝は営業しているところがほとんどで、シフト制にして休みなく営業しているところもあるでしょう。
規模の大きい花屋や法人と取引が多い花屋では、取引先に合わせて休みを設定しているケースもあります。取引先が大きな会社であれば、一般の会社員と同じタイミングで連休や長期休暇を取ることができる場合もあるでしょう。
また、仕入れをする市場が閉まっていることが多い木曜日を定休日に設けているケースも多いです。
福利厚生
比較的規模の大きい花屋では、育休・産休、介護休暇に加えて残業手当・時間外手当、長期休暇などの福利厚生が充実しています。
正社員の場合は社会保険、有給休暇、交通費の支給など、働きやすい環境が整っているといえるでしょう。
花屋の福利厚生は、店舗やお店の規模によって異なるため、街の小さい花屋ではそういった手当は期待できないかもしれません。
花屋の魅力・やりがい
花屋で働きたい方の共通点は「お花・植物が好き」「植物を育てるのが好き」というところでしょうか。
ここでは、花屋で働く魅力、やりがいを紹介します。
花に囲まれて仕事ができる
花屋の魅力は、きれいに咲く花に囲まれて仕事ができるところでしょうか。お花や植物がすきな方にとっては最高の職場になるかもしれません。
また、花の種類によってはいい香りのするものも多く、ほかの職場にはない環境で働くことができます。朝から力仕事で体力を使いますが、花を見るだけで元気がでる方も多いようです。
職場によっては、商品としてのピークが過ぎたものを持ち帰えられるところもあります。自宅でも花に触れることができ、お花が好きな方にとってはとても幸せなことかもしれません。
大切なイベントに携われる
花屋に訪れるお客様の多くは、特別な1日を華やかにするためにお花を買い求めます。
記念日や誕生日、お祝いや母の日などの感謝を表すプレゼントなどさまざまです。ほかにも、一生に一度の結婚式や入院されている方のお見舞いなどにもお花が贈られます。
花屋で働いていると、それぞれのお客様の大切な1日に寄り添えられ、やりがいを感じることがあるでしょう。
お花を通してたくさんの人に出会える
花屋で働いていると、たくさんの人に出会えます。訪れるお客様の年齢や性別、職業はさまざまで中には外国人が訪れることもあるでしょう。
小さなお子さんが母の日のプレゼントを買いにくることもあれば、恋人へのサプライズとしてお花を選びに来る方もいます。
接客をしながらたくさんの方とコミュニケーションを取り、自分だけでは知りえなかった情報を耳にすることもあるでしょう。
また、商品の配達をしながら通常では立ち入ることのできない場所に行けることもあります。ホテルやエントランスのロビー、テレビ局のスタジオで有名人に遭遇することもあるかもしれません。
お花を通してさまざまな人に出会い、さまざまな場所に出向けるのも、花屋で働くことの魅力の一つといえるでしょう。
花屋に向いている人・向いてない人
ここまでは花屋の労働条件や魅力についてお伝えしました。就職を決める前に、自分が花屋に向いているのか向いていないのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、花屋に向いている人・向いてない人の特徴をお伝えします。
花屋に向いている人
花屋で働くためにの必須条件といえるのは、やはりお花に対する情熱・愛でる心があることではないでしょうか。
お花にはたくさんの種類があり、季節や品種によって育て方がそれぞれ異なります。お花や植物の特性を理解して扱い方をマスターするのは容易ではありません。
お花や植物に対する想いがないと、お花の魅力を十分に引き出せないこともあるでしょう。
また、花屋はお客様の大切なイベントに関わる場面が多いです。花屋を訪れるお客様に心から喜んでもらえるよう、自分も楽しみながら仕事に取り組める人も花屋で活躍できるでしょう。
花屋に向いてない人
では、花屋に向いていないのはどのような人でしょうか。
