未経験でも花屋で働きたい!求人の探し方や業務内容
子どもの頃に「将来の夢は?」と聞かれて、「お花屋さんになりたい」と答えていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもの将来の夢として挙げられるほど、花屋の仕事は魅力的に映る職業です。
そんな小さい頃の憧れから、花屋で働いてみたいと考えている方や、未経験ながらも花屋に転職したいとお考えの方向けに、今回は未経験でも花屋で働けるのか、また求人情報の探し方や具体的な花屋の業務内容などをご紹介します。
花屋の求人の探し方
それでは、実際に花屋で仕事をしたいと思ったときには、どうやって求人情報を探せば良いのでしょう。
花屋の求人を探すにはいくつかの手段がありますので、さっそくご紹介します。
求人サイト・求人誌から探す
いちばん簡単なのは、スマートフォンやパソコンなどから、求人サイトで探す方法です。
アルバイトを希望する場合には、アルバイト専門の求人サイトで検索するのが良いでしょう。
お花に関する求人に特化しているサイトもあるので、そちらの利用もおすすめです。
また、駅や商業施設などで無料配布されている求人誌でも募集されています。地域に絞ってある求人誌などではより探しやすいです。
ハローワークでも花屋の求人が出ていることがあるので、求職中の方はハローワークに足を運んでみるのも良いでしょう。ただしお店の意向によっては店名や住所を非公開にしていることもあり、その場合にはハローワークに足を運んで、詳細を確認したり応募状況を確認したりする必要があります。
気になっている店舗へ行く
もし働いてみたいお店があるのでしたら、お客として実際に店舗へ足を運んでみましょう。自分が接客を受ける立場として来店すれば、お店の雰囲気を肌で感じられ、スタッフの雰囲気や人柄などもある程度は把握できます。
もし店舗に貼り紙などがあってスタッフ募集をしていたら、スタッフに声を掛けて具体的な求人内容を聞いてみましょう。
求人状況を聞いてみる
現状では募集されていなくても、花屋は常に人手不足であることが多く、スタッフを募集しているケースが多いです。小さい花屋さんなどは求人広告を出さないこともあるので、思い切って聞いてみると話が進むかもしれません。
お店でホームページを持っていれば、サイト上で募集掲載がされていることもあります。働いてみたいお花屋さんがあれば、確認してみましょう。
タイミングが良ければ、ちょうど募集をかけようとしていた頃であったり、辞める予定のスタッフがいるから来月からなら……といったように、スムーズに話が進むこともあります。
また、花業界は横の繋がりがあるため、他のお花屋さんで求人募集をしていると情報を教えてもらえることもあるかもしれませんよ。
花屋に特化した派遣
自分の希望する日や時間に合わせて働きやすい派遣社員ですが、実はお花の仕事に特化した派遣会社があります。
派遣の仕事のメリットとしては、応募から面接、採用までがスムーズに進み、未経験でも採用されやすいという点です。
花屋での仕事内容
それでは続いて、花屋での仕事内容について詳しく見ていきましょう。
花の販売、接客業務に加え、花屋ではたくさんの仕事内容があります。
仕入れ
生花店では、早朝に市場へ行って、お店の商品である花材を買い付けます。お店によっては、信頼できる生産者から直接買い付けていることもありますよ。
アルバイトのうちは仕入れの仕事は任されないと思いますが、慣れてくると同行することもあるかもしれません。
水揚げ・水替え
市場で仕入れてきた花は、店頭に並べていく前に、切り花が水を吸い上げやすくなるように「水揚げ」という処理が必要となります。花によって適した水揚げ方法があり、切り花の鮮度を保つためには必須の作業です。
お店に並んでいる花は、汚れている葉や枯れている葉をチェックして、都度取り除きます。
花が入ったバケツを洗い、水を入れ替える水替えの仕事が花屋の基本ですが、水が入った重いバケツを運ぶのは結構な力仕事になるでしょう。
アレンジメント作成
お客様のオーダー内容に沿って、花束やアレンジメントフラワーを作成する業務です。
仕事に慣れるまでは水揚げや水替えをメインに任されますが、業務に慣れてくればアレンジメント作成に携わることもできます。小さい子の憧れるような、お花屋さんらしい花形的な業務ですね。
ただし、アレンジメントの作成は時間との勝負でもあります。
特に繁忙期などには多くの注文が控えているため、アレンジメントのひとつひとつにたっぷりと時間を掛けるわけにはいきません。美しいアレンジメントを、短時間で手際よく作成するスキルが求められます。
とは言え、いきなり難しいアレンジメントを作らなければならないわけではありません。初めのうちは、花束のラッピングなどから任せられ、だんだんとスキルアップしていけるでしょう。
接客・レジ打ち・電話対応
飲食店でも雑貨店でも、販売店で必要なのが接客です。個人で経営しているような小さな花屋さんでは、一人で店番を任されることもあるでしょう。
来店されたお客様からのオーダー内容は、正確にヒアリングしておかなければなりません。また、来店以外にもお電話でオーダーされる方もいらっしゃいます。電話対応では対面出ない分、より正確にお客様からの希望を聞き取る必要があります。
商品が売れたら、レジへの入力を行いますので、レジ操作や伝票処理などのレジ業務も覚えます。
配達
運転免許を持っていれば、個人宅や会社、イベント会場や葬儀場などへの配達を頼まれることもあります。
特にイベント会場などの配達先では、お客様に置き場所などを確認していきながら、速やかに配置していくことが求められます。商品を丁寧に扱い、お花を傷めずに美しい状態で届ける必要があるでしょう。
開店・閉店業務
正社員で働く場合、もしくはバイトとして働くシフトの時間帯によっては、開店と閉店の作業も覚えなければなりません。
レジ開けやレジ閉め、外に並べた花の取り入れや店内清掃などが主ですが、店舗により流れや作業内容が異なります。そのため、他の花屋で働いていた経験がある人も、お店によって流れを覚える必要があるでしょう。
花屋さんの求人条件は?未経験でも働ける?
花屋の求人を見つけても、未経験者の場合は応募しても良いのか迷ってしまいますよね。
ここからは、未経験でも働けるのか?勤務時間はどれくらいか、花屋で働く上での疑問についてお答えします。
だいたいが未経験OK
花屋さんで働く場合は、一般的な雇用形態と変わらず、「正社員」と「アルバイト・パート」の形態になります。
花屋では正社員募集よりもバイト募集が多く、「未経験でも可」とされているところがほとんどです。雇う側の本音を言えば、もちろん経験がある人に来てもらうのがベストではありますが、花屋で働いた経験があるという人は意外と少なく、未経験でもOKという募集条件にしないと求人が集まらないようです。
勤務時間は店舗で異なる
勤務時間や休日などは、働いている店舗によって異なります。
花屋さんは平日よりも土日祝の来店数が多いので、基本的には平日休みのところが多いです。アルバイトであればシフトの調整で土日に休むこともできると思いますが、正社員になるとなかなか休めません。土日祝日が出勤になる場合があることも覚悟しておきましょう。
もし仕入れも担当することになれば、早朝から開かれている市場へ出向き、花材を仕入れてくる必要があるので、かなりの早起きが必要です。
冬場の早朝というと、まだ星が出ているような暗さなので、辛いこともあるかもしれません。年末年始やイベント行事がある繁忙期になれば、シフトの休み希望はなかなか反映されず、残業になる日もあります。
花屋で働くことによるメリット
ここからは、花屋で仕事をすることにより得られるメリットをご紹介しましょう。
未経験でも採用される
先述したように、花屋の仕事は経験者が少ない職種ですので、募集条件として未経験でも可としている店舗がほとんどです。そのため、採用されやすいというメリットがあります。
また、特に学歴などが重視されることもありません。どちらかと言えば学歴よりも人柄やコミュニケーション力が判断基準になるでしょう。
特別な資格や必須スキルがなくても採用されやすいということは、誰でも平等にチャレンジできるチャンスがあるということです。
花にまつわる専門知識などは、事前に勉強しておくのも役立ちますが、実際に働いてお花に触れながら覚えていくほうが身につきやすいでしょう。
花に囲まれた環境で働ける
せっかく働くのであれば、自分が大好きなものに囲まれた環境で働けたら気持ち良いですよね。ケーキが好きな人はケーキ屋で、本が好きな人は書店や図書館でといったように、お花が大好きな人は花屋で働けたら、自分の好きなものに取り囲まれていて楽しいはずです。
好きなものを取り扱っていることで、積極的に業務に取り組めますし、興味がある事柄ですから意欲的に学んでいけます。好きなものに囲まれた環境は、仕事に対する日々のモチベーションにも影響するでしょう。