花屋では早朝の仕入れや繁忙期は深夜まで作業が続くことも珍しくありません。水の入ったバケツの移動や、作業中に出るゴミの掃除などでバタバタすることもあります。
体力に自信のない方や、足腰が弱い方は花屋での力仕事がつらく感じることがあるかもしれません。
また、お花や鉢植えの植物には害虫が寄り付くことがあります。害虫から大切な商品である植物を守るためには、こまめな駆除が必要です。
虫が極端に苦手な方は、花屋での仕事がスムーズに進まないかもしれません。
害虫を駆除する際に使用する薬剤にアレルギーがある方は、事前に成分の確認を行い対策を講じる必要もあるでしょう。安全面でも考慮した上で扱えるように注意してください。
花屋のキャリアプラン
花屋として一人前になるには、とにもかくにも現場で経験を積み重ねる必要があるでしょう。花屋のキャリアプランを、以下のステップごとにご紹介します。
- 独立して花屋を経営する
- 大手企業で管理職などのキャリアアップする
- フラワーデザイナーとして活躍する
- 教室を運営する
それぞれみていきましょう。
独立して花屋を経営する
花屋で勤務しながら実力を付けたあとは、独立して花屋を経営する方が多いです。
近ごろは、店舗を構えずに自宅をアトリエとして受注のみで成り立たせている方もいれば、イベントや移動販売のみを行っている方もいます。オンライン専門の花屋をオープンさせることも可能です。
お店を経営する方法は、店舗を構えるだけではないので、自分のライフプランに合った選択をしましょう。
大手企業で管理職などにキャリアアップする
規模の大きい企業に就職し、店長や管理職へキャリアアップすることも可能です。
プライベートや安定を重視してずっと会社に勤める方も大勢います。別の花屋で経験を積んだ後に大手企業に転職する方法もあるでしょう。
若手社員の教育や、新しいサービスの開発に携わることもあります。ネット販売も行っている企業であれば、マーケティングに関する仕事をすることもあるでしょう。
フラワーデザイナーとして活躍する
フリーランスのフラワーデザイナーとして、自分の名前を売っていく方法もあります。
結婚式の装花や花嫁のブーケ、髪飾りを制作することもあるでしょう。実力が認められ、知名度が上がれば展示会などを開く機会もできるはずです。
フラワーデザイナーは資格がなくても活動できますが、国家資格である「フラワー装飾技能士」やフラワーデザイナー協会が主催する「フラワーデザイナー資格検定試験」などを取得しておくと、お客様から技術を信頼してもらえる材料になるでしょう。
教室を運営する
お花の魅力やアレンジメント・寄せ植えの方法を教える仕事もあります。
講師として養成学校で授業をする方法もあれば、自宅でフラワー教室を開く方法もあるでしょう。
自宅で教室を開く場合は、自分の得意分野に特化した教室を開くこともできるはず。結婚や出産後に小さくはじめる方も多いようです。
高卒で花屋で働きたいならプレミアガーデンがおすすめ
引用:プレミアガーデン
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フラワーデザイナーの仕事では花に関する業務は一通り学ぶことができ、未経験者にも3年で一通り花の仕事が出来るように専属の先輩が教えていきます。
大きなスタンド花やアレンジメントなど、ネットからの注文が多い会社なので、数をこなし、フラワーアレンジメントの腕も磨かれるでしょう。
勤務地は東京本店、大阪支店、名古屋支店、福岡支店があるので、地方の方もぜひご検討くださいね。
フラワーデザイナー以外の仕事の詳しい情報はこちらからご覧ください。
まとめ
花屋では学歴・経験不問のところが多く、高校卒業と同時に花屋で働く方もたくさんいます。 高卒だから……と不安に思っている方もぜひチャレンジしてみてください。
お花や植物に関わる仕事に憧れている方の参考になりましたでしょうか?
この記事を参考に、花屋で働くことを身近に感じてくれたら幸いです。