アレンジメントスキルを磨ける
花屋での仕事に慣れていけば、じきにアレンジメントの作成も任せてもらえるようになるでしょう。
お客様のイメージに近づけながら、花のバランスを見ながら組み合わせていくアレンジメントは難しい作業かもしれません。デザインや色彩センス、手際よく作成するためのスキルなどが必須になりますが、身につけたスキルは別の花屋さんに転職しても役立ちます。
また、趣味としてアレンジメントを作るのが好きな方は、自分の用意した花材でオリジナルのアレンジメントを作って、自宅に飾ることもできますね。
ご自分の友人へのプライベートな贈り物に、自分でアレンジしたお花を贈るのも素敵でしょう。
髪色や服装が自由
花屋さんの仕事では、お店で指定したエプロンを着用しますが、エプロンの下の服装は自由になっています。
実際に花屋で働いている人の服装を見てみると、基本的には皆さんパンツスタイルです。動きやすい格好で、土や水で汚れることもあるので、汚れが目立ちにくい色を選んでいる人が多い印象です。
髪色やネイル、ピアスなどについては、店舗によってルールが異なります。自由度の高い店舗もあれば、冠婚葬祭の配達業務などが多い店舗では、細かい規則がある場合もあります。
ネイルについては特に問題ないとしているお店がほとんどですが、花屋の仕事ではとにかく水仕事が多いため、ネイルが長持ちしません。そのため、ネイルをしていない人が多いです。
服装が自由だからとは言え、接客業では身だしなみや清潔感が大切です。奇抜すぎる服や髪色、不衛生な服装などは注意されますので、人が見て不快に感じない身だしなみを心がけましょう。
花屋さんで働く大変さ
ここまでは、花屋で働くことによるメリットをお伝えしましたが、良い点ばかりではなく、デメリットになる部分も伝えなければなりませんね。
きれいなお花に囲まれながら働けるお花屋さんは、楽な仕事だけではありません。
続いては、花屋で働くことによるデメリットや、大変なこと、苦労する点などをご紹介します。
力仕事と体力勝負
小さい頃に思い浮かべていた花屋の仕事は華やかで、力仕事とは無縁なようにも見えますが、業務内容を詳しく知ると誤解であることが分かるでしょう。
花屋の仕事では、水の入ったバケツや鉢植えの観葉植物などを運ぶシーンも多く、意外と力仕事です。体力に自信がないと、身体的にきつさを感じるでしょう。
華やかなだけの仕事ではありませんので、ある程度の覚悟はしておく方が良さそうです。
水仕事で手が荒れやすい
お花の手入れには、お湯を使えませんとにかく水仕事が多いです。そのため、とにかく手先や肌が荒れやすいです。
ハンドクリームによる保湿や、肌が特に弱い方はゴム手袋などの対策も必須になります。
配達作業が含まれる
完成したアレンジメント品の配達や、鉢植えの草花、観葉植物などの配達も業務に含まれます。配送先は個人宅だけではなく、葬儀会場や結婚式場などもあり、早朝に配達することもあります。
運転に自信がない方は、繊細なお花を運びながら運転にも注意しなければならないとなると、ちょっと緊張してしまいますね。
自宅の車で練習しておいたり、免許は所持していてもしばらく運転していない人は、再度教習所に通って感覚を取り戻しておくと良いかもしれません。
冬の店内は寒い
花屋さんでは、商品であるお花に適した温度管理が優先されます。スーパーなどでも、生物が暖かい場所で販売されていることはありませんよね。
冬の店内では暖房が使えないため、足元のヒーターなどで凌ぐ必要があります。
寒がりな人や冷え性の方には辛い環境かもしれません。特に女性の冷え性の方は多いので、防寒対策をしっかりして勤務しましょう。
未経験でも花屋の求人で有利になる資格
花屋での求人募集は、特別な資格などは必須ではなく、未経験でも採用されやすいメリットがあるとお伝えしました。
無資格でも可だとされていても、取得していれば採用時に有利になる資格はあります。まったくの未経験からスタートするよりも、いくらか事前知識が入った状態から勤務すればスムーズかもしれませんね。
ゆくゆくは正社員で働くことも視野に入れている人は、実際に働きながら勉強していくのも良いでしょう。
ここからは、花屋で働く上で役立つ資格についてご紹介します。
フラワー装飾技能士
「フラワー装飾技能士」は、花のアレンジでの唯一の国家資格です。
3級・2級・1級があり、3級の試験は花屋での実務経験があれば受検できます。2級になると実務経験2年以上、もしくは3級の合格者が受験条件になり、1級は実務経験7年以上か、3級の合格後に4年以上の実務経験を積んでいることが条件になります。
フラワー装飾技能士の試験では、装飾知識の学科試験と、花束や卓上装飾花を作成する実技試験があります。
高い級を取得するほど有利には違いないのですが、1級取得はかなり難しいので、まずは低い級から取得してみましょう。
フラワーデザイナー資格検定試験(NFD)
「フラワーデザイナー資格検定試験」は、公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)が認定する資格で、3級・2級・1級があります。
試験では学科と実技があり、実技ではアレンジメントやブーケを製作します。資格取得には、NFDの講師か公認校からの認定が必要で、講師によるスクールや公認校への入学によってスキルを学んでからの受験が必要です。
別の職種から花屋に転職したい
すでに花屋で働いていた人が、別の花屋へ転職するのであれば、同じ業界内での転職になるので、花の扱いや知識、スキルなどが身についているため、そこまで苦労はないでしょう。
ただし、今までまったく別の職種で仕事をしていた人が花屋に転職するとなると、社会人としての対人スキルや電話対応マナーなどは活かされますが、花の扱いに関しては初心者からのスタートです。
別職種から未経験で花屋の仕事を始めたい場合でも、転職は可能なのでしょうか。
別の職種からでも未経験で転職はできる
結論から言えば、花屋での勤務経験がなくても転職は可能です。ただし、最初から正社員として働くのは難しいかもしれません。初めはパート勤務から始めて、ゆくゆくは正社員登用……というように、ある程度時間が必要な場合もあります。
「未経験歓迎」として正社員募集をしている花屋さんもありますが、選考ではやはり経験者が優遇されます。正社員の場合には、パートよりも採用されやすくはないことを覚えておきましょう。
未経験が有利になることもある
未経験からの花屋への転職は、必ずスムーズに進むわけではありません。
ただし、お店の方針やオーナーの考え方によっては、未経験者を優先して採用するお店もあります。別店舗での勤務経験がある人は、花の扱い方やアレンジの作り方に、他店の特徴が反映されてしまうこともあるのです。
商品へのこだわりがあるお店では、他店との差別化を図るために、未経験者を積極的に採用しているケースもあります。
また、未経験者の人は一から新しいことを覚えていくので、個人による癖がなく、教えたことを吸収しやすいというメリットがあるでしょう。
未経験であることが有利に働くことも十分にあり得るので、諦めずに求職活動をしてください。
プレミアガーデンなら未経験の応募も歓迎!
プレミアガーデンは、花束やアレンジメントなどのフラワーギフトの他に、豪華なスタンド花、胡蝶蘭の販売も行っているお花屋さんです。
通販サイトに特化しており、たくさんの注文が入るので、アレンジメントの腕を磨きたい、未経験だけど花屋で働きたい、仕事を覚えたいという方におすすめですよ。
プレミアガーデンの募集要項は、下記の通りです。
年齢:23歳から45歳くらいまでの男女(長期勤続によるキャリア形成を図る為)
雇用形態:正社員、契約社員、アルバイト 勤務地:東京本店、大阪支店、名古屋支店、福岡支店 勤務時間:月曜日~金曜日 9時~18時半 土曜日、日曜日、祝日 9時~17時半 休日:シフト制 給与:月給20万円~(正社員)時給1,100~1,500円(アルバイト) ※経験者は優遇 |
【重要】ご応募の際は、ご応募書類に必ず電話番号のご連絡先を記載して頂くようお願い致します。
引用:プレミアガーデン求人情報
未経験者には一通り仕事ができるようになる為のプログラムも新設されたので、未経験で不安に思っている方もぜひ挑戦してみてください。
まとめ
今回は、未経験でも花屋の仕事に就けるのか、その場合の求人情報はどのように探せば良いのかなどをご紹介してきました。
小さな頃の憧れの職業でもあったお花屋さん。この記事を読んでいる方の中には、大人になってから、より現実的に花屋で働くことを考えはじめた方もいらっしゃるでしょう。
花屋の仕事は、未経験からでもチャレンジできます。あれば良い資格はありますが、実際に働きながら勉強されている方も多いですよ。
好きなお花に囲まれて働ける環境で、将来的にも役立つスキルを身につけてみるのもおすすめです